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夢学(ユメオロジー)―創造的な夢の見方と活用法2019年02月17日 20:53

悪夢にうなされる代わりに、自分のみる夢に意識的に影響を及ぼして、夢を人生に積極的に活用していく こともできるのだ



パトリシア・L. ガーフィールド (著), 花野 秀男 (翻訳)
単行本: 253ページ
出版社: 白揚社 (1993/02)

商品の説明


内容(「BOOK」データベースより)


夢を見る。夢を読む。夢を活かす。夢に学んであなたを変えよう。夢をコントロールし実生活に活かすためのガイドブック。

訳者略歴 (本書奥付けより)


花野 秀雄
はなの ひでお 昭和21年9月3日生まれ。東京外国語大学イタリア科卒業。

目次(大項目の抜粋)


第1章 夢をコントロールして創意豊かな人間を育てる 10
第2章 古代人の夢に学ぶ 42
第3章 クリエイティヴに夢をみた人びと 76
第4章 アメリカインディアンの夢のみ方 108
第5章 セノイ族の夢のみ方 136
第6章 自覚ある鮮明な夢 180
第7章 ヨガ行者のみる夢 208
第8章 夢日記のつけ方 226
第9章 夢をコントロールする力を伸ばす方法 242
付録 セノイ式夢コントロール法を適用するためのガイド 254

書評

悪夢にうなされる代わりに、自分のみる夢に意識的に影響を及ぼして、夢を人生に積極的に活用していく こともできるのだ

住まいの原型 1 (SD選書 61)2019年02月03日 19:30

文化人類学者たちの経験は、住まいは仮のものでもよく、動物と暮らそうが、プライバシーがなかろうが構わず、どこまでが家族なのかについても決めつける必要はないことを教えてくれる。



泉 靖一 (編)
単行本: 292ページ 出版社: 鹿島出版会 (1971/1/1)

商品の説明


内容(「BOOK」データベースより)


アンデス、エスキモー、ブッシュマン、ベンガル、トンガ、中部ネパール、ニューギニア、バリ島など世界の各地23の住居を対象に、それぞれ専門の文化人類学者が野外調査をもとに住居の原型を追及したユニークな書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)


泉 精一
いずみ せいいち 一九一五年北海道に生まれる。京城帝国大学卒業。東京大学教授。一九七〇年没。主な著書『西ニューギニアの民族』『アマゾン――その風土と日本人』『インカ帝国――沙漠と高山の文明』『インカの祖先たち』『フィールド・ノート』他(本書のカバー袖より)

目次(大項目の抜粋)


アマゾン 8
サモア 12
アイヌ 22
エスキモー 32
サラワク 42
ブッシュマン 54
朝鮮 62
ラオス 74
オート・ヴォルタ 84
トンガ 94
タンザニアI 106
タンザニアII 120
ニューギニア 134
リビア 148
ベンガル 162
ヘヤー・インディアン 176
香港 192
象牙海岸 208
アンデスI 220
アンデスII 234
バリ島 248
カンボジア 260
中部ネパール 272

「あとがき」の冒頭部分

鹿島出版会刊行の雑誌『都市住宅』に、「文化人類学の眼」という連載記事がある。本書は、そのシリーズに掲載された記事を一巻にまとめたものである。

書評

文化人類学者たちの経験は、住まいは仮のものでもよく、動物と暮らそうが、プライバシーがなかろうが構わず、どこまでが家族なのかについても決めつける必要はないことを教えてくれる。

■★野生の介護―認知症老人のコミュニケーション覚え書き■2018年12月14日 12:20

生活者の知恵と、学問の知恵は違う。実践者の知恵と、思索に生きる者の知恵は違う。文明が進むほどに乖離していく、前者と後者。その意味を問う。



三好春樹 (著)
単行本: 205ページ
出版社: 雲母書房 (2015/11/1)

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内容(「BOOK」データベースより)


介護界に迷い込んで40年記念出版。関係性のないところにコミュニケーションが成立するわけがない!傾聴、声かけといった対人関係技術の枠を超え、人と人との“気‐違い”を修復するケア論。読めば、“豊かな介護”の世界が明けてゆく。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)


三好/春樹
1950年、広島県生まれ。1974年に特別養護老人ホームの生活指導員となる。その後、九州リハビリテーション大学校へ入学。資格取得後、再び元の特養で理学療法士として勤務。1985年に退職し「生活とリハビリ研究所」を開設する。個人編集の生活リハビリ情報誌、『Bricolage(ブリコラージュ)』を発行。全国各地で講座を開催し、多数の講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次(大項目の抜粋)


第1章 この本を書く問題意識(“声かけ”への違和感、“傾聴”の限界 ほか)
第2章 コミュニケーションはもう始まっている(「べてるの家」で起きていること、“周辺症状”より“人生” ほか)
第3章 まず自分とのコミュニケーションを(なぜ専門家ほどコミュニケーションが下手なのか、自分の中の“基礎”とコミュニケートする ほか)
第4章 コミュニケーションが成立する条件をつくる(“気違い”のほんとうの意味、“気”を変える現場の力 ほか)

「おわりに」の「一言付記」より

本書の表題が『野生の介護』となったのは、雲母書房編集担当の松村康貴さんの発案と勧めによるものであって、決して私の誇大妄想によるものではない。だって、レヴィ=ストロースの歴史的名著に似た題を名乗るだけで恐縮ではないか。
だが、介護という豊かな世界が、<栽培の介護>や<家畜の介護>になりつつあるのではないかという私の思いが、彼の提案を受け入れることになった。

書評

生活者の知恵と、学問の知恵は違う。実践者の知恵と、思索に生きる者の知恵は違う。文明が進むほどに乖離していく、前者と後者。その意味を問う。

■その手を見せて■2018年09月01日 20:11

職人、職人の妻、農家の嫁、薬売り、工場経営者の妻、漁村の女…として、働く北陸の女たち



井上雪 (著)
単行本: 238ページ
出版社: 冬樹社 (1985/10)

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内容(「はじめに」より)


 おんなの手は、ほっそりと、やさしい。しなやかで、白い。でも、私がこれから訪ねる人たちの手は、そうした通念にはほど遠い、たくましさに満ちた手である。
 ここに登場するおんなたちは、みな、北国に暮らす。炉をかこみ、仕事場に座りこみ、土間に立ちつくす。里に、山に、町に、海に、北国の風土と一体になって、黙々と休むことなく手を動かしつづけ、何かを生み出してきた人たちである。
 ふかく皺が刻まれた手、節くれだった指の手、タコのできた手、大きく分厚い手、強い手、ちみつな手、赤らんだ手……。大切に、しかし酷使して歳月を重ねてきたその手には、指輪もマニュキアも縁がない。それは、確かな暮らしを語る手である。
 縫い、振り、漉き、織る、その手を見せて、と願った私に、おんなたちのさまざまな手は、何を物語ってくれるだろうか。

著者略歴

井上雪(いのうえ・ゆき)
一九三一年金沢に生まれる。金沢女専(現・金沢女子短期大学)文科に学び、北陸に暮らす女性の立場から、ノンフィクション、随筆、句集などに幅広く筆をふるう。主な著書に「おととの海」(冬樹社)、「廓のおんな」 (朝日新聞社・第十二回大宅壮一ノンフィクション賞候補作)、「北陸に生きる女」「北陸の古寺」(北国出版社)、句集「素顔」「白絣」(牧羊社)等がある。(本書に掲載の略歴です)

目次


はじめに 9
里につくる 10
・福岡の菅笠 12
・志雄町の五三郎飴 27
・志賀町のころ柿 34
・若狭の和紙 44
・黒部のすいか 54
・小浜の鳳足硯 66
山につくる 76
・勝山の羽二重 78
・五箇山のとうふ 88
・大門のそうめん 98
・白山麓の出づくリ 108
・能登のアテ山 120
・大野の朝市 130
町につくる 138
・井波の木彫 140
・金沢の津田流水引 150
・武生のうちわ 160
・七尾の和ろうそく 172
・富山の薬売り 180
・山中の漆器 188
海につくる 196
・能登の網工 198
・氷見の細工かまぼこ 210
・若狭の真珠 220
・氷見の干イワシ 228

おわりに 236

「おわりに」より

 本書にたずさわっていた二年半は、私にとって実にしあわせな日々だった。人間の手が生み出す無限の力は、何によってもたらされているのかと考えるほど、驚きの連続だったからだ。気力、意志、健康、それらに支えられたおんなたちの生きるたくましさに、絶えず私は教えられ、勇気づけられた。
 彼女たちはまた、ほとんど例外なく、静かなたたずまいとやわらかな表情で私を迎えてくれた。祖々代々受け継いだ手づくりの技が、彼女たちの挙措を美しいものにしていた。本の題名が『その手を見せて』に決まった今、私はつくづくと自分の手をながめてみる。この手で私は、半生、何をしてきたのか……。

書評

職人、職人の妻、農家の嫁、薬売り、工場経営者の妻、漁村の女…として、働く北陸の女たち

■山棲みの生き方―木の実食・焼畑・短角牛・ストック型社会■2018年08月24日 21:52

1985年岩手県北部、北上の山村と出会った著者は、長年の調査・生活を通じて得た、焼畑農耕、木の実食、救荒食物、牧畜、狩猟、ストック型社会に関する知見を多くの写真を交えて伝える



岡 惠介 (著)
単行本: 264ページ
出版社: 大河書房 (2016/04)

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<h3>内容(「BOOK」データベースより)
安家の夏は惜しむ間もなく駆けぬけていく。帰省した人びととともにナニャトヤラを謡い盆踊りを囲むころには……

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

岡/惠介
1957年東京都生まれ。1981年東邦大学理学部生物学科卒業。1983年筑波大学大学院環境科学研究科修士課程修了。1985年岩手県岩泉町立権現小中学校臨時講師、岩泉町教育委員会社会教育指導員、アレン国際短期大学教授を歴任。修士論文以来の調査地である岩泉町安家地区へ単身で移り棲み、住民と生活をともにしながら研究を継続する。その後、安家の人々の協力により地元材を用いて家を建て、妻子と暮らす。この間、ネパールとザンビアにおいて、農牧制度や焼畑についての現地調査に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次(大項目のみ抜粋)


第I章 北上山地山村の暮らしから――山から食料を生み出す技術 1
第II章 木の実の生業誌――森を食べる 35
第III章 焼畑の生業誌――森を拓く 75
第IV章 疫病発生時にみる山村の選択――儲からない牛はなぜ飼われ続けてきたのか 141
第V章 現在に生きるストックのある暮らし――限界集落の余裕 213
[注] 213
図表出展文献 251
おわりに 252
索引 264

「おわりに」より

(1982年に調査をはじめ、同世代の青年男性たちの飲み会に誘われて、生まれ故郷に残る彼らが持つ疎外感を感じ取りながら)
しかし山村はどこでも過疎化していると思い込んでいた私は、森林抜歯に従事し、家の畑作や牛飼いを手伝い、季節や天候によって狩猟や川漁を愉しむ彼らの自然への深い造詣と、それに裏打ちされた暮らしの技能の高さに憧れを感じた。突然、=>まで自給的に暮らすことになったら、このなかで最初に死ぬのは自分だと感じていた。同世代の若者が生き生きとした暮らしをしている山村は、人が言うほど捨てたものじゃないと思っていた。(252ページ)

書評

1985年岩手県北部、北上の山村と出会った著者は、長年の調査・生活を通じて得た、焼畑農耕、木の実食、救荒食物、牧畜、狩猟、ストック型社会に関する知見を多くの写真を交えて伝える

◎■トウチャン一家と13年―わがアマゾン (朝日ノンフィクション)■2017年12月27日 12:15

未踏破地に生きるマチゲンガ族家族の伝統的な暮らしと文明化の過程は人類史の縮図だ



関野 吉晴 (著)
単行本: 247ページ
出版社: 朝日新聞社 (1986/10)

商品の説明


内容(「BOOK」データベースより)


1971年、ゴムボートによる大アマゾン全流6千キロの探検行に成功した著者は、この地球規模の原始風景と太古さながらの生活形態を続けるインディオ・マチゲンガ族に惹かれ、トウチャンと命名したインディオ一家との親しい付き合いが始まった。そして13年、歳月は文明に憧れる6男2女の子供たちのうえにどのように流れたのか。アマゾンの森の奥深くからトウチャン一家は、不必要なものを身に付けすぎたわれわれ“文明人”へ警鐘を鳴らし続ける。

著者について

関野 吉晴(せきの よしはる、1949年1月20日 - )は探検家・人類学者・外科医。武蔵野美術大学教授。1999年植村直己冒険賞、2000年旅の文化賞(旅の文化研究所)。

目次


シンキキベニ川の出会い 21
長女ドーサがすすり泣いた夜 34
六男ゴロゴロは冒険の日々 47
数なんか無用!狩猟採集の豊饒 57
次女オルキーディアの初恋 68
オルキーディア ついに川を下る 78
五男ソロソロが略奪した人妻 89
次男ハポン 駆け落ちと逆転 101
長男アントニオ”晴れ姿”の表裏 113
一夫多妻制 気苦労が多い男 123
仕事に追われる三男センゴリ 149
四男ファン 文明の囚われ人 162
学校が子供たちを縛り始めた 171
文明化が求める村長の条件 180
国立「保護区」はどこか本末転倒 191
逃げるんだ!アミワカが来る 202
米仏隊殺害 犯人は誰なのか 213
大胆な米仏隊と臆病な私との差 224
マチゲンガ わが師わが友 235

あとがき

書き出しの部分から


シンキキベニ川の出会い
  一九八五年四月、私はペルーの古都クスコの空港に降り立った。首都リマからジェット機で一時間、十五、六世紀に栄えたインカ帝国の首府だが、なにしろアンデスの山中、標高は三四〇〇メートル。さすがに空気が薄い。つねづね高度には自信のある私がだ、半年ぶりに訪れると、一瞬、頭がクラクラとする。
  私がマチゲンガ族の存在を知ったのは一九七一年。この年、私は大アマゾンの源流から河口までゴムボートと現地の舟を乗り継いで下ったが、そのとき源流部のシントゥーヤという集落に立ち寄ったときのこと。この奥地に文明との接触を頑として絶ち、太古さながらの生活を続けているインディオがいて、インカ遺跡を探っていた米仏の探検家三人を殺害した嫌疑が彼らにかかっていることも聞いた。
  その誇り高きインディオと会って、一緒に生活してみたいという気持ちと、彼らは失われた謎のインカ遺跡発見の鍵を握っているかもしれない、という期待が私の胸の中で高まった。それ以来、足かけ十五年。私のクスコ入りは三〇回を超える。

書評


未踏破地に生きるマチゲンガ族家族の伝統的な暮らしと文明化の過程は人類史の縮図だ

○■タイの田舎で嫁になる―野性的農村生活■2017年12月21日 19:38

学校になんぞ行かなくてもいい。伝統医療が生きている。多くの食べ物が無償で手に入る。親戚の子を育てる余裕がある。それが、バンコクともチェンマイとも異なる2000年代のタイ東北部。



森本 薫子 (著)
単行本: 101ページ
出版社: めこん (2013/6/1)

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内容


私が生まれ育った環境と違うイサーンの農村生活。それを続けていけるのは、心に掲げたミッションがあるからではなく、まわりの人のおかげとしか言いようがない。「タイの人と結婚してタイの田舎に住むよ」と言っても一言も反対せず(その時どこまで状況をイメージできていたかはわからないが)、タイ語の勉強までしてくれた両親。自分でも理不尽だとわかっていながらも、いまだに日本人感覚で文句を言ってしまう私を、ケンカしながらも適当に受け流してくれる夫。たぶんまだ置かれている状況がわかっていないけれど、農園暮らしを思う存分楽しんでくれている3歳の息子と1歳の娘。いちいち細かいことにうるさい日本人の嫁に気を遣いながら、いつも笑顔で家事も子守も手伝ってくれる義母。困った時はいつの間にか助けてくれる隣の敷地のおじいちゃん、おばあちゃん、親戚の叔父さん叔母さんや子供たち。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)


森本/薫子
1971年生まれ。埼玉県出身。市場調査会社勤務を経て、JVCの「タイの農村で学ぶインターンシップ」に参加しタイ北部に約1年間滞在。その後JVCタイ事業担当としてタイに駐在(2001~06年)。退職後、タイ東北部にタイ人の夫・義母・2人の子どもと暮らしながら自然農業に取り組みつつ、JVC研修生の受け入れなどを行なう(2007年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次


カオデーン農園の日々――楽しいこともうんざりすることも 3
村の食生活
1 何でもバリバリ。野菜ってどれ? 10
2 透明な水と濁った水 13
3 虫を食べる 17
4 蛇も蛙もトカゲもサソリも食べる 21
5 絶品!牛肉生ラープ 25

村の農風景
6 大変だけれど米つくりが一番 32
7 何でも人の手でやるのがイサーンの農業 36
8 商品作物は難しい 40
9 牛も人も月の動きのままに 45

村の暮らし
10 農民に必要なもの。それは、技と精神力 51
11 イサーン時間に身を任せ 57
12 イサーン人は宴会上手 62
13 年末年始はどこからともなく人が集まる 66
14 タイのデモをあなどるなかれ 72
15 なぜか安心する 76

村の子育て
16 産後は薬草サウナが待っている 82
17 村の子供たちはすごい 87
18 そりゃあ免疫力がつくよ! 91
19 イサーンには孤老はいない 95

あとがき 99

「そりゃあ免疫力がつくよ」より


  ある時、義祖母と叔母さんが田んぼで捕ってきたネズミの炭火焼きを、1歳になったうちの息子に食べされせていた。田んぼのネズミだから新鮮な米を食べて育っている健康的なネズミ…にしても!!一緒にいた夫も全く気にしていない様子。ネットで「離乳食 完了期 ネズミ」と検索したが、もちろん出てくるわけはなかった。はい、もう何を食べさせても気にしません。イサーンの子として育つには、最上級の免疫力が必要なのです!

書評

学校になんぞ行かなくてもいい。伝統医療が生きている。多くの食べ物が無償で手に入る。親戚の子を育てる余裕がある。それが、バンコクともチェンマイとも異なる2000年代のタイ東北部。

○■ボクの学校は山と川■2017年12月01日 17:43

昭和14年に秋田の山村で生まれた著者は、どのような少年時代を過ごしたのだろうか



矢口 高雄 (著)
単行本: 266ページ
出版社: 白水社 (1987/09)

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内容紹介


 『釣りキチ三平』でおなじみの著者が、その少年時代を痛快に、しみじみと描く好エッセイ。舞台は秋田の山あいの村。映画館やファミコンなんかありはしない。山と川とが遊び場であり、勉強部屋だ。前代未聞のユニーク先生やワルガキ達の活躍も抱腹絶倒。おおらかさと自由を求める親子に贈る一冊。

内容(「BOOK」データベースより)


舞台は秋田の山合いの村。山と川が遊び場であり、勉強部屋だ。ケガなど日常茶飯事。だけど、そのたびに生きる術を自分の体で学ぶんだ。前代未聞のユニーク先生や、ワンパクどもの活躍も抱腹絶倒!『釣りキチ三平』の著者が、そのおおらかな少年時代をいきいきと描く好エッセイ!

著者について


本名高橋高雄。1939年、秋田平鹿郡増田町生まれ。町の中心から20キロも離れた奥羽山脈の山襞の寒村で育つ。マンガ少年、釣りキチ少年、昆虫少年として「忙しいガキ」時代を送る。理解のある両親と先生にも恵まれて、よく学びよく遊ぶ。少年時代の漫画熱がさめやらず、高校卒業後12年間勤めた銀行を辞め、30歳にして上京、漫画家として異例のスタートをきる。1973年『釣りキチ三平』の連載開始。同年、『幻の怪蛇・バチヘビ』を発表、全国に一大ツチノコブームを巻き起こす。翌74年、この2作品で講談社出版文化賞(児童まんが部門)を受賞。76年、自然とクマと人間の闘いを描いた『マタギ』で、日本漫画家協会賞大賞(グランプリ)を受賞した。主著に『オーイ!山びこ』『ボクの手塚治虫』(共に毎日新聞社)、『釣りキチ三平』『釣りバカたち』『螢雪時代』(共に講談社)、『ボクの先生は山と川』(白水社)がある。

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

目次


まえがき 3
第一章 マンガ少年が行く(小学校編) 9
ぼくのふるさと 10
手塚治虫中毒 13
緑色の電車 17
サワモダン 20
ヘビの死骸のスケッチ 24
初めて汽車に乗った日 29
海のむこうはアメリカ 34

第二章 マンガ少年が行く(中学校編) 41
マンガ熱 42
テーマソング 44
妖精の舞 48
裸の王様 51
成瀬小唄 54
市助落し 59
親にさからえない世代 62
あの雪の夜 66

第三章 釣り少年が奔る 73
カジカの夜突き 74
バチヘビ始末 80
イワナ域 84
二重の呪文 89
クリムシのテグス 94
サガイモリを飲む 97
カワセミのダイビング 100
泥棒釣り 104

第四章 昆虫少年が駆ける 109
一頭のサカハチチョウ 110
手製の用具 113
捕虫術 116
憎い青虫 119
天突き棒の失敗 126
底なし沼の極小トンボ 130

遊びの雑記帳 137
名前のつけ方 138
心のかけ橋 143
アケビ採り 149
夜来の風 153
イタチビラ巡り 155
ワラジ―釣りの守り神 160
かまくら 165
卵かけごはん 168
弟の死 172
忌布令 177
天下様 181
固雪渡り 185

第六章 思い出のクラスメート 189
ヤドヤのドヤ 190
トラックの運転手 194
初恋 198
色あせた朱色 202
竹馬の友 206
ケンカについて 212
友情 218

あとがき 223

「卵かけごはん」よりアカギレの治療法


  アカギレの治療法は、かなり念の入った特殊な方法がほどこされた。山中に自生するハックリと呼ばれる球根(ユリの葉に似た単子葉植物の地下茎)が用いられた。球根は夏のうちに採って乾燥させたもので、それをサメ皮でおろして粉にし、温湯を加えて練ると、キャラメル色の粘りのあるドロドロが出来上がる、もう一方では生紙(きかみ)(習字に使う紙)を準備し、アカギレの幅と深さに合わせて中太(なかぶと)のこよりをひねり、そのこよりにドロドロを塗ってアカギレの割れ目に埋め込むのである。これが痛いのなんのって、でも、泣き言は許されなかった。おふくろは、そのドロドロを塗ったこよりを、ひどいアカギレの場合は三本も四本も入れ、親指の爪でギシギシ押し込むのである。ボクはもうヒイヒイのたうちまわるしかなかった。こよりが入ると、あとはドロドロをノリがわりに生紙を二重三重に傷口にはって治療完了となる。大変な荒療治ではあったが、おかげで歩く時にはそんなに痛みもなく、数日すれば割れ目の肉がしだいに盛り上がって治ったのである。(170ページ)

書評


昭和14年に秋田の山村で生まれた著者は、どのような少年時代を過ごしたのだろうか

○■病気は才能■2017年11月10日 17:03

病気や症状を抑圧された潜在的な欲求と見ることで、才能開花への糸口を得る



おのころ 心平 (著)
単行本(ソフトカバー): 270ページ
出版社: かんき出版 (2011/9/22)

商品の説明


内容紹介


【3万部突破! 】

病気とは、本当にネガティブなものなのか?

2万件のカウンセリング実績から導き出されたココロとカラダの偉大な力。

この本の目的は、ココロの力で、あなたの病気を病気でなくしてしまうことにあります。そのSTEPは3つ。

STEP1 まず「カラダに表れる症状を否定しない」ことから始めましょう。症状を悪いものと決めつけてしまうと、そこから広がるイメージにブロックがかかってしまいます。症状の裏にあるココロを見つめ、カラダの不調に対するあなたの「思い込み」を外していきます。

STEP2 病の階層を5段階で見ていきます。病気は、段階的に抑圧されたエネルギーの「現象化」なのです。よくある症状や各段階での代表的な病気を個別に考察し、その成り立ち・特徴からそれぞれにおける「才能化へのアクション」を見出していきます。症状や病気の中に、あなたの「自分らしさ」を発見していきましょう。

STEP3 「病の階層」を逆にたどって、カラダの自由度を上げていきます。個々の疾患にとらわれない共通のつよいカラダづくりの指針を示します。それは同時に、あなたのカラダを才能化させるプロセスとなります。

著者について


コンサルタント。一般社団法人自然治癒力学校理事長。
サッカー少年時代、生死をさまよう大病を患うが、当時のサッカー日本代表選手の励ましの「言葉の力」により生還する。このときの自らの「自然治癒力体験」が現在の仕事に大きな影響を与えることとなる。
国立滋賀大学経済学部ファイナンス学科卒。大学卒業間際に運命の1冊と出会い、大手商社への就職を取りやめ、ココロとカラダをつなぐ「生命場共鳴理論」を学ぶ。
約22年間、2万3千件以上のカウンセリングを行い、ココロとカラダをつなぐセルフケアプログラムの指導、医療を上手に選択できるパーソナル医療コーディネートを実践。カラダのしくみや各種の心理療法、統合医療に精通し、クライアントから「カラダと同時に生き方が変わる」という声が多数寄せられ、口コミで全国各地から経営者、アスリート、主婦、政治家、さらに医療関係者など様々な職種の方が訪れるようになる。
その後、より多くの方にココロとカラダの真の力を知ってもらいたいと願い、一般社団法人自然治癒力学校を設立し、理事長となる。著書に、『病気は才能』(弊社刊)、『ゆるすいっち。』(主婦の友社)など多数。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

おのころ/心平
一般社団法人自然治癒力学校理事長、ボディ・サイコロジスト。1971年生まれ。サッカー少年時代、生死をさまよう大病を患うが、当時のサッカー日本代表選手の励ましの「言葉の力」により生還する。このときの自らの「自然治癒力体験」が現在の仕事に大きな影響を与えることとなる。大阪府立茨木高校、国立滋賀大学経済学部ファイナンス学科卒。大学卒業間際に運命の1冊と出会い、大手商社への就職を取りやめ、ココロとカラダをつなぐ「生命場共鳴理論」を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次


推薦の言葉 2
はじめに 6
本書の目的 14
プロローグ どんな病気も1年間のうちに必ず治るチャンスがやってくる 16

第1の扉 症状のイメージを崩壊させる
Chapter1 潜在的欲求に気づく 40
五臓が元気で調和的だと、大病はしない 47
欲求が才能を生み出す 52
あなたの欲求を抑圧したままにしておくのが、症状や病気の根源 55
カラダは潜在意識の欲求にしたがう 58
潜在意識の強さを実感したカウンセリングケーススタディ 60
Chapter2 病の階層図 70
--「病の階層図」の考察 77
肝臓のはたらき 79
◇五臓六腑の時間割 80
心臓のはたらき 82
脾臓のはたらき 84
肺のはたらき 87
腎臓のはたらき 89

第2の扉 病気のココロにふれる
Chapter3 その症状に、どんな才能が隠されているのか?
--「病の階層図」第3層の考察 94
まぶたの痙攣 95
鼻炎 99
虫歯 102
口内炎 105
首こり 112
腰痛 116
睡眠障害 121
風邪の意味 128

Chapter4 生活習慣病に、どんな才能が隠されているのか? 132
血圧が高い 133
カウンセリングケーススタディ 137
血糖値が高い 139
尿酸値が高い 144
カウンセリングケーススタディ 149
脂肪肝 151
GOT、GPTの数値が高い 155
尿管結石 161
胆石 164
潰瘍性大腸炎 166
生活“習慣"病は、生活“無意識"病 171
◇無意識しぐさ発見 177
177

Chapter5 三大疾患に至るココロ 186
動脈硬化 186
心臓病 192
脳卒中(脳梗塞) 198
脳卒中(脳出血) 201
心臓疾患と脳卒中の意外な共通点 206
腫瘍 208

第3の扉 カラダを才能化させる
Chapter6 才能化へのプロセス 222
第5層 分子・原子レベルでのカラダの解放 226
第4層 有機化合物レベルでのカラダの解放 233
第3層 細胞レベルでのカラダの解放 239
第2層 臓器・組織レベルでのカラダの解放 245
◇血液循環のリニューアル(心臓の簡単エクササイズ) 245
◇快尿へのリニューアル(腎臓の簡単エクササイズ) 246
◇ホルモンバランスのリニューアル(肝臓の簡単エクササイズ) 248
◇呼吸のリニューアル(肺の簡単エクササイズ) 250
◇快便へのリニューアル(脾臓の簡単エクササイズ) 253
第1層 肉体レベルでのカラダの解放 256
才能化へのカギは、「感動」 258

おわりに 262

「おわりに」から


  どんな病気もそうですが、私はその人が「自分のカラダ、治ってよし」と心底許可を出せるかどうかが大切だと思っています。それは、今の自分の人生と、周囲の人間関係に対して、心底OKを出すということです。すると、たとえ病気であってもその人は健康になれます。


  現在、私は「自然治癒力学校」という一般社団法人を運営していますが、この活動をいつも応援して下さる帯津良一先生、上野圭一先生をはじめ、講師として来てくださった東京女子医大の川嶋朗先生、生姜力の石原結實先生、口呼吸の西原克也先生、免疫学の安保徹先生、伊丹仁朗先生、昇幹夫先生、池川明先生、遺伝子学の村上和雄先生にも感謝したいと思います。各先生方のすばらしい人間洞察に、私はいつも学びをいただいています。

書評


病気や症状を抑圧された潜在的な欲求と見ることで、才能開花への糸口を得る

○■山と河が僕の仕事場 頼りない職業猟師+西洋毛鉤釣り職人ができるまでとこれから■2017年10月18日 21:45

インターネット時代に山と河の恵みに生きる方法



牧 浩之 (著)
単行本: 189ページ
出版社: フライの雑誌社 (2015/12/15)

商品の説明


内容紹介


山と河と人が繋がる暮らしは、
こんなにも幸せだ。

「猟師って、暮らせるの?」「生活できるのかよ。」
僕の両親は心配そうだった。そりゃそうだ。
(本文より)

●結婚と同時に、神話の里・宮崎県高原町へIターン移住。河と湖で好きなフライフィッシングを追求していたら、いつのまにか[釣りと狩りを仕事にする人]になっていた。・・・

●驚きと喜び、涙と笑いに満ちた21世紀の「釣りと狩りの暮らし」を、底抜けに明るい筆致で綴ります。日々いのちと向き合う職業猟師ならではの、現代社会への鋭い問いかけにも注目です。

●NHK全国ネット・テレビ宮崎・宮崎放送他に登場。泣き虫のフライフィッシング猟師の書き下ろし!

狩りした獲物の肉は、我が家の大切な食料です。毛皮と鳥の羽根は毛鉤の材料に加工して、自分で巻いた完成品の毛鉤とともに、インターネットで販売します。毛鉤の仕上がりを確認するために、毎日のように川や湖で釣りをします。決して、遊んでいるわけではありません。
…「あんた、宮崎へ何しに来たの?」

…家族、地域の人々、山と河、自然。すべてが自分と繋がっている。その繋がりからいただく恵みで、僕は生活している。

…自然からもらう恵みを形にしていく生活は、自分でも知らないうちに、どんどん深い世界へと歩みを進めている。正直、ぜいたくできるほど生活は安定していない。けれど、心の底から楽しいと胸を張れる。
(本文より)

●美しいグラビア、かんたんで美味しい野生肉料理、役立つ山と河のコラムも満載!

内容(「BOOK」データベースより)
川崎生まれの都会っ子が宮崎県高原町へIターン移住。いつのまにか「釣りと狩りを仕事にする人」になっていた。

著者について


1977年神奈川県川崎市生まれ。幼い頃からの釣り好き。2011年 妻の実家の宮崎県西諸県郡高原町へ移住。罠猟と銃猟でカモ類、キジ、キュウシュウシカ、イノシシなどを捕獲し、毛鉤の材料に加工する職業猟師+毛鉤職人。ヘビメタ猟師。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
牧/浩之
1977年神奈川県川崎市生まれ。2011年妻の実家の宮崎県西諸県郡高原町へ移住。罠猟と銃猟でカモ類、キジ、キュウシュウシカ、イノシシなどを捕獲し、毛鉤の材料に加工する職業猟師+毛鉤職人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次


はじめに 006

第1章 川崎生まれ、東京湾育ち 010
子どもの頃から釣り好きだった 012
コラム:フライフィッシングとフライタイイング 024
嫁も魚も。宮崎に惚れた 026
移住するなら早いほうが 038

第2章 神話の里の釣りと狩り 048
「今日は釣れるかい?」 052
コラム:不審人物です 059
コラム:毛鈎材料としてのシカの毛 060
狩猟を知る 062
移住1年 070
コラム:山神様伝説 083
コラム:猟師と銃 084

第3章 いつのまにか職業猟師 090
初猟の日 092
コラム:獲物を解体する 099
山へ河へ。田舎生活は忙しい 100
コラム:命の線引き 107
コラム:鳥獣被害の現実 108
2年目のイノシシ 112
コラム:毛鈎材料としての鳥の羽根 118
どんどん広がる山と河 120
コラム:山の恵みをおいしくいただく 124
コラム:「猟師って儲かるの?」 126
命をいただきます 128
ついに猟銃を 142
コラム:猟銃を使い分ける 146
山を忍んでシカを撃つ 148
コラム:狩りと経験 153
ニンジン畑でキジを撃つ 154
河と湖でカモを撃つ 158
コラム:猟師のヤマビル対策、ダニとスズメバチ 164
猟師が作る竹の竿 165

第4章 山と河と人が繋がる暮らし 172
珍しいおっちゃん 174
スタートライン 180

あとがき 189

「はじめに」の終わりの部分


  年間を通じて生活時間のほとんどを自然の中で過ごしていますが、決して遊んでいるわけではありません。
  狩った獲物の肉は我が家の大切な食料です。毛皮と鳥の羽根は自分で毛鈎の材料に加工して、インターネットで販売しています。
  その材料を使って自分で製作した毛鈎も大切な商品です。毛鈎の仕上がりを試したり、新しいアイデアを実地で確認するために、川や湖で釣りをします。
  いま、我が家の生活の糧は、狩りと釣りから得ています。僕にとってここ南宮崎の山と河は、大切な仕事場で、最高の遊び場です。人との触れ合いと自然の恵みに感謝して過ごす日々です。
  楽しいことばかりではありませんが、山と河を駆け巡る暮らしには、人生を満喫するスパイスがあふれています。

書評


インターネット時代に山と河の恵みに生きる方法