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△■古代ハワイ人の世界観 人と神々と自然の共生する世界■2015年06月10日 10:41

数千年前に太平洋の島々へと進出したポリネシア人の歴史を反映する世界観と「進化」の概念


マイケル・キオニ ダドリー (著), 中島 和子 (翻訳), 堀口登 (翻訳)
単行本: 127ページ
出版社: たちばな出版 (2004/01)

■内容(「BOOK」データベースより)
本書は、宗教、哲学、自然環境に関する基本的な思想的背景を取り上げ、ハワイ人の伝統的な世界観について論述した最初の文献である。それぞれの焦点がハワイ文化の中核をなしている。著者のダドリー博士は、偉大なる古代の遺産を現代人にも理解できるよう、じつに分かりやすく説明している。
内容(「MARC」データベースより)
熱帯の楽園である古代ハワイでは人と神々と自然が相互に影響しあい、それらの密接な関係を基盤とした宇宙・社会を形成していた。宗教、哲学、自然環境に関する基本的な思想的背景を取り上げ、ハワイ人の伝統的な世界観を論述。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ダドリー,マイケル・キオニ
1975年からシャミネード大学の講師としてハワイ人の宗教について講義を始めた。その間、リーワードやウィンワード短期大学、またハワイ大学、そしてカリフォルニア大学サンタバーバラ校で教鞭をとる。博士論文は、十年以上にわたる古代ハワイ人に関する研究の成果であり、古代ハワイ哲学の再構築をその主な目的としていた。学者であるとともに運動家であり、ハワイ人の主権回復運動にも深く関わっている

中島/和子
同志社大学法学部卒。政治学専攻の法学博士。桜美林大学、京都精華大学教授、中央大学講師を経て、1999年NPO古代遺跡研究所を設立、その所長となる。現在「古代における政治と祀り」をテーマに日本とアメリカ大陸先住民の古代文化を研究中。九州と六甲山・甲山周辺の磐座(いわくら)を守る運動を起こしている

堀口/登
関西学院大学英文学科卒。同大学院経済学修士。総合商社にて北・中・南米勤務など歴任。代表取締役退任後、大阪市外郭団体顧問(海外関係業務)、短大講師などを経て今日に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
第1章 魚の話 1
第2章 古代ハワイへの知識の伝承 7
第3章 古代ハワイ人の右中間 11
第4章 古代ハワイ人の思想における霊体と物体 33
第5章 古代ポリネシアの進化論 41
第6章 自然界が知覚を持っていることへの現代的立証 55
第7章 アクア(Akua), マナ(Mana)と神性 69
第8章 多様な形態をとる化身, キノラウ(Kino Lau) 79
第9章 森羅万象の組み合わせ 89
第10章 古代ハワイの環境倫理 95
第11章 首長の特別な地位 113
第12章 ハワイが掲げるモットーの真の意味 119
訳者あとがき

■推薦の言葉(冒頭部分)
この諸”Man, Gods, and Nature”を, ハワイに関する文献として図書館に加えることはこの上ない喜びであります。ハワイ人の間には, 伝統的なハワイの精神風土への情熱が「強烈な炎」として赤々と燃えあがっています。また, ハワイ人の心は主権の回復にも燃えています。どちらも昔ながらの生き方にその源泉があるのです。

ハワイの島々で暮らす人々は, 自然と密接に関わり合うのみならず, 宇宙に漲る力とも神秘的に結びついた信仰体系を発展させ, 人の営みとその周辺の世界についての独特な見方を生み出していました。ハワイ人は, 例えば多様な形を持つ水―雨, 霧, 雲, 海, 小川, 滝, 等々―をワイ・オラ(wai ora), すなわち,「命の水」あるいは「生きている水」と呼びます。ワイ・オラは人間や自然の源泉に存在しているものです。その力はすべての生き物を養い, 繁栄をもたらします。
・・・

■まえがき(冒頭)
さあ, ハワイ人のことを知ろう。彼らは豊かな文化遺産や魅力的な知的伝統を継承してきた素晴らしい人たちだ。ハワイ人の暮らしは, 彼らの住む島々やその自然美を守ることと密接に関わりあっている。ハワイ人の文化と伝統は, 土地への愛情アロハ・アイナ(aloha aina)をその軸に据えている。

今日のハワイ人は, 彼らの主権国家実現のために力を注いでいる。島々の状況―絶えざる「開発」と無差別な都市化計画―は, 彼らが土地の主権を取り戻そうとする理由の一つである。開発業者による島々の舗装事業は, 押し寄せる移民たちから利益をむさぼるものだが, ハワイ人が知る昔ながらの人と自然環境との良心的な関係とは矛盾し, 全く相容れないものなのである。

昔のハワイ人は, 宇宙とその働き, 宇宙における人の役割を説いた哲学体系を築いた。その他の哲学的伝統と同様に, 彼らの哲学は, 人々が周辺世界とどう接してきたかを観察し, それを元にして形成されてきた。つまり, ハワイ人の哲学は彼らの生き方そのものを反映している。それが誕生するやいなや, 人々はその体系をよりどころに世界と継続的な関係を結んできたのである。
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■一言
ハワイ人の本来の世界観について、何も知らないことと、すこしでも知っていることの間には大きな違いがある。

■書評:
るびりん書林別館