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○●今に生きる教育─母と子への贈り物●2016年01月24日 09:50

当時の愛知県教育センター所長が、今に生きることの大切さを伝える



宮田力松 (著)
発行所: 三晃書房
1975年5月10日発行
201ページ

■内容の紹介
「はしがき」より
  誰でも、何かを体験し、成功したか失敗したかは別として、その結果を自分の毎日の生活や、子どもの育て方に役立てています。他人から見ると、笑われそうなことであっても、本人にとっては、何にもまして貴 重なものもあるのです。
  とぼしい私の体験から、特に、子どもを育て、その子の将来に何かを賭けてみえるお母さんに、私自身体験したことのいくつかを取り上げ、これからのお役にたてていただきたい、と心の底から願っています。
  「ききわけのある子」を育てること、今日をよりよく生きることの二つが、この本の底流にある願いのようなものです。内容も、この点にしぼり、基本になることを書いてみました。

■著者に付いて
宮田力松
大正5年、富山県に生まれる
高等小学校卒業 教員就職後
日本大学高等師範部卒業
日本大学文理学部卒業

主な著書
高校生の社会(蓬左文庫)
愛知県の江戸時代若者掟の研究(学校紀要)
女子の理想的人間像(同上)
近代学校の創造(同上)
高等学校教育一般教育の目標(同上)

経歴
愛知県知多郡小鈴谷村立第二尋常高等小学校代用教員
東京都葛飾区立渋江尋常小学校訓導
愛知県半田商業学校教諭
愛知県半田南高等学校教諭
愛知県立半田高等学校教諭
愛知県教育文化研究所主事
愛知県教育委員会学校教育課指導主事
愛知県立刈谷商業家庭高等学校校長
愛知県教育委員会学校教育課長
愛知県教育委員会指導部長
愛知県科学教育センター所長
愛知県教育センター所長(現在)
(本書出版時に掲載されていたデータです)

■当時の仲谷愛知県知事による推薦文

  この一冊の本のどこを開いて見ても、「今にいきる」ことの
大切さが信念をもって述べられています。
  平易な表現は深い思索とあいまって、これからの家庭教育の
あり方が的確に示されています。
  時宜をえたまたとない良書として、多くの皆さん方に推奨
します。

■目次
はしがき
一 親子の美しさ 7
1 母ごころ 8
2 父親の幸せ 12
3 子どもへの手紙 16
4 明るい家庭 21

二 生い立ち 27
1 立山の四季 27
2 黒部平野 32
3 夏の遅い日本海 37
4 生い立ち 42

三 県境の住まい 49
1 生活の知恵 50
2 辞書の重み 54
3 大人との出会い 60
4 今に生きる 65

四 埋もれた宝物 71
1 心の師 72
2 一枚の色紙 77
3 私心なきもの 82
4 浜までは 86

五 子どもの心 93
1 お父さんの手 94
2 本が欲しい 98
3 短いエンピツ 103
4 父を待つ時 107

六 こころの二人三脚 113
1 家庭のよりどころ 114
2 生きる喜び 119
3 人生学校 124
4 他人の影 128

七 未来からの留学生 133
1 働く喜び 134
2 ゆっくり歩こう 140
3 気はやさしくて力なし 145
4 二階の外人さん 150

八 充実した毎日 157
1 ほめることしかること 158
2 並木路のリンゴ 163
3 明日への幸福 167
4 ある人の生涯 173

九 後世への贈りもの 177
1 伸びる寿命 178
2 ひとり学び 182
3 言葉の尊さ 189
4 吉田先生と島 193

あとがき

カバー・デザイン 淡路由紀
本文・イラスト 木塚信男
口絵 坪井英雄