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○■動物の計画能力: 「思考」の進化を探る■2017年10月19日 22:00

哺乳類と鳥類という、ともに体温を維持し、育児を行う種にみられるプランニング能力の収斂進化をさぐる



宮田 裕光 (著)
単行本: 196ページ
出版社: 京都大学学術出版会 (2014/4/3)

商品の説明


内容紹介


動物の思考能力はどのように進化したのだろうか。この謎を解く鍵となるのが、系統位置や脳構造がヒトと大きく異なる鳥類の「思考」である。綿密な行動実験に基づき、鳥類の行動計画能力の存在とその特徴を解き明かす。

内容(「BOOK」データベースより)


動物の思考能力はどのように進化したのだろうか。この謎を解く鍵となるのが、系統位置や脳構造がヒトと大きく異なる鳥類の「思考」である。綿密な行動実験に基づき、鳥類の行動計画能力の存在とその特徴を解き明かす。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)


宮田/裕光
青山学院大学ヒューマン・イノベーション研究センター助教。京都大学文学部人文学科卒業、同大学院文学研究科博士後期課程修了。2009年3月、博士(文学)。日本学術振興会特別研究員、(独)科学技術振興機構ERATO研究員を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次


口絵 i

第1章 動物の思考と計画能力 1
1-1 動物の思考研究とその歴史 1
1-2 思考の定義とプランニング 2
1-3 ヒト以外の動物は計画能力を持つか 8
1-4 動物の計画の能力の実験的研究 9
1-5 本書の研究と構成 24

第2章 回り道:ハトは経路を事前計画するか 27
2-1 ハトのプランニング能力を研究する方法 27
2-2 コンピュータ画面上の空間移動と回り道 29
2-3 すでに解き方を知っている課題の特定 38
2-4 ハトの回り道行動とプランニング 46

第3章 先手読み:ハトの短期的計画と修正能力 49
3-1 迷路課題を用いた新たなテスト手続き 49
3-2 十字形迷路によるハトの先手読み 50
3-3 手裏剣形迷路による事前計画 62
3-4 ハトの短期的計画能力とその進化 67

第4章 道順計画:複数地点を訪れるハトの経路選択 73
4-1 巡回セールスマン問題と動物の道順選択 73
4-2 2個の目標はどの順で訪れるか 77
4-3 3個の目標をいかに効率的に巡回するか 80
4-4 目標配置に関わらず選ぶ経路は一定か 87
4-5 群を形成した目標を最初に訪れるか 89
4-6 回り道があると経路を変えるか 93
4-7 ハトの経路選択とその方略 97

第5章 鍵開け:キーアの事前計画と生活史 103
5-1 キーアの生活史と認知能力 103
5-2 スライド式の事前観察板を用いた課題 108
5-3 1枚の事前観察板を用いた課題 118
5-4 小さな事前観察板を用いた課題 121
5-5 2段階の鍵操作を必要とする課題 124
5-6 キーアの計画能力とそれを規定する要因 128

第6章 種間比較:幼児の迷路計画と抑制 133
6-1 ヒト幼児の計画能力と鳥類との比較 133
6-2 幼児の回り道行動とプランニング 135
6-3 十字形迷路による幼児の先読みと抑制 143
6-4 幼児の迷路計画と種間共通の選択圧 150

第7章 思考の進化史を考える 155
7-1 ハト・キーア・幼児のプランニング 155
7-2 脳の進化と思考の発現 159
7-3 鳥類の生態とプランニング 165
7-4 異なる水準の計画と統合的理解 169
7-5 プランニングのメタ認知と意識 171

コラム1 思考は脊椎動物だけのものか? 11
コラム2 行動データの解釈 71
コラム3 問題解決の偏在性 163

文献 177
あとがき 187
図表出典 189
索引 193

結語


  本書では、思考能力の進化について、鳥類やヒト幼児を対象としたプランニング能力の比較研究を通して考察した。動物の生息環境における物理的、社会的選択圧は、一方ではヒトの高度な思考につながる表象操作能力を多様な種に共通して発現させるとともに、他方では当該種それぞれの「思考」のあり方をも規定してきたようだ。今後の研究では、上述の諸視点に加えて、メタ認知、社会性、情動や感情をも含めた多様な心的過程との密接な関わりの中で「思考」の進化史を捉えることがますます重要となろう。とりわけ本節で論じた思考のメタ認知は、意識のような科学的な捉え方の難しい問題を、進化的視点から実証的に扱うことを可能にする意味で非常に有望といえる。ヒトの思考ひいては意識の進化史をこのように問い進めていくことは、われわれが自身のあり方を見つめ直すひとつの契機ともなるに違いない。

書評


哺乳類と鳥類という、ともに体温を維持し、育児を行う種にみられるプランニング能力の収斂進化をさぐる

○■ココ、お話しよう■2017年10月03日 18:10

手話を通じてゴリラと語る。



フランシーヌ パターソン (著), ユージン リンデン (著), 都守 淳夫 (翻訳)
単行本: 326ページ
出版社: どうぶつ社 (1984/01)

商品の説明


内容(「BOOK」データベースより)


アメリカに、人間のことばを覚えたゴリラがいる。名前はココ。ココは人間の手で育てられ、人間のことばを教えられ、人間とともに暮らしている。ココはどのようにことばを覚え、どのようにことばを用いることができるようになったのか。これは、ココの母親として、また教師として、九年間をともに生活してきた若きアメリカ人女性の記録である。

内容(「MARC」データベースより)


アメリカに人間のことばを覚えたゴリラがいる。人間と会話し、冗談を言い、嘘をつく…。ゴリラ・ココの母親として、また教師として、9年間生活をともにしてきた女性研究者がつづる、ゴリラ言語学習の感動的記録。

著者らについて


フランシーヌ・パターソン
一九四七年アメリカ生まれ。イリノイ大学卒。一九七二年以来、"ココ計画"に従事し、スタンフォード大学で博士号取得。研究を続ける一方、"ゴリラ財団"の設立・運営に活躍中。

ユージン・リンデン
一九四七年アメリカ生まれ。イェール大学卒。視野の広い評論家・ジャーナリストとして執筆活動に従事している。代表作『チンパンジーは語る』(杉山・井深訳、紀伊国屋書店)、『悲劇のチンパンジー』(岡野・柿沼訳、どうぶつ社)

都守淳夫(つもり・あつお)
一九三三年岡山県に生まれる。岡山大学文学部を卒業後、一九五九年京都大学大学院修士課程を修了。現在、財団法人日本モンキーセンター研究員。霊長類行動学専攻。

目次


●研究に着手する●
1・ある会話 10
2・出会い 18
3・ゴリラとはどんな動物か 33
4・研究の時代背景 40
5・はじめての”ことば” 49
6・動物園から大学へ 66
7・ココを救え! 81
8・日々の生活 85
●人の子どもやチンパンジーとくらべて● 9・約束事項 91
10・ことばの“産出” 109
11・ことあの“理解” 131
12・語順という問題 156
13・サイン語について 169
14・ココの知能 177
●“心”を探る●
15・ひとりでいるとき 189
16・ユーモアとことば遊び 200
17・表現力 215
18・恋人マイケル 227
19・遊び時間 250
20・どう思いどう考えるか 265
21・学習の限界 280
22・意志を伝えることば 296
23・ココの将来 311

お礼のことば 317
訳者あとがき 318
文献 322
索引 326

とびらをめくったページの文章


●ココ――本名ハナビコ。一九七一年生まれ。雌のローランドゴリラ。はじめて人間のことばを習得したゴリラである。●これは、このココと呼ばれるゴリラの言語習得実験(ココ計画)の物語である。ココ計画は、一九七二年にフランシーヌ・パターソン博士が開始し、現在もつづいている。類人猿の言語能力の研究では、継続期間がもっとも長い。●本書はユージン・リンデンとフランシーヌ・パターソン(愛称ペニー)の協力のもとにうまれた。●ユージン・リンデンは、大型霊長類のいろいろな言語実験をひろく調べた。そして、動物の言語実験のなかで最大の成果をあげているものはココ計画である、と確信するに至った。●この物語では、パターソン博士の研究とココ計画をめぐる出来事が展開される。そのため、パターソン博士の手記という著述形式をとっている。●けれども本書は共著であり、内容の解釈は、当然のことながら両者の合意にもとづいている。●

書評


手話を通じてゴリラと語る。



◎■彗星パンスペルミア■2017年06月11日 21:06

地球という限られた空間よりも、広大な宇宙のほうが生命誕生の場としてふさわしいのかもしれない。そして宇宙は同じ起源を持つ生命にあふれているのかもしれない。

チャンドラ・ウィックラマシンゲ (著), 松井 孝典 (監修), 所 源亮 (翻訳)
単行本: 244ページ
出版社: 恒星社厚生閣 (2017/5/2)

■商品の説明
内容紹介
生命は彗星に乗って地球にやってきた!
「パンスペルミア」説とは、生命の起源についての仮説の一つ。この宇宙には生命が満ち溢れており、宇宙から生命が何らかの方法で地球に運ばれてきたとする考えのこと。
著者のチャンドラ・ウィックラマシンゲとフレッド・ホイルは、彗星による「パンスペルミア」説を初めて唱えた。
本書では、これまで彼らが展開してきたパンスペルミア論について、丁寧に根気よく、そして科学的にその根拠を紹介してゆく。
最新の知見に基づき、訳者と監修者による補注を加えた。
【帯より】一橋大学教授 楠木 建氏 推薦「毎日忙しく仕事をしている人も、たまには時間と空間の両軸でぶっ飛んだ本を読んだ方がいい。宇宙や天文学と関わりがない普通の人にこそ本書をお薦めする。」

内容(「BOOK」データベースより)
パンスペルミア説とは…この宇宙には生命が満ち溢れており、宇宙から生命が何らかの方法で地球に運ばれてきたという考えのこと。著者のチャンドラ・ウィックラマシンゲとフレッド・ホイルは「彗星パンスペルミア説」を初めて唱えた。―彼らは科学界の異端者か?それとも先駆者なのか?!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ウィックラマシンゲ,チャンドラ
1939年1月20日スリランカの首都コロンボに生まれた。1960年にセイロン大学(今のコロンボ大学)の数学科を卒業。第1回の英連邦奨学生の3人の中の1人に選ばれ、ケンブリッジ大学に入学した。フレッド・ホイルとともに、生命は宇宙に満ち溢れているという「パンスペルミア論」を徹底した実証主義に基づいて研究。スリランカの国家栄誉賞「ウッドヤ・ジョディ」、ケンブリッジ大学「パウエル英詩賞」、「ダグ・ハマーショルド科学賞」(フレッド・ホイルと共同)を受賞。ウェールズ大学応用数学・天文学学科長、スリランカ大統領科学顧問、スリランカ基礎科学研究所所長などを歴任し、現在バッキンガム大学宇宙生物学研究センター長として精力的に研究を続けている

松井/孝典
1946年生まれ。1970年、東京大学理学部卒業、1976年、理学博士(東京大学大学院理学系研究科)。現在、東京大学名誉教授、千葉工大惑星探査研究センター所長。一般社団法人ISPA理事長。政府の宇宙政策委員会の委員長代理。専門は、アストロバイオロジー、地球惑星物理学、文明論

所/源亮
1949年生まれ。1972年、一橋大学経済学部卒業。世界最大の種子会社パイオニア・ハイブレッド・インターナショナル社(米国)を経て、1986年、ゲン・コーポレーションを設立。1994年、旭化成と動物用ワクチンの開発企業の日本バイオロジカルズ社を設立、2009年に売却。2009年~2015年、一橋大学イノベーション研究センター特任教授。2014年、一般社団法人ISPA(宇宙生命・宇宙経済研究所)を松井孝典博士、チャンドラ・ウィックラマシンゲ博士とともに設立。医療・薬業如水会名誉会長、京都バイオファーマ製薬株式会社代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
序章
第1章 パンスペルミアの起源
第2章 地球上の原始スープと進化
第3章 生命の宇宙論
第4章 星間塵と生物モデルの一致
第5章 鍵は彗星にあり
第6章 ヒトゲノムに潜む宇宙ウイルス
第7章 流行病の足跡
第8章 地球にやって来る微生物
第9章 太陽系内の惑星に存在する生命
第10章 系外惑星の探索
第11章 地球外知的生命は存在するか
第12章 手がかりは隕石にある
第13章 彗星衝突と文明
第14章 赤い雨の謎
終章

参考文献 209
監修者あとがき 215
事項索引 218
人名索引 223

■「訳者まえがき」の終わり近くの部分より
  われわれは, 自分の“無知”を認識し、それを克服することによって, はじめて, 宇宙という時空における本当の自分を理解することができる. それは, 限りなく謙遜を心がけ謙虚に生きなければならないことを教えている. そして, “無知”は謙遜も謙虚も決して育てないことを知る.
  人類は, その誕生以来, ずっと空を見上げ, 創造主を探している. 自らの起源と, 究極的な運命を知りたい, という切実な願いである. その問いとは, 「われわれはどこから来たのか?」, 「われわれは何者か?」, 「われわれはどこに行くのか?」である. 本書は, この問いに対し, 明快に、最新の実証主義科学に基づいて, 「われわれは宇宙からやってきた」, 「われわれはウイルスである」, 「われわれ(DNA)は, 宇宙に戻る」という回答を示している.
  もし本書の主張が今後, 実証主義科学によってさらに補足証明されることになれば, 本書は, 現代の最も重要な本の一つに数えられることになるであろう. 本書によって, 実証主義の科学が主流となり, 人類が「無知」を認識し, 謙遜と謙虚な生き方を志向することになれば, それは著者の最大の研究成果であろう.

■書評
地球という限られた空間よりも、広大な宇宙のほうが生命誕生の場としてふさわしいのかもしれない。そして宇宙は同じ起源を持つ生命にあふれているのかもしれない。

○■原子転換というヒント―21世紀の地球再生革命■2017年03月11日 20:52

炭素や酸素から鉄や金を作ることができるという原子転換は、資源の偏りに縛られることのない文明の夢を見させる。



久司道夫(著)
日本CI協会(編集)
単行本: 172ページ
出版社: 三五館 (1997/06)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
日本の実験では、炭素(C)から鉄(Fe)ができた!ロシアでは、鉛(Pb)から、白金・金・銀・銅の混合物が誕生!!いま明らかにされる元素が別の元素に変わる「原子転換」の真理。

内容(「MARC」データベースより)
元素が別の元素に変わる原子転換は通常の科学では原子炉以外はありえないとされている。しかし現実に生体内で日夜行なわれており日用的な道具でも実験できる。原子転換の応用で21世紀の資源問題解決の糸口が開かれる。

著者について
九司道夫(くし・みちお)
1925年、和歌山県生まれ。
東京大学法学部卒業、同大学院修了。
欧米を舞台に東洋の医学・哲学を説き、支持者が多い。
また、師・桜沢如一を継ぎ
「簡素で自然な正食を実践して健康と長寿を獲得する生き方」
――マクロビオティック理論の権威である。
1996年には 国立アメリカ歴史博物館(スミソニアン博物館)の殿堂入りを果たす。
現在、地球資源の枯渇と環境破壊を救う
「原子転換理論」の普及と実用化に取り組むいっぽう、自然食品を扱う「クシマクロ」店を各地にオープンしている。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
まえがき
序章 宇宙の秩序と陰陽原理 13
科学でわかっていること、わかっていないこと
科学よりわかりやすい「宇宙の秩序」
「宇宙の秩序」の十二の法則
「宇宙の秩序」で日常生活を考える

第一章 物質とエネルギー 23
四番目の物質、プラズマの不思議
プラズマの原子構造
温度における陰と陽
原子構造について
原子エネルギー
元素のスパイラル
元素の陰陽の決まり方

第二章 二一世紀を拓く新錬金術 47
原子転換はありえないと、多くの科学者はいう
ケルヴラン教授の偉大な発見
ナトリウムからカリウムへの原子転換

第三章 原子転換の法則 61
鉄をつくる
炭素から鉄への実験
原子転換で微量の金ができた
「賢者の石」
役に立つ価値
プラチナのつくり方

第四章 生体の原子転換 83
物質と非物質は相互転換する
生体内原子転換
「適温」は大事なポイント
原子転換で病気が治る
精神性を高める物質
食事のバランスと原子転換
炭素と珪素のしがらみ
あらゆる元素は水素を母体とする

第五章 現代にかなう陰陽原理 111
生活の中のイン・ヤン・セオリー
テクノロジーの裏と表
人類を導くもの
1対7の原理
宇宙の無限の力に頼れ

第六章 誰にでもできる原子転換 139
「しらかば農園」の村木さんの原子転換実験報告
原子転換に使う実験道具
原子転換の実験に挑戦する

終章 社会における原子転換 151
老子の学校
「宇宙の秩序」を応用したガン治療法

特別インタビュー 原子転換はエセ科学ではない! 161
――北大工学部 水野忠彦博士

あとがき 169

■書評
炭素や酸素から鉄や金を作ることができるという原子転換は、資源の偏りに縛られることのない文明の夢を見させる。

○■宇宙人 謎の遺産―彼らこそ地球文明の影の支配者だ■2016年10月06日 21:04

理想に向かうはずの世界が便利ではあるが窮屈で救いのない世界に向かう中で、はるか古代と、現代社会を一本に結ぶことが意味を持つロングセラー。


五島 勉 (著)
新書: 224ページ
出版社: 祥伝社 (1975/08)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
マヤのパレンケの宇宙飛行士の彫刻、ボゴタの黄金のジェット機、ナスカの地上絵、また日本の青森の遮光器土偶など、世界には、まだ解明されていない不思議な古代遺跡が数多くある。本書は、その謎に挑戦した古典的ともいえる好著である。

著者に付いて
五島勉
1929年北海道函館に生まれる。東北大学法学部卒業後、ルポライターとして活躍。著書に、日本中にショックを与えた『ノストラダムスの大予言』『実説大予言』(いずれもノン・ブック、祥伝社刊)がある。

■目次
まえがき 3
1章 二千五百年前にロケット―この謎の文明はどこから来たのか 13
禁じられたマヤの森―パレンケ 14
白日夢!? 石棺に彫られていたもの 16
宇宙ロケットとしか思えない彫刻 18
遺物を前にして沈黙する世界の正統派学者 22
かつて現代文明以上の文明があった 24
浮彫りをめぐり分裂する四つの推理 25
深まる謎、厚い疑惑のベール 39

2章 埋もれた謎が目を覚ます―この不可解な遺跡と彫像の数々 43
サハラ砂漠の果てに描かれた楽園 44
文明史を書きかえたタッシリの彩色壁画 46
気密福を着た六千年前の人物像 48
高度文明の影、別世界からの訪問者 51
オーストラリアの神人の岩絵 52
ヘルメットをつけたアルプス山中の彫像 53
パイロット!? シルクロードの飛行怪物 54
日本的文化からはみ出す遮光器土偶 57
霧に包まれる真相、イースター島の鳥人 60
南米、ボゴタから出土した黄金のジェット機 62
三千五百年前のアフリカ、メローエのミサイル 66
ウズベック共和国のロケットと飛行士の岩絵 68
アステカの雷神、半分だけの証明書 70

3章 古代、人類以外の何者かがいた!―人間には不可能だった科学技術の跡 73
ピラミッドに残る未知の文明の遠い影 74
世界に散在する不思議な石柱と机石 77
重さ二千トン、バールベックの超巨石 80
人類には不可能な未知の技術 83
ペルー、サクサウアマンの恐怖 86
大岩が語る五千年前の人類以外の存在 88
科学史を逆転させる中国周処の合金製バックル 91
インカの奇跡? 三千年前のプラチナ 92
なぜ錆びないのか? コッテンフォルストの鉄柱 94
誰がつくったか? 二千三百年前の電池 96
ある真相を暗示する『出エジプト記』 99
神の教えた「聖なる櫃」とは? 101
櫃は蓄電器だった、という説 103
全知全能の神が、なぜ食料を要求したのか 104

4章 宇宙から訪れた高度文明人―その遠い記憶を人類は受けついだ 107
エゼキエルの見た「四輪の生きもの」 108
狂人の幻想か? それとも 110
「四輪の生きもの」は月着陸船に酷似 114
トルコ、トプカピの地図の秘密 115
紀元前四世紀に南極大陸が描かれていた 117
地図は一万キロ上空からのスケッチ!! 120
地上最大の謎、ナスカ高原の怪図形 123
なぜ、空から見なければわからないものが 126
デニケンの矛盾「宇宙船の滑走路」 129
描かれた三角島は飛行物体の記憶 132
太古、ナスカ人とは違う何者かが実在した 135

5章 彼らは第五惑星人だった!―太陽系の中の生命ある星 139
レムリア大陸と『ラーマ・ヤーナ』 140
太古のレムリアで核戦争があった? 143
ウェゲナー「大陸は移動するが、沈まない」 146
疑問の多い「高度文明は沈没大陸にあった」 148
彼らはどの星から来たのか―六つの情報 149
隕石から採集された生命の源「アミノ酸」 162
最大の可能性―彼らは第五惑星人だった 165

6章 人類に流れる第五惑星人の血―地球外の文明はかくて受けつがれた 169
『創世記』の「天地創造」に秘められた謎 170
人間は「神々に似せてつくられた」という意味 172
地球人に近い第五惑星の生物 175
第五惑星人が人類をつくり変えた―私の推理 178
人間と文明の進歩―続出する「なぜ?」 184
なぜ大脳「新皮質」が急激に発達したのか 187
彼らは人間の女性に子を産ませた 189
私たちは第五惑星人の血を引いている 192

7章 現代文明が人類を滅ぼす―第五惑星人が犯した最大の過失 195
なぜ「ノアの箱舟」だけが選ばれたのか 196
「箱船」に乗れたのは改造人間とハーフだけ 198
「生めよ、ふえよ、地に満ちよ」の真相 201
キリストは第五惑星人の直系だった 203
「滅亡のとき星が落ちてくる……」 206
無気味な第五惑星群、イカルスの星 208
神々のエゴ、イエス・キリストの限界 210
「十字架→神」への批判者、ノストラダムス 212
私の結論―彼らが人類を誤らせた 215
残された最後の謎―UFO 220

カバーのデザイン 横山昭征
カバーの写真 三村建次
本文写真 オリオンプレス提供

■「まえがき」の冒頭部分
  わけのわからない無気味なものが、地球の上にはいっぱい残っている。
  たとえば、南米の「ナスカの怪図形」がよく話題になる。これはペルーの岩山に描かれた約二〇〇〇年前の絵である。現代人にも描けない正確な幾何図形と怪奇な動物たちの絵で、しかも高空からしか見分けられないほど大きい。
  ペルーの隣のエクアドルの地下では、地下鉄の構内のような複雑な地底都市の跡が見つかった。その近くでは、六~七〇〇〇年前の人工の山がたしかめられた。中には薄気味の悪い石の建造物が埋まっていた。中国の陝西省でも、エジプトのピラミッドの二倍の高さのピラミッドが発見された。建造物だけでない。イラクでは二三〇〇年前の電池が掘り出されたし、メキシコからはロケットを描いたとしか思えない二五〇〇年前の彫刻が見つかった。古いトルコの地図には南極大陸が描かれており、インドの古文書からは原爆戦争の記録が出てきた。
  こうした遺物からわかることは、太古、地球には、現代と変わりない、もしかすると現在以上の高い文明があったということである。しかし、それは何かの原因で滅びてしまい、そのあと、現在文明がその愚かな繰りかえしをやってきたとしか考えられないのだ。

■書評
理想に向かうはずの世界が便利ではあるが窮屈で救いのない世界に向かう中で、はるか古代と、現代社会を一本に結ぶことが意味を持つロングセラー。

○■老いはこうしてつくられる こころとからだの加齢変化■2016年09月24日 14:58

「こうれいしゃ」と書くよりも「高齢者」と書く方がさっと理解でき、「ずきずき」や「がんがん」と表現することが難しいという不思議


正高 信男 (著)
新書: 191ページ
出版社: 中央公論新社 (2000/02)

商品の説明 内容(「BOOK」データベースより) またげると思ったバーが越えられない。痛みを表現する適当なことばが見つからない。このようなとき、人は老いを自覚する。しかし同じ年齢でも気力の充実した人もいれば、見るからに老いを感じさせる人もいる。このような個人差はなぜ出てくるのだろうか。本書は、からだの老化がいかにしてこころの老いを導くのかを独創的発想による実験で具体的に考察しながら、人々がからだの老化を受容し、こころの老いを防ぐ方法を展望する。

著者について
正高 信男(まさたか・のぶお)
1954年(昭和29年)、大阪に生まれる。
1978年、大阪大学人間科学部卒業。83年、
同大学院人間科学科博士課程修了。学術博士。
アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員、
ドイツ・マックスプランク精神医学研究所研究員、
京都大学霊長類研究所助手、
東京大学理学部人類学教室助手を経て、
現在、京都大学霊長類研究所助教授。
専攻、比較行動学。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
はじめに 寝たきり老人の調査から 1
秘められた知能/こころの加齢変化の見直し/「老い」の意識はどうつくられるのか/こころの加齢変化の再認識をめざして

第一章 脚の衰えとアフォーダンスの知覚 8
からだの衰えは脚からはじまる/「バーをくぐるかまたぐか」の実験/マジックナンバー「一・〇七」/高齢者の特徴/脚の衰えに伴う二通りの変化/身体(ボディ)イメージと環境の知覚/環境の「生態学的値」/アフォーダンスの知覚と加齢変化/からだの衰えの知覚へのとり込み/主観的幸福感の質問紙調査から/「わたし」というからだの二面性/世界と自分の間の薄膜

第三章 痛みをどう表現するか 40
「年甲斐もない」振舞いの結末/痛みの表現語彙調査/高齢者の痛みの表現の特色/言語表現としての身体性/擬音語・擬態語表現と自発的ジェスチャーとしての発声運動/痛みの表現を支える身体運動の本質/加齢による痛み表現の変化/アフォーダンスの知覚としての痛みの言語表現/言語音に対するアフォーダンスの知覚/ひらがなはむずかしい/漢字黙読の効用

第三章 高齢者は感情に乏しいか? 71
情と知の区分/ビデオ視聴実験/筋電図による笑いの定量化/高齢者の表情は誤解されている/顔のゆがみと感情表出の加齢変化/表情に対するアフォーダンスの知覚/表情表出のアフォーダンスの知覚の生得性/アフォーダンスの知覚と、加齢による自らの表出のズレ/感情の信頼できる指標としての「体動」/表情に「とらわれない」ことのむずかしさ/翁童文化という解決策/自己モニターによる行動変化の可能性

第四章 年寄り扱いのはじまり 104
伝統社会における高齢者の地位/産業構造の変化と高齢者の地位の低下/虚構としての血縁/育児語の効用/育児語の高齢者への転用/育児語使用への反応/「老い」へのあきらめ/意識化されない「やりとり」/「保護するようなコミュニケーション」の流布/「老い」の自己受容の契機/環境によって決定される自己像/年寄り扱いすることで「年寄り」は生まれる

第五章 将来への悲観がはじまるとき 135
他者からのレッテルによって「老い」の意識が生まれる/将来への不安の増大/金銭の時間割引率の調査/時間割引率は加齢とともに変化する/将来への不確実性の程度は、今まで生きてきた年月に逆比例する/三者三様の言い分/時間知覚の加齢変化/主観的一秒の個人差の決定因子/タッピング実験/行為の速度が時間感覚を規定する/年齢への意識の位相変化/三つのライフコース/周囲からの年寄り扱いの影響/目標を持って生きることの重要性

第六章 高齢者心理は誤解されている 167
高齢者の潜在知覚/「検出」と「認知」過程の相互独立/意識への過度の思い入れ/老化すなわち幼児返りという誤解/いかにして自己実現を成就させるか/他者との関係で自己は規定される/高齢者に何を期待するのか

あとがき 185
参考文献 191

■「はじめに」の「こころの加齢変化の再認識をめざして」の冒頭部分
  この本は、こういう従来の「こころの衰えた老人」観を、とらえなおす目的で書かれています。むしろ周囲が、加齢変化に過度に否定的な意味づけをしてしまうことで、高齢者を必要以上に老けこませてしまう状況に追いこんでいくのだという過程を、時間を追って記載してあります。
  私たちはややもすると、からだの衰えとともにこころも衰えるのは不可避と、とらえがちですが、年を重ねるから老いるのではんかう、年寄りとして扱われることで、老けこんでしまうのだという側面を見すごすと、たいへんな誤りを犯すことになってしまいます。

■書評
「こうれいしゃ」と書くよりも「高齢者」と書く方がさっと理解でき、「ずきずき」や「がんがん」と表現することが難しいという不思議

○■サルが木から落ちる 熱帯林の生態学■2016年08月20日 09:04

熱帯の動植物が見せる生きる姿

■書評
るびりん書林 別館

スーザン・E. クインラン (著), Susan E. Quinlan (原著), 藤田 千枝 (翻訳)
単行本: 175ページ
出版社: さえら書房 (2008/04)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
中央アメリカの熱帯林にすむホエザルがときどき木から落ちるのはどうしてだろう?同じトケイソウなのに生えている場所のちがいで葉の形がちがうのはなぜか?アリアカシアのトゲの中にすむアリとアカシアの関係は?熱帯林に暮らす生きものたちのさまざまな謎を解いていくうちに、彼らの生きたつながりが見えてくる…十二の物語。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クインラン,スーザン・E.
野生動物学者。長年、野外生物を研究し、野外教育にも携わってきた。ガイドとして中央アメリカ、南アメリカの熱帯林の多くの探検に加わった。その仕事のあいだに、動植物のイラストを描くようになり、現在では彼女の作品はカードやポスターなどになり、教育に使われている。著書はいくつかの賞をうけている。アラスカのフェアバンクスに、夫と二人の娘と共に暮らしている

藤田/千枝
東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒。科学読物研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 7
動物たちはどこにいるのだろう? 13
種の数は? 29
「サルが木から落ちる」事件 35
アリ植物の軍隊のなぞ 49
チョウをだますトケイソウ 61
カエルの猛毒をさぐる 79
寄生、それとも助け合い? 89
チョウの奇妙な追跡 101
翼のある果物どろぼう 113
サルの糞にひそむなぞ 125
姿なき花粉運び屋 137
森の大きさはどのくらい必要か? 151
熱帯のシンフォニー 170
訳者あとがき 174

■「動物たちはどこにいるのだろう?」より
  また、熱帯林の植物の多くは、大部分の動物にとっては消化しにくいか、まったく消化できないのだという科学者もいる。理由はどうあれ、熱帯の多くの鳥、ほ乳類、は虫類、両生類、昆虫が生きのびるためには非常に広い森が必要だし、そこで暮らしていける生きものはごく少ししかいない。

○■高田榮一の爬虫類ウォッチング■2016年07月22日 21:23

爬虫類版さかなクン?。ヘビ博士と呼ばれ、詩人であり、ヘルスカウンセラーでもあった著者による爬虫類エッセイ


高田 栄一 (著)
単行本: 207ページ
出版社: 平凡社 (1997/07)

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより) ヘビ・ワニ・カメ・トカゲ。なんで、こんな可愛いやつらを鎌がるの。歌人にして爬虫類の飼育・研究家、ヘビ博士の異名をもつ著者が、素朴なQ&Aを通じて綴る爬虫類賛歌。

著者について
高田榮一(たかだ・えいいち)
東京生まれ。東洋大学文学部卒。歌人・詩人として数多くの作品を発表。幼少の頃から野生動物、とりわけ爬虫類の生態に関心をもち飼育を始める。戦後これを本格化、高田爬虫類研究所を設立して生態研究を続ける。
現在は沖縄市の爬虫類園で飼育するかたらわ、テレビ・ラジオ出演、新聞、雑誌等への原稿執筆のほか、高田企画を主宰する。
主な著書/「昆虫いけどり大作戦」「爬虫類の超能力」(講談社)「蛇トカゲ亀ワニ」「世界の蛇・生態と飼育」(北隆館)「ヘビトカゲ爬虫類図鑑」「爬虫類とつきあう本」(朝日ソノラマ)「不思議がる心の不思議」(香梅社)など。
なお、日本人専門家として初のコモド島踏査やマダガスカル・ボアの捕獲など生息現場での幅広い活躍のほか「爬虫類友の会」を組織して理解と愛護に努めている。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 6
怪獣はなぜ爬虫類の姿をしているか 8
爬虫類のドラマチックな数字 11
ツチノコ、それらしいものはいるが… 20
爬虫類の写真撮影はなぜ難しいか 24
電話診断の憂鬱と喜び 33
爬虫類と愛の回路 38
生け捕りから学ぶものは何か 42
マダガスカルボア―捜査線上の生け捕り― 52
オスとメスの"余裕の行動" 63
あお向けの交尾 66
[ヘビ]
ヘビが自分より長いヘビを呑む意味 78
ヘビの交尾の不思議と迫力 81
とぐろはヘビの基地である 87
コブラ使いとコブラの秘密 91
あしがないのにヘビはなぜ前進するのか 96
シロヘビと白の世界 100
大蛇騒動はなぜ起こるのか 104
クレオパトラがコブラにかませた理由 109
ヘビにあしがないのはどうしてか 112
ヘビの小便とぬけがらが化粧品をつくる 116
大蛇になぜ呑まれかけたのか 120
アオダイショウから何を学んだのか 127
なぜ美女にはヘビが似合うのか 136
毒ヘビと毒蛇のドラマ 141
野口英世を世界に送った毒ヘビ 145
[ワニ]
なぜワニ騒動はひろがったのか 149
仔育てにみるワニの知能の驚異 158
[カメ]
ミドリガメは窓であった 164
常識をくつがえしたへんなカメ 168
近代化の矛盾が生んだ交雑のカメ 173
壁塗りをするクサガメ 176
カメのヘソの重たい話 180
[トカゲ]
どうやってトカゲの気持ちを読むか 183
今、なぜイグアナなのか 187
なぜカメレオンがたくさんいるのか 192
ダンスをするオオトカゲ 198
短歌に描かれたコドモドラゴン 201
あとがき 205

■「はじめに」の冒頭と終わりの部分より
  私にとって爬虫類は<窓>であった。
  大自然の働きも爬虫類たちの行動を通して見ると、じつによく理解できたし、人間の行為も彼らの生活と比べながら考えると、その本質をつかむことができた。
  だから爬虫類は支配下に置くペットなどと意識しようがなく、つねにかしこい友人であった。むしろ私のほうが飼われていたのである。
(中略)
  立っている人間には見えない大地の肌を爬虫類は知っている。爬虫類が窓として意味を持つのはこのことである。
  そういう爬虫類の存在感を、この本から読み取っていただけたら著者としての喜びである。

■書評
本が好き!

◎■超心理学――封印された超常現象の科学■2016年06月02日 09:11

正統的な科学的手法による研究の歴史を通じて超心理学(テレパシー、透視…)をめぐる可能性と限界を探る


石川幹人 (著)
単行本: 388ページ
出版社: 紀伊國屋書店 (2012/8/29)

■商品の説明
内容紹介
テレパシーや透視などの超常現象を科学的に探究する超心理学という学問は、正統的な科学の手法で研究されているものの、科学者たちからオカルト扱いされ、まともにとりあわれず「封印」されてしまう。日本における超心理学の第一人者が、その研究内容や成果などを詳細に解説するとともに、正しくても理解されない実態を明らかにし、科学のあるべき姿を問う。

内容(「BOOK」データベースより)
超心理学の研究内容や成果を解説するとともに、それらが学問として受けいれられない背景を明らかにし、科学のあるべき姿を問う。テレパシー、透視、念力などの解明を目指す学問の第一人者による、渾身の書き下ろし。

著者について
石川幹人(いしかわ・まさと):1959年東京生まれ。東京工業大学理学部卒。同大学院物理情報工学専攻、一般企業での人工知能研究などを経て、現在明治大学情報コミュニケーション学部長。博士(工学)。専門は認知情報学および科学基礎論だが、超心理学研究をライフワークとし、日本の第一人者。2002年ライン研究センター客員研究員。ASIOS(超常現象の懐疑的調査の会)発起人メンバー。著書に『人間とはどのような生物か』ほか。

■目次
序章 予知かそれとも偶然か◆超心理学協会
      デューク大学とJ・B・ラインの研究◆ライン研究センター
      本書の構成
第I部 超心理学の実態
第1章 テレパシーの証拠をつかんだ 28
・ガンツフェルト模擬実験◆厳密なガンツフェルト実験の成果
・不遇な「現代のガリレオ」
第2章 米軍の超能力スパイ作戦 56
・マクモーニグルの遠隔視実験◆スターゲイト・プロジェクト
・遠隔視実験を改良した透視実験◆ガンツフェルト実験とのちがい
・スターゲイト・プロジェクトの幕引き
第3章 超能力の実在をめぐる懐疑論争 80
・トンデモ超能力対談◆かたくなな否定論者
・超心理学の不祥事◆厳密化する超心理学

第II部 封印する社会とメディア
第4章 奇術師たちのアリーナ 112
・ホットリーディング◆奇術師VS奇術師◆私の来歴
・超心理現象に興味をもつ人
第5章 超能力と称する人々 134
・ナターシャの人体透視◆御船千鶴子の千里眼事件
・能力者研究の背景◆「自分には超能力があります!」
・職業欄はエスパー
第6章 マスメディアの光と影 158
・ドラマの科学監修◆能力者へのインタビュー
・大衆の受容と排除◆心理学より工学だ
・マスメディアは両刃の剣◆演出家やらせか

第III部 封印は破られるか
第7章 心の法則をもとめて 186
・東洋的な問い◆ヒツジ・ヤギ効果◆ESPの発揮を高める要因
・超心理学の実験者効果◆超心理現象は無意識のうちに起きる
・内観報告による心理分析
第8章 予知――物理学への挑戦 216
・未来は予感できる◆予知も透視のひとつか
・透視の焦点化◆簡単に実施できる予感実験
第9章 意識に共鳴する機械 254
・感情エージェントが笑う◆乱数発生器によるミクロPK実験
・地球意識プロジェクト◆下降効果のとらえにくさ
・超心理現象の情報システム理論
第10章 霊魂仮説について考える 284
・霊魂という万能仮説◆懐疑論者が一目おく超心理現象
・霊魂は肉体の死後も存続するのか
・霊魂仮説から超心理発揮仮説へ◆詰めこみ理論から拡がり理論へ

終章 物理学者とのオカルト対談◆オカルト論議は信念論争
      封印構造の認知的側面◆封印は解かれるか

あとがき 336
付録 ◆用語集◆統計分析の基礎◆読書ガイド 381
索引

■書評
別館

△●考える寄生体―戦略・進化・選択●2016年05月21日 16:11

寄生体を通じて知る自然界の姿


著者:マーリーン・ズック(Marlene Zuk)
翻訳:藤原 多伽夫(ふじわら・たかお)
出版社: 東洋書林
2009年8月28日発行
357ページ

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
病気はどこにでも存在する。どんな生き物でも病気になるし、それから逃れられる生き物はいない。一方人間は病気をもたらすウイルスや細菌を撲滅しようと努めてきた。しかしちょっと待ってほしい。病気は重力と同じように、うまく共存できるようになる「力」だとしたらどうだろうか。本書では、進化生物学の視点から、ダーウィン医学の紹介に始まり、感染症と薬剤耐性、メスがオスを選ぶ条件、衝撃的な宿主の操作まで、機知に富んだ語り口で新たな寄生体像を議論する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ズック,マーリーン
カリフォルニア大学サンタバーバラ校で生物学を学ぶ。1986年、ミシガン大学でコオロギの行動と寄生者についての研究により博士号を取得(動物学)。求愛行動においてメスはオスの寄生体耐性を識別し選択するとした「ハミルトン=ズックのパラサイト仮説」(指導教官ウィリアム・ハミルトンとの共同研究)で知られる。現在、カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)自然科学農学部教授。専門は行動生態学

藤原/多伽夫
1971年、三重県生まれ。1993年、静岡大学理学部卒業。実務翻訳会社勤務を経て現在翻訳家。自然科学、動物、環境、考古学など幅広い分野の翻訳と編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
01章 医者に進化論が必要な理由 26
腰痛は妥協の産物/熱は下げたほうがいい?/病気より悪いもの/石器時代ダイエットは有効か/遺伝病の意外な効用

02章 寄生虫は敵か味方か 54
アレルギー疾患の「衛生仮説」/T細胞の働き/寄生虫の効用を探る/根絶をあきらめたWHO/体内は豊かな熱帯雨林/清潔さと病気は紙一重

03章 感染症と進化 84
病原体は徐々に弱くなる?/大迷惑な「実験」/病気の重さはコントロールできる?/鳥インフルエンザは人間の脅威となるか/防御をすり抜ける病原体

04章 性をめぐる終わりなき戦い 106
なぜ「性」が必要なのか/進化のスピードと性の関係/健康暇なし/赤の女王仮説を検証する/性はただ、そこにある

05章 セックスでうつる病気 126
性感染症もいろいろ/動物の性の悩み/相手は多いほうがいい?/ナイトクラブと性感染症/性感染症の未来/微生物が与えてくれるかすかな希望

06章 男は病弱、女は長生き 154
オスであること自体が健康リスク/男女の差は何か/つらくて短いオスの一生/男が長生きする日は来るか

07章 メスに選ばれる条件 176
尾羽はきれいなだけじゃない/再び寄生虫の登場/メンドリの判断/人間に毛がない理由/美しければ健康なのか/男性ホルモンの真実/初心者(あるいは生態学者)のための免疫学入門/鳴き声と脾臓ととさかの関係/富めるものが勝つ/男性ホルモンとジャンクフードの共通点/昆虫のオスも同じ?/恋するってつらい

08章 心と美の関係 220
あざやかな色は健康の証し?/ハゲワシの「化粧」の秘密/男性ホルモンの呪縛は解けるか/美しさとはいったい何だろう/肌の歴史の過ち/健康は外見に表れる?/美しさだけがすべてじゃない

09章 健康を保つには 250
土を食べる理由/スパイスの抗菌作用/胃腸の気持ち/かぐわしき鳥の巣/グルーミングの功罪/みんなで病気を予防/自分の病気は自分で治す

10章 新興感染症の真実 286
過去の感染症/病気は忘れたころにやってくる/人にも動物にもうつる病気/生物多様性と病原体汚染/本当の新興感染症とは/心の病と感染症

11章 操られる宿主 320
遺伝子の「長い腕」/宿主を操る寄生虫/蚊やノミも被害者/ふつふつとわき上がる怒りの謎/操る者を操る/やっぱり操られていた/痛みと寄生者/交通事故とトキソプラズマの関係/寄生者の声に耳をすませよ

謝辞 350
訳者あとがき 352

索引 巻末001
参考文献 巻末018

■「はじめに」の中間部分より
仮に、肺を攻撃して人の命を奪うおそろしい細菌がいるとしよう。肺の壁の粘液がこの細菌にとって通り抜けにくいなど、細菌の侵入を妨げる肺をもつ人は、抵抗力がなくて死んでいく人よりも子どもを残す可能性が高く、この粘液の遺伝子を次世代に受け渡せる。一方で細菌には、こうした粘液の中で生き延びる変異型が登場し、やがてこの型の細菌が大勢を占めるようになる。そうなると今度は肺のほうも、かの対策をとって、たとえば細菌の成長を妨げる化学物質などを生産して、抵抗力を高めるだろう。やられたら、やりかえす。その繰り返しだ。私たちがどんな対策をとっても、細菌を完全に消すことはおそらくできない。だが、逆に言えば、細菌が人間のすべての防御を破ることもまた、できないはずだ。(19ページ)

■書評
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