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○■新・人体の矛盾■2015年08月29日 09:29

地球環境は人間の管理による以外に守れないと結論


井尻 正二 (著), 小寺 春人 (著)
単行本: 237ページ
出版社: 築地書館 (1994/02)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
本書では、人体のいくつかの器官をとりあげ、その起源の古いものから新しいものの順に、それぞれの器官がたどった進化の歴史をふりかえって見てゆくことにする。
内容(「MARC」データベースより)
一見、調和と統一を保っているように見える人体も、生命の起源以来35億年の歴史をもつ古い器官から現在もなお造られつつある器官まで、新旧様々の寄せ集め。そのいくつかを取り上げ、進化の跡を見る。

著者略歴
井尻 正二(いじり しょうじ)
一九一三年北海道小樽市生まれ
一九三六年東京大学理学部地質学科卒業、理学博士
著書は『井尻正二選集』全一〇巻(大月書店)、『漫画でよむ生物の進化』全四巻(新日本出版社)など一四〇余冊

小寺 春人(こでら はると)
一九四八年京都府生まれ
一九七二年日本大学農獣医学部農学科卒業、鶴見大学歯学部解剖学教室講師
比較解剖学専攻、歯学博士
著書に、『「種の起原」をどう読むか』共著(築地書館)、『硬組織の起原と進化』共訳(共立出版)など
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■帯(表紙側)の言葉
・系統発生(三十数億年まえ、一個の細胞の"いのち"が、ヒトにまで進化した道すじ)と、個体発生(一個の受精卵が海に似た羊水に浸りながらヒトとして生まれてくる道すじ)との関係が、これほどまでわかりやすく面白く書かれた科学書を私ははじめて読み、誰にでも知らせたい想いでいっぱいである。
・地球環境の破壊がすすみ、人類の滅亡さえ心配される今日、この書により、あの"パンドラのはこ"のごとく、この人体の矛盾こそわれわれ人間に希望をあたえてくれることを、この書で教えられた。
さくら・さくらんぼ保育研究所所長 斎藤公子

■帯(裏表紙側)の言葉
・天地創成の過程から多様性が、生物を、そしてヒトとその社会とを生むに至った。 だから人は、ヒトの身体によって地球進化の歴史を学ぶことができる。 そして著者らは、社会が創った大脳超新皮質に地球環境の管理を託し、人工子宮の中で発生する子孫を想い、宇宙旅行をする人類を夢みるのだ。
元東北大学教授|現神経病理研究所長 小暮久也

■表紙より
ヒトの病気といった現象の背景には、 人体の古い構造物と新しい構造物のあいだの不調和や矛盾にこそ真の原因がもとめられることがある。 人体の一つひとつの器官の形や働きは、機能的な合理性だけからなりたっているわけではない。 それは一つひとつの器官の起原と、人体がたどった多岐にわたる歴史の産物にほかならない。

■もくじ
血液と太古の海 10
コンピューターの進化 10/家庭と人体 11/血液と人体 15
・人体こぼれ話 人体解剖事はじめ 20
背骨を訪ねて 22
背骨をさぐる 22/脊椎動物の起原 26/背骨の新時代 29
歯の由来 34
ヒトの歯 34/顎骨と歯のはざま 41/鮫肌と歯 45
・人体こぼれ話 表情筋の下には爬虫類の顔が! 50
腎臓の進化 54
腎臓の構造とはたらき 54/ヒトの腎臓の発生 57/腎臓と尿の進化 62/腎臓の反復説 68
肺の起原 72
産声 72/オタマジャクシは語る 76/陸地の制覇 83/肺の進化 86
・人体こぼれ話 口の中に鼻がある? 91
手と足の由来 92
ゆれる足 92/ヒレから手足へ 95/五本指のなぞ 101
・人体こぼれ話 手の解剖がおもしろい理由(わけ) 107
耳の歴史 110
耳の解剖 110/哺乳類の証 115/耳のはじまり 121
毛根をさぐる 128
胎盤の出現 146
胎盤は語る 146/卵の小宇宙 150/胎盤の未来 159
・人体こぼれ話 便器の進化とヒトの進化 164
10 大脳皮質は考える 168
重い脳 168/脳の地質学 176/脳に未来はあるか180
11 オトガイの謎 184
人間らしさとは 184/ヒトの系図 185/ヒトが失ったもの 194/ヒトが獲得したもの 198/ヒトらしさの謎 206
・人体こぼれ話 ノドチンコの謎 208
・人体こぼれ話 破壊は構築である 211
12 人体の矛盾 212
人体の矛盾 212/相関の法則 215/個体発生と系統発生 218/人間の社会 223/人体の未来 225

あとがき 230
付図―地質年代と動物群の変遷 232
さくいん 233

■書評:
るびりん書林 別館

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