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○○森の旅―山里の釣りから〈3〉○2015年08月11日 08:46


内山 節 (著)
単行本: 244ページ
出版社: 日本経済評論社 (1996/05)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、大日本山林会の刊行誌『山林』に、「山里紀行」の表題で連載した原稿の1990年4月から96年3月にかけてを収録した。

内容(「MARC」データベースより)
村人が森をつくり、森に村人が支えられる。大日本山林会の刊行誌『山林』に、「山林紀行」の表題で、90年4月から96年3月まで連載した、山里に関する思索を収録。80年、90年刊の「山里の釣りから」の続刊。

○■日本の風土病 ─ 病魔になやむ僻地の実態■2015年08月09日 10:55

ツツガ(恙)ムシ、デング熱、マラリアなどの実態調査を行った貴重な書


佐々 学 (著)
発行所: 法政大学出版局
昭和34年12月25日発行
328ページ

著者略歴
佐々学
大正五年三月十四日 東京神田に生る
昭和十一年三月 第一高等学校卒業
昭和十五年三月 東大医学部卒業 直ちに伝研に入る
昭和二十一年九月 医学博士
昭和二十二年十二月 東大助教授
昭和二十三年八月 アメリカに留学(一年間)
昭和三十年十月 日本医学団員として中共訪問(一ヵ月)
昭和三十二年十一月 タイ、台湾、沖縄を訪問(三ヵ月)vy 昭和三十三年十一月 東大教授
昭和三十四年六月 メリーランド大学の招聘によりアメリカ訪問(三ヵ月間)
[著書]
「蚊を調べる人の為に」(東京出版社)
「人体病害動物学」(医学書院)
「恙虫と恙虫病」(医学書院)
「日本の蚊」(DDT協会)

■目次
まえがき
第一章 風土病論の立場から 1
一 社会の盲点 2
二 風土病の科学 5
三 風土病の成り立ち 10
四 寄生虫病における風土の影響 18

第二章 ダニと風土病 23
一 裏日本のツツガムシ病 26
  はじめに/「つつが」の来歴/研究のはじまり/
  疾病と感染経路/分布と発生状況/予防と治療
二 七島熱 ─ 八丈デングの探求 50
  きっかけ/新型ツツガムシ病の発見/伝播者決定への傍証
  八丈だけではない/七島熱研究が教えたもの
三 土佐の「ほっぱん」 64
  はじめに/沢田メモ/伊田部落調査/ほかの土地にも

第三章 昆虫と風土病 71
一 バンクロフト糸状虫病(フィラリア、草ふるい、象皮病) 74
  北国にもフィラリアがある/フィラリアとは/流行地
  症状/感染と発病/予防と治療/愛媛のフィラリア退除
ニ 小島のバク(マレー糸状虫病) 102
  太平洋上の孤島をたずねて/バクの探究/バクの本態
  バクの疫学/感染経路は/効きすぎた特効薬/予防対策の試み
三 マラリア(おこり) 119
  日本の「おこり」/「おこり」の本態/マラリアの媒介蚊
  「おこり」はなぜなくなったか/カナリアの貢献/台風の恩恵
四 デング熱と黄熱 129
  デング熱来襲/南海にて/デング熱の流行相/黄熱の流行相
  ネッタイシマカは日本から姿を消したか/蚊を飼う話
五 日本脳炎 141
  蚊の岡山/日本脳炎の疫学/日本脳炎の蚊媒介説
  ウィルスの潜伏場所
六 ブユとその駆除 148
  研究と行政のつながり/研究のきっかけ/ブユの生態
  ブユの被害/ブユを防ぐには/ブユの駆除法

第四章 野生動物と風土病 163
一 野兎病 165
  野兎病発見のエピソード/流行地と感染経路/病原体
  疾病と治療/ノウサギとダニと
二 ネズミと風土病 179
  ネズミの種類と生態/ネズミと伝染病
三 ハブとマムシ 185
  用心棒/ハブの性質/ハブの咬症/統計
  ハブ咬症の治療と対策/マムシ

第五章 ジストマ(吸虫)と風土病 201
一 日本住血吸虫病 204
  ぶどうと地方病/片山記/研究史/どうしてかかるか
  症状/流行の現状/どうして防ぐか/あとがき
二 肝ジストマ病(肝吸虫病) 229
  児島湾地帯/黄牛病記/研究の来歴/肝ジストマとは
  流行地の分布/病害/診断と治療/予防
三 肺ジストマ(肺吸虫病) 243
  沖縄にも/来歴/病害/感染経路/治療と予防/診断
  流行地/南予の肺ジストマ紀行

第六章 さなだむしと風土病 263
一 広節裂頭条虫 265
  熊のふんどし/裂頭条虫とは/感染と症状/その他の裂頭条虫類
二 有鈎条虫と無鈎条虫 272
  重役のてんかん/虫の形状/発育史と感染経路/病害/予防
  さなだむしの駆除
三 エキノコックス症(包虫症) 280
  包虫とは/礼文島の包虫症

第七章 線虫と風土病 283
一 十二指腸虫病(鈎虫症) 285
  奄美の検便作業/鈎虫とは/発育史と感染経路/病害
  検査法/治療/予防/分布
二 糞線虫病 303
  島流し/自ら実験台に/分布/感染と症状/予防
三 鰐口虫病 313
  南京領事館病/本家はタイ国/日本への輸入/発育史
  感染経路 ─ ライギョの刺身/症状/治療と予防
あとがき

■「まえがき」(冒頭から終わり近くまで)
  風土病論の立場から日本の国土を眺めると、それには、たいへん な特色があることに気がつく。
  アジア大陸の東側に南北に細長い列島を形成して、寒帯から亜熱 帯にわたり、変化に富んだ気象、地形に恵まれて、その面積こそ狭 少であるが、動植物相はヨーロッパ全土の数倍にも達する種類を包 含し、この土地にすむ人はその数も多く、生活様式もさまざまなで ある。そこには自然環境としても、風俗文化のうえからも、ヨーロ ッパやアメリカとは相違して、東南アジアの国々と共通する部面が 多くみられるのみならず、さらに、これらとは永く海に隔てられて、 日本独特の自然と文化さえはぐくまれてきた。
  風土病とは、これら自然のあたえる特異な環境と、人間社会にお ける風俗習慣とが織りなす複雑なつながりのなかに派生した、地方 的に限局された特殊な疾患を意味する。その発生は、いわゆる僻地 に多い。僻地なるが故に発生する風土病もあれば、風土病のあるが 故に依然僻地である地域もある。

  私は職を大都会のまん中にある大学研究所に奉じながら、いつし か、好んでこうした僻地を訪れ、風土病に悩む人たちと身近に接し、 さらに、その人たちをとりまく自然の姿を究明することに興味を覚 えた。こうした人たちの多くは、けっして自ら都会の大病院を訪れ ることもなければ、声を大にしてわが悩みを天下に訴えることもし ない。甚だしきは、わざわざ膝を屈して病状を尋ねるわれわれにさ え、その悩みを秘めようとする。風土病の探求には、その解明に必 要な科学知識を身につけた研究者たちが、自らの経費と資材のぎせ いにおいて、こうした僻地の旅をつづけるよりほかない。
  私は本書に、日本の風土病として、ごく一部にすぎないが、代表 的なもののいくつかをあげて、その本態を論じ、予防や治療の指針 を示すことを試みた。もとより、医学を専修せんとする学生諸氏に 教科書を提供するつもりではない。たとえ、その数は僅かであろう とも、日本でインテリと自任する方々の教養の書として、また、こ のなかのいくたりかが、将来こうした問題を政治的に、あるいは自 然科学的に解決してゆくために働いてくれることを期待しながら筆 をすすめた。

■一言:
この本は、図書館で借りた本です。つい先日は3000円ほどで販売 されていたのですが、手ごろな価格での出品は現時点ではありま せん。

■書評:
るびりん書林 別館

○○アマチュア森林学のすすめ―ブナの森への招待○2015年08月04日 09:30

専門分野を越えて、森全体を研究するためにあえてアマチュアとして森を研究


西口 親雄 (著)
単行本: 216ページ
出版社: 八坂書房; 新装版 (2003/05)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ブナ林に息づく様々な生物たちの姿をとおして、森という宇宙のメカニズムを探る。その考察は洪水や水質問題にまでおよび、自然保護を考える「アマチュア」のための入門書。
内容(「MARC」データベースより)
ブナ林に息づく様々な生物たちの姿をとおして、森という宇宙のメカニズムを探り、洪水や水質問題までも考察。自然保護を考える「アマチュア」のための入門書。1993年刊の新装版。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
西口/親雄
1927年大阪生まれ。1954年東京大学農学部林学科卒業。東京大学農学部付属演習林助手。1963年東京大学農学部林学科森林動物学教室所属。1977年東北大学農学部付属演習林助教授。1991年定年退職。現在、NHK文化センター仙台教室・泉教室講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次(中項目まで)
I 雑木林とブナの森 ―まえがきにかえて― 1
1 ブナの森は緑色 2
2 早春の森をゆく 7

II 森の生産者 ―樹木の社会― 13
1 陽樹の戦略 ―タネは風に乗って― 14
2 灌木の戦略 ―タネは小鳥に乗って― 20
3 広葉樹の萌芽戦略 28
4 陰樹ブナの森の構造 32
5 ブナの生活戦略 ―結実と芽生え― 40
6 ブナの生活戦略 ―稚樹から老木の枯死まで― 46
7 ブナ更新のなぞ 51
8 ササ進化論 ―日本列島で発展― 57
9 ブナの森探訪 ―ブナとカンバ類とシナノキ― 61
10 ブナの森探訪 ―ブナとスギとアスナロと― 66

III 森の消費者・昆虫 73
1 森の動物の代表は昆虫と野鳥 74
2 消費者のルール 80
3 ブナの実の害虫第発生 84
4 ブナアオシャチホコの大発生 91
5 ブナの森の蝶・チョウセンアカシジミ 97
6 ブナの森の蝶・フジミドリシジミへの進化 104
7 ブナの森の蝶・ササを食草とする蝶 109
8 ブナの森の蛾・キシタバ類 111
9 雑木林のアブラムシ ―その生活戦略 114

IV 森の消費者・野鳥と哺乳動物 121
1 野鳥 ―一次消費者の見張り番― 122
2 ブナの実の豊作と野ネズミの大発生 127
3 野ネズミの進化論 130
4 ノウサギの天敵 135
5 シカとカモシカ 142
6 大台ケ原のシカの害 148

V 森の分解者 ―森の掃除屋― 155
1 糞虫、牧場で大活躍 156
2 樹木の穿穴虫とキツツキ 162
3 シラカンバの敵・ゴマダラカミキリ 168
4 ブナの森はきのこ天国 171
5 松のこぶ病 ―雑木林の生きもの― 176

VI 森と水 183
1 ダムと森林伐採 184
2 川は汚れる、なぜ? 192

あとがき 203
参考文献 208
索引

△■ダイドー・ブガ ― 北ビルマ・カチン州の天地人原景■2015年07月31日 08:48

ゾミア』に暮らす人々
焼畑と精霊信仰と国家への組み込み


吉田 敏浩
単行本: 142ページ
出版社: 彩流社 (2012/05)

■商品の説明
内容紹介
広大な森のなかで真に豊かに生きられる、人間の原点ともいえる場がここにある。国家に管理されず、自給自足的に暮らす人びとが、なぜ、闘わざるを得ないのか。激動するビルマ(ミャンマー)で、生き抜こうとする少数民族の写真集

ダイドー・ブガとは、カチン語でへその緒を切った場所、すなわち故郷のこと
内容(「BOOK」データベースより)
広大な森のなかで、真に豊かに生きられる、人間の原点ともいえる場がここにある。国家に管理されず、自給自足的に暮らす人びとがいまも闘わざるを得ない厳しい現実。激動するビルマ(ミャンマー)で、生き抜こうとする少数民族の写真集。
著者について
吉田 敏浩
1957年生まれ。1985~88年にビルマ(ミャンマー)北部のカチン人など諸民族の村々を訪ね、少数民族の自治権を求める戦い、山の森と共に生きる人々の生活・文化などを取材した。その記録『森の回廊』(NHK出版)で、第27回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。近年は現代日本社会における生と死の有り様、戦争のできる国に変わるおそれのある日本の現状を取材している。
最新刊に『赤紙と徴兵』(彩流社、2011年、「ムダの会」の主催 第2回 「いける本大賞」)、『宇宙樹の森』、『北ビルマ、いのちの根をたずねて』、『生と死をめぐる旅へ』、『ルポ 戦争協力拒否』、『反空爆の思想』、『密約』など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
吉田/敏浩
1957年、大分県臼杵市生まれ。ジャーナリスト。アジアプレス所属。ビルマ北部のカチン人など少数民族の自治権を求める戦いと生活と文化を長期取材した記録、『森の回廊』(NHK出版)で96年に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。近年は現代日本社会の生と死の有り様、戦争のできる国に変わるおそれのある日本の現状を取材。『赤紙と徴兵』(彩流社)で2011年、いける本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■「あとがきに代えて―森の側からの眼差し」から(抜粋)
  精霊を呼んで祀るには、然るべき時と場があることを村人たちは知っている。 それは森・自然に対して然るべき態度をわきまえることに通じる。 ここでは、人間は一方的に森を、自然を見ているわけではない。 見る者もまた見られている。 森の側から、自然の側から人間の世界を見る眼差しのあることを、村人たちは自覚している。 薬草を採るときも、誰それが病気やけがをしているから採らせてください、と唱えなければならないそうだ。 そうしないと薬草の効き目もないという。 森の側からの眼差しを意識してのことだ。

■一言:
写真を主とする作品であり、カチン州の高地に暮らす人々の様子を知ることができます。
ここは、『ゾミア』に該当する地域の一つであり、焼畑を生業としています。
本書の終わりの方では、移住を強制し、空爆を行うビルマ政府が登場します。
何もビルマ政府に問題があるのではなく文明・国家=徴税機関であるという本質がこのような暮らしを許さないことを『ゾミア』で知った上で本書を読むと、「軍事政権許せない」という誤った結論に導かれることがないでしょう。

■書評:
るびりん書林 別館

○■人間が好き―アマゾン先住民からの伝言■2015年06月23日 09:43

世界の紛争地を精力的に取材する長倉洋海の伝えるアマゾン先住民の生き方


長倉 洋海 (著, 写真)
大型本: 128ページ
出版社: 福音館書店 (1996/10)

■商品の説明
同じモンゴロイドとしての親近感と、いまなお自然とともに生きることへ郷愁を抱かせるアマゾン先住民。 アマゾン・インディオたちが1993年春「白人の抑圧に抗して、立ち上がった」というニュースにアマゾン行きが決まった。

著者について 長倉洋海
1952年、北海道釧路市生まれ。京都での大学生時代は探検部に所属し、手製筏による日本海漂流やアフガン遊牧民接触などの探検行をする。1980年、勤めていた通信社を辞め、フリーの写真家となる。以降、世界の紛争地を精力的に取材する。中でも,アフガニスタン抵抗運動の指導者マスードやエルサルバドルの難民キャンプの少女へスースを長いスパンで撮影し続ける。戦争の表層よりも、そこに生きる人間そのものを捉えようとするカメラアイは写真集「マスード 愛しの大地アフガン」「獅子よ瞑れ」や「サルバドル 救世主の国」「ヘスースとフランシスコ エルサルバドル内戦を生き抜いて」などに結実し、第12回土門拳賞、日本写真協会年度賞、講談社出版文化賞などを受賞した。 2004年、テレビ放映された「課外授業・ようこそ先輩『世界に広がれ、笑顔の力』」がカナダ・バンフのテレビ祭で青少年・ファミリー部門の最優秀賞「ロッキー賞」を受賞。2006年には、フランス・ペルピニャンの国際フォトジャーナリズム祭に招かれ、写真展「マスード敗れざる魂」を開催、大きな反響を呼んだ。(http://www.h-nagakura.net/profile.html より)

■一言:
必要なものはなんでもあり、人は何も残さない。

■書評
るびりん書林 別館

△●川をのぼって森の中へ―ボルネオ島マハカム川の旅●2015年06月22日 10:18

自然との共生をさぐる写真紀行


今森 光彦 (著)
単行本: 40ページ
出版社: 偕成社 (2013/5/15)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
熱帯雨林を流れる大河をさかのぼる旅。川とともに生きる人々、めずらしい動植物や昆虫、そして先住民族ダヤクの人々との出会い。自然と人との共生をさぐる今森光彦のボルネオ紀行。小学校中学年から。
著者について
今森光彦
1954年、滋賀県に生まれる。写真家。木村伊兵衛写真賞、土門拳賞、毎日出版文化賞、産経児童出版文化賞大賞、小学館児童出版文化賞などを受賞。主な作品に『世界昆虫記』『昆虫4億年の旅』『里山物語』『わたしの庭』『おじいちゃんは水のにおいがした』などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
今森/光彦
1954年、滋賀県大津市生まれ。1980年にフリーランスの写真家として活動を開始。熱帯雨林から砂漠まで、生物をとおして見る世界の自然環境をあますところなく撮影するとともに、自らのフィールドとしている琵琶湖周辺を中心に国内での撮影にも力を注ぎ、自然と人のかかわりを「里山」という空間概念でとらえた作品を発表している。木村伊兵衛写真賞、土門拳賞、毎日出版文化賞、産経児童出版文化賞大賞、小学館児童出版文化賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■一言
生活の様子や自然の豊かさは伝わってくるが…

◎■ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観■ ―2015年06月12日 09:22

明日の食べ物を心配しない熱帯林の狩猟採集の暮らし
人類の本当の生き方?


ダニエル・L・エヴェレット (著), 屋代 通子 (翻訳)
単行本: 416ページ
出版社: みすず書房 (2012/3/23)

■商品の説明
内容紹介
数もなく色名もない、神の概念もない、ピンカーの「言語本能」説にも収まらない! 我々の普遍幻想を揺さぶるピダハン族の世界を探る 内容(「BOOK」データベースより)
言語をつくるのはほんとうに本能か?数がない、「右と左」の概念も、色名もない、神もいない―あらゆる西欧的な普遍幻想を揺さぶる、ピダハンの認知世界。
著者について
ダニエル・L・エヴェレット
言語人類学者。
ベントレー大学Arts and Sciences部門長。1975年にムーディー聖書学院を卒業後、あらゆる言語への聖書の翻訳と伝道を趣旨とする夏期言語協会(現・国際SIL)に入会、1977年にピダハン族およびその周辺の部族への布教の任務を与えられ、伝道師兼言語学者としてブラジルに渡りピダハン族の調査を始める。以来30年以上のピダハン研究歴をもつ第一人者(その間、1985年ごろにキリスト教信仰を捨てている)。1983年にブラジルのカンピーナス大学でPhDを取得(博士論文のテーマは生成文法の理論にもとづくピダハン語の分析)。マンチェスター大学で教鞭をとり、ピッツバーグ大学の言語学部長、イリノイ州立大学言語学部長、教授を経て現職。
アメリカ、イギリスで刊行された本書の原著は日本語以外にもドイツ語、フランス語、韓国語、タイ語、中国語に翻訳されている。
ほかの著書に、Linguistic Fieldwork (共著、Cambridge University Press, 2011)がある。また、本書への反響の余波としては、著者の人生を描いたドキュメンタリー映画Grammar of Happinesが制作され、その作品が2012年のFIPA(TV番組の国際的なフェスティバル)でEuropean Jury Prizeを受賞している。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
エヴェレット,ダニエル・L.
言語人類学者。ベントレー大学Arts and Sciences部門長。1975年にムーディー聖書学院を卒業後、あらゆる言語への聖書の翻訳と伝説を趣旨とする夏期言語協会(現・国際SIL)に入会、1977年にピダハン族およびその周辺の部族への布教の任務を与えられ、伝道師兼言語学者としてブラジルに渡り調査を始める。以来30年以上のピダハン研究歴をもつ第一人者(その間、1985年ごろにキリスト教信仰を捨てている)。1983年にブラジルのカンピーナス大学でPhDを取得(博士論文のテーマは生成文法の理論にもとづくピダハン語の分析)

屋代/通子
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 1
プロローグ 2

第一部 生活
第一章 ピダハンの世界を発見 10
第二章 アマゾン 38
第三章 伝道の代償 47
第四章 ときには間違いを犯す 84
第五章 物質文化と儀式の欠如 103
第六章 家族と集団 122
第七章 自然と直接体験 164
第八章 一〇代のトゥーカアガ―殺人と社会 202
第九章 自由に生きる土地 211
第一〇章 カボクロ―ブラジル、アマゾン地方の暮らしの構図 224

第二部 言語
第十一章 ピダハン語の音 248
第十二章 ピダハンの単語 268
第十三章 文法はどれだけ必要か 282
第十四章 価値と語り―言語と文化の協調 291
第十五章 再帰―言葉の入れ子人形 312
第十六章 曲がった頭とまっすぐな頭―言語と真実を見る視点 340

第三部 結び
第十七章 伝道師を無神論に導く 364

エピローグ 文化と言語を気遣う理由 380

訳者あとがき 386
事項索引
人名索引

■はじめに
  白衣をまとった研究チームが、天才科学者の指導のもとに勤しむものだけが科学ではない。たったひとりで苦闘し、困難な地に赴いて途方に暮れたり危険に直面したりしながら、新たな知識を果敢に探りだそうとすることで求められる科学もある。
  この本は後者のタイプの科学探求を描いたものであり、ブラジルの先住民、Pirahá(ピーダハンと発音する)[発音上は「ハン」に強勢を置く。以下、本書では単にピダハンと表記する]の人々と暮らし、アマゾン文化にどっぷり浸かるなかで、知性がいかなる成長を遂げるかを描いたものである。ピダハンの人々のこと、彼らがわたしに教えてくれた科学的知見と人としての教え、さらにはそうした教えに導かれてわたしの人生がいかに大きく変わり、それ以前とはまったく違う生き方をするようになったかを記している。
  それは「わたしが」得た教えだ。ほかの人ならまた違った受け取り方をしただろう。あとに続く研究者たちは彼らなりの物語に出会えることだろう。結局のところわたしたちは、自分にできるかぎり率直に、またはっきりと語る努力をするしかない。

■一言
人類にとってもっとも大切なものを教えてくれる人々かもしれない。

■書評
るびりん書林 別館

○●サルが木から落ちる―熱帯林の生態学●2015年06月08日 09:39

木から落ちるホエザルは、熱帯林で生きることの厳しさと、熱帯林の生き物たちのつながりを表す


スーザン・E. クインラン (著) 藤田 千枝 (訳)
単行本: 175ページ
出版社: さえら書房 (2008/04)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
中央アメリカの熱帯林にすむホエザルがときどき木から落ちるのはどうしてだろう?同じトケイソウなのに生えている場所のちがいで葉の形がちがうのはなぜか?アリアカシアのトゲの中にすむアリとアカシアの関係は?熱帯林に暮らす生きものたちのさまざまな謎を解いていくうちに、彼らの生きたつながりが見えてくる…十二の物語。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クインラン,スーザン・E.
野生動物学者。長年、野外生物を研究し、野外教育にも携わってきた。ガイドとして中央アメリカ、南アメリカの熱帯林の多くの探検に加わった。その仕事のあいだに、動植物のイラストを描くようになり、現在では彼女の作品はカードやポスターなどになり、教育に使われている。著書はいくつかの賞をうけている。アラスカのフェアバンクスに、夫と二人の娘と共に暮らしている

藤田/千枝
東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒。科学読物研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 7
動物たちはどこにいるのだろう? 13
種の数は? 29
「サルが木から落ちる」事件 35
アリ植物の軍隊のなぞ 49
チョウをだますトケイソウ 61
カエルの猛毒をさぐる 79
寄生、それとも助け合い? 89
チョウの奇妙な追跡 101
翼のある果物どろぼう 113
サルの糞にひそむなぞ 125
姿なき花粉運び屋 137
森の大きさはどのくらい必要か? 151
熱帯のシンフォニー 170
訳者あとがき 174

■「はじめに」の最後の段落
  熱帯林はめずらしい植物や動物が集まっているところだというだけでなく、それ以上に魅力的なところだと、生物学者たちは思っている。 この本を読み終わるころには、あなたにもその魅力がわかることだろう。 その魅力のみなもとは生物学者たちが目に見えるようにしてくれた自然界のかくれたつながりにある。 そのつながりを知ると、地球上の生きもののオーケストラが、熱帯林やわたしたちのまわりの自然の中で生命ノシンフォニーをとぎれることなく再生し、 (かなで)でているのを)くような、思いになる。 ■一言:
さまざまな動植物の相互作用

○●となりのツキノワグマ●2015年06月02日 10:23

長期間のフィールドワークから見えてくるツクノワグマの姿を伝える写真集


宮崎 学 (著)
単行本: 159ページ
出版社: 新樹社 (2010/07)

■内容(「BOOK」データベースより)
斬新奇抜な発想と卓越した撮影技術で、知られざるツキノワグマの実態を痛快に照らしだした衝撃の写真集。一歩山へ入ればクマはいる、あなたの隣に。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宮崎/学
1949年、長野県に生まれる。精密機械会社勤務を経て、1972年、独学でプロ写真家として独立。中央アルプスを拠点に動物写真を撮り続け、「けもの道」を中心にした哺乳類および猛禽類の撮影では、独自の分野を開拓。現在、「自然と人間」をテーマに、社会的視点に立った「自然界の報道写真家」として精力的に活動している。自身のウェブサイト「森の365日」では、切り株や樹洞に来る動物たちを24時間ライブカメラで中継するなど、ユニークな試みを展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次:
はじめに 3
1章 20年後のけもの道 8
2章 クマのグルメガイド 42
3章 森の改変者 72
4章 忍び寄るクマたち 92
5章 檻 110
6章 クマは何頭いるのか 126

■3章 森の改変者より
  クマは森の木をさまざまない利用するが、それは森の形成に大きな影響をあたえている。
  まず、クマは広葉樹の実をとるとき、多くの場合枝を折り、木をいためつける。 しかし木にとっては、いためつけられることで危機感をもち、繁殖できるようにと、より実をつけるようになる。 それは結果的に、森の実りを安定的にしている。
  そのいっぽうで、針葉樹を殺すこともある。 クマはスギやヒノキの皮をはぎ、樹液を吸うのだが、こうした木は、やがて枯れてしまう。 近年、スギやヒノキの植林地が増えたことで、被害もめだつようになったが、本来はスギ、ヒノキの植林に適さない 環境に植えられたものが、結果としてクマに殺されているのだ。
  また、クマにとって、冬眠穴の確保は重要な課題だが、クマが入れるほど大きな樹洞(木の穴)は、そう多くない。 しかも、そうした穴ができるまでには、100年以上かかる。 そこで、クマは木の一部を傷つけ、遠い未来の子孫にむけての穴作りを、本能的にはじめている。 穴は大きくなる過程で、森の他の生きものにも、すみかを提供することになる。
  こうした記述は、いささか突飛に感じられるかもしれない。 しかし、クマの行動は単に個体レベルだけでなく、種のレベルでとらえなければ、見えてこないこともある。 森の形成とリンクさせながら、数百年、千年という単位で見ていかなければ、本当の理解はできないだろう。 この章では、いったんわれわれの時間感覚をリセットし、クマの時間に入っていくことにしよう。

■一言:
長時間のフィールドワークに基づき、真実の姿を伝えてくれる良書。

○●死―宮崎学写真集●2015年05月16日 11:05


宮崎 学
大型本: 82ページ
出版社: 平凡社 (1994/11)

内容(「MARC」データベースより)
一匹の動物が死ぬと、そこにうじが湧き、さまざまな動物が死肉を漁り、最後には白骨となって土に帰ってゆく。思わず目をそむけたくなるような死体の腐敗にもめげずにファインダーからのぞき続けた、死と生の不思議なドラマ。

一言:
腐肉を食べる動物、鳥たち。
小鳥の巣を作る毛の供給源となる死。