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○■アナーキスト人類学のための断章■2016年05月06日 22:08

「グローバル ジャスティス運動」


デヴィッド グレーバー (著), 高祖 岩三郎 (翻訳)
単行本: 197ページ
出版社: 以文社 (2006/10/31)

■商品の説明 内容紹介
―変革はゆっくりと、だが着実に進んでいる―

ネグリ=ハート(『〈帝国〉』『マルチチュード』)以降の最重要人物がついにここにベールを脱ぐ。現在、10ヶ国語への翻訳が進行中の当書は、今後、思想の〈語り口〉を一変させるほどの力を持っている。この11月には初の来日を果たし、早くも各紙(誌)からの依頼が続々舞い込むグレーバーの盟友・高祖岩三郎による初邦訳。アナーキズム&人類学の結合から生み出される、どこまでもポジティヴな世界観。

アナーキズム、そして人類学の実践が明らかにするのは、近代以前の「未開社会」と呼ばれる世界が、実はより高度な社会的企画(プロジェクト)によって形成されているという事実である。真の民主主義的な世界の構築に向けて。

内容(「BOOK」データベースより)
アナーキズム&人類学、この魅惑的な結合から編み出される、よりよき世界を創るためのさまざまな術。真に変化しているものとは一体なにか?大いなる思考実験。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
グレーバー,デヴィッド
文化人類学者。活動家―DAN(Direct Action Network)、PGA(People’s Global Action)に参加

高祖/岩三郎
翻訳家、批評家。ニューヨーク在住。Autonomedia、『VOL』編集委員。1980年渡米、以後、画商、グラフィック・デザイナー、翻訳業を勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
まだ見ぬ日本の読者へ 自伝風序文 2

どうして学問世界(アカデミー)には、アナーキストがかくも少ないのか? 34
・だがそれはアナーキスト理論がありえないということを意味しない42
・・小マニフェスト 反政策
・・小マニフェスト 反ユートピア主義に反対する

グレーブズ、ブラウン、モース、ソレル 50

すでにほとんど存在しているアナーキスト人類学について 61
・想像的対抗力の理論に向けて 65
・・第一の事例 第二の事例 第三の事例

壁を爆破すること 83
・予想される諸批判 83
・・小マニフェスト 革命という概念について
・ひとつの思考実験、あるいは壁を爆破すること 94 ・・ひとつの事例
・これらの壁を倒すには何が必要なのか? 105

存在していない科学の諸協議 120
(1)国家論
(2)「国家ではない政体」についての理論
(3)またもや資本主義論
(4)「権力無知」か「権力馬鹿」か
(5)自主的連合のエコロジー
(6)政治的幸福の理論
(7)階層序列
(8)苦痛と快楽 欲望の私有化について
(9)ひとつのあるいはいくつかの疎外論

いくつかのまとまった考え方 137
1 グローバリゼーションと南北不平等の削除 138
2 仕事に対する闘争 140
・補足的ノート
3 民主主義 144
・ひとつの仮定

人類学 ここで作者は自らを養う手に躊躇(ためら)いがちに噛みつく 162
・ひとつの図解

グレーバー現象について 訳者あとがきにかえて ――高祖岩三郎 177
・人物 著作 活動

■扉の文
  以下に続くものは、思考の断片、可能な理論のための覚え書き、小マニフェスト集といったものである。 それらはすべて、現在存在していないが、将来いつか存在するだろうラディカルな理論的身体の概要を垣間見せるためのものである。
  アナーキスト人類学というものが実際に存在せねばならない理由が、確実に存在する。 だからなぜそれが――あるいはいっそ「アナーキスト社会学」が、「アナーキスト経済学」が、「アナーキスト文学理論」が、「アナーキスト政治学」が――存在していないのか? まずそこから考えはじめよう。

■書評
本が好き!