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○■高田榮一の爬虫類ウォッチング■2016年07月22日 21:23

爬虫類版さかなクン?。ヘビ博士と呼ばれ、詩人であり、ヘルスカウンセラーでもあった著者による爬虫類エッセイ


高田 栄一 (著)
単行本: 207ページ
出版社: 平凡社 (1997/07)

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより) ヘビ・ワニ・カメ・トカゲ。なんで、こんな可愛いやつらを鎌がるの。歌人にして爬虫類の飼育・研究家、ヘビ博士の異名をもつ著者が、素朴なQ&Aを通じて綴る爬虫類賛歌。

著者について
高田榮一(たかだ・えいいち)
東京生まれ。東洋大学文学部卒。歌人・詩人として数多くの作品を発表。幼少の頃から野生動物、とりわけ爬虫類の生態に関心をもち飼育を始める。戦後これを本格化、高田爬虫類研究所を設立して生態研究を続ける。
現在は沖縄市の爬虫類園で飼育するかたらわ、テレビ・ラジオ出演、新聞、雑誌等への原稿執筆のほか、高田企画を主宰する。
主な著書/「昆虫いけどり大作戦」「爬虫類の超能力」(講談社)「蛇トカゲ亀ワニ」「世界の蛇・生態と飼育」(北隆館)「ヘビトカゲ爬虫類図鑑」「爬虫類とつきあう本」(朝日ソノラマ)「不思議がる心の不思議」(香梅社)など。
なお、日本人専門家として初のコモド島踏査やマダガスカル・ボアの捕獲など生息現場での幅広い活躍のほか「爬虫類友の会」を組織して理解と愛護に努めている。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 6
怪獣はなぜ爬虫類の姿をしているか 8
爬虫類のドラマチックな数字 11
ツチノコ、それらしいものはいるが… 20
爬虫類の写真撮影はなぜ難しいか 24
電話診断の憂鬱と喜び 33
爬虫類と愛の回路 38
生け捕りから学ぶものは何か 42
マダガスカルボア―捜査線上の生け捕り― 52
オスとメスの"余裕の行動" 63
あお向けの交尾 66
[ヘビ]
ヘビが自分より長いヘビを呑む意味 78
ヘビの交尾の不思議と迫力 81
とぐろはヘビの基地である 87
コブラ使いとコブラの秘密 91
あしがないのにヘビはなぜ前進するのか 96
シロヘビと白の世界 100
大蛇騒動はなぜ起こるのか 104
クレオパトラがコブラにかませた理由 109
ヘビにあしがないのはどうしてか 112
ヘビの小便とぬけがらが化粧品をつくる 116
大蛇になぜ呑まれかけたのか 120
アオダイショウから何を学んだのか 127
なぜ美女にはヘビが似合うのか 136
毒ヘビと毒蛇のドラマ 141
野口英世を世界に送った毒ヘビ 145
[ワニ]
なぜワニ騒動はひろがったのか 149
仔育てにみるワニの知能の驚異 158
[カメ]
ミドリガメは窓であった 164
常識をくつがえしたへんなカメ 168
近代化の矛盾が生んだ交雑のカメ 173
壁塗りをするクサガメ 176
カメのヘソの重たい話 180
[トカゲ]
どうやってトカゲの気持ちを読むか 183
今、なぜイグアナなのか 187
なぜカメレオンがたくさんいるのか 192
ダンスをするオオトカゲ 198
短歌に描かれたコドモドラゴン 201
あとがき 205

■「はじめに」の冒頭と終わりの部分より
  私にとって爬虫類は<窓>であった。
  大自然の働きも爬虫類たちの行動を通して見ると、じつによく理解できたし、人間の行為も彼らの生活と比べながら考えると、その本質をつかむことができた。
  だから爬虫類は支配下に置くペットなどと意識しようがなく、つねにかしこい友人であった。むしろ私のほうが飼われていたのである。
(中略)
  立っている人間には見えない大地の肌を爬虫類は知っている。爬虫類が窓として意味を持つのはこのことである。
  そういう爬虫類の存在感を、この本から読み取っていただけたら著者としての喜びである。

■書評
本が好き!