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○■脳ってすごい!――絵で見る脳の科学■2017年01月16日 15:49

増築を重ねてでき上がった脳はそもそも思考のためではなく制御のための機関。顔や体と同様に差異を持ち、ときに不都合な癖や要件を持つ存在でもあるのだ。


ロバート・オーンスタイン (著), リチャード・F・トムソン (著), デイヴィッド・マコーレイ (イラスト), 水谷 弘 (訳)
単行本: 215ページ
出版社: 草思社 (1993/06)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
基礎知識から新しい研究の成果まで、マコーレイの絵とともに脳の宇宙を道案内する。

著者について
ロバート・オーンスタイン
スタンフォード大学の人間学研究所長で生理学の教授。カリフォルニア大学の医学センターの教授も兼ねる。これまで、大脳半球の機能、バイオフィードバック、瞑想などの研究にたずさわってきた。アメリカにおける脳研究の指導的人物の一人。著書は多いが、本書以外の邦訳には次のものがある。
『時間体験の心理』(岩崎学術出版社、1975)
『意識の心理―知性と直観の統合』(産業能率大学出版部、1976)
『脳と健康―心とからだを守る脳』(D・ソーブルとの共著、東京図書、1990)

リチャード・F・トムソン
ハーヴァード大学の心理学教授を経て、現在スタンフォード大学の心理学・生理学教授。米国科学アカデミー会員。小脳にも記憶を蓄える場所があることをほぼつきとめた。

デイヴィッド・マコーレイ
イラストレーター、著作家。『ピラミッド』『カテドラル』『キャッスル』『アンダーグラウンド』(邦訳、岩波書店)のシリーズは高い評価を受けた。このほか、邦訳には『道具と機械の本』(岩波書店)、『エンパイア・ステートビル解体』(河出書房新社)がある。

水谷 弘(みずたに・ひろし)
東京大学教養学部理科2類および同大学医学部を卒業。虎の門病院専攻医、東大医学部脳神経外科医局長、都立墨東病院脳外科医長、都立府中病院脳外科部長を経て、現在、昭島市にある野村病院の副院長。著書に『脳死論』『脳死と生命』『人間のからだと病気』(前3冊、以上すべて草思社)がある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
まえがき 3
●不思議な風景――脳の進化を解剖図とともにたどる 7

PART I 大増築建造物としての脳―部屋、柱、煉瓦、そして化学物質 23
1 脳はどんなつくりになっているか 24
2 知覚する脳――経験をつくりだす柱 45
3 神経細胞――脳の建築材料 65
4 脳の化学――分子がメッセンジャーとなる 86

●ダヴィデが母親を認める――視覚系早わかり 105

PART II 脳、心、そしてそれが創造し、記憶する世界 133
5 記憶する脳 134
6 右の脳と左の脳 151
7 個性をつくる脳 164
8 健康を保つ脳 171

●つつましい提案――われわれすべての啓発と楽しみのために巨大な脳を設計し、建築し、利用しよう 181

訳者あとがき 212

■カバーそでより
「すばらしい道案内の本である。
ありきたりの書き方ではなく、新しい研究成果を、慎重に、だがときに大胆に提示している。」―ニューヨーク・レヴュー・オブ・ブックス

「読者を脳の内部の不思議な風景へと導いていくマコーレイの絵は、著者たちの明快な記述をいっそうわかりやすいものにしている。」―サンフランシスコ・クロニクル

■書評
増築を重ねてでき上がった脳はそもそも思考のためではなく制御のための機関。顔や体と同様に差異を持ち、ときに不都合な癖や要件を持つ存在でもあるのだ。