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◎■アーロン収容所―西欧ヒューマニズムの限界■2018年04月11日 21:48

仏教とキリスト教の違い、牧畜や屠殺が与える心理的影響、ビルマまで遠征した日本軍に対する現地の反応、捕虜となってもしたたかを持っていた日本人兵士たち。この本は、読み継がれる価値がある。



会田雄次 (著)
新書: 235ページ
出版社:中央公論社(1962/11)

商品の説明


内容紹介


イギリスの女兵士はなぜ日本軍捕虜の面前で全裸のまま平気でいられるのか、彼らはなぜ捕虜に家畜同様の食物を与えて平然としていられるのか。ビルマ英軍収容所に強制労働の日々を送った歴史家の鋭利な筆はたえず読者を驚かせ、微苦笑させながら、西欧という怪物の正体を暴露してゆく。激しい怒りとユーモアの見事な結合と、強烈な事実のもつ説得力のまえに、読者の西欧観は再出発をよぎなくされよう。

内容(「BOOK」データベースより)


英軍は、なぜ日本軍捕虜に家畜同様の食物を与えて平然としていられるのか。女性兵士は、なぜ捕虜の面前で全裸のまま平然としていられるのか。ビルマ英軍収容所に強制労働の日々を送った歴史家の鋭利な筆はたえず読者を驚かせ、微苦笑させつつ西欧という怪物の正体を暴露してゆく。激しい怒りとユーモアの見事な結合がここにある。強烈な事実のもつ説得力の前に、私たちの西欧観は再出発を余儀なくされるだろう。

著者について


一九一六年(大正五)京都府に生まれる。四〇年(昭和十五)、京都帝国大学史学科卒業。四三年(昭和十八)に応召、ビルマ戦線に送られ、戦後二年間、英軍捕虜としてラングーンに抑留された。帰国後、神戸大学、京都大学(人文科学研究所)をへて、京都大学名誉教授。専攻はイタリア・ルネサンス史。著書は『アーロン収容所』『ルネサンスの美術と社会』『ミケランジェロ』『ヨーロッパ・ヒューマニズムの限界』『合理主義』『日本文化への直言』『日本人の意識構造』『事実と幻想』、編著に『マキアヴェリ』(『世界の名著』16)、共著に『近代への序曲』(『世界の歴史』7)などがある。九七年(平成九)、逝去。

目次(大項目のみ)


まえがき
捕虜になるまで 2
強制労働の日々 36
泥棒の世界 76
捕虜の見た英軍 102
日本軍捕虜とビルマ人 153
戦場と収容所 人間価値の転換 187
帰還 226

書評


仏教とキリスト教の違い、牧畜や屠殺が与える心理的影響、ビルマまで遠征した日本軍に対する現地の反応、捕虜となってもしたたかを持っていた日本人兵士たち。この本は、読み継がれる価値がある。