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○■山と河が僕の仕事場 頼りない職業猟師+西洋毛鉤釣り職人ができるまでとこれから■2017年10月18日 21:45

インターネット時代に山と河の恵みに生きる方法



牧 浩之 (著)
単行本: 189ページ
出版社: フライの雑誌社 (2015/12/15)

商品の説明


内容紹介


山と河と人が繋がる暮らしは、
こんなにも幸せだ。

「猟師って、暮らせるの?」「生活できるのかよ。」
僕の両親は心配そうだった。そりゃそうだ。
(本文より)

●結婚と同時に、神話の里・宮崎県高原町へIターン移住。河と湖で好きなフライフィッシングを追求していたら、いつのまにか[釣りと狩りを仕事にする人]になっていた。・・・

●驚きと喜び、涙と笑いに満ちた21世紀の「釣りと狩りの暮らし」を、底抜けに明るい筆致で綴ります。日々いのちと向き合う職業猟師ならではの、現代社会への鋭い問いかけにも注目です。

●NHK全国ネット・テレビ宮崎・宮崎放送他に登場。泣き虫のフライフィッシング猟師の書き下ろし!

狩りした獲物の肉は、我が家の大切な食料です。毛皮と鳥の羽根は毛鉤の材料に加工して、自分で巻いた完成品の毛鉤とともに、インターネットで販売します。毛鉤の仕上がりを確認するために、毎日のように川や湖で釣りをします。決して、遊んでいるわけではありません。
…「あんた、宮崎へ何しに来たの?」

…家族、地域の人々、山と河、自然。すべてが自分と繋がっている。その繋がりからいただく恵みで、僕は生活している。

…自然からもらう恵みを形にしていく生活は、自分でも知らないうちに、どんどん深い世界へと歩みを進めている。正直、ぜいたくできるほど生活は安定していない。けれど、心の底から楽しいと胸を張れる。
(本文より)

●美しいグラビア、かんたんで美味しい野生肉料理、役立つ山と河のコラムも満載!

内容(「BOOK」データベースより)
川崎生まれの都会っ子が宮崎県高原町へIターン移住。いつのまにか「釣りと狩りを仕事にする人」になっていた。

著者について


1977年神奈川県川崎市生まれ。幼い頃からの釣り好き。2011年 妻の実家の宮崎県西諸県郡高原町へ移住。罠猟と銃猟でカモ類、キジ、キュウシュウシカ、イノシシなどを捕獲し、毛鉤の材料に加工する職業猟師+毛鉤職人。ヘビメタ猟師。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
牧/浩之
1977年神奈川県川崎市生まれ。2011年妻の実家の宮崎県西諸県郡高原町へ移住。罠猟と銃猟でカモ類、キジ、キュウシュウシカ、イノシシなどを捕獲し、毛鉤の材料に加工する職業猟師+毛鉤職人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次


はじめに 006

第1章 川崎生まれ、東京湾育ち 010
子どもの頃から釣り好きだった 012
コラム:フライフィッシングとフライタイイング 024
嫁も魚も。宮崎に惚れた 026
移住するなら早いほうが 038

第2章 神話の里の釣りと狩り 048
「今日は釣れるかい?」 052
コラム:不審人物です 059
コラム:毛鈎材料としてのシカの毛 060
狩猟を知る 062
移住1年 070
コラム:山神様伝説 083
コラム:猟師と銃 084

第3章 いつのまにか職業猟師 090
初猟の日 092
コラム:獲物を解体する 099
山へ河へ。田舎生活は忙しい 100
コラム:命の線引き 107
コラム:鳥獣被害の現実 108
2年目のイノシシ 112
コラム:毛鈎材料としての鳥の羽根 118
どんどん広がる山と河 120
コラム:山の恵みをおいしくいただく 124
コラム:「猟師って儲かるの?」 126
命をいただきます 128
ついに猟銃を 142
コラム:猟銃を使い分ける 146
山を忍んでシカを撃つ 148
コラム:狩りと経験 153
ニンジン畑でキジを撃つ 154
河と湖でカモを撃つ 158
コラム:猟師のヤマビル対策、ダニとスズメバチ 164
猟師が作る竹の竿 165

第4章 山と河と人が繋がる暮らし 172
珍しいおっちゃん 174
スタートライン 180

あとがき 189

「はじめに」の終わりの部分


  年間を通じて生活時間のほとんどを自然の中で過ごしていますが、決して遊んでいるわけではありません。
  狩った獲物の肉は我が家の大切な食料です。毛皮と鳥の羽根は自分で毛鈎の材料に加工して、インターネットで販売しています。
  その材料を使って自分で製作した毛鈎も大切な商品です。毛鈎の仕上がりを試したり、新しいアイデアを実地で確認するために、川や湖で釣りをします。
  いま、我が家の生活の糧は、狩りと釣りから得ています。僕にとってここ南宮崎の山と河は、大切な仕事場で、最高の遊び場です。人との触れ合いと自然の恵みに感謝して過ごす日々です。
  楽しいことばかりではありませんが、山と河を駆け巡る暮らしには、人生を満喫するスパイスがあふれています。

書評


インターネット時代に山と河の恵みに生きる方法

△■ジャングルの子―幻のファユ族と育った日々■2017年10月12日 09:23

美しい著者が、復讐の応酬で絶滅寸前になっていた幻の民族をキリスト教者の愛が救うというストーリーを基調にしながら、ファユ族と育った日々こそ本物だったと語る変な本

ザビーネ キューグラー (著), Sabine Kuegler (原著), 松永 美穂 (翻訳), 河野 桃子 (翻訳)
単行本: 389ページ
出版社: 早川書房 (2006/05)

商品の説明


内容(「BOOK」データベースより)


インドネシアの西パプアに広かる世界有数の熱帯雨林。その緑深い奥地に石器時代以来変わらない「忘れ去られた民族」がいた…。1978年に発見されたこのファユ族の研究に乗り出したのは、言語学者であり宣教師であったキューグラー夫妻。そして、ジャングルへ移住した夫妻につれられ、新しい環境に目を輝かせていたのが、5歳になる次女、ザビーネである。やんちゃで生き物が大好きなザビーネにとって、ジャングルは冒険のかたまりだった。ファユ族の子どもたちにまじって遊びまわり、暖かい家族に守られ、ザビーネは満ち足りた少女時代を過ごす。しかし17歳になってスイスの寄宿学校に入ると一転、西洋世界に馴染めず、苦しむ日々が続く。自分の居場所はどこにあるのか?自分はドイツ人なのか、ファユ族なのか?幸せな少女時代の記憶とジャングルへの激しい郷愁を抱えたままザビーネは追い詰められていく。しかし、彼女には絶対に消えない希望があった―二つの文化の間で揺れ動く一人の女性が、自らの場所を見出していくまでを描いた、喪失と再生の物語。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)


キューグラー,ザビーネ
1972年ネパール生まれ。5歳のとき、言語学者で宣教師だったドイツ人の両親・姉・弟とともに西パプアのジャングルで生活を始める。17歳のときにスイスの寄宿学校へ入学。大学で経済を専攻したのち、ホテルとマーケットリサーチの分野で働く。現在は4人の子供とともにドイツ、ハンブルク近郊に住み、独自のメディア会社を経営している

松永/美穂
東京大学助手、フェリス女学院大学助教授を経て、早稲田大学教授

河野/桃子
早稲田大学大学院文学研究科修了。専攻はドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次


プロローグ 7

第一部
わたしの物語 11
失われた谷 18
最初の出会い 28
ファユ族 47
今までとは違う生活 56
すべてが始まった場所 63
インドネシア、西パプア(イリアンジャヤ) 68
ファユ族の発見 74
石器時代への招待 91

第二部
ジャングルの一日 101
夜の訪問者 107
初めての戦争 121
生き物コレクション・その一 127
弓と矢 139
ジャングルの季節 145
死のスパイラル 153
外の世界からの便り 159
ジャングルの危険 163
ドリスとドリソ=ボサ 174
ナキレと女たちと愛情 176
ボートに乗って 187
わたしの兄・オーリ 199
コウモリの翼とイモ虫のグリル 202
ファユ族の言語 213
ターザンとジェーン 221
生き物コレクション・その二 226
マラリア、そしてそのほかの病気 232
許すことを学ぶ 240
ユーディット、大人になる 249
わたしの友達、ファイサ 255
ジャングルの時計 261
善い霊、悪い霊 267
決定的な戦争 270
時は過ぎる 276

第三部
「故郷」での休暇 283
ジャングルは呼んでいる 291
名前のない赤ちゃん 301
美しいもの、恐ろしいもの 306
ビサとベイサ 310
衰退 321
人間が一人でいるのはよくない 324
不倫、そしてそのほかの人生のもめごと 328
オーリが死んだ日 333
わたしの新しい部族 339
シャトー・ボー・セードル 343
孤独 369
もう一度初めから 376

エピローグ 380
謝辞 385
訳者あとがき 387

「エピローグ」より

ファユ族に対する支援は今日もなお続いている。これまでに、両親の属する組織であるYPPMが開発援助の大部分を引き受けてきた。特にママが作った学校は、若い世代が読み書きと計算、それにインドネシア語を学ぶ場として力が注がれている。法律によって、島の全住民が国の言語を使いこなすべく定められているのだ。

書評


美しい著者が、復讐の応酬で絶滅寸前になっていた幻の民族をキリスト教者の愛が救うというストーリーを基調にしながら、ファユ族と育った日々こそ本物だったと語る変な本

○お金がなくても田舎暮らしを成功させる一〇〇カ条○2017年09月17日 20:06

「田舎暮らしに甘い幻想をふりまかないライター」による格差社会からの逃亡者向け田舎生活成功のための100カ条



山本 一典 (著)
単行本(ソフトカバー): 238ページ
出版社: 洋泉社 (2009/10/2)

商品の説明


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)


山本/一典
田舎暮らしライター。1959年北海道北見市生まれ。神奈川大学外国語学部卒業。85年から田舎暮らしの取材を始め、『毎日グラフ』『月刊ミリオン』などに連載を執筆。日本でただ一人の田舎暮らしライターとして活動。『田舎暮らしの本』(宝島社)では87年の創刊から取材スタッフとなり、現在は「失敗例に学ぶ田舎暮らし入門」という連載を担当。2001年より福島県都路村(現在は田村市都路町)に移り住み、農村内部で田舎暮らしのさらなる可能性を模索している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次


はじめに 3
第1章 田舎暮らしの資金不足を補うための二〇ヵ条 15
余裕がなければ月三万円以下の貸家に絞れ!
月五万円以上の住宅ローンは絶対に組むな
年に一八十万円以上の生活費を確保する
都会への移動は安い高速バスで
安い薪ストーブに注目する ほか
第2章 田舎へ飛び込むための二〇ヵ条 59
都会生活の反動だけで移住しない
未練がなければ都会の家を処分する
夫婦で車社会に対応する
冠婚葬祭と共同作業で地域社会を学ぶ
移住者のネットワークに頼りすぎない ほか
第3章 田舎物件を賢く入手するための二〇ヵ条 103
優先順位を決めて地域や物件タイプを絞り込む
目的に応じて行政と民間を使い分ける
定住者はロケーションにこだわるな
通信インフラは事前に聞いておく
よそ者に優しい地域を選べ ほか
第4章 建物や工事で失敗しないための二〇ヵ条 147
中古は床下・水回りから傷みを疑え
古民家の欠点も頭に入れる
憧れだけでログ・ハウスを選ばない
建築予算は二割安く提示する
沢水の利用は慎重に ほか
第5章 健康的な田舎暮らしを実現するための二〇ヵ条 191
タバコや夜更かしなどの悪習を絶つ
日常的に体を動かす
キノコ栽培に挑戦する
果樹栽培も採り入れる ほか

あとがき 235

「はじめに」の最後の段落


  本書は五章に分けて、田舎暮らしを成功させる法則を述べていく。「田舎暮らしの資金不足を補うための二〇カ条」と「田舎へ飛び込むための二〇カ条」では、どういう暮らしを始めたらいいのか、田舎で自らの人生設計を描くのに役立ててほしい。「田舎物件を賢く入手するための二〇カ条」と「建物や工事で失敗しないための二〇カ条」は、生活の場を確保するための知識を取り上げる、最後の「健康的な田舎暮らしを実現するための二〇カ条」では、少ない収入でも楽しく暮らしていくためのヒント、充実したセカンドライフを実現するための知恵を紹介していこう。筆者が田舎暮らしの取材を始めたのは二十四年前だが、〇一年に自ら福島県の山村に移り住み、多くの移住者と交流している。取材だけでなく、日常生活でも移住者の言動を見聞きしているので、その経験も本書に織り込んでいきたい。

書評


「田舎暮らしに甘い幻想をふりまかないライター」による格差社会からの逃亡者向け田舎生活成功のための100カ条


○■ブッシュマン、永遠に。―変容を迫られるアフリカの狩猟採集民■2017年09月15日 09:25

700万年間続いた人類の生活は、こんなにも充実した楽しい生活であったのかと思わせる描写から始まって「近代化」による変容を描くことに重点を置いた本書は、日本のブッシュマン研究者たちの紹介にもなっている



田中 二郎 (著)
単行本: 225ページ
出版社: 昭和堂; 初版 (2008/10/1)

商品の説明


内容(「BOOK」データベースより)


歴史の生き証人が語る“地球最後の狩猟採集民”の過去・現在・未来。四〇年間にわたるブッシュマン研究の一端を記し、生態人類学研究から地域研究への転進を模索した。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)


田中/二郎
1941年京都生まれ。京都大学理学部卒業。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。理学博士。京都大学霊長類研究所助教授、弘前大学人文学部教授、京都大学アフリカ地域研究センター、アジア・アフリカ地域研究研究科教授を歴任。京都大学名誉教授。専門は人類学、アフリカ地域研究。狩猟採集民ブッシュマン、ムブティ・ピグミー、遊牧民レンディーレ、ポコットなどを対象とした生態人類学的研究をおこなってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次


はじめに i
第1章 コイサン人―ブッシュマンとコイコイ―の起源と歴史 1
コイサン人との出会い 2
コイサン人の名称 4
ブッシュマンの起源 9
牧畜民コイコイの分岐と拡散 11
コイサン人の衰退 16
第2章 狩猟採集の生活、文化と社会 21
カラハリの自然 22
セントラル・カラハリとカデ地域の人びと 27
日々の暮らし 31
狩猟 37
植物採集 44
生活を支える植物採集VS.狩猟の進化史的意義 48
移動生活と住居 54
平等主義と集団の流動性 61
第3章 ブッシュマン社会の変貌 65
ふたたびカデの地へ 66
調査の再開 71
変貌するカデ 76
馬を用いた集団狩猟 80
平等主義崩壊の兆し 84
第4章 定住地の整備 89
カデ小学校の開校 90
近代医療の導入 93
居住様式の変化 95
国政選挙への参加 100
コープ方式の売店ができた 105
飲酒と暴力 108
喧嘩と裁判 112
定住化がもたらす問題点 115
一九八七年の定住集落 117
調査項目の設定と各自の分担 122
第5章 長期共同調査の体制を整える 125
通年調査が可能となった 126
四人の新来者を迎え入れる 129
カラハリ族へのアプローチ 132
女性の視点によるブッシュマン研究 137
セントラル・リザーブの昨今 141
ナミビア側のブッシュマン開発計画 147
第6章 定住化と開発 153
定住化にともなう問題点再考 154
開発計画を考える 159
女性人類学断章 163
多岐にわたる昆虫の利用 168
ライオンに出くわしたコンケネ 173
第7章 故郷を追われる人びと 177
ついにそのときがきた――再移住 178
乳幼児の発達と育児 184
生態人類学から地域研究へ 187
ブッシュ生活への回帰 191
二つの死 197
最後の訪問 204
定住化社会の将来 210

あとがき 217
参考文献 221

160ページに収録された写真40の説明文


エランド・ダンス。初潮を迎えた少女は小屋のなかに寝かされ、そのまわりを数日間にわたって女たちが踊り、成人を祝う。アンテロープのなかでもお尻が丸々と大きくもっとも脂肪ののったエランドは、多産と豊穣のシンボルだとしてこの名前が付けられている(1971年10月)。

書評


700万年間続いた人類の生活は、こんなにも充実した楽しい生活であったのかと思わせる描写から始まって「近代化」による変容を描くことに重点を置いた本書は、日本のブッシュマン研究者たちの紹介にもなっている

○■ハイン 地の果ての祭典: 南米フエゴ諸島先住民セルクナムの生と死■2017年09月12日 13:40

伝統文化の記憶を持つセルクナムの最後の人びとと交流し、記録を残し、生涯を通じてその文化の研究と紹介に取り組んだ著者が、残された記録やセルクナムの末裔たちの話などから儀式「ハイン」の様子を復元



アン チャップマン (著), Anne MacKaye Chapman (原著), 大川 豪司 (翻訳)
単行本: 277ページ
出版社: 新評論 (2017/4/24)

商品の説明


内容紹介


尖った円錐形の仮面、裸身を覆う大胆な模様、不思議なポーズ─。人類学者M・グシンデが1923年に撮影した一連の写真を初めて見る人は、古いSF映画の一場面か、またはボディペインティング・アートかと思うかもしれない。実はこれは、セルクナムという部族が脈々と続けてきた祭典「ハイン」の扮装のひとつなのだ。
セルクナム族と呼ばれる人々は、南米大陸の南端に点在するフエゴ諸島(ティエラ・デル・フエゴ)に住んでいた。そこは人間が定住した最も南の土地、「地の果て」だった。この地域には四つの異なる部族が暮らしていたが、セルクナムはそのなかでも最大のグループだった。 主島のフエゴ島とそこに住む人々の存在は、1520年、マゼランの世界周航によって初めて西洋社会に知られた。以後多くの者がこの地を訪れる。「海賊」ドレーク、キャプテン・クック、ダーウィンを乗せたビーグル号、貿易船やアザラシ猟の船、金鉱探索者、キリスト教の伝道師たち、牧場経営者たち─。島民との間に様々な軋轢が生まれ、やがて一九世紀末に至ってフエゴ島は生き地獄と化す。公然と大虐殺が行われ、伝道所に強制収容された人たちの間に伝染病が蔓延し、そこから生きて出た者はわずかだった。フエゴ島民は短期間のうちに絶滅への道を辿り、生粋のセルクナムは1999年に絶えた。
多くの西洋人の目に、フエゴ島民の生活は「野蛮」で「惨め」で、自分たちの「文化的生活」とはかけ離れたものと映った。酷寒の地で裸同然で暮らす人々のなかには、拉致され、見せ物にされた者も多くいた。だが、彼らは世界のどこにも似たものの無い独自の文化をもっていた。部外者にはほとんど明かされることのなかった祭典「ハイン」はその白眉だ。本書は、この驚くべき祭典の姿を、残された記録や往時を知る数少ない人たちの証言から丹念に描き出し、「消えた」部族の姿を生き生きと伝えている。(編集部)

内容(「BOOK」データベースより)
南米最南端のフエゴ諸島、そこは人間が定住した最南の地だった。白人の到来による迫害と伝染病の蔓延によって絶滅へと至った部族の社会、神話、そして部外者に秘匿されていた祭典の詳細をフエゴ諸島民の研究をライフワークにした人類学者が描く。20世紀初頭の貴重な写真約50点。

著者について


Anne CHAPMAN(1922-2010) アメリカの人類学者。生き残っていたわずかなセルクナムと親交をむすび、生涯を通じてフエゴ島民の社会・文化を研究した。

訳者 大川豪司 1961年生まれ。国際基督教大学卒。現在、英語の学習塾講師。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
チャップマン,アン
1922‐2010。アメリカ合衆国の人類学者。メキシコの国立人類学大学、ニューヨークのコロンビア大学、フランスのソルボンヌ大学で、レヴィ=ストロースなどに学ぶ。ホンジュラスで先住民社会(ヒカケ族、レンカ族)の研究を行い、1964年からフエゴ諸島にわずかに残っていたセルクナム族の末裔たちに交じってフィールドワークを始める。セルクナム族最後の女シャーマン、ロラ・キエプヒャの最晩年、生活を共にし、伝統文化について記録し、数多くの歌を録音した

大川/豪司
1961年東京生れ。国際基督教大学教養学部卒業。インドネシアのジャカルタで、在住日本人子弟を対象とした学習塾の講師をして四半世紀過ごす。帰国後は予備校などで受験英語を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次


はじめに 14
I セルクナムの神話 19
・ハイン、この「偉大なる祭典」は何のためか 20
・母権制および女たちのハイン崩壊の神話 22
・最初のハインと父権制の起源の神話 28
・ハインの秘密 29
II セルクナムの社会 35
・かつての暮らし 36
・なぜ滅びたのか 44
・慣習としてのハイン 47
III 三人の中心人物 51
・テネネスク 53
・ハリミンク 59
・グシンデ 63
IV ハイン 83
・身体彩色の技巧―日常生活用とハインの「精霊」用 84
・女子の成人儀礼 89
・ハインの精霊たちと登場の場面 112
(ショールト/オルム 命を呼びもどす者/ハイラン 淫らで不快な道化師/ハシェとワクス 騒動を起こす者/ワアシュ・ヘウワン 目に見えぬ狐/サルペン 扇情的な場面:死と出産の場面:古代母権制の長、「月」の象徴としてのサルペン/クテルネン サルペンの赤ん坊/ハラハチェス 角のある道化師/マタン バレエダンサー/コシュメンク 寝とられ亭主/クラン ひどい女/ウレン 優雅ないたずら者/タヌ 謎の精霊)
・遊戯、踊りとその他の儀式 187
(タヌの主催になる若い恋人たちの遊戯/男と女が競う遊戯/クルプシュ、あるいはペンギンの踊り/いわゆる「ヘビ踊り」/男根の儀式/好天をもたらす儀式/アシカの物真似/ケワニクスの行進/女性限定(女たちが通過儀礼を風刺する/母親たちが息子の真似をして遊ぶ))
・最後の仮説―秘密は誰のものだったのか 229
V その後のこと 233
原注 248
文献一覧 259
献辞 262
図版出典一覧 263
解説 264
訳者あとがき 270
ハインの詠唱の曲目一覧 vi
索引 i

「本書をお読みいただく前に」の冒頭部分


  著者アン・チャップマンにはティエラ・デル・フエゴ(フエゴ諸島)の先住民に関する複数の著書があるが、本書はそのうちの一部族、セルクナム族の祭典ハインについて書かれたものだ。冒頭からこの祭典と背景にある神話の詳細な話に入っていき、わかりにくく感じられるかもしれないので、本書と一部重複する内容もあるが、ティエラ・デル・フエゴの風土、そこに生きたセルクナム族らの先住民、彼らと西洋人との接触などについて簡単に概説しておきたい。

「はじめに」の冒頭部分


  両親ともにセルクナムだった最後の者は一九九九年に亡くなったが(V章参照)、セルクナム族(オナ族という名でも知られる)の子孫は、まだティエラ・デル・フエゴのアルゼンチン領に住んでいる。彼らにとって先祖からの伝統は切っても切り離せないものだ。この本が彼らと、ハインの祭典の偉大なる文化的・芸術的創造性を認める人びとの役に立つことを願っている。

書評


伝統文化の記憶を持つセルクナムの最後の人びとと交流し、記録を残し、生涯を通じてその文化の研究と紹介に取り組んだ著者が、残された記録やセルクナムの末裔たちの話などから儀式「ハイン」の様子を復元

○■世界あやとり紀行―精霊の遊戯■2017年09月02日 22:09

自然発生的に世界各地で生まれたあやとりは、西洋文明の発達と普及に伴い消えていったという。あやとりという行為に伴う精神活動に、人が人であるためのヒントがあるのかもしれない。



シシドユキオ (著), 野口廣 (著), マーク・A・シャーマン (著), 建築・都市ワークショップ (編集), 七字由宇 (イラスト)
単行本(ソフトカバー): 69ページ
出版社: INAXo (2006/12/15)

商品の説明


内容(「BOOK」データベースより)


ここに一本の紐があります。結んで輪をつくって、手にかける。指で取ったり、外したり、くぐらせたり。ダンスをするかのように、紐を動かしていく。最後にぱっと開くと、思いもよらない形になります。あやとりは世界中で楽しまれてきました。風土を反映した多様なテーマや、複雑な形を見ると、人びとの飽くなき創造力を感じずにはいられません。けれども、ひとたび手を離すと跡形もなく消えてしまう、儚い伝承でもあるのです。実際に取ることによって残り、伝わるあやとり。紐を手に、古からの叡智を体感してみましょう。

内容(「MARC」データベースより)


紐を携えて世界を巡る、あやとりの旅。オセアニアから極北圏、北南アメリカ、アフリカ、アジアまでを訪ね、その土地ならではの様々なあやとりの形を紹介。紐を手に、古からの叡智を体感してみましょう。

著者について


シシドユキオ Yukio SHISHIDO
あやとり研究者、国際あやとり協会会員
1952年、京都府生まれ。高校卒業後、書店業に従事しながらあやとりの研究を始める。「ナウルあやとり問題」の解決や、ネイティブ・アメリカンの世界に受け入れられた創作あやとりなどにより、海外の愛好家から高い評価を得ている。論文「The Reconstruction of the Remaining Unsolved Nauruan String Figures」(『BISFA』3:108-130)ほか。

野口廣 Hiroshi NOGUCHI
早稲田大学名誉教授、国際あやとり協会編集顧問
1925年、東京生まれ。理学博士。東北大学理学部数学科卒業後、ミシガン大学に留学。イリノイ大学客員教授、早稲田大学教授を経て同大学名誉教授となる。78年、日本あやとり協会を設立。93年より2004年まで(財)数学オリンピック財団理事長を務め、現在、情報オリンピック日本委員会専務理事。著書、専門の学術書のほかに、『あやとり』正、続、続々(河出書房新社)、『キキとララのかんたんあやとり』(サンリオ)ほか。

マーク・A・シャーマン Mark A. SHERMAN
分子生物学者、国際あやとり協会会長。
1960年、アメリカ・オハイオ州生まれ。86年、南カリフォルニア大学薬学部バイオ薬化学博士課程修了。カリフォルニア大学でのポストドクター(分子生物学・分子遺伝学)を経て、89年からシティ・オブ・ホープ・ベックマン研究所員。現在は分子モデリングを研究。著著『Kwakiutl String Figures 』(UniversityofWashington Press)ほか。

目次

巻頭カラーグラビア

もくじ/あやとり分布図 10-11

オセアニア 12
天の川 ◇パプアニューギニア 12-15
こぶた ◇ローヤルティ諸島 16
人食い鬼 ◇ソロモン諸島 17
カワソリの罠 ◇パプアニューギニア ☆やってみよう! 18-19

パプアニューギニアのあやとり 20-21

ウミヘビ ◇トレス海峡諸島のマレー島 22
赤ん坊が生まれる ◇オーストラリア・イッルカラ 23
たつまき ◇オーストラリア・ヨーク岬 24

アボリジニのあやとり 25

サンゴ ◇ヤップ島 26
ひょうたん ◇ハワイ 27
エイゲメアング ◇ナウル 28

ナウルのあやとり 29

伝説の精霊 クハとラチ ◇ラパヌイ(イースター島) 30

ラパヌイのあやとり 31

マウイ四兄弟 ◇ニュージーランド 32

マオリのあやとり 33

コラム◎文字のない社会とあやとり 33

極北圏 34
耳の大きな犬 ◇カナダ・コパーマイン地方 34-35
山並み または オイルランプの炎 36
山間の月 37
白鳥 38

極北圏のあやとり 39

北アメリカ 40
ナバホの蝶 ◇アメリカ ☆やってみよう! 40-43

ナバホのあやとり 43

テントの幕 または ナバホの敷物 ◇アメリカ 44
赤ん坊占い ◇アメリカ ☆やってみよう! 45-47

南アメリカ 48
火山 ◇アルゼンチン 48
コウモリの群れ ◇ブラジル 49

ブラジルのあやとり 50
ガイアナのあやとり 50
ペルーのあやとり 51

アフリカ 52
木琴 ◇モザンビーク 52
集会場 ◇カメルーン、赤道ギニア、ガボン 53
鳥の巣 ◇スーダン 54

エチオピアのあやとり 55

アジア 56
インドのあやとり 56
中国のあやとり 57
お守り ◇日本 ☆やってみよう! 58-60

あやとりとともに 野口廣 61
ISFA、国際あやとり協会の活動と成果 マーク・A・シャーマン 67

参考文献 71

執筆者紹介 72

書評


自然発生的に世界各地で生まれたあやとりは、西洋文明の発達と普及に伴い消えていったという。あやとりという行為に伴う精神活動に、人が人であるためのヒントがあるのかもしれない。

○■山の仕事、山の暮らし■2017年07月28日 20:45

山の仕事は多様だ。山岳救助隊、山小屋経営、登山ガイド、ユリの栽培、天然氷の製造。ぜんまいとり、狩猟、サンショウウオとり。養蜂、峠の茶屋、ウルシカキ、炭焼き。山は厳しく、山は自由だ。



高桑 信一 (著)
単行本: 446ページ
出版社: つり人社 (2002/12)

■商品の説明
内容紹介
失われつつある山の民の姿を活写し、単行本刊行時各紙誌で絶賛された高桑信一氏の代表作が、ヤマケイ文庫に!
書名どおり、日本各地で、山で生きる市井の人々の姿を活写した名作です。
もとは「渓流」(つり人社)に連載され、取材期間は10年にも及ぶものでした。
2002年、つり人社から単行本が刊行されると、各紙誌で絶賛されました。
著者の高桑信一氏は、登山を通して独自の視点で「山」を表現してきましたが、本書ではそこで暮らす人の姿が主題となっており、登山の域を超えた作家となる端緒となった作品です。
狩猟をはじめ、山での暮らしが注目される今、本書は新たな価値を帯びています。
高桑信一 1949年、秋田県生まれ。電電公社からNTT勤務を経て02年退社。
「ろうまん山房」を設立してフリーランスに。主に取材カメラマン、ライター、渓流ガイドとして活動する。
著書に「一期一会の渓」「山の仕事、山の暮らし」「希望の里暮らし」(つり人社)「道なき渓への招待」「古道巡礼」(東京新聞出版局)「渓をわたる風」(平凡社)「森と水の恵み」(編著・みすず書房)などがある。 --このテキストは、文庫版に関連付けられています。

著者からのコメント
著者 高桑信一 , 2003/03/07
滅びつつも、逞しく生きる山びとの譜
「山の仕事、山の暮らし」は、「渓流」という雑誌に十年間連載されたものをまとめました。「渓流」は年に二冊の発行ですので、二十人になるはずですが、それが十九人で終わってしまったのは、それだけ山に糧を求めて生きているひとが少なくなったからです。つまりこの本は、滅びゆく山びとたちを綴った本なのです。けれどそこには悲しみがありません。晴朗とした日本の山河と、山に生きるひとびとの、おおらかな生き様があるばかりです。
 446ページという厚い本になってしまったのは、多くの写真を使ったからです。全体の半分近くをモノクロの写真が占めていますので、文だけではなく、目でも楽しんで戴けると思います。多くの方々に読んでいただけたらうれしいことです。
内容(「BOOK」データベースより)
穏やかな時間の流れに支配される、山の暮らし。ゼンマイ採り、炭焼き、サンショウウオ採り、ウルシ掻き…。厳しく、美しい日本の山を仕事の場と選び、そこに暮らす19の物語り。

内容(「MARC」データベースより)
日本の山から姿を消そうとしている山棲みの民たちの暮らしを10年に渡って追い続けた、美しいルポルタージュ。月刊つり人別冊『渓流』で「山に生きる」のタイトルで連載されたものに訂正、加筆する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高桑/信一
1949年、秋田県男鹿市生まれ。十代から登山をはじめ、海外の高峰にも足を延ばすが、いつしか日本の風土に還る。奥利根越後沢尾根冬季初登、剱沢大滝完登などの山歴を持つが、この国の原風景に出会う山旅をこよなく愛する。夏は沢登り、冬は雪稜登高を好み、奥利根や会越国境、下田・川内など、原始の姿をとどめる山域に精通する。古道や消えゆく山里の暮らしを追ったルポを、山岳関係の雑誌などに執筆する。2002年から「ろうまん山房」を設立し、フリーランスのライター、カメラマン、山岳ガイドを本業とする。浦和浪漫山岳会会員。埼玉県杉戸町在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
1只見のゼンマイ取り 菅家喜与一 12
2南会津の峠の茶屋 中村源治 34
3川内の山中、たったひとりの町内会長 渡邊慶作 54
4檜枝岐の山椒魚採り 星寛 72
5足尾・奈良のシカ撃ち 井上盛次 94
6只見奥山、夫婦径 佐藤恒作 116
7奥利根の山守り 高柳盛芳 136
8会津奥山の蜂飼い 松本雄鳳 158
9仙人池ヒュッテの女主人 志鷹静代 182
10檜枝岐の雪が極めたワカン作り 平野茂 206
11越後山中に白炭を焼く暮らし 大津勝雄 226
12谷川岳・遭難救助に捧げた半生 馬場保男 252
13尾瀬・冬物語 谷川洋一 276
14森のひとの、夢を育むヒメサユリの花 月田礼次郎 296
15岩手・浄法寺町の漆掻き 佐藤春雄 318
16朝日・飯豊の山々とともに生きる 関英俊 342
17西上州、猟ひと筋の人生 二階堂九蔵 366
18さすらいの果てに黒部に環る 志水哲也 392
19秩父の天然水に魅せられた半生 阿佐美哲男 416

■「はじめに」の冒頭部分
  滝をひとつ越え、瀬音を楽しむようにして流れを遡ると広い台地に出た。渓の奥に残雪を戴いた県境の尾根が横たわり、燃えあがる緑の森の向こうでカッコウの声が谺していた。青い空から、春の光がまっすぐに降っていた。
  「まるで桃源郷のようだね」
  私は思わず仲間たちに呟いた。
  流れにほど近い広場の隅にゼンマイ小屋があった。小屋の前に大きなビニールシートが何枚も敷かれ、褐色に縮んだ、おびただしいゼンマイが干されていた。そのビニールシートの上で、ひとりの女性が一心にゼンマイを揉んでいた。絣のモンペに絣の作業着を着て手甲を付け、日よけの菅笠をかぶっていた。それはまるで一枚の絵であった。森と流れとそのひとが、ひとつの風景を醸しだしていた。
  私たちに気づいた彼女は、作業の手を休めてふり返った。
  「どこからきやった。お茶でも呑んだらいいべ」
  そう声をかけてくれたのである。

■書評
山の仕事は多様だ。山岳救助隊、山小屋経営、登山ガイド、ユリの栽培、天然氷の製造。ぜんまいとり、狩猟、サンショウウオとり。養蜂、峠の茶屋、ウルシカキ、炭焼き。山は厳しく、山は自由だ。

◎■食べられるシマウマの正義 食べるライオンの正義―森の獣医さんのアフリカ日記■2017年05月21日 12:12

賢くたくましい人々と、それぞれの生き方で生きる動物たちを育む確かなアフリカを知る



竹田津 実 (著)
単行本: 157ページ
出版社: 新潮社 (2001/06)

■商品の説明
商品説明
著者は北海道で長年にわたって野生動物を観察し続けてきた獣医師。これまでも『野性は生きる力』や『北の大地から』といったエッセイ集、あるいは1978年に公開された映画『キタキツネ物語』の企画・動物監督を務めるなど、自然に生きる動物たちと人間とのかかわりをテーマに、積極的に自然保護の大切さを訴えかけてきた。

その著者が、少年時代に夢見て以来、20回あまりにもおよぶというアフリカ旅行の感動を、エッセイ風の日記と自ら撮影した70点以上にのぼる写真によってまとめたものが本書だ。昼寝中のカバ、口元を真っ赤に染めたチーター、倒れたシマウマに群がるハゲワシ、そしてどこまでも続く緑の大地と深い青空。1枚1枚に添えられた、一篇の詩のような著者の言葉がじつに味わい深い。写真と文章の絶妙なコラボレーションが、サバンナを吹きぬける風や強い日差し、においや温度までも再現してくれる。動物写真家であり、優れたエッセイストでもある著者だからこそ可能な芸当だ。

そしてその文章家としての才能は、写真のキャプションだけではなく「平気で人を殺すカバ」「アフリカの沼の水は美しく甘い」といった道中のエピソードでもいかんなく発揮されている。アフリカの大地を子どものように目を輝かせながら楽しんでいる著者の姿が印象的だ。

本書はけっして声高に環境保全を訴えるものではない。しかし、医者として多くの野生動物の生と死を見つめてきた著者のまなざしは、言葉と写真の中に凝縮されて、密度の濃いメッセージを放っている。(中島正敏)

出版社からのコメント
弱肉強食なんてウソ! 狩られる者の勇気、狩る者の愛を見た。 〝キタキツネのお医者さん〟として知られる竹田津さんは、北海道小清水で野生動物だけを診察する獣医さん。竹田津さんはアフリカが大好きで、20年以上、毎年のように通っています。獣医さんの目でアフリカの動物たちを見て(診て)みると、食う者と食われる者の間に、今まで紹介されてきたような「弱肉強食」ではない、もっと崇高な生命のしくみが見えてきました。

獣医さんの温かい目で診た、カメラマンの鋭い視線で観た、そして時には酔眼に揺れて見えたサバンナの真実を、軽妙なエッセイと美しい写真で堪能してください。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
竹田津/実
1937年大分県生まれ。獣医、写真家、エッセイスト。’63年、北海道小清水町に獣医師として赴任。傷ついた野生動物の保護、治療、リハビリの作業を無償で行う傍らで、映画『キタキツネ物語』の企画・動物監督をはじめ、テレビの動物番組の監督などを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
アフリカ 夢の続き 6
カバの王国 33
焼魚定食 42
交尾の丘 50
オカピと森の民 54
コラム ゾウに乗る夢 68
コラム キリンの心臓 72
コラム 進化するサル 76
コラム 鳥の気持ち 79
死ぬために旅するのか、ヌー 105
ミリオンのフラミンゴ 113
至福のサファリ 126
マサイの魂 133
よそ見する私 138
"弱肉強食"ではない! 142
あとがき 156

■「あとがき」の終わりの部分
  アフリカでは何があっても不思議はないというのが私の結論である。
  1976年夏以来、アフリカ通いがもう20回となった。出かける度にフィルムを100本以上使うのだから、彼の地はフィルム会社の回し者の住む土地だと勝手に決めている。
  しかし、何があっても不思議ではない国は、全てが約束されているかに見える国に住む者にとってはあこがれの地であり、希望の大地である。
  人類は彼の地で誕生した。今その地は発展という戦場で衰弱したヒトという生物が帰ってゆき、もう一度再生のエネルギーをもらう場所になりつつあると、私には思えるのである。
  私にとって、アフリカに出かけ元気をもらう……という作業はまだまだ続きそうである。
  今回も下手な写真が三村淳さんの魔力によってみられるものに化けている。うれしい。編集の金川功さん共々、心から感謝を申し上げます。
  そして宮城由美子さんをはじめとするアフリカの友々、フィルムを消費せしめたフィルム会社の回し者たちにありがとうをいいます。
  Asante sana!

■書評
賢くたくましい人々と、それぞれの生き方で生きる動物たちを育む確かなアフリカを知る

○■50代からの休みかた上手■2017年04月23日 20:11

ニッポン放送「テレホン人生相談」の長年にわたって回答者を務める著者が、在野の人であった曽祖母・大原とめの理念を伝える


大原 敬子 (著)
単行本: 161ページ
出版社: ベストセラーズ (2005/02)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「幸せの数」を数えてみませんか。ラジオ「テレホン人生相談」アドバイザーの“生きかた上手”。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大原/敬子br /> 曽祖母・大原とめの理念「子どもはみんな天才だ!」「自然は素敵な教師」を継承し、「遊びは知恵の宝庫・遊育会」代表として、新しい幼児教育、女性教育の実践にあたっている。また、ラジオニッポン放送「テレホン人生相談」の回答者を十数年にわたって務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
PROLOGUE 本当に大切なもの 9
五十代になって見えてくるもの/生きるための道具をいっぱい身につけましょう/一緒に乗り越えてみませんか

PART1 休む目的 19
人は周囲の喜ぶ姿で癒される/休むことの罪悪感はどこから来るのか/自分の世界観でブレーキをかけていませんか/心の休息とは自分の居場所を見つけること/好きなことなら疲れない

PART2 捨てると見えてくるもの 33
捨てる技術をマスターしましょう/人は同じ過ちを何度も繰り返している/過去にこだわるのは死んでいるのと同じ/あなたの大事なものを探しましょう/フーテンの寅さんが愛されたわけ

PART3 「休む」は人生の戦略 49
言葉の本当の意味を知っていますか/人生の闘いに勝ち抜くための三つの技術/休養は誠実な生き方/日本人が休みに罪悪感を持つ理由/泳ぐのを止めると死ぬ鮪/逃げの効用/年代によって異なる休み方

PART4 自然の法則から生きる知恵を学ぶ 69
がむしゃらに働いても収穫は手にできない/人生の節目を知る/欲の闘いは滅び、理性の闘いは人生を豊かにする/闘うべき相手は自分の心

MESSAGE 進むべき時、休むべき時 82

PART5 成功する人の考え方 85
秀才が統率する組織の落とし穴/リストラされたら、人生を見直すチャンス/試練の日々があって真の成功がある/絶頂期の正体は欲望/愚かな集団ほど肩書きが必要

MESSAGE 人生の大一番に勝つ秘訣 100

PART6 壁に当たった時に 103
原因はすべて自分にある/無理をすればするほど苦しくなる/人を動かすのは信用/のめり込むことの怖さ/地獄も天国も心の中にある/心の有り様が人間関係のトラブルを招く

MESSAGE 相手を見抜き人間関係を好転させる法則 118

PART7 生きていくのが辛くなったら 123
自分嫌悪は自己愛の裏返し/執着が捨てられないから苦しい/悪い忍耐、良い忍耐/ジレンマは堅実な人生を送るためのバロメーター/辛い時ほど行動を/思い切って環境を変えるのもひとつの手/心が弱っている時/何でもいいからひとつだけ続ける/やる気になるには準備期間が必要

MESSAGE 苦境に立たされた時の知恵 144

PART8 近道より遠回り 151
人生はメビウスの輪/自分を持っている人は後悔しない/経験はすべて人生の血肉となる/遠回りこそ人生最良の道

■「生きるための道具をいっぱい身につけましょう」から
  ささやかではあるけれど、真の幸せと心の休息を私が得られたのは、知恵がそこにあったからです。生きる知恵です。知恵はどこから養われたのかと言えば、過去の経験です。苦しみ、悩み、迷う。苦しみながら、得られたもののような気がします。
  知恵とは、生きるための技術です。生きようとする力が知恵を学び取らせます。一生懸命生きようともがいていると、さまざまな経験を通して、その経験則が生きるための道具となる。これが知恵です。
  生きる技術としての知恵は、昔は親から子へという具合に受け継がれていました。社会の中でも、先人が自分たちの経験の中から得た知恵を子孫に伝える仕組みができていました。しかし、現代は核家族化、社会での触れ合いの欠如などによって、先人たちの知恵はほとんど伝わらなくなっています。

  生きる技術を学ぶ機会がないので、今の若い人たちは、つたない経験の中で惑い、苦しみます。
  子供から「なぜ、勉強をしなければならないの?」と質問された時には、私はこう答えます。
「生きていくための道具をいっぱいつくるためよ。道具がいっぱいあれば生きていけるから」
  今の若い人たちは生きるための道具を持っていません。勉強は学歴を得るための単なる手段になっています。
  失敗するな、人から嗤われるな、バカにされるな。その結果、失敗や人から嗤われること、バカにされることを極度に恐れる大人が次々と生み出されています。
  失敗を恐れると、自分を失います。他人の顔色ばかり窺うようになってしまいます。
  生きるための技術、道具がないと、自分の人生は組み立てられません。私は若い人たちには生きる道具をなるべく多く持っていただきたいと思っています。
  なんのために生きるか、どう生きるかは、人それぞれです。人生の目的、目標はみんな違います。しかし、生きる技術、知恵の中には、多分に万人に共通する普遍的な要素が含まれているはずです。先人の知恵は、現代に生きる私たちにも応用できます。

■書評
ニッポン放送「テレホン人生相談」の長年にわたって回答者を務める著者が、在野の人であった曽祖母・大原とめの理念を伝える

○■ブラザー イーグル、シスター スカイ―酋長シアトルからのメッセージ■2017年03月27日 19:34

「われらは知っている、大地はわれらのものでなく、われらが大地のものであることを」



スーザン・ジェファーズ (著), 徳岡 久生 (著), 中西 敏夫 (著)
大型本: 26ページ
出版社: JULA出版局 (1996/11)

■商品の説明
出版社からのコメント
空が金で買えるだろうか? と酋長シアトルは話し始めた。
 雨や風をひとりじめできるだろうか?………(本文より)

酋長シアトルのメッセージはこの絵本をとおして世界中に広がり、深い感動を呼びました。混迷の時代、私たちはどう生きるべきか…今こそ、子どもと一緒に読みたい必読の絵本です!!

内容(「MARC」データベースより)
白人たちに土地を追われ、追いつめられ、ついに部族の土地を手放すその時、酋長シアトルは訴える。「大地はわたしたちの母。大地にふりかかることはみな、大地の息子とむすめにもふりかかるのだ。」と。
著者について
SUSAN JEFFERS●スーザン・ジェファーズ/1942年、米ニューヨーク州ニュージャージー生まれ。プラット・インスティテュート卒業。出版社勤務の後、フリーでデザインや挿絵の仕事を始める。74年、『のんきなかりゅうど マザー・グースのうた』(アリス館牧神社)で、カルデコット賞を受賞。75年には、ブラチスバラ世界絵本原画展で、金のりんご賞を受賞している。日本で紹介されている彼女の作品は、『のんきなかりゅうど』の他に、『白い森のなかで』『ヘンデルとグレーテル』(ほるぷ出版)がある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■カバーそでより
  「インディアン」という言葉から、わたしたち日本人は何を思いうかべるだろう?
  はだかウマまたがり、バッファローを狩りする姿。ワシの羽がいっぱいついているかみざりを身につけた酋長の雄姿。三角テントの群れ……。
  かれらの祖先は、今から2万年前の氷河期のころ、陸続きになった大陸を長い時間をかけて移動してきたアジア系の人たちだったといわれている。その昔、1000をこえる部族が、広い北アメリカの各地に住んでおり、200以上の言葉が話されていた。
  その生活の仕方も、トウモロコシなどを畑に植えたりするもの、バッファローやカリブーなどの動物を狩りするもの、川や湖や海などで魚をとるもの、また、時にはクジラのような大きなえものをならうものなどというように、さまざまであった。
  しかし、宗教についてはどの部族も同じように、汎神論にもとづいている。つまり、人間のまわりにあるすべての自然――木や川や風や大地などの無生物から、シカやウマやワシやクマなどの動物まで――は神であり、神聖な霊がやどっていると考えていた。
  そして、人間と他の生きものとは同じ自然の一部であって、この地球上に生かされているかけがえのないいのちであり、兄弟姉妹であるという考え方が強い。
      *
  この絵本の主人公酋長シアトルは、1790年ころに生まれ、1866年に亡くなっている。
  ちょうどこの時期はアメリカがイギリスの植民地から独立し、一つの国家として拡大を続けた時代にあたっている。しかし、その独立は白人中心の独立であり、開拓をして白人社会をつくっていくうえでは、インディアンはじゃま者でしかなかった。長い間、インディアンに対する迫害が続いた。
  白人たちに土地を追われ、追いつめられているにもかかわらず、酋長シアトルのメッセージは、もの静かにわたしたちに訴えかけてくる。そこには、自然に対する深い愛があり、人種をこえてよびかけてくる強い平和への願いがこめられている。現代のわたしたちの生きかたを、まるで問いただすかのように。
  この絵本は、今アメリカではベストセラーを続け、ヨーロッパでも各国語に翻訳され、たくさんの人に愛されている。

■書評
「われらは知っている、大地はわれらのものでなく、われらが大地のものであることを」