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◎■水木サンと妖怪たち: 見えないけれど、そこにいる■2016年11月25日 19:34

精霊を信じることを経済発展と同じレベルで考える


水木 しげる (著)
単行本: 181ページ
出版社: 筑摩書房 (2016/5/23)

■商品の説明
内容紹介
妖怪は世界中にいて、しかも似ている。どうも同じ霊が形を変えているらしい。そう気づいた水木センセイの、単行本未収録の妖怪探訪記を1冊に。イラスト多数。

内容(「BOOK」データベースより)
世界の妖怪に出会うために旅してまわった90年代の、単行本未収録エッセイと対談を一冊に!イラスト多数!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
水木/しげる
1922年生まれ。鳥取県境港市で育つ。マンガ家・妖怪研究家。戦時中、ラバウルで片腕を失い、戦後神戸で、リンタク屋やアパート経営などをした後、紙芝居を書きはじめ、上京して貸本マンガに転じる。1965年『テレビくん』で講談社児童まんが賞を受賞。『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』『河童の三平』などで人気作家になる。自らの体験を踏まえた戦記物や、妖怪関係の著書も多い。1991年紫綬褒章、2010年文化功労者。2015年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
I 世界じゅうの妖怪をたずねて
世の中には不思議なことが多すぎて…… 8
新"妖怪談義" 12
眞世加那志(マユンガナシ)」を見る 34
精霊の呼び声 41

II 不思議な水木コレクション
水木しげる妖怪博物館 63

III 妖怪はみんなを幸せにする
妖怪・精霊・夢のメッセージ +大泉実成 116
そろそろ大学に妖怪学部ができたっていい! +井村君江 129
愉快痛快奇々怪々 世界妖怪協会発表! +京極夏彦 148

楽しきかな、人生。 168

水木しげる・九〇年代の充実した日々 編者 松田哲夫 178

■「精霊の呼び声」の終わり近くより
  "妖怪"の大半は目に見えないが、ある種の"霊"である。
  というのは、アフリカ、東南アジア、ニューギニア、アイルランドなどを回ってみると、それぞれ名前は違っているけれども、日本と同じ霊が形になっているのに驚く。
  そこでぼくは、世界の妖怪の基本型ともいうべきものは千種でまとまる、形のはっきりしたものはそれぞれの国が三百五十種くらいだということが分かったので、それぞれの国の妖精・妖怪を引っ張りだし、各国のものと比較する本を作って、ぼくの思っていることがどこまで本当か試してみようと思っている。(60ページ)

■書評
精霊を信じることを経済発展と同じレベルで考える