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◎■図説 東洋医学<基礎編>■2016年07月07日 13:18

こじんまりとした便利な入門書として企画・構成され、長く売れている良書


山田光胤 (著), 代田文彦 (著)
はやし浩司 (企画・構成)

■商品の説明
内容
漢方の勉強をしたいが何か適当な本はないかと問われたとき、入門書といわれるこじんまりとした便利な本がなかなか見当たらないという状況があった。本書は、これに応えようとしたものである。東洋医学の起源から説き起こし、その発展の経緯をまず紹介し、基礎理論である陰陽五行、臓腑、営衛気血、経絡経穴を解説し、更に東洋的な診断から治療に至るメカニズムを余すところなく述べている。なかでも特徴となる点は、色刷による漫画的な図説によって、興味を感じつつ楽しく理解できるように工夫されていることである。面倒な理屈をぬきにして、漢方全体の見方、考え方を知ろうとされる方にお勧め。

著者について
山田光胤(本名照胤)
1924年東京に生まれる。1951年東京医科大学卒業。1958年電撃療法の生化学的研究で医学博士の学位をうける。漢方医学を大塚敬節先生に師事して研究。現在漢方診療専門医として、医療法人中将湯ビル診療所、及び北里研究所附属東洋医科研究所勤務。財団法人日本漢方医学研究所常務理事。社団法人日本東洋医学会会長。およな著書に、漢方処方―応用の実際―(南山堂)、漢方の科学(日刊工業新聞社)、漢方療法の本(大塚敬節共著・読売新聞社)、薬草小辞典(長塩容伸共著)などがある。

代田文彦
1939年長野県に生まれる。1965年信州大学医学部医学科卒業。1966年東京大学医学部物療内科入局(現医局員)。1969年財団法人日産厚生会玉川病院に出張。日本東洋医学会評議員。日本針灸治療学会理事。東京女子医科大学講師。

はやし浩司
1947年岐阜県に生まれる。金沢大学法学部法学科卒業。メルボルン大学法学部へ留学。現在静岡県浜松市在住。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次(中項目まで)

口絵
漢方のメカニズム 27
五運行大論の図 28
五行の相性と相剋 29
五臓の色体表 30
漢方の起源と発達 32
人体の部位名 34

この本を読まれるかたへ 3
緒言 9
漢方医学の歴史 9
漢方医学と西洋医学 19
陰陽五行説について 23
第1章 臓腑の整理と病理 35
人体の構成と相互関係 36
五臓 44
六腑 54
奇恒の腑 64
営・衛・気・血 67
精・神・津液 77
第2章 経絡と経穴 83
経絡 84
経穴 103
第3章 病因 141
外因 142
内因 148
不内外因 151
第4章 診法 155
四診 156
・望診 158
・聞診 178
・問診 182
・切診 194
第五章 八綱と証候分類法 205
八綱 206
・陰陽 207
・表裏 208
・寒熱 211
・虚実 213
証候分類法 219
・六経(三陰三陽) 219
・衛気営血と三焦の病証 224
第6章 予防と治療の法則 227
病気の予防 228
治療の法則 232
・八法 232
・正治と反治 235
・標本 236
・付・方剤の原則 238
・<出典> 242
●用語の解説 243
●索引 253

■「この本を読まれるかたへ」(代田文彦氏)より
  針灸や湯液の漢方医学を勉強するにあたって大切なことは、経穴の名前や処方の名前を覚えることではなく、漢方特有の基礎概念の理解・把握である。それは、漢方のものの考え方や、一つの現象を説明するにあたっての約束事が多く含まれているからである。
  基礎概念の理解が充分であれば、病人に対坐して動じないし、また常に全体視観をもって、治療の法則を見失うことなく、臨床にあたることができる。
(中略)
  ここに一人の勇敢な青年がいた。はやし浩司君である。
  彼はこつこつと漢方医学を勉強する過程で、その持ち前の絵の才能を駆使して、この難解な漢方基礎の内容を図で説明するという形で料理しにかかった。この作業は彼が漢方医学を趣味として勉強している恵まれた環境にあったからこそ踏み切れた快挙である。職業として漢方医学にたずさわる専門家ならおじけづいて最初から手をつけられないでいるからである。泥くさい臨床とのギャップを埋めるために山田光胤先生には当初の企画から詳細に御校閲たまわり、重要な部分をご執筆いただいた。
  不思議なもので絵になったものを見ると一目瞭然、百聞は一見に如かずの譬のとおり理解が早いものである。また今回絵にあらわしてみて漢方医学の概念がいかに漠然としたものであり、今までなんと自分の理解がありまいであったかを恥入った次第である。

■書評
るびりん書林 別館

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