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○■ハキリアリ 農業を営む奇跡の生物 (飛鳥新社ポピュラーサイエンス)■2017年06月30日 18:23

人類以外で農業に手を出した唯一の集団として見ると、人類の行く末を考える上で大変面白いのがハキリアリである



バート・ヘルドブラー (著), エドワード・O・ウィルソン (著), 梶山あゆみ (翻訳)
単行本: 176ページ
出版社: 飛鳥新社 (2012/4/19)

■商品の説明
内容紹介
テレビなどでもおなじみ、地球上で最も人間くさい振る舞いをする昆虫、ハキリアリのすべて。
切り取った葉で食用キノコを栽培し、2000部屋もある大住居を構え、体の表面で抗生物質まで作り出す。
驚くべきハキリアリの生態にピューリッツァー賞作家が迫る!

80点以上の写真、イラストをオールカラーで収録! !

内容(「BOOK」データベースより)
地球上で最も人間くさい振る舞いをする昆虫のすべて。切り取った葉で食用キノコを栽培し、2000部屋もある大住居を構え、体の表面で抗生物質まで作り出す。驚くべきハキリアリの生態にピューリッツァー賞作家が迫る。80点以上のカラー写真、イラストを収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ヘルドブラー,バート
米国アリゾナ州立大学(ASU)の生命科学部創立教授。ASUの前には、ハーヴァード大学で動物学のアレグザンダー・アガシ記念教授(1973~1990年)を、またドイツのヴュルツブルク大学で行動生理学・社会生物学部長(1989~2004年)を務める。2002年にはコーネル大学アンドリュー・D・ホワイト記念教授に任命されている。国内外のさまざまな学術団体の会員でもあり、主なものにはドイツのレオポルディナ科学アカデミー、アメリカ哲学会、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ科学財団などがある

ウィルソン,エドワード・O.
1929年、米国アラバマ州バーミングハム生まれ。幼い頃から自然環境に興味を抱く。アラバマ大学で進化生物学を学んだのち、研究職と教職の道に進み、ハーヴァード大学では41年間教壇に立つ。科学や文学の分野で100を超える賞を受賞している。自著の『人間の本性について』(筑摩書房)とヘルドブラーとの共著『蟻(The Ants)』で2度のピュリッツァー賞を受賞したほか、アメリカ国家科学賞、ノーベル賞が扱わない分野に贈られるスウェーデン王立科学アカデミーのクラフォード賞、日本の国際生物学賞、イタリアの大統領賞と国際ノニーノ賞、アメリカ哲学会のフランクリン賞など

梶山/あゆみ
東京都立大学人文学部英文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 2
1 究極の超個体 11
2 菌類を栽培するアリの進化 18
3 ハキリアリの一生 37
4 ハキリアリの階級制度 60
5 植物の収穫 70
6 ハキリアリ同士のコミュニケーション 89
7 ハキリアリと菌との助けあい 103
8 菌栽培における衛生管理 111
9 ゴミの管理 123
10 略奪アリと寄生アリ 127
11 ハキリアリの巣 132
12 ハキリアリの作る道 140
訳者あとがき 146
用語解説 150
参考文献 174

■「訳者あとがき」の冒頭部分
  緑の葉をかついで、森や林の道を延々と行進するハキリアリ。テレビの動物番組でもおなじみだ。アリがあの葉っぱを食べていると思っている人はまだまだ初級者。いや、あの葉を使ってキノコ(菌)を栽培しているのだ、といえる人は中級者。でも、実際にどうやって栽培しているのかや、アリと菌が具体的にどう助けあっているかを知る人はあまり多くないのではないだろうか。ハキリアリが農業を始めたのが人類より何千万年も古いということも。
  そうしたさまざまな驚異を明らかにして、ハキリアリ上級者への道を開くのがこの本『ハキリアリ 農業を営む奇跡の生物』だ。
  ハキリアリだけを取りあげて大人向けに本格的に解説したのは、本書が本邦初である。(子供向けには『キノコを育てるアリ』[新日本出版社]があり)。嬉しいのは、多数の図版が収録されているところだ。合計七〇枚以上に及ぶ見事なカラー写真は、内容の理解を助けるのはもちろん、資料としても貴重で、見ているだけで楽しい。要所に挿入されたイラストも、具体的なイメージを描くのに役立つ。

■書評
人類以外で農業に手を出した唯一の集団として見ると、人類の行く末を考える上で大変面白いのがハキリアリである

○■ブラザー イーグル、シスター スカイ―酋長シアトルからのメッセージ■2017年03月27日 19:34

「われらは知っている、大地はわれらのものでなく、われらが大地のものであることを」



スーザン・ジェファーズ (著), 徳岡 久生 (著), 中西 敏夫 (著)
大型本: 26ページ
出版社: JULA出版局 (1996/11)

■商品の説明
出版社からのコメント
空が金で買えるだろうか? と酋長シアトルは話し始めた。
 雨や風をひとりじめできるだろうか?………(本文より)

酋長シアトルのメッセージはこの絵本をとおして世界中に広がり、深い感動を呼びました。混迷の時代、私たちはどう生きるべきか…今こそ、子どもと一緒に読みたい必読の絵本です!!

内容(「MARC」データベースより)
白人たちに土地を追われ、追いつめられ、ついに部族の土地を手放すその時、酋長シアトルは訴える。「大地はわたしたちの母。大地にふりかかることはみな、大地の息子とむすめにもふりかかるのだ。」と。
著者について
SUSAN JEFFERS●スーザン・ジェファーズ/1942年、米ニューヨーク州ニュージャージー生まれ。プラット・インスティテュート卒業。出版社勤務の後、フリーでデザインや挿絵の仕事を始める。74年、『のんきなかりゅうど マザー・グースのうた』(アリス館牧神社)で、カルデコット賞を受賞。75年には、ブラチスバラ世界絵本原画展で、金のりんご賞を受賞している。日本で紹介されている彼女の作品は、『のんきなかりゅうど』の他に、『白い森のなかで』『ヘンデルとグレーテル』(ほるぷ出版)がある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■カバーそでより
  「インディアン」という言葉から、わたしたち日本人は何を思いうかべるだろう?
  はだかウマまたがり、バッファローを狩りする姿。ワシの羽がいっぱいついているかみざりを身につけた酋長の雄姿。三角テントの群れ……。
  かれらの祖先は、今から2万年前の氷河期のころ、陸続きになった大陸を長い時間をかけて移動してきたアジア系の人たちだったといわれている。その昔、1000をこえる部族が、広い北アメリカの各地に住んでおり、200以上の言葉が話されていた。
  その生活の仕方も、トウモロコシなどを畑に植えたりするもの、バッファローやカリブーなどの動物を狩りするもの、川や湖や海などで魚をとるもの、また、時にはクジラのような大きなえものをならうものなどというように、さまざまであった。
  しかし、宗教についてはどの部族も同じように、汎神論にもとづいている。つまり、人間のまわりにあるすべての自然――木や川や風や大地などの無生物から、シカやウマやワシやクマなどの動物まで――は神であり、神聖な霊がやどっていると考えていた。
  そして、人間と他の生きものとは同じ自然の一部であって、この地球上に生かされているかけがえのないいのちであり、兄弟姉妹であるという考え方が強い。
      *
  この絵本の主人公酋長シアトルは、1790年ころに生まれ、1866年に亡くなっている。
  ちょうどこの時期はアメリカがイギリスの植民地から独立し、一つの国家として拡大を続けた時代にあたっている。しかし、その独立は白人中心の独立であり、開拓をして白人社会をつくっていくうえでは、インディアンはじゃま者でしかなかった。長い間、インディアンに対する迫害が続いた。
  白人たちに土地を追われ、追いつめられているにもかかわらず、酋長シアトルのメッセージは、もの静かにわたしたちに訴えかけてくる。そこには、自然に対する深い愛があり、人種をこえてよびかけてくる強い平和への願いがこめられている。現代のわたしたちの生きかたを、まるで問いただすかのように。
  この絵本は、今アメリカではベストセラーを続け、ヨーロッパでも各国語に翻訳され、たくさんの人に愛されている。

■書評
「われらは知っている、大地はわれらのものでなく、われらが大地のものであることを」

○■謎の絶滅動物たち■2017年03月09日 20:29

アフリカから北米大陸にまで広がったゾウの仲間、1億2000万年前に孤立した南米大陸で独自に進化した大型の哺乳類たち、肉食ウォンバットなどホモサピエンスの登場によって姿を消した大型動物たち



北村 雄一 (著)
単行本(ソフトカバー): 224ページ
出版社: 大和書房 (2014/5/15)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
マンモスさえも狩った肉食獣スミロドン・ファタリス、かつて「ペンギン」と呼ばれていた鳥オオウミガラスetc…45種類の絶滅動物たちが登場!人類が遭遇した驚異の動物を迫力のイラストでたどる5万年の生物史。

著者について
10mに迫る地上生のナマケモノ、1mもあった歩くフクロウ、現生人類が滅ぼした人類など、際立つ存在感を放つ絶滅動物たちを紹介!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
北村/雄一
1969年、長野県生まれ。日本大学農獣医学部卒業。フリージャーナリスト兼イラストレーター。深海生物から恐竜、進化まで、幅広い分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次(実際には各動物の概要も示してあります)
まえがき 3

PART1 ユーラシアの絶滅動物たち
絶滅の始まりはユーラシアへの人類進出から 12
ネアンデルタール人 14
ケナガマンモス 18
ケサイ 22
ユラスモテリウム 26
オオツノジカ 30
ホラアナライオン 34
ホモテリウム・ラティデンス 38
ホラアナグマ 42
ホラアナハイエナ 46

PART2 北米の絶滅動物たち
1万3000年前に起きた北米の電撃戦 52
コロンビアマンモス 54
アメリカマストドン 58
バイソン・ラティフロンス 62
キャメロプス・ヘステルヌス 66
グロッソテリウム・ハーラニ 70
アメリカンライオン 74
ホモテリウム・セルム 78
スミロドン・ファタリス 82
ミラキノニクス・トリーマン 86
ダイアオオカミ 90
アルクトダス・シムス 94
テラトルニス・メリアミ 98

PART3 南米の絶滅動物たち
1億年の孤独が育んだ南米の独特な世界 104
トクソドン・プラテンシス 106
マクラウケニア・パタコニカ 110
ドエティクルス・クラヴィカウダツス 114
メガテリウム・アメリカヌム 118
キュビエロニウス・ヒオドン 122
ステゴマストドン・ワリンギ 126
ヒッピディオン 130
プロトキオン・トクロディテス 134

PART4 オーストラリアの絶滅動物たち
有袋類の王国となったオーストラリア 140
ディプロトドン・オプタツム 142
プロコプトドン・ゴリア 148
ディラコレオ・カルニフェクス 150
プロプレオプス・オシキランス 154
フクロオオカミ 158
メガラニア・プリスカ 182
メイオラニア 166
ゲニオルニス・ニュートニ 170

PART5 島と近代の絶滅動物たち
船と銃器により世界の隅々で加速する絶滅 176
オルニガロニクス・オテロイ 178
ジャイアントモア 182
モーリシャス・ドードー 186
フォークランドオオカミ 190
ニホンオオカミ 194
オオウミガラス 198
クアッガ 202
リョコウバト 206

あとがき 210
参考文献 212

■「あとがき」の終りの部分
  人類はほかの生物を食べて滅ぼすか、あるいは食べるための家畜とした。そうして数を増やしてきた。つまり、私たちがやっていることは、ほかの生物を食いつぶして滅ぼし、我々自身へと変換する作業なのだ。
  1万年以上前に始まったこの電撃戦は、あと200年あまりで終わりを迎えるはずである。すべての動物の抹殺が完了し、彼らの肉体を構成していた有機物は、すべて人体につくり替えられる。そして、地球は人間だけの星になるのだ。

■書評
アフリカから北米大陸にまで広がったゾウの仲間、1億2000万年前に孤立した南米大陸で独自に進化した大型の哺乳類たち、肉食ウォンバットなどホモサピエンスの登場によって姿を消した大型動物たち

○■平等と不平等をめぐる人類学的研究■2017年01月27日 10:53

人類学者が平等性を考えるとき、金持ちに対する陰口や噂は、金持ちの身勝手な行動を抑制するための重要な要素となるのだ。


寺嶋 秀明 (編集)
単行本: 298ページ
出版社: ナカニシヤ出版 (2004/04)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
人々の生が躍動する世界のさまざまな民族誌から、平等・不平等の根源を問い人間性の深淵を照射する。

内容(「MARC」データベースより)
人間はなぜ平等にこだわるのか。人々の生が躍動する世界の様々な民族誌から平等・不平等の根源を問い、人間性の深淵を照射する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
寺嶋/秀明
1951年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。文化人類学、生態人類学専攻。神戸学院大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
第1章 人はなぜ、平等にこだわるのか 寺嶋秀明 3
―平等・不平等の人類学的研究―
1 「壺から出てきた魔人」 3
―平等、このやっかいなもの―
2 「はじめに平等ありき」 13
―始原的平等主義の系譜―
3 不平等の起源から平等の考察へ 22
―現代の人類学の課題―
4 平等をめぐる霊長類学と人類学 40

第2章 狩猟採集社会における食物分配と平等 北西巧一 53
―コンゴ北東部アカ・ピグミーの事例―
1 はじめに 53
2 調査地とそこに住む人々 55
3 政治的、社会的な面での平等 58
4 経済的な平等 60
5 食物分配の社会的側面 79
6 おわりに 86

第3章 不平等社会に見る平等への契機 関本照夫 92
―ジャワ農村の事例―
1 はじめに 92
2 ジャワにおける不平等 93
3 D村の土地所有・経営状況 94
4 村の中で平等なもの 98
5 ヒエラルキーと言葉遊び 108
6 おわりに 128

第4章 消えた村・再生する村 杉山祐子 134
―ベンバの一農村における呪い事件の解釈と権威の正当性―
1 はじめに 134
2 消えた村 136
3 男たちの対立・女たちの選択 157
4 消えた村が再生する 163
5 おわりに 167
―揺らぎを組み込んだ社会―

第5章 キリバス南部環礁における物資欠乏下の「平等」 風間計博 172
―窮乏の回避を軸にして―
1 はじめに 172
2 タビテウエア・サウスの概略 175
―物資欠乏下の生活―
3 平等性と集団性 179
―長老と集会所―
4 財・物資蓄積の否定 182
―社会集団による個人的受益の分散化―
5 懇請による財の分配 190
6 個人所有の強化 199
―物資の秘匿―
7 窮乏を回避するために 206

第6章 ねたむ死者の力たち 池上良正 214
―日本の民衆宗教史に見る平準化の規範―
1 死者の祟りと平準化の規範 214
2 <祟り―祀り>システムの痕跡 217
3 初期仏教の民衆布教 220
4 仏教的論理による普遍主義化 224
5 <供養>システムによる生者の主体性の強化 229
6 祟りにおびえない人々 232
7 死者の祟りの根深さ 235

第7章 平準化システムとしての新しい総有論の試み 菅 豊 240
1 はじめに 240
2 法学における総有論 243
3 非・法学系の社会科学における総有論 251
4 新しい総有論 255
5 おわりに 263

第8章 家族社会の進化と平和力 西田正規 274
―家族・分配・平等性―
1 はじめに 274
2 二足歩行の意味 276
3 類人猿の武力 279
4 武力と平和力 282
5 おわりに 289

あとがき 291
事項索引 297
人名索引 298

■「あとがき」の第一段落
本書のなかで具体的に明らかにされたように、平等と不平等は、あらゆる意味において人間の生き方そのものにかかわる問題である。それは一見平易なことがらのように思われるが、その奥行きはことのほか深く、人間存在の根源に絡みついているのである。私たち人類学をなりわいとする者は、フィールドワークのために地球のあちこちに行くのだが、どこに赴こうとも、かならずはそのフィールドにおいて、自らの感性に強く訴えかける平等と不平等の姿に出会い、心に焼き付けて帰国する。ただしその後、それらについてはあまり声高に語られる機会もなく、せいぜい民族誌の片隅に取り上げられるか、フィールドワーカー個々人の胸の中にもやもやとした澱として残されるばかりであった。そういった平等あるいは不平等の本当の価値について自覚的に認識され、語られ始めたのはつい最近のことである。

■書評
人類学者が平等性を考えるとき、金持ちに対する陰口や噂は、金持ちの身勝手な行動を抑制するための重要な要素となるのだ。

○■精霊たちのメッセージ―現代アボリジニの神話世界 (角川選書)■2017年01月05日 22:20

神話世界には祖先たちの生き方も示されており、この土地に住む意味を伝える。おそらく、それは日本神話も基本的に同じである。


松山 利夫 (著)
単行本: 251ページ
出版社: 角川書店 (1996/11)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
オーストラリアの先住民であるアボリジニの人びとは、白人の入植前から大陸全域に暮らし、数多くの神話を語りついできた。その神話には容易に理解しがたい部分もあるが、彼らはうたい、おどり、儀礼をおこないながら、現代も精霊とともに生きている。本書では、これまでも人類学者たちがさまざまに解釈してきた神話を、日常の世界からはじめて人の誕生、火の獲得、大地と天空の構造におよび、ふたたび日常にもどるように構成。さらに、できるだけ語られるままに紹介し、神話の宇宙と、神話を語りつぐ現代的意義を考察する。

内容(「MARC」データベースより)
オーストラリアの先住民族であるアボリジニたちの間では、今も精霊信仰が生き続けている。文明社会が失ってしまった哲学を彼らの神話、伝説から導き出す。神話の宇宙と神話を語りつぐ現代的意義を考察。

著者について
松山利夫(まつやま としお)
一九四四年、福井県に生まれる。立命館大学文学部地理学科卒業。一九七六年、同大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。現在、国立民族学博物館第三研究部教授。専攻は文化人類学。著書は『山村の文化地理学的研究』(古今書院)、『木の実の文化誌』(共編、朝日新聞社)、『ユーカリの森に生きる―アボリジニの生活と神話から』(日本放送出版協会)ほか。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 8
第一章 不思議なできごと――神話世界への入り口―― 13
一、ガマディむらの体験 14
(一)ガマディむら 14
(二)星と雨、風の話 15
(三)ヤシの木と大穴 18
(四)精霊にまつわる話 19
二、神話世界への入り口 22
(一)わたりのドリーミング 24
(二)「棒の手紙」に刻まれた物語 26

第二章 暮らしの中の精霊 31
一、死霊のモコイ 32
二、狩りと精霊 35
(一)精霊との会話 35
(二)精霊ミミ 41
(三)豊穣の願いと精霊たち 53
(四)雨の精霊 62

第三章 虹ヘビ物語 71
一、虹ヘビの神話 72
(一)旅する大ヘビ 72
(二)姉妹を飲みこんだニシキヘビ 76
(三)泣く子と虹ヘビ 83
二、偉大な虹ヘビたち 88
(一)虹ヘビと成人儀礼 88
(二)創造主、虹ヘビ 93

第四章 人の誕生と火の獲得 99
一、人の誕生 100
(一)最初の人 104
(二)女性の誕生 108
(三)精霊から生まれた人 116
(四)土や炎から生まれた人 143
(五)ヘビやトカゲから生まれた人 150
二、火の獲得 153
(一)火をもつクジラとネコ男 154
(二)火おこし棒の火 156

第五章 大地の創造と天空の構造 163
一、大地の創造 164
(一)創世の神話 164
(二)魂のたどる道 167
二、天空の構造 171
(一)月の神話 171
(二)太陽と天の川 176
(三)昴と明けの明星 181

第六章 神話を語ることの現代的意義 195
一、神話がもつメッセージ 196
(一)人びとの歴史 196
(二)故地と人の魂のむすびつき 198
二、アボリジニの土地権と神話 201
(一)アボリジニ土地権法 202
(二)タナミ砂漠の神話と歴史 206

附編 さまざまな起源神話 212
あとがき 243
参考文献 251

■カバーそでより
オーストラリアの先住民であるアボリジニの人びとは、白人の入植前から大陸全域に暮らし、数多くの神話を語りついできた。その神話には容易に理解しがたい部分もあるが、彼らはうたい、おどり、儀礼をおこないながら、現代も精霊とともに生きている。本書では、これまでも人類学者たちがさまざまに解釈してきた神話を、日常の世界からはじめて人の誕生、火の獲得、大地と天空の構造におよび、ふたたび日常にもどるように構成。さらに、できるだけ語られるままに紹介し、神話の宇宙と、神話を語りつぐ現代的意義を考察する。

■書評
神話世界には祖先たちの生き方も示されており、この土地に住む意味を伝える。おそらく、それは日本神話も基本的に同じである。

○■世界の狩猟民――その豊穣な生活文化■2016年12月17日 20:44

世界の狩猟採集民を集めた待望の一冊、ついに刊行?


Carleton Stevens Coon (原著), カールトン・スティーヴンズ クーン (翻訳), 平野 温美 (翻訳), 鳴島 史之 (翻訳)
単行本: 471ページ
出版社: 法政大学出版局 (2008/02)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
1万年前、人間はすべて狩猟民だった。狩猟民とは農業を知らず、家畜を飼わない民のことである。著者は世界中の主だった狩猟採集民族を、民族ごとではなく、基本装具、狩りや漁のスタイル、結婚や神話、儀礼、シャーマンなどテーマごとに考察する。アメリカ先住民、アボリジニ、アイヌ、イヌイット、サンといった人々が、仲間と助け合い、豊かな知恵をもって驚くべき生活の技をどのように編み出し、伝えていったのか。人が集まって生きる意味を、あらためて私たちに問いかける書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クーン,カールトン・スティーヴンズ
1904年6月23日米国マサチューセッツ州ウエイクフィールド生まれの人類学者。28年ハーバード大学でPh.D.取得。48年まで同大学で教鞭をとった後、ペンシルバニア大学に移り、退職する63年までペンシルバニア大博物館館長を務める。現役時代も退職後も、考古学、民族学の分野の根っからのフィールドワーカーで、モロッコ、アルバニア、エチオピア、イラン、アフガニスタン、シリア、ティエラ・デル・フエゴ、シエラ・レオネ、チャド、リビアなどへ出かけた。研究業績に対し1951年バイキング自然人類学賞、55年米国科学アカデミー選出など、多数の栄誉が授与された。考古学、自然人類学、民族学に大きく貢献し、その驚くべき広範な学識の成果を、書籍はもとより博物館展示やテレビのトークショーを通して専門家や一般読者に伝えた。自伝三部作は未完。1981年6月3日マサチューセッツ州ウエストグロスターで死去(76歳)

平野/温美
広島県尾道市生まれ。東京教育大学(現筑波大学)大学院文学研究科修士課程修了。アメリカ文学専攻。現在、北見工業大学教授

鳴島/史之
東京都立川市生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。エリザベス朝演劇専攻。現在、北見工業大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
まえがき ix
第1章 世界の現存する狩猟民――その概要 1
第2章 狩猟民の基本装具 17
第3章 水陸の移動と運搬 63
第4章 食料探索――狩猟とわな猟 81
第5章 大型動物の狩り 125
第6章 漁 151
第7章 採取 173
第8章 食物と麻薬 197
第9章 狩猟民の社会組織――地縁、バンド、親族 213
第10章 結婚 231
第11章 政治と争い 267
第12章 専門分化、富と交易 303
第13章 神、精霊、神話と物語 321
第14章 誕生、成人、死における通過儀礼 351
第15章 強化儀礼と周期的な祭事 389
第16章 シャーマンと治療 423
第17章 結論――狩猟民から何を学ぶか 443

訳者あとがき 421
図・地図一覧(17)
参考文献(10)
索引(1)

■「まえがき」の冒頭部分
  わたしは、この世界で狩猟民や採集民として現代まで永らえた人々についての資料を、ほぼ半世紀間読んできました。そうした各地を、たとえ短期間でも訪れたことは幸運でした。今日二五万人弱の狩猟民が現存します。これは人類の〇・〇〇三パーセントにすぎません。一万年前の狩猟民はおよそ一〇〇〇万人、世界人口の一〇〇パーセントでした。
  一万年前、人は皆狩猟民でした。読者のみなさんの先祖も含まれます。一万年はおよそ四〇〇世代にわたる期間ですが、この短さでは目立った遺伝的変化は起こりません。人間行動が他の動物行動と同じく、最終的に遺伝された能力(学ぶ能力も含む)に依存する限り、わたしたちの持って生まれた傾向は大して変化するはずはありません。祖先とわたしたちは同じ人間なのです。
  「狩猟民の生き方が判明するなら、もし、わたしたちが一万年前の生活を始めることになった倍に一体何ができるか、それを知る参考になるだろう」。
  これはSFでも、気まぐれな空想でもなく、専門家としてのまじめな結論なのです。いつ頃からか、わたしたちは生物への放射能の蓄積効果、酸素浪費による回復不可能な大気圏の希薄化、その他の地球危機に、険しい顔をするようになりましたが、それを長々と論じる必要はないでしょう。誰もが知るこれら恐ろしい事実を説明する専門家は別にいます。わたしは同じく重要な、あることについて述べます。それは破壊の連鎖のすべてを解く鍵、すなわち人間自身についてであります。

■書評
世界の狩猟採集民を集めた待望の一冊、ついに刊行?

◎■水木サンと妖怪たち: 見えないけれど、そこにいる■2016年11月25日 19:34

精霊を信じることを経済発展と同じレベルで考える


水木 しげる (著)
単行本: 181ページ
出版社: 筑摩書房 (2016/5/23)

■商品の説明
内容紹介
妖怪は世界中にいて、しかも似ている。どうも同じ霊が形を変えているらしい。そう気づいた水木センセイの、単行本未収録の妖怪探訪記を1冊に。イラスト多数。

内容(「BOOK」データベースより)
世界の妖怪に出会うために旅してまわった90年代の、単行本未収録エッセイと対談を一冊に!イラスト多数!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
水木/しげる
1922年生まれ。鳥取県境港市で育つ。マンガ家・妖怪研究家。戦時中、ラバウルで片腕を失い、戦後神戸で、リンタク屋やアパート経営などをした後、紙芝居を書きはじめ、上京して貸本マンガに転じる。1965年『テレビくん』で講談社児童まんが賞を受賞。『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』『河童の三平』などで人気作家になる。自らの体験を踏まえた戦記物や、妖怪関係の著書も多い。1991年紫綬褒章、2010年文化功労者。2015年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
I 世界じゅうの妖怪をたずねて
世の中には不思議なことが多すぎて…… 8
新"妖怪談義" 12
眞世加那志(マユンガナシ)」を見る 34
精霊の呼び声 41

II 不思議な水木コレクション
水木しげる妖怪博物館 63

III 妖怪はみんなを幸せにする
妖怪・精霊・夢のメッセージ +大泉実成 116
そろそろ大学に妖怪学部ができたっていい! +井村君江 129
愉快痛快奇々怪々 世界妖怪協会発表! +京極夏彦 148

楽しきかな、人生。 168

水木しげる・九〇年代の充実した日々 編者 松田哲夫 178

■「精霊の呼び声」の終わり近くより
  "妖怪"の大半は目に見えないが、ある種の"霊"である。
  というのは、アフリカ、東南アジア、ニューギニア、アイルランドなどを回ってみると、それぞれ名前は違っているけれども、日本と同じ霊が形になっているのに驚く。
  そこでぼくは、世界の妖怪の基本型ともいうべきものは千種でまとまる、形のはっきりしたものはそれぞれの国が三百五十種くらいだということが分かったので、それぞれの国の妖精・妖怪を引っ張りだし、各国のものと比較する本を作って、ぼくの思っていることがどこまで本当か試してみようと思っている。(60ページ)

■書評
精霊を信じることを経済発展と同じレベルで考える

○■遥かなる野菜の起源を訪ねて■2016年11月10日 16:25

1982年から1989年にかけてと2002年に行われた世界中で大規模に作られている野菜と穀物の原産地を訪ねる旅の記録。


池部 誠 (著)
単行本: 254ページ
出版社: ナショナル出版 (2009/08)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
1982年から1989年にかけて、延べ10カ月に渡って7カ所の野菜の原産地、2002年に稲の原産地に探検に行った記録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池部/誠
1942年生まれ。ノンフィクション・ライター。世界の八大作物原産地の7ヵ所を探検(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに
第一章 シルクロードは「野菜の道」だったか 7
古ぼけたプロペラ機/日本の野菜のルーツ/作物の八大原産地/日本の野菜研究/オアシスの黄色いニンジン/中国の植物起源学はこれから/野菜の通り道ではなかったシルクロード

第二章 ジャガイモはアンデスの高山植物だった 29
クスコでは高山病に注意/才色兼備の野生ジャガイモ/標高五千メートルを有効利用/欧州での食体系を変えたジャガイモ/ジャガイモとアイルランド/アンデスの山あいに咲く野生トマト

第三章 キャベツの故郷は地中海沿岸の岩壁 51
アクロポリスに咲く菜の花/キャベツの原産地探し/風に揺れるポプラ/トルコには野生種が多い/岩壁に咲くクレティカ/シチリアの山のキャベツ/マヨネーズの発祥地・マオン/ドーバーのシルベストリス

第四章 アジアを救ったサツマイモ 73
日本を救ったサツマイモ/私の大嫌いなサツマイモ/サツマイモの原産地/アメリカのサツマイモ/サツマイモの移動、南米からポリネシアへ/モアイのイースター島/ニューギニア高地のサツマイモ

第五章 インドで生まれたナス・キュウリ 97
華北系と華南系/照葉樹林文化/雲南の山黄瓜/雲南省のタイ族の村/タイのリス族の村/インドとナス/インドのナス料理/ネパールの野生キュウリ

第六章 菜の花の道はどこを通っていたか 119
北京の街を覆う白菜/白菜が生まれた土地・揚州/菜の花の道/トルコの野生の菜の花/インドのアブラナ・サーソン/峠の向こうのラダック/チベットのカブ/広州の菜心/後日談

第七章 ユーラシア大陸最深部の作物 141
東はネギ西はタマネギ/タマネギはどこが原産地か/アルタイ山中で探検/葱嶺を仰ぎみる/野生ニンジンを発見/原産地のニンジンの味

第八章 世界最初の文明を生んだ小麦・大麦 163
農業を始めた土地/何故、農業は生まれたか/農業革命の意味/原農業の始まり/文明は農業が生んだ/農業の暗部/一粒の麦/ルツ記/ヨーロッパへの伝播

第九章 突如踊り出た「稲作文明」 193
河姆渡遺跡の発見/稲作開始の原因/良渚遺跡の謎/長江文明/桂林郊外で野生イネを見た/龍勝梯田/ラオスへ/タイの浮きイネ/日本への道/日本最古の水田/縄文人は大陸まで出かけたか?/弥生時代は戦争開始の時代でもある/日本での水田稲作伝播のスピード/縄文時代のイネのプラント・オパールが発見された/縄文農耕/三内丸山遺跡/新みずほの国構想/第二の緑の革命/持続する農業の道

あとがき

■「はじめに」より
  これは、一九八二年から一九八九年にかけて、延べ十カ月に渡って七カ所の野菜の原産地、二〇〇二年にイネの原産地に探検に行った記録である。世界には全部で八カ所の野菜や作物の原産地があり、主要な作物は七カ所で生まれたが、日本は含まれていない。日本の主食であるイネやムギはもちろん、日本の野菜のベストテンを消費量順に挙げると、大根、キャベツ、タマネギ、白菜、ジャガイモ、キュウリ、トマト、サツマイモ、ニンジン、レタスとなるが、どの野菜も日本生まれではない。
(中略)
  調べてみると、奈良時代までに日本に入っていた野菜が多かった。昔は種子だけを送るなんてことはなかったはずだから、アジアの各地から栽培方法を知った民族が種子を持って日本にやってきたことになる。オーバーにいえば、古代の日本はアジア各地からやってきた多くの民族の作ったクニが割拠する土地だったのではないか。こう考えた私は是非、日本から原産地までの道を辿り、野菜や米の先祖である野生植物も見てやろうと思うようになった。原産地とは野生植物を人間が栽培化した土地のことである。
(中略)
  昔の日本はクニの集まりではなかったかと思って出掛けた探検だったが、その期待は充分満たされた。東アジアのいろいろな国で、知人によく似た顔の人や、初めて会っても懐かしい思いのする顔をした人々と会うことができた。逆に、現地で私はチベット、中国山東省、韓国の人間と間違えられ、望月カメラマンはネパール人と間違えられた。こんな土地から日本までやってきたのか。各国で食べた、原産地ならではの実においしい野菜とともに、忘れられないことである。

■書評
1982年から1989年にかけてと2002年に行われた世界中で大規模に作られている野菜と穀物の原産地を訪ねる旅の記録。

○■宇宙人 謎の遺産―彼らこそ地球文明の影の支配者だ■2016年10月06日 21:04

理想に向かうはずの世界が便利ではあるが窮屈で救いのない世界に向かう中で、はるか古代と、現代社会を一本に結ぶことが意味を持つロングセラー。


五島 勉 (著)
新書: 224ページ
出版社: 祥伝社 (1975/08)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
マヤのパレンケの宇宙飛行士の彫刻、ボゴタの黄金のジェット機、ナスカの地上絵、また日本の青森の遮光器土偶など、世界には、まだ解明されていない不思議な古代遺跡が数多くある。本書は、その謎に挑戦した古典的ともいえる好著である。

著者に付いて
五島勉
1929年北海道函館に生まれる。東北大学法学部卒業後、ルポライターとして活躍。著書に、日本中にショックを与えた『ノストラダムスの大予言』『実説大予言』(いずれもノン・ブック、祥伝社刊)がある。

■目次
まえがき 3
1章 二千五百年前にロケット―この謎の文明はどこから来たのか 13
禁じられたマヤの森―パレンケ 14
白日夢!? 石棺に彫られていたもの 16
宇宙ロケットとしか思えない彫刻 18
遺物を前にして沈黙する世界の正統派学者 22
かつて現代文明以上の文明があった 24
浮彫りをめぐり分裂する四つの推理 25
深まる謎、厚い疑惑のベール 39

2章 埋もれた謎が目を覚ます―この不可解な遺跡と彫像の数々 43
サハラ砂漠の果てに描かれた楽園 44
文明史を書きかえたタッシリの彩色壁画 46
気密福を着た六千年前の人物像 48
高度文明の影、別世界からの訪問者 51
オーストラリアの神人の岩絵 52
ヘルメットをつけたアルプス山中の彫像 53
パイロット!? シルクロードの飛行怪物 54
日本的文化からはみ出す遮光器土偶 57
霧に包まれる真相、イースター島の鳥人 60
南米、ボゴタから出土した黄金のジェット機 62
三千五百年前のアフリカ、メローエのミサイル 66
ウズベック共和国のロケットと飛行士の岩絵 68
アステカの雷神、半分だけの証明書 70

3章 古代、人類以外の何者かがいた!―人間には不可能だった科学技術の跡 73
ピラミッドに残る未知の文明の遠い影 74
世界に散在する不思議な石柱と机石 77
重さ二千トン、バールベックの超巨石 80
人類には不可能な未知の技術 83
ペルー、サクサウアマンの恐怖 86
大岩が語る五千年前の人類以外の存在 88
科学史を逆転させる中国周処の合金製バックル 91
インカの奇跡? 三千年前のプラチナ 92
なぜ錆びないのか? コッテンフォルストの鉄柱 94
誰がつくったか? 二千三百年前の電池 96
ある真相を暗示する『出エジプト記』 99
神の教えた「聖なる櫃」とは? 101
櫃は蓄電器だった、という説 103
全知全能の神が、なぜ食料を要求したのか 104

4章 宇宙から訪れた高度文明人―その遠い記憶を人類は受けついだ 107
エゼキエルの見た「四輪の生きもの」 108
狂人の幻想か? それとも 110
「四輪の生きもの」は月着陸船に酷似 114
トルコ、トプカピの地図の秘密 115
紀元前四世紀に南極大陸が描かれていた 117
地図は一万キロ上空からのスケッチ!! 120
地上最大の謎、ナスカ高原の怪図形 123
なぜ、空から見なければわからないものが 126
デニケンの矛盾「宇宙船の滑走路」 129
描かれた三角島は飛行物体の記憶 132
太古、ナスカ人とは違う何者かが実在した 135

5章 彼らは第五惑星人だった!―太陽系の中の生命ある星 139
レムリア大陸と『ラーマ・ヤーナ』 140
太古のレムリアで核戦争があった? 143
ウェゲナー「大陸は移動するが、沈まない」 146
疑問の多い「高度文明は沈没大陸にあった」 148
彼らはどの星から来たのか―六つの情報 149
隕石から採集された生命の源「アミノ酸」 162
最大の可能性―彼らは第五惑星人だった 165

6章 人類に流れる第五惑星人の血―地球外の文明はかくて受けつがれた 169
『創世記』の「天地創造」に秘められた謎 170
人間は「神々に似せてつくられた」という意味 172
地球人に近い第五惑星の生物 175
第五惑星人が人類をつくり変えた―私の推理 178
人間と文明の進歩―続出する「なぜ?」 184
なぜ大脳「新皮質」が急激に発達したのか 187
彼らは人間の女性に子を産ませた 189
私たちは第五惑星人の血を引いている 192

7章 現代文明が人類を滅ぼす―第五惑星人が犯した最大の過失 195
なぜ「ノアの箱舟」だけが選ばれたのか 196
「箱船」に乗れたのは改造人間とハーフだけ 198
「生めよ、ふえよ、地に満ちよ」の真相 201
キリストは第五惑星人の直系だった 203
「滅亡のとき星が落ちてくる……」 206
無気味な第五惑星群、イカルスの星 208
神々のエゴ、イエス・キリストの限界 210
「十字架→神」への批判者、ノストラダムス 212
私の結論―彼らが人類を誤らせた 215
残された最後の謎―UFO 220

カバーのデザイン 横山昭征
カバーの写真 三村建次
本文写真 オリオンプレス提供

■「まえがき」の冒頭部分
  わけのわからない無気味なものが、地球の上にはいっぱい残っている。
  たとえば、南米の「ナスカの怪図形」がよく話題になる。これはペルーの岩山に描かれた約二〇〇〇年前の絵である。現代人にも描けない正確な幾何図形と怪奇な動物たちの絵で、しかも高空からしか見分けられないほど大きい。
  ペルーの隣のエクアドルの地下では、地下鉄の構内のような複雑な地底都市の跡が見つかった。その近くでは、六~七〇〇〇年前の人工の山がたしかめられた。中には薄気味の悪い石の建造物が埋まっていた。中国の陝西省でも、エジプトのピラミッドの二倍の高さのピラミッドが発見された。建造物だけでない。イラクでは二三〇〇年前の電池が掘り出されたし、メキシコからはロケットを描いたとしか思えない二五〇〇年前の彫刻が見つかった。古いトルコの地図には南極大陸が描かれており、インドの古文書からは原爆戦争の記録が出てきた。
  こうした遺物からわかることは、太古、地球には、現代と変わりない、もしかすると現在以上の高い文明があったということである。しかし、それは何かの原因で滅びてしまい、そのあと、現在文明がその愚かな繰りかえしをやってきたとしか考えられないのだ。

■書評
理想に向かうはずの世界が便利ではあるが窮屈で救いのない世界に向かう中で、はるか古代と、現代社会を一本に結ぶことが意味を持つロングセラー。

○■顔の本―顔はさまざまなことを語ろうとしている■2016年09月30日 19:14

間取りの工夫が顔を作る


香原 志勢 (著)
単行本: 221ページ
出版社: 講談社 (1985/03)

■内容(「BOOK」データベースより)
動物の顔をひきつぐものとしての人間の顔、その機能と表情のもつ意味、人種間の相違、そしていい顔であることの条件などをわかりやすく解く。人類学の碩学による類書のない格好の読物。

著者について
香原志勢(こうはら・ゆきなり)
一九二八年、東京に生まれる。一九五一年、東京大学理学部卒業。信州大学助教授を経て現在、立教大学教授。専門は人類学で多岐にわたっており、表情、海女、混血児など人類の適応の問題を扱う一方、人体と文化の関係について研究を進めている。著書に『人類生物学入門』『人間という名の動物』『人体に秘められた動物』『手のうごきと脳のはたらき』『老いを考える』他多数。

■目次
一 なぜ顔が気になるのか 8
王様とお面/寓話にみる顔の問題点/顔か心か、心か顔か/美男美女はむしろ不幸

二 顔のたどった道 21
ミノムシの顔/顔とはなにか/脊椎動物ことはじめ/水から陸へ/両生類と爬虫類/鳥類―人間のあこがれ/哺乳類―人間と心の通うもの/霊長類―人間に似すぎたもの/動物ばなれした顔

三 顔の部品―目・鼻・口など 50
顔と頭のちがい/目―見る器官/黒目と白目/まつ毛と涙/さまざまな鼻/人間の鼻はなぜ高い/鼻にまつわるもの/下あご/赤い唇・ひげのある唇/刃物としての歯/咬合と歯ならび/耳/額/顔毛と頭髪と皮膚

四 表情のしくみを探る 95
仏像と心と姿/口を開ける筋肉・閉じる筋肉/動物の表情筋/目と口のまわりの表情筋/表情筋と心の動き/顔面神経と三叉神経/左右非対称な表情/表情と顔のしわ/顔の表情と全身の身ぶり/外向性、内向性/かわらざるものとしての表情

五 見られるものとしての顔 123
コンフィギュレーションとしての顔/福笑い/頭骨における間どりの問題/顔の中の主役/もう一人の主役/顔舞台にあらわれるその他の役者たち/顔における性差と年齢差/顔を生かすくびの動き/見られる顔への反省

六 顔と心 150
顔に投射される心の動き/心の動きと顔の筋肉と自律神経/顔かたちと心/テレビによる顔の観察/人相学批判と性格学/表情と人間の行動

七 日本人の顔と表情 167
仏像の顔/体表―肌・目・髪の毛/モンゴロイドの寒冷適応/歯槽性突顎/そのほかの顔のかたち/表情の人種差/日本人と周辺の人びとの顔の特徴

八 顔を装う 189
眼鏡・義歯などの実用品/いれずみ・文身瘢痕などの奇習/歯の美容/頭髪・ひげの美容/化粧/仮面―他者の顔へ変わること/形成外科と顔/顔の否定と展開

九 顔に託すもの―美・人柄 208
いい顔をした人/顔の美醜/人柄をあらわす顔/人間の顔のアイデンティティ

あとがき 221

■「あとがき」の中間部分から
  顔を考えるにあたって、人びとは対照的に内なるものを考える。それは、ふつう心を意味する。本書では、人間の顔は動物の顔をひきつぐものとして、まずは目・鼻・口などの外面的な臓器や骨・筋肉・皮膚などに目をむけ、よい顔である条件として、これらのものの堅実なあり方に力点をおき、その後に、ようやく顔のあらわす心に触れることにした。それだけに、いくらいい顔をつくろうとして笑顔をつくろっても、また、化粧に専念しても、それは半ば空しい努力にすぎない。顔面内蔵やその他身体諸器官の調和のとれた発達が加わらなくてはならない。(221ページ)

■書評
間取りの工夫が顔を作る