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×■土の文明史■2015年12月02日 08:09

ローマ帝国、マヤ文明、米国、中国、アイスランド、キューバなど、精力的にデータを揃えた力作。しかし、 農耕そのものが問題という視点がほとんどなく、説得力に欠ける。


デイビッド・モントゴメリー (著), 片岡夏実 (翻訳)
単行本: 368ページ
出版社: 築地書館 (2010/4/7)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
文明が衰退する原因は気候変動か、戦争か、疫病か?古代文明から20世紀のアメリカまで、土から歴史を見ることで社会に大変動を引き起こす土と人類の関係を解き明かす。

著者について
ワシントン大学地球宇宙科学科・地形学研究グループ教授。地形の発達、および地形学的プロセスが生態系と人間社会に与える影響を研究。本書で、2008年度ワシントン州図書賞(一般ノンフィクション部門)を受賞。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
モントゴメリー,デイビッド
ワシントン大学地球宇宙科学科・地形学研究グループ教授。地形の発達、および地形学的プロセスが生態系と人間社会に与える影響を主要な研究テーマとする。『土の文明史』で一般ノンフィクション部門2008年度ワシントン州図書賞を受賞

片岡/夏実
1964年神奈川県生まれ。さまざまなジャンルの翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
第一章 泥に書かれた歴史 1
第二章 地球の皮膚 10
第三章 生命の川 34
第四章 帝国の墓場 63
第五章 食い物にされる植民地 110
第六章 西へ向う鋤 154
第七章 砂塵の平原 196
第八章 ダーティ・ビジネス 243
第九章 成功した島・失敗した島 297
第十章 文明の寿命 319
引用・参考文献 6
索引 1

■書評
本が好き!

×■良心をもたない人たち■2015年12月03日 09:43

良心についての考察と、良心をもたない人たちの見分け方・対処法


マーサ スタウト (著), Martha Staut (原著), 木村 博江 (翻訳)
文庫: 267ページ
出版社: 草思社 (2012/10/4)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
平然と嘘をつき、涙で同情を誘い、都合が悪くなると逆ギレをする―本来、人間に備わるはずの良心をもたないがゆえに、他者への思いやりが絶対的に欠落し、手段を選ばずに自分の欲望を満たそうとする人たちがいる。25人に1人いるとされる“良心をもたないサイコパス”の実態を心理セラピストが明かす。彼らの被害者にならないための見分け方と対処法を教える一冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
スタウト,マーサ
米国のマクリーン精神病院で研修を受け、ストーニーブルック大学で博士号を取得。ハーバード・メディカル・スクールの精神医学部で、心理セラピストとしてトラウマを抱えた患者の治療を25年以上続ける。現在はボストンで臨床心理学者としてカウンセリングをおこなっている。マサチューセッツ州在住

木村/博江
1941年生まれ。国際基督教大学卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 7
1 ジョーのジレンマ 33
2 氷人間のスキップ 57
3 良心が眠るとき 79
4 世界一、感じのいい人 99
5 なぜ人は身近なサイコパスに気づかないのか 121
6 良心をもたない人の見分け方 139
7 なにが良心のない人をつくりあげるのか 161
8 となりのサイコパス 187
9 良心はいかに選択されてきたか 219
10 なぜ良心はよいものなのか 243
訳者あとがき 263
文庫版のためのあとがき 267

■書評
本が好き!

○■たかが菜っぱの話から■2015年12月06日 13:55

昭和54年発行の現代食べもの文化考


白根節子 (著)
発行所: ダイヤモンド社
昭和54年11月8日発行
208ページ

■商品の内容
内容
現代食べ物文化考え
・たかが虫喰い菜っぱや曲がったキュウリの話し。だけど、まさしくたかがそれしきのことが、今の時代の狂った様相を映し出している。――
・練馬村はもう崩れてしまった。畑の中に立つ小さな天神さまに村人が集まり酒を酌みかわした祭りの日々も今はない――
・『森さんのおばさんはどうしてルームランナーを使っているのかしら。外へ出て走ればいいのに、あれだって"走る"ことのまがいものよ。"にせ走り"だわ』――。

著者について
白根節子(しらねせつこ)
1938年大阪府堺市に生れる。
住民活動を経て、1973年地域組織として"牛乳友の会"を結成。後に"所沢生活村"と改名。
現在"所沢生活村"代表。"有機農業研究会"幹事。"土を活かし、石油タンパクを拒否する会"運営員。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

はじめに
I 画一化
一章 村は変わった 4
・私が練馬に移り住んだ頃 4
・大家のおばあさん 7
二章 管理された食品 11
・理絵の発見 11
・近代栄養学は人間の飼料を作る 14
三章 出番待つ石油タンパク 17
・僕だって食いたくない 17
・飢える前に考えること 22
・文明ってなに 25
・「安全食品」ってなに 28
四章 トラックにロマンを乗せて 32
・友だちの農家に泊った朝 32
・ロングライフミルクのこと 35
・さまにならなかった近代化 38
五章 食べものの国際分業ってなに 45
・「百姓」がいなくなる 45
・自動車やテレビを売る代償 46
・輸入農産物のこと 49
六章 酔いしれた文明 54
・産声を上げたら化学合成品の中 54
・化学調味料とショウユのこと 60
・学校給食はこのままでいいか 65
・ルームランナーで"ニセ走り" 73
・ぜいたくな食べものについて 76
II 病める生きもの 一章 植物も病んでいる 82
・メロン製造工場 82
・何のための"育種" 86
・害虫も生物界の大事な仲間 91
・真っ青になったお米たち 95
二章 「庭を歩かせて!お願いだから」 101
・鶏たちは暗闇の中で 101
・鶏の足はアメリカの地に 111
三章 肉はたくさんいりますか 121
・スマートな大型豚はお弱いのです 121
・黒豚は風土の産物 124
・即席豚肉はおいしいか 128
四章 牛は草を食む動物です 133
・イミテーションミルク 133
・北海道の対話集会は失敗した 137
・石油合成飼料を飲んでいる 147
五章 陸に上がった塩と魚 154
・衛生的、あくまでも衛生的 154
・水を殺す人はだれ? 158
III 生活革命 一章 土に根ざして 164
・生活を変えた 164
・たかが、ナッパの話 167
・今、始まったばかり 179
二章 まず「食」の自立を 182
・"所沢生活村だより"を印刷する日 182
・土と心を耕す女 189
三章 食べ方は生き方 191
・生命ある農業 191
・ある自給自足集団 192
・能動的に食べる 194
・自然の環の中で生きる 198
あとがき 206

装丁 川畑 博昭
本文イラスト 東 秀朗

(「はじめに」は実際には書かれていません)

■書評
るびりん書林 別館

○■未開人のエロス■2015年12月10日 21:58

1968年発行の世界中の「未開」地域から性にまつわる話を集めた、少し?な本


白川 竜彦 (著)
発行所: 大陸書房
昭和43年9月3日発行
476ページ

■目次(大項目)
プロローグ 13
第一篇 黒アフリカのエロス 23
I 黒いセックスの世界 25
II 秘密結社マウマウ入団の儀式 39
III キクユ族の"禁じられた遊び" 47
IV 亡びゆくバクツ族の性生活 64
V カラハリ砂漠のブッシュマン 75
VI イツリの森のバンプチ小妖精 87
VII ホッテントットの性の奇習 99
VIII ブガンダ王国ガンダ族のセックス 109
IX "女の戦士"ダホメ王国 115
X コンゴの"黒いハレム"騒動記 126

第二篇 アマゾン裸族のエロス 139
I 南米原住民の性習俗 141
II 獰猛クシカオ族の夜の宴 149
III 母系社会カシボ族の女酋長 163
IV 女だけの種族ワツンバ族 172
V 裸族ウイトト族の奇習 186
VI 乾首を製造するヒバロ族 199

第三篇 メラネシア原住民のエロス 211
I ニューギニア高地人の性習俗 213
II 原始パプアの妻のレジスタンス 221
III 高地イピリ族の一夫多妻 230
IV モゲイ族の未知なる避妊薬 238
V 滅びゆくオーストラリア原住民 254
VI 砂漠の放浪者アボリジン 261
VII アランタ族の流血の成人式 276
VIII 失われゆくアボリジンの習俗 287

第四篇 南太平洋のエロス 299
I ポリネシア人の性習俗 301
II タヒチ島のヴァヒネたち 304
III トロブリアンド島の愛の戯れ 313
IV ポリネシアの愛の島々 328
V パーマストン島の白人王者 333
VI ミクロネシアの性習俗 343

第五編 中近東のエロス 349
I 中近東・白アフリカの性習俗 351
II モロッコ王の禁断のハレム 355
III 砂漠の者ベドウィン族 365
IV サハラ砂漠の"青い人"トアレグ族 369
V エチオピア・ガラ族の結婚式 377

第六篇 東南アジアのエロス 385
I 東南アジアの人と性習俗 387
II フィリピンの未開種族 390
III マレー高地セノイ族の女呪術師 399
IV スマトラ古代王国の末裔たち 412
V ボルネオの未開種族 432
VI 知られざるセレベス島 435
VII 楽園バリ島の試験結婚 438
VIII 台湾山地の原住民・高砂族 449

第七篇 インドのエロスの神々 455
I 不潔なる神々の国 457
II 印度未開種族の習俗 462

エピローグ 473
(カバー写真撮影・高木康允)

■「プロローグ」から
(前略)
  程度の差があるにせよ、現代人の精神はその肉体以上に蝕まれ病んでいるのだ。そして、このような病理的な現象が最も尖鋭な形で現れているのが、そのセックスの部分である。
(中略)
  事実、今日の地球上では、健康で人間的な精神のパターンは、このような未開社会に最も多く残されている。むろん、そこに現代人の常識からすれば異常で歪んでみえる未開種族の習俗が数多く存在していることは事実である。だが、それも生活の基盤なり条件が異なれば、それもまた止むをえないことである。Aの環境では、正しいものが、Bの環境で悪とみなされることも決してめずらしくはないのだ。人間の社会とは常にそのようなものなのである。
  したがって、われわれが未開社会における幾多のセックスに関する習俗を知ることによって、数々の貴重な教訓を与えられるにちがいない。
(中略)
  人類の性の神秘は、少なくとも心理学的、人類学的には深い霧のなかに今日もなお沈んでいるのである。
  とはいえ、そのような学問的な探究が本書の目的ではない。それは広い分野にわたった種々の学問的、専門的な調査なり研究が、長い時間をかけて追求すべきアカデミックなテーマだからである。未開社会におけるセックスをめぐる数々の習俗を探検家、調査隊の目をとおしてながめることにより『われら、ひとしく人間』という実感を得ることができれば、本書の意図も達せられたというべきであろう。
(後略)

■「エピローグ」から(中程の一段落)
  セックスは決して穢れたものでもなければ、不潔なものでもない。人類が生きるためには当然行うべき行為である。このことは、まことに平凡で当然なことなのかも知れない。だが、われわれ現代人がセックスの健康を回復するためには、いま一度この平凡な言葉へ回帰する必要がある。このため本書が多少なりとも役に立つことができれば、望外のよろこびである。

■書評
るびりん書林 別館

△■馬と話す男―サラブレッドの心をつかむ世界的調教師モンティ・ロバーツの半生■2015年12月12日 20:46

馬を観察してウマの言葉を覚え、16歳で野生馬を操った男


モンティ ロバーツ (著), Monty Roberts (原著), 東江 一紀 (翻訳)
単行本: 382ページ
出版社: 徳間書店 (1998/09)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ロデオ競技場に生まれた著者モンティ・ロバーツは、幼い頃から馬と触れあう日々を過ごす。父親は馬を仕込むためにロープや鉄鎖で打ち捉えるが、彼にはそれが冷酷非情に見えてならない。やがて、モンティは「馬語」を修得し、馬と心を通わせることで、鞭もロープも使わず調教を行うことに成功する。だが、インチキ呼ばわりされ、周囲の人々の理解を得る道は遠く険しい―。

■目次
プロローグ 女王陛下からの招待状 7
パート1 馬御殿に生れて 19
パート2 賞金稼ぎの子供時代 63
パート3 馬のささやきが聞こえる 107
パート4 愛馬ブラウニーと雄牛たち 149
パート5 わが心のジェームズ・ディーン 187
パート6 砂の城症候群 225
パート7 鹿から"馬語"を学ぶ 269
パート8 わたしの人生を変えた英国への旅 319
パート9 馬の言葉、わかりますか? 341
パート10 モンティ・ロバーツ流"同志の契り"への招待 363
謝辞 377
訳者あとがき 378
装幀 熊澤正人/本文レイアウト パワーハウス

■一言:
『動物たちの自然健康法―野生の知恵に学ぶ 』で紹介

■書評
本が好き!

◎●治療という幻想─障害の医療からみえること●2015年12月13日 10:14

優生学、カトリシズム、母体の健康… 現場から見る問題点


石川憲彦 (著)
発行所: 現代書館
1988年2月25日発行
269ページ

■商品の説明
本書の内容
本書で、くり返し主張してきたテーマは、人を直そうとすることの恐ろしさでした。治療される側にとってはもちろん、治療する側にとっても、直すというのは、恐ろしいことです。私も医者になって以来、ほとんど毎日、心のどこかでこの恐ろしさにおびえながら生きてきました。(「あとがき」より)
著者について
石川 憲彦(いしかわ・のりひこ)
1946年、兵庫県生まれ。
1973年、東京大学医学部卒業。以後、東大病院、藤枝市立志太病院で小児科医として勤務。その診療のなかで出会った子どもと親と、「医療と教育を考える会」をつくる。
1987年、東大病院小児科より精神神経科に移り、現在に至る。
著書 『影と向きあう教育と治療』(光村図書出版 1984年)、『子育ての社会学』(朝日新聞者 1985年)、『お医者さんは神様ではない』(共著 筑摩書房 1987年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
第一章 直すこと、直ること 6
はじめに 6
一 病気とは何か 9
二 病気の広がりの背景 17
三 新しい病気観 24
四 病気と障害 28
五 障害と個性 34
六 直すこと、直ること 36

第二章 てんかん──古典医学(ごまかし)的治療 40
はじめに 40
一 病気としてのてんかん 44
二 治療とは何か 57
三 科学信仰という宗教 76

第三章 先天異常──予防医学(まっさつ)的治療 97
はじめに 97
一 予防医学の本質 101
二 天を取り戻すために 118

第四章 脳性麻痺──リハビリテーション(ぺてん)的治療 137
はじめに 137
一 「人間らしいからだ」 142
二 医学と療育 157
三 脳の再生理論のぺてん 176

第五章 言語──教育(せんのう)的治療 193
はじめに 193
一 つくられる言語 197
二 言語による操作 115

第六章 直りへの希望 234
はじめに 234
一 歴史 236
二 時間 242
三 空間 249
四 ことば 253
五 希望 260

あとがき 263

装幀 足立秀夫

■第1章の「はじめに」より、中程の部分
   本論の第二章では、てんかんの治療をごまかしと呼ぶことになる。
  十九世紀の医学がヒポクラテス以来の合理主義によって発見した脳内の敵とは、電気的バランスの調節である。この調節の名によって、てんかんという人間の営為が発作として管理されてゆく。この時、管理してゆくことを正当化するのは病理学的根拠ではなく、きつねつきに対する偏見を倫理的にみせかけた人道主義であるというのが、この章の骨格である。
   先天異常(第三章)の項においては、この人道主義的倫理観が、胎児の抹殺を指令する様子を考察する。
   脳性麻痺(第四章)及び言語治療(第五章)の項では、リハビリテーション医学と、療育のありようを追及することによって、医学と道徳律が、いかにイデオロギー支配の道具としての"病気"を無批判に広め流布し、操作化しやすいものとしてゆくのかを紹介する。療育や 治療教育といった医学の周辺領域では、てんかんや先天異常で示した医学の中心部以上に、病気を直すというイデオロギー操作に簡単に左右されてしまう傾向がある。信じられない安易さで、直せるという信 念を持たされ、ペテンやごまかしを直している行為だと錯覚してしま う教師や療育者のありようの不思議さ。そしてこの不思議さは、道徳 律に支配され、肯定化されて、奇妙な宗教的エネルギーを高めてゆく 過程で、いいようのない恐ろしさへと転化してゆく。
  これが、筆者の考える障害から見える臨床医学である。なぜこうなるのかは、夫々の章にゆずるとしよう。

◎●15歳の寺子屋 ゴリラは語る●2015年12月19日 14:02

冷たいが懐の深い自然の中で生きるゴリラを通じて、見えるヒトの社会


山極 寿一 (著)
単行本: 98ページ
出版社: 講談社 (2012/8/31)

■商品の説明
内容紹介
人間の常識は、自然界の非常識かもしれない――。
ゴリラ研究の、日本におけるトップランナー・山極寿一先生に、30年にわたる研究から、ヒトのありようを逆照射してもらいます。
「ヒト=霊長類の王」「ヒト>ゴリラ他類人猿」とは決して考えない、徹底的にヒトを相対化して考える山極先生の視点は、示唆するものが大きく、刺激的です。
山極先生には、十数年ぶりに出会ったゴリラが自分のことを覚えていてくれた、という経験があります。このような魅力的なエピソードはもちろん、フィールドワークのおもしろさ、ゴリラとの交流、ゴリラの行動、現在のアフリカの状況、エコツーリズム、そしてこれからの人間を考えるときにゴリラから学ぶものはなにか? を伝えていきます。

内容(「BOOK」データベースより)
自分の姿をじっくり見るには、鏡が必要です。同じように、人間がどういう生き物なのかを知りたいときに、よき鏡となってくれるのが、ぼくたちと祖先を同じくしているゴリラなのです。恋と友情の間で悩むのは、なぜ?家族の役割って、なに?戦争をするのは、なぜ?自然が必要なのは、なぜ?そんな難しい問いに、ゴリラはヒントをくれます。ゴリラたちの姿を通して、世界の見え方が変わる体験をしてみませんか?ゴリラの家にホームステイしてだいじなことを教わりました。

著者について
山極 寿一
人類学、霊長類学者。京大大学院理学研究科教授。カリソケ研究センター客員研究員。日本モンキーセンター・リサーチフェロー。 1952年東京生まれ。京大大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。
『暴力はどこからきたか』(NHKブックス)、『ゴリラとヒトの間』(講談社現代新書)、『ゴリラとあかいぼうし』(世界傑作絵本シリーズ/福音館書店)など著書多数。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山極/寿一
人類学、霊長類学者。1952年東京生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンター・リサーチフェロー、京都大学霊長類研究所助手を経て、京都大学大学院理学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに ゴリラは人間の「鏡」4
ゴリラを研究する ゴリラ一家にホームステイ 7
「自然のほほえみ」に出会う 武蔵野(むさしの)から屋久島(やくしま)、アフリカへ 30
ゴリラの教え① 会話と遊びで共感力を! 45
ゴリラの教え② だれかのために生きる 56
ゴリラの教え③ 争いは平和のために 69
ゴリラの教え④ エコ・ツーリズムという希望 78
おわりに 自然の冷たさと懐のふかさと 91

■書評
冷たいが懐の深い自然の中で生きるゴリラを通じて、見えるヒトの社会

ほとんど食べずに生きる人―「引き算」の生き方革命2015年12月20日 10:11

マクロビ+安保徹氏の理論+陰陽五行説に基づき1年間の少食実験を実施


柴田 年彦 (著)
安保 徹 (監修)
発行所: 三五館
2008年11月5日発行
269ページ

■商品の説明
出版社からのコメント
1日500キロカロリーで生活したら、どうなるか?
この疑問に、自らの身体を実験台に挑戦。
2007年5月30日~2008年5月29日にわたる
「ほとんど食べない実験」(=超低カロリー生活)の全データを掲載!

内容(「BOOK」データベースより)
人は食べなくても生きられる。365日の検証記録。メタボ・ダイエット問題への究極の処方箋、登場。

著者について
柴田年彦(しばた・としひこ)
1944年、東京都生まれ。東京農業大学農学部時代は、動物生態学を専攻。
当時の体重は100キロを超える巨漢であった。
研究を深めるうち、「生き物としての人間」の不自然さに気づき、 マクロビオティック・玄米菜食などを取り入れつつ、独自の思索を開始する。
実証を旨として、2007年5月30日から2008年5月29日にわたる「超低カロリー食」 生活を展開。その成果は、各界を驚かせている。本書では実験結果だけでなく、 少食・微食により見えてきた新しい世界についても、その全容を明らかにする。

安保徹(あぼ・とおる)
1947年、青森県生まれ。東北大学医学部卒業。
従来の科学的アプローチと違った新しい理論によって、 現代医療の限界を突破しようとする「安保理論」が実績を上げている、 世界的にも名高い、免疫学の第一人者。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
柴田/年彦
1944年、東京都生まれ。東京農業大学農学部時代は、動物生態学を専攻。当時の体重は100キロを超える巨漢であった。研究を深めるうち、「生き物としての人間」の不自然さに気づき、マクロビオティック・玄米菜食などを取り入れつつ、独自の思索を開始する。実証を旨として、2007年5月30日から2008年5月29日にわたる「超低カロリー食」生活を展開。その成果は、各界を驚かせている

安保/徹
1947年、青森県生まれ。東北大学医学部卒業。従来の科学的アプローチと違った新しい理論によって、現代医療の限界を突破しようとする「安保理論」が実績を上げている、世界的にも名高い、免疫学の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次(中項目まで)
第1章 実践報告!ほとんど食べずに生きられました 11
・貧血症状が出た1ヵ月目 12
・一日中眠かった2ヵ月目 18
・心身への影響が出始め、不安を感じた3ヵ月目 22
・皮膚に不快な症状が出た4ヵ月目 25
・皮膚から体質改善が始まった5ヵ月目 30
・体質の変化を意識できた6ヵ月目 35
・健康診断で異常が出ない7ヵ月目 38
・歯周病まで治ってしまった9ヵ月目 47
・何かが変わってしまった10ヵ月目 52
・体重増加に転じた11ヵ月目 54
・空腹感が心地よくなった12ヵ月目 60
・1年間続けた少食・微食のまとめ 65

第2章 先端科学者は「微食」をどう考えるか? 71
・栄養学が検証する柴田式減量作戦の内容と結果 72
――女子栄養大学教授、初代厚生省栄養指導官、医学博士 原正俊 ・代謝と細胞の基礎知識 84
・超低カロリー生活を裏づける安保教授の新理論 88

第3章 少食・微食を可能にする技術と思想 99
・健康常識の間違いに気づけば、「宝物」が手に入る 100
・さあ、チェックしてみよう!
  あなたの体質を判別する方法 107
・目指せ、中庸体質
  手段は食べ物と考え方、そして交流術 119
・中庸と栄養には玄米が一番
  おかずは近くでとれた旬の物を 128
・減量目標の立て方と測定法
  記録するのが楽しくなる! 134
・低カロリー生活入門
  メニュー・レシピ・カロリー量の調整 137
・不安と不満のなだめ方
  好転反応への対処と医療機関との付き合い方 149
・ウォーキングのすすめ
  筋肉を増やせば基礎代謝は増える 156
・体質以外でも注意したいポイント
  男女の違い・昼型と夜型・家族への配慮 162

あとがき―「あなた」減量プログラムを作ろう 171
参考文献 173

△●「死は大事な仕事」しっかり死ぬということ●2015年12月27日 09:34

40年間死をみつめた医師となすがままを説く宗教学者による対談



ひろさちや (著)
中村仁一 (著)
発行所: 李白社
2012年12月20日発行
233ページ

■目次(大項目のみ)
まえがき 中村仁一 1
第一章 医療は全面依存から限定利用へ 15
第二章 専門医全盛時代という不幸 51
第三章 薬をほしがる日本人 91
第四章 早期発見、想起治療はウソ 127
第五章 がんに完治はあるか 149
第六章 アンチエンジングという幻想 177
第七章 死ぬ仕事を忘れた日本人 193
あとがき ひろさちや 231

■「まえがき」より
  いかに死ぬかは人生の問題であって、医療で解決できる問題ではありません。にもかかわらず、医療が死の場面に濃厚に関わりすぎています。十分に反省しなければならないところです。
  いろいろ勝手なことを申し述べていますが、わずかでも参考になることがあれば幸いです。

■「あとがき」より
  良寛さんは七二歳のとき、越後で大地震に遭遇しました。そのときの感想がこれです。私たちは災難にあったとき、じたばたともがき苦しみます。その結果、かえって苦しみを大きくしてしまいます。それなら、むしろ良寛さんの言うように、
  ――災難にあえば、災難にあうがよき候――
  と開き直ったほうがよいのではありませんか。逃れようのない災難であれば、それをじっくりと苦しめばいいのです。

■書評
本が好き!