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○■自己暗示■2016年06月23日 20:27

「想像力」による「誘導自己暗示」という治療法


C.H.ブルックス、E.クーエ (著), 河野 徹 (翻訳)
単行本: 178ページ
出版社: 法政大学出版局; 新装版 (2010/1/14)

■商品の説明
内容紹介
フランスの薬剤師エミール・クーエが開発し、ブルックスが祖述した誘導自己暗示法のバイブル。クーエの没後80年余を経て、今なお圧倒的な支持を得ている「潜在意識へインプットする」ためのプログラム。クーエやその助手による驚くべき治療成果を紹介するとともに、自分一人での実践方法をも示した本書は、言語と身体の関係を明らかにして、細胞病理学説から出発した近代医学(分析的医学)の欠落を補う。
※ 数かずの類書がある中で、今なお圧倒的な支持を得ている自己暗示法のバイブルです。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
河野/徹
1931年生。東京大学教養学科イギリス科卒業。同大学院英文科修了。法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
解説 千葉康則
自己暗示 C・H・ブルックス
第一部 エミール・クーエの自己暗示療法 2
第一章 エミール・クーエの診療所 2
第二章 クーエの療法数例 24
第三章 児童診療所 24
第二部 自己暗示の特質 34
第一章 思考は力である 34
第二章 思考と意志 45
第三部 自己暗示の実践 58
第一章 一般的な法則 58
第二章 一般暗示 66
第三章 特殊暗示 76
第四章 苦痛をどう処理するか 87
第五章 自己暗示と子供 93
第六章 結論 100

意識的自己暗示による自己支配 エミール・クーエ
意識している自己と意識していない自己 110
意識と想像力 113
暗示と自己暗示 117
自己暗示の用法 118
患者に自己暗示をおこなわせる方法 123
治療暗示の進め方 128
この方法の優越性 133
暗示はどのように作用するか 136
先天的もしくは後天的な精神的疾患と
道徳的堕落の矯正に暗示を用いる方法 138
典型的な治療例 141
結論 147

教育はいかにあるべきか 149 エミール・クーエ
訳者あとがき 157

■「解説」の中ほどの部分から
ここはたいせつなことだからくり返すが、私たちの脳はもともと、私たちの知らぬまに全身を調節しているのだから、自分のもっている言語でその調整が狂わされていることも気づかないのである。しかも、それは「胃病になる」というような言語よりも胃病になったときの状態を想像する言語の方が強力であることは科学的にも証明できる。たとえば、「手を上げろ」という命令が脳からでているように思っている人がいるが、じつは手を上げたときの状態を知っていて、そこまで手を動かすことなのである。本書で「想像力」という用語をつかっているのは、かならずしも不適当とは思わない。「考え」というと範囲が広くなりすぎる。

■「自己暗示の実践」より
歯痛や頭痛など、激しい苦痛に悩んでいるときは、坐って目を閉じ、その苦痛をこれからとりのぞいてやる、と自らに保証する。そっと手で患部をさすりながら、できるだけ口早に音をたえまなく流すような調子で「消える、消える、……消えた!」(It's going, going......, gone!)とくり返す(日本語の場合は「なおる、なおる、なおる……なおった!」でもよかろう)。およそ一分くらし深呼吸が必要になるまでぶっ続けに唱え、「消えた!」('gone!')という言葉は一番最後のところで用いる。以上のようにすれば、苦痛は完全に止まるか、少なくともかなりひくであろう。(89ページ)

■参考:
クーエの最も易しい潜在意識の活用法
http://kay.air-nifty.com/art/2009/09/post-98c6.html

■書評
るびりん書林 別館

△●考える寄生体―戦略・進化・選択●2016年05月21日 16:11

寄生体を通じて知る自然界の姿


著者:マーリーン・ズック(Marlene Zuk)
翻訳:藤原 多伽夫(ふじわら・たかお)
出版社: 東洋書林
2009年8月28日発行
357ページ

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
病気はどこにでも存在する。どんな生き物でも病気になるし、それから逃れられる生き物はいない。一方人間は病気をもたらすウイルスや細菌を撲滅しようと努めてきた。しかしちょっと待ってほしい。病気は重力と同じように、うまく共存できるようになる「力」だとしたらどうだろうか。本書では、進化生物学の視点から、ダーウィン医学の紹介に始まり、感染症と薬剤耐性、メスがオスを選ぶ条件、衝撃的な宿主の操作まで、機知に富んだ語り口で新たな寄生体像を議論する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ズック,マーリーン
カリフォルニア大学サンタバーバラ校で生物学を学ぶ。1986年、ミシガン大学でコオロギの行動と寄生者についての研究により博士号を取得(動物学)。求愛行動においてメスはオスの寄生体耐性を識別し選択するとした「ハミルトン=ズックのパラサイト仮説」(指導教官ウィリアム・ハミルトンとの共同研究)で知られる。現在、カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)自然科学農学部教授。専門は行動生態学

藤原/多伽夫
1971年、三重県生まれ。1993年、静岡大学理学部卒業。実務翻訳会社勤務を経て現在翻訳家。自然科学、動物、環境、考古学など幅広い分野の翻訳と編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
01章 医者に進化論が必要な理由 26
腰痛は妥協の産物/熱は下げたほうがいい?/病気より悪いもの/石器時代ダイエットは有効か/遺伝病の意外な効用

02章 寄生虫は敵か味方か 54
アレルギー疾患の「衛生仮説」/T細胞の働き/寄生虫の効用を探る/根絶をあきらめたWHO/体内は豊かな熱帯雨林/清潔さと病気は紙一重

03章 感染症と進化 84
病原体は徐々に弱くなる?/大迷惑な「実験」/病気の重さはコントロールできる?/鳥インフルエンザは人間の脅威となるか/防御をすり抜ける病原体

04章 性をめぐる終わりなき戦い 106
なぜ「性」が必要なのか/進化のスピードと性の関係/健康暇なし/赤の女王仮説を検証する/性はただ、そこにある

05章 セックスでうつる病気 126
性感染症もいろいろ/動物の性の悩み/相手は多いほうがいい?/ナイトクラブと性感染症/性感染症の未来/微生物が与えてくれるかすかな希望

06章 男は病弱、女は長生き 154
オスであること自体が健康リスク/男女の差は何か/つらくて短いオスの一生/男が長生きする日は来るか

07章 メスに選ばれる条件 176
尾羽はきれいなだけじゃない/再び寄生虫の登場/メンドリの判断/人間に毛がない理由/美しければ健康なのか/男性ホルモンの真実/初心者(あるいは生態学者)のための免疫学入門/鳴き声と脾臓ととさかの関係/富めるものが勝つ/男性ホルモンとジャンクフードの共通点/昆虫のオスも同じ?/恋するってつらい

08章 心と美の関係 220
あざやかな色は健康の証し?/ハゲワシの「化粧」の秘密/男性ホルモンの呪縛は解けるか/美しさとはいったい何だろう/肌の歴史の過ち/健康は外見に表れる?/美しさだけがすべてじゃない

09章 健康を保つには 250
土を食べる理由/スパイスの抗菌作用/胃腸の気持ち/かぐわしき鳥の巣/グルーミングの功罪/みんなで病気を予防/自分の病気は自分で治す

10章 新興感染症の真実 286
過去の感染症/病気は忘れたころにやってくる/人にも動物にもうつる病気/生物多様性と病原体汚染/本当の新興感染症とは/心の病と感染症

11章 操られる宿主 320
遺伝子の「長い腕」/宿主を操る寄生虫/蚊やノミも被害者/ふつふつとわき上がる怒りの謎/操る者を操る/やっぱり操られていた/痛みと寄生者/交通事故とトキソプラズマの関係/寄生者の声に耳をすませよ

謝辞 350
訳者あとがき 352

索引 巻末001
参考文献 巻末018

■「はじめに」の中間部分より
仮に、肺を攻撃して人の命を奪うおそろしい細菌がいるとしよう。肺の壁の粘液がこの細菌にとって通り抜けにくいなど、細菌の侵入を妨げる肺をもつ人は、抵抗力がなくて死んでいく人よりも子どもを残す可能性が高く、この粘液の遺伝子を次世代に受け渡せる。一方で細菌には、こうした粘液の中で生き延びる変異型が登場し、やがてこの型の細菌が大勢を占めるようになる。そうなると今度は肺のほうも、かの対策をとって、たとえば細菌の成長を妨げる化学物質などを生産して、抵抗力を高めるだろう。やられたら、やりかえす。その繰り返しだ。私たちがどんな対策をとっても、細菌を完全に消すことはおそらくできない。だが、逆に言えば、細菌が人間のすべての防御を破ることもまた、できないはずだ。(19ページ)

■書評
別館

○■食べない、死なない、争わない (人生はすべて思いどおり--伝説の元裁判官の生きる知恵)■2016年05月15日 08:43

食べないから健康、死なないから幸福、争わないから平和


著者:稲葉耶季(いなば やすえ)
出版社: マキノ出版
2015年4月21日発行
186ページ

■商品の説明
内容紹介
食べないから健康、死なないから幸福、争わないから平和。
ベストセラー『食べない人たち』に登場する「不思議なI先生」こと稲葉耶季が遂にベールを脱いだ!
渋谷は公園通りの東京山手教会に生まれ、裁判所で判事を務めるかたわら、ヒマラヤで学校づくりに奔走し、現在は尼僧−−−−本能のままに行動して、すべてを実現させる生き方を余すところなく紹介した一冊。「いまを生きる16の知恵」を収載。

内容(「BOOK」データベースより)
ベストセラー『食べない人たち』の「不思議なI先生」が遂にベールを脱いだ!教会に生まれ、裁判所で判事を務めるかたわら、ヒマラヤで学校づくりに奔走し、現在は尼僧―「いまを生きる16の知恵」を収載。

著者について
稲葉耶季(いなば・やすえ)
1942年、東京都生まれ。67年、東京大学経済学部経済学科卒業。
69年、同大学同学部経営学科を卒業し、東京都庁に就職。
77年、司法研修所をへて静岡地方裁判所判事補となり、以後、名古屋、群馬などに勤務。
93年、那覇地方裁判所判事。97年、横浜地方裁判所判事。同年、インド北部に「ヒマラヤ稲葉学校」を設立。
99年、琉球大学法文学部教授。2006年、那覇簡易裁判所判事。09年、名護簡易裁判所判事。
12年、定年退官。13年11月、臨済宗の僧侶となる。14年1月、弁護士登録。
同年9月、インド・ラジギールで修行。15年1月よりインド・ナグプール仏教大学設立アドバイザーとして活動中。

■目次
はじめに ~悠々とした大河の流れのように生きる~ 1
第1章 食べない(5ヵ月の不食体験と現在)
食べないほうが幸せ――だけどときが満ちるのを待つ 16
体の準備ができたときにやめるきっかけに出会う 19
肉や魚をやめたらおなかをこわさなくなった 23
不食が結んだ秋山弁護士との縁 26
玄米ごはんほどおいしいものはほかにない 30
西洋医学をさけ食事とホメオパシーで健康を保つ 34
ウシを養う穀物で10倍の人が養える 38
不食のメカニズム①「腸内細菌」 41
化学物質は腸内バクテリアにダメージを与える 46
不食のメカニズム②「プラーナ」 49
瞑想中に虹色の光のプラーナが降りそそいだ 52
不食のメカニズム③「空気」 55
食べない人ほど眠らなくてすむ 58
不食で飢餓をなくせるか 60
呼吸さえしないで一定期間過ごせる人もいる 64
少食・不食の道は誰にでも歩める 68
近未来の食事のスタイル――食べても食べなくてもよい 71

第2章 死なない(死はふるさとに帰るうれしいイベント)
私が死を恐れなくなったわけ 76
このうえなく安らかなインドの死に方 78
日本など先進国の終末期医療は魂を苦しませる 82
「姥捨て山」は悲劇ではない 86
輪廻転生――人は何度でも生まれ変わる 90
生まれ変わりを信じてたくましく生きるインドの人たち 92
今生の学びは必ず生かされる 96
すべての人は旅の途中 99
チベット仏教の「死者の書」で学んだ転生 102
「ヘミシンク」でさらに深く理解 105
死は光のふるさとに帰ること 109
「無性にしたいこと」の原因は前世にある 112
犯罪の経験によっても本質は成長する 115
光の世界にうまく帰れない人もいる 118
逝くときを自分で選ぶという生き方 121

第3章 争わない(武器を満たないことこそ強い)
自分を、子供を、国を守るとは…… 126
暴虐で成り立った国は長続きしない 129
お手本はガンディーによる非暴力主義 133
花は花以外のものでできている 137
「すべては空」とはどういうことか 141
誰かが正しいことをいい続けるしかない 146
戦争の本当の原因は武器商人 148
全体が幸せに生き続けられるしくみを 152
自由に生き、かつ争わない 156

付章 いまを生きる16の知恵
生きることは楽しいこと、大きな意味のあることです。 162
いまを生きる16の知恵 163
瞑想の手引き 176

おわりに~食べること、死ぬこと、争うこと――やめました~ 179
参考文献 186

■「はじめに」の終わりの部分

川の水が、出っぱった岩に荒々しくぶつかるのではなく、スルリと迂回(うかい)して流れていくように、自分が好きなように生きながらも、他者とぶつからずに生きるのが理想です。 長く裁判官という職を務めてきましたが、人としては誰をもジャッジしないという姿勢を貫こうとしてきたつもりです。

本書のタイトル『食べない、死なない、争わない』は、字面だけを見ると、なんとなくものものしい雰囲気に感じられるかもしれませんが、「こうしてください」とか「こうあらねば」とかいう主張ではありません。 右にあげたようなさまざまな体験をするなかで、自分が自然に心地よく生きる知恵として学んだことを、三つの柱にまとめてみたものです。

「これは誰かの参考になるかもしれないからお伝えしたいな」と思うことをまとめただけなのですが、奇しくもいまの時代に、注目される三つのテーマに集約されました。 それぞれのことに興味がある人に、何かの形で参考にしていただけたら幸いです。


■書評
本が好き!

-○全脳革命-ヘミシンクで無限の可能性を広げ、人生や実生活に役立てよう○2016年05月14日 20:18

精神世界だけではなく、さまざまな実生活の分野で応用され、成果を上げているヘミシンク


ロナルド ラッセル (著), 【監訳】坂本政道 (その他), 日向 やよい (翻訳)
単行本(ソフトカバー): 464ページ
出版社: ハート出版 (2011/3/23)

■商品の説明
内容紹介
データや実例が証明した究極の脳活技術
ヘミシンク有効活用法

「人生の目的が見つかった」
「学習障害を持つ子供の様子が安定した」
「不眠症が改善した」「外科手術の麻酔が 不要になった」
「学級崩壊から教室が立ち直った」……

ヘミシンクは精神世界だけのツールではありません。
さまざまな実生活の分野で応用され、成果を上げているのです。

ヘミシンクは多くの分野の専門家の興味をひきつけている。 こんにち、トレーナーやワークショップ開催者のいる国が20カ国ほどあり、ヘミシンクを用いたコースに参加する人々が、世界の50カ国からヴァージニアのモンロー研究所にやってくる。
さらに、特定の目的のために使用されるヘミシンクCDやテープは、 おびただしい数にのぼる。『全脳革命』は、あなたがこれまで可能だとは思いもしなかったような能力に満ちた、まったく新しい世界へとあなたをいざなう。

出版社からのコメント
へミシンクというアメリカ発のオーディオ・ガイダンス技術をご存じだろうか? 特殊な音をステレオヘッドフォンで聴くことで、左右の両脳が同期(シンクロ)した状態へと安全かつ効率的に導く技術である。右脳と左脳がバランスして活動する、いわば全脳状態が導かれる。集中して学習するのに適した状態へも導くことも可能で、これぞ、究極の脳活技術と言ってもよいかもしれない。
へミシンクはロバート・モンローにより1960年代から70年代に開発され、その後モンロー研究所によるさまざまな専門機関との40年以上にわたる共同研究により、その安全性、有効性が科学的、臨床的に証明されてきている。モンロー研究所が中心となって、医療機関や教育機関などとタイアップした実践的な研究が40年以上にわたってなされてきている。
本書はこういったへミシンクの実用面での応用に焦点を当てている。

医療、精神医学、教育、睡眠導入、介護現場などでの応用
具体的に言うと、医療での応用、精神医学と心理療法での応用、学習障害児や自閉症児に対する応用、介護施設での応用、睡眠障害における応用、教育における応用、ビジネスにおける応用などである。
本書では、こういった分野におけるへミシンクの驚くべき効果を数多くの実例を挙げて紹介している。紹介している人たちは、医療現場のドクターや精神科医、心理療法士、物理学者、教育者、カウンセラーなどであり、その報告は専門的な立場からの信頼性の高いものとなっている。厳密に科学的な手法を用いた、学術的にも意義の高い研究も含まれている。
本書で紹介される多くの実例の中から、ほんのいくつかを挙げよう。
(1)従来の手法ではなかなか効果が得られなかった何人もの学習困難児が、へミシンクにより集中できるようになった。
(2)手術中にへミシンクを聴いた患者は、手術中、対照群の4分の1の量の鎮痛薬しか必要としなかった。術後にも、鎮痛薬が少ししか必要なかった。
(3)どの学校からも追い出され、行き場のなかった若者たちが集まる教室で、授業中にヘミシンクを聴かせたところ、彼らの多くが授業を真面目に受けるようになった。
(4)癌を含む複数の合併症を持ってホスピスに入院した患者が、死への恐れを解消し安らかな気持ちで旅立っていくことができた。
(5)ヘミシンクを聴くことで集中力が上がり、そのおかげで仕事の能率が上がったり、適度にリラックスすることができて作業効率も上がった。
(6)痛みに伴う不眠や精神的な悩みに伴う不眠が解消され、夜ぐっすりと眠れるようになった。
(7)その他、多数の研究、報告あり。

実は、へミシンクというと、これまで、精神世界での深遠な体験やスピリチュアルな体験を手助けする方法という印象をもたれている方が多かったのではないだろうか。
本書の主眼はこういった精神世界の体験にはない。もっと日常的な、実用的な応用についてである。へミシンクには、そういうすばらしい面がある。

著者について
【編著者】ロナルド・ラッセル(Ronald Russell)
英国生まれ。英国空軍で軍務に就いたのち、オックスフォード大を卒業。その後教職に就き、いくつかの大学で試験官や講師を務める。
現在、グラスゴー大学で人間の意識に関する講座を担当。モンロー研究所の顧問委員会および専門委員会のメンバー。
著書や編著書は英国および米国で15冊ほど出版されている。1993年に本書の先行版である「Using the Whole Brain」を編集している。

【監訳者】坂本政道(さかもと まさみち)
モンロー研究所公認レジデンシャル・ファシリテーター
(株)アクアヴィジョン・アカデミー代表取締役
1954年生まれ。
1977年東京大学 理学部 物理学科卒。1981年カナダトロント大学電子工学科 修士課程終了。
1977年~87年、ソニー(株)にて半導体素子の開発に従事。
1987年~2000年、米国カリフォルニア州にある光通信用半導体素子メーカーSDL社にて半導体レーザーの開発に従事。
2000年5月、変性意識状態の研究に専心するために退社。
2005年2月、ヘミシンク普及のため(株)アクアヴィジョン・アカデミーを設立。
最新情報については著者のウェブサイト「体外離脱の世界」とアクアヴィジョン・アカデミーのウェブサイトに常時アップ。

【訳者】日向 やよい(ひむかい・やよい)
東北大学医学部薬学科卒業。主な訳書に「殺菌過剰!」(原書房)、「新型殺人感染症」(NHK出版)、
「ボディマインド・シンフォニー」(日本教文社)、「異常気象は家庭から始まる」(日本教文社)、
「類人猿を直立させた小さな骨」(東洋経済新報社)、などがある。
■目次
全能革命 もくじ
監訳者まえがき――本書の魅力とその役割 坂本 政道 4
刊行によせて ローリー・モンロー 12
ヘミシンクの道 ロバート・A・モンロー 14
はじめに ロナルド・ラッセル 18
フォーカス・レベル 25

第1章 ヘミシンクで自分の能力を啓く 35
勉強に、スポーツに、健康にもヘミシンク テレサ・ブラード 36
セミナーは人間成長の場 フェリシア・ポッター 45
ヘミシンクで友人の人生が変った ティモシー・K・アンブローズ(博士) 50
人生の転機に正しい選択を スザンヌ・ブルー 61
自身のトラウマを解消する ゲイル・M・ブランシェット 64
ヘミシンクとともに、自閉症に立ち向かう アン・カーペンター 70
刑務所におけるヘミシンクの実践 ロナルド・ラッセル 77

第2章 ヘミシンクと子供たち 81
子供たちの学習支援にメタミュージック スザンヌ・エヴァンズ・モリス(博士) 82
摂食障害のある子供とメタミュージック スザンヌ・エヴァンズ・モリス(博士) 93
ヘミシンクが自閉症児に学習の扉を開く ノラ・ローゼン、ベレニス・ルーケ 104
ヘミシンクを小児科診療に利用する試み ジャクリーヌ・マスト(理学・教育学修士) 116

第3章 教育現場におけるヘミシンクの活用 127
ADDに対するバイノ^ラル・ビートの効果 ロバート・O・ソーンソン 128
なぜメタミュージックが学習困難に効果的なのか バーバラ・ブラード(文学修士) 135
教育プログラムにおけるヘミシンク リセ・D・ドロング(博士)、レイモンド・O・ワルドゲッター(教育学博士) 147
荒れた教室をヘミシンクで立て直す ピーター・スピロ 153

第4章 ヘミシンクを医療に役立てる 169
医療にヘミシンクを用いて効果をあげる ブライアン・D・デイリー(医学博士) 170
入院生活でヘミシンクを有効利用 マーティー・ゲルケン 185
ヘミシンクでエネルギーヒーリングの効果を高める キャロル・セイピック 193
聴覚障害の患者がヘミシンクを使うためには ヘレン・N・ガットマン(博士) 201

第5章 ヘミシンクと精神医学 205
精神科診療にヘミシンクを導入する ジョナサン・H・ホルト(医学博士) 206
強化された直感的心理療法 ゲイリー・D・シェイキン(医学博士) 215
ヘミシンク=自己の癒し ゲイリー・D・シェイキン(医学博士) 228
ヘミシンクは内なるセラピスト ノラ・ローゼン 238
ヘミシンクでアルコール性鬱病を治療する ジョン・R・ミリガン(博士)、レイモンド・O・ワルドゲッター(教育学博士) 244
とある患者の体験より パトリシア・マーチン 250

第6章 ヘミシンクによる睡眠効果 255
痛みに伴う不眠を克服する スコット・M・テイラー(教育学博士) 256
不眠症とヘミシンク エドワード・B・オマリー(博士)、メアリー・B・オマリー(医学博士) 268
明晰夢 ブライアン・D・デイリー(医学博士) 277

第7章 介護施設におけるヘミシンクの活用 281
コミュニケーション・ギャップに橋を架ける デブラ・デービス(教育学修士) 282
長期入所者に対する補完治療法としてのヘミシンク リチャード・スタウト、ジュディー・マッキー 294

第8章 ビジネスに活かせるヘミシンク 303
ビジネス・セミナーでヘミシンクを使う リン・ロビンソン(博士) 304
ヘミシンクで仕事を効率化 ジェイムズ・エイケンヘッド(教育学博士) 311

第9章 世界に広がるヘミシンク 327
キプロスにおけるヘミシンク リンダ・ルブラン 328
ポーランドにおけるヘミシンク ポーウェル・ビック 339
スロヴェキアにおけるヘミシンク ペーター・シムコヴィチ 345
スコットランドにおけるヘミシンク ロナルド・ラッセル、ジル・ラッセル 356
メキシコにおけるヘミシンク ジーン・バステリス 362

第10章 ヘミシンクは動物にも効果があるのか 367
動物の苦痛をやわらげ安心感を与える スザンヌ・モリス他 368

第11章 ヘミシンクを科学的に検証する 383
バイノーラル・ビートの効果に関する研究 ジェイムズ・D・レーン(博士) 384
ヘミシンク中の脳と意識の働きを研究する F・ホームズ・アトウォーター 398
ヘミシンク中における脳波の状態を研究する ジョナサン・H・ホルト(医学博士) 409
"意識に関する"出版物におけるロバート・モンローの影響 スティーヴン・A・グラフ(博士) 416

第12章 ヘミシンクで広がる無限の可能性 425
影を取り戻すことによる癒し=リチャード・ヴェーリングの仕事 ロナルド・ラッセル 426
マジカル・ミックス キャロル・セイビック 431
シンクロニシティとソートボールの交差点 リン・B・ロビンソン(博士) 437

第13章 ヘミシンクを自発的に学ぼう 447
ヘミシンクCD(アルバム) 448
ヘミシンクCD(シングル) 453
モンロー研究所提供の滞在型プログラム 455

■第11章 「ヘミシンクを科学的に検証する」の扉より

『Using the Whole Brain』が1993年に出版されて以来、ヘミシンク・プロセスと、意識の状態に対するその影響に関する研究は着実に進んできた。F・H・「スキップ」アトウォーターが言うように、ヘミシンクが意識にどのように影響を及ぼすのかを正確に理解しようとするなら、「バイノーラル・ビート同調という限定的な概念」から一歩離れる必要がある。

ジェイムズ・レーン・スキップ・アトウォーター、ジョナサン・ホルトによる本章の3つの小論は、それぞれの分野の専門家によっていまどのようなタイプの研究が集中的に行われているのかを明らかにする。この音響技術が科学界により広く受け入れられるには、そしてその結果がさらに幅広く利用され、最高の効果を発揮するには、こうした研究が欠かせない。

それらと対象的ではあるが、やはり非常に関連性の高いのが、スティーヴィン・グラフの分析である。彼はロバート・モンローと研究所が意識にまつわる文献に与えた影響を分析している。彼の所見はきわめて明快であり、モンローの発見と著書の影響力の大きさを如実に示す証拠となっている。


■基礎データ
ページ数464
目次数67
目次の細かさ6.9
索引の数0
参考文献一覧29
印象右脳と左脳で働きを分担することで成長に対応した新皮質は、再度統合されるのだろうか。しかし、危惧を感じることも事実である。

目次数はページ番号の付いた目次項目の数
目次の細かさは(ページ数/目次数)
目次の細かさが小さいほど、丁寧に目次が振られていることになります。

■関連書評
脳の神話が崩れるとき
宇宙無限力の活用

○■森田療法(講談社現代新書)■2016年04月30日 13:56

不安や葛藤を「あるがまま」に受け入れ、すこやかな自己実現を目指す



岩井 寛 (著)
新書: 204ページ
出版社: 講談社 (1986/8/19)


■商品の説明
内容紹介

「あるがまま」を受け入れる――。
がんに冒された筆者が死の直前まで語り綴ることで生まれた 不朽のロングセラー。

90年前に日本で創始された心理療法の論理と実践法を
わかりやすく解説。

たとえば、苦手な上司と面接しなければならないとき、
自分の構想をよりよく披瀝しようと考える一方で、
あの上司は苦手だからなんとかその場を繕って
逃げていしまいたいという考えも浮かぶ。

誰にでもある「逃避欲求」を「あるがまま」にして、
「自己実現欲求」を止揚していこうとするところに、
西欧の精神療法とは異なった森田療法の特殊性がある。
---------------------------------------------
学校での人間関係、会社での問題の対処の仕方、
家族・社会とのかかわり、不安と劣等感、ノイローゼ、対人恐
怖……。
本書は、現実的な生活のなかで起こってくる
さまざまな心理的事象に対処するために
、 森田正馬が編みだした独自の理論と実践例をわかりやすく紹介し、
心の健康を保つためのヒントを提供、非常に役立つ内容となっている。
-------------------------------------------------
【おもな内容】
はじめに――「森田療法」とは何か
1 森田療法の基礎理論
2 神経質(症)のメカニズム
3 神経質(症)の諸症状
4 神経質(症)の治し方
5 日常に生かす森田療法
おわりに――生と死を見つめて

内容(「BOOK」データベースより)
他人の視線に怯える対人恐怖症。強迫観念や不安発作、不眠など、心身の不快や適応困難に悩む人は多い。こころに潜む不安や葛藤を“異物”として排除するのではなく、「あるがまま」に受け入れ、「目的本位」の行動をとることによって、すこやかな自己実現をめざす森田療法は、神経症からの解放のみならず、日常人のメンタル・ヘルスの実践法として、有益なヒントを提供する。

著者について
岩井 寛(いわい ひろし)
一九三一年、東京生まれ。上智大学卒業後、早稲田大学文学部大学院で美学を学び、さらに東京慈恵会医科大学を卒業。専攻は、精神病理学。医学博士。一九八六年五月、ガンのため逝去。『立場の狂いと世代の病』(春秋社)など著書多数。


■目次
「最後の自由」――追悼・岩井寛先生――松岡正剛 3

はじめに――「森田療法」とは何か 9

1 森田療法の基礎理論 17
・1―「生の欲望」と人間 18
・2―人間心理の発達過程 22
・3―「生の欲望」の二面性 37

2 神経質(症)のメカニズム 51
・1―神経質(症)者の性格 52
・2―「ヒポコンドリー性基調」とは何か 64
・3―「精神交互作用」について 72
・4―「とらわれ」の心理 77
・5―「はからい」の心理 85

3 神経質(症)の諸症状 91
・1―神経質(症)とは何か 92
・2―神経質(症)の類型 96
・(1)強迫観念(強迫神経症) 97
・(2)不安神経症(発作性神経症) 105
・(3)普通神経症 114

4 神経質(症)の治し方 121
・1―入院療法と外来療法 122
・2―「精神交互作用」を打破する 130
・3―「とらわれ」と「はからい」からの脱却 138
・4―「あるがまま」と「目的本位」 145
・5―自己実現と自己陶冶 163

5 日常に生かす森田療法 169
・1―成就した「あうがまま」体験 170
・2―私にとっての森田療法 179
・3―「あるがまま」の本質 185

おわりに――生と死を見つめて 191


■松岡正剛氏による「「最後の自由」―追悼・岩井寛先生」より冒頭部分

まず、最終章「おわりに」から読まれたい。本書の特殊な成立の事情が述べられている。これは全身をガンに冒されて逝った岩井寛先生の最後の著書、生の最後の報告書なのだ。著書とはいっても、目が見えず、最後は手もほとんど動かなかったから、口で書いた著書、いや文字どおりの一語一語の吐露である。そして本書のゲラ(校正刷り)が出る前に、一九八六年五月二十二日の午前三時八分、先生はかつてヒマラヤで見た憧憬の蒼天(そうてん)に帰っていった。

本書の特色は森田療法の今日的意義を縦横に論じているところにある。読んでいただければわかるように、ここには「あるがまま」とは何か、という問いが随所にちりばめられている。自己の不安と実現欲求をみつめることが、多くの神経症からの解放をもたらすであろうという示唆の書になっている。先生は本書の内容を前提にして、さらに広範なホリスティック・セラピー・システムの構想をまとめつつあった。

もともと森田療法は、心の不安を内なる異物として除去しようとせずに、そこに日常とのおおらかな連続性を容認するところにはじまっている。よく知られるフロイディズムとは、そのよって立つところがかなり異なっている。先生の考え方は、森田療法のすべてに一致を見ているわけではないが、「あるがまま」の気持ちこそが不安の異常な増幅を解消しうるという主張こそは積極的にとりいれている。そこに本書が、病める現代人にたいするラディカルな提案になっているゆえんもあろう。そしてこの提案こそ、実に岩井先生がその生涯に課してきた自分自身への療法であるかもしれなかった。私はそのことを、死の前の数ヵ月間の貴重な伴走体験から知らされた。


■書評
別館

◎■虫はごちそう■2016年04月15日 17:32

虫は高級品として扱われる「ごちそう」。ラオスで、カラハリで、虫を食べる人々の暮らしは温かい。


野中 健一 (著)
単行本: 183ページ
出版社: 小峰書店 (2009/11)

■商品の説明
出版社からのコメント
  イナゴ、コオロギ、イモムシ、スズメバチ......。たくさんの虫が世界で、そして日本で食べられている。
  肉よりも値段が高く、コクのある味が外国人観光客にも人気のコオロギ(ラオス)。蒸し焼きにすると、ほくほくした食感がおいしいイモムシ(アフリカ・カラハリ砂漠)。愛好家のおじさんたちが魚や肉や砂糖水を与え、いとおしんで育てる「はちの子」(日本)......。
  食べ物を口にすることは、自然を身体に取り込むこと。虫の生態や周囲の環境を知り、技を駆使してつかまえ、こだわって料理し、おいしさを分かち合う。自然と人とのつながり、そして人と人とのつながりの深さが、食べ物を「ごちそう」という豊かなものにする。
  20カ国以上をまわり、現地の人々と暮らしをともにしてきた野中健一・立教大学教授が、子どもたちに向けた初めての書き下ろし。「世界には、さまざまな虫を食べる人がいるんだ、という驚きや感動が、世界の人々の暮らしや価値観、環境へと関心を広げていく」。一匹の虫から、食べることの本質や、世界各地の人々がそれぞれ大切にしてきた文化へと、思いは広がります。
  イラストを描かれたのは、『一清&千沙姫シリーズ』『とりかえ風花伝』(いずれも白泉社)などで知られる少女漫画家・柳原望先生。楽しさと資料性に富んだ図解、なんと実物大の虫の線画、そしてパラパラ漫画まで、読んでも眺めてもお楽しみいただけます。
  この一冊をきっかけに、子どもたちの世界や他者に向けるまなざしがより開かれることを願ってやみません。(小峰書店編集部)

内容(「BOOK」データベースより)
イナゴ、コオロギ、イモムシ、スズメバチ…。たくさんの虫が世界で、そして日本で食べられている。虫を知り、採る技をみがき、こだわって料理し、おいしさにほほ笑む。さあ、虫と、それを食べる人々の暮らしをみにいこう。

著者について 著者 野中健一(のなか・けんいち) 1964年,愛知県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科史学地理学専攻中退。博士(理学)。現在,立教大学文学部教授。専攻は地理学,生態人類学,民族生物学。
祖父がハチ採りの名人だったことや,大学時代に林業の仕事で山に入った際にはちの子を口にしたことが,昆虫食の研究につながった。これまでに20を超える国々を訪れ,昆虫食を通して,自然と人間との関わりについて考察を進めている。学術書に『民族昆虫学-昆虫食の自然誌』(東京大学出版会),『ヴィエンチャン平野の暮らし-天水田村の多様な環境利用』(編著,めこん),『環境地理学の視座-<自然と人間>関係学をめざして』(共著,昭和堂),『野生のナヴィゲーション-民族誌から空間認知の科学へ』(編著,古今書院)など。一般向けの本に,2008年に人文地理学会賞を受賞した『虫食む人々の暮らし』(NHKブックス),『昆虫食先進国ニッポン』(亜紀書房)がある。

イラスト 柳原 望(やなはら・のぞみ)
漫画家,イラストレーター。愛知県生まれ。少女漫画誌を中心に活躍する。代表作に『一清&千沙姫シリーズ』『とりかえ風花伝』(いずれも白泉社)など。家庭用ロボットを描いたSF『まるいち的風景』(同)は,『TIME』誌アジア版のロボット特集にも掲載された。いっぽう,野中氏のフィールドワークに同行,取材し,『虫食む人々の暮らし』や『昆虫食先進国ニッポン』のイラストを担当。自然と人間との複合的な関わりを楽しく,分かりやすく表現している。現在,若手の地理学者を主人公に,食と家族の絆を描くコメディ『高杉さん家のおべんとう』(メディアファクトリー)を執筆。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
野中/健一
1964年、愛知県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科史学地理学専攻中退。博士(理学)。現在、立教大学文学部教授。専攻は地理学、生態人類学、民族生物学。祖父がハチ採りの名人だったことや、大学時代に林業の仕事で山に入った際にはちの子を口にしたことが、昆虫食の研究につながった。これまでに20を超える国々を訪れ、昆虫食を通して、自然と人間との関わりについて考察を進めている。『虫食む人々の暮らし』で2008年に人文地理学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■もくじ
初めに 6
・虫のチョコレート!? 6
・虫も食べ物 8
・昆虫食を探ってみよう 11

第一章 お弁当にバッタ!?――イナゴと日本人―― 14
・イナゴ採りの思い出 14
・学校はイナゴ基地 15
・母のイナゴ採り 18
・イナゴを料理する 21
・はじめて食べてみると 26
・ほかのバッタはどうだろう 28

第二章 コオロギは町のごちそう
――ラオスの暮らしと自然への信頼― 30
・秋の市場 30
・イナゴ採りに励む 35
・ラオスの村に住む 38
・田んぼと暮らし 44
(雨の夏の日/実りの秋に)
・コオロギ採りの日々 56
(コオロギ少年/川の中の道/出作り小屋)
・冬はカメムシ 72
(男の子の活躍/フンコロガシ/お母さんはツムギアリ採り)
・チュオを作ってみよう 86
(ラオスの食事/虫のグルメ/虫チェオ)
・町の市場――虫は高級食―― 91
(虫の売り方いろいろ/市場で売ること) 93

第三章 砂漠に生きる ――イモムシのおやつ―― 100
・カラハリ砂漠と狩猟採集民 100
・イモムシが出てくる 107
(はじめてのイモムシ採り/子どものおやつ/サソリを作るのか?)
・シロアリが飛んだ 117
(夕立ちがくる/虹の後から)
・タマムシの季節 125
(おいしく料理する)
・アフリカのイモムシ食 130
(自然の中の想像力)

第四章 大人は はちの子 ――スズメバチに挑む―― 136
・スズメバチは危ない? 136
(獰猛なハンター/森では気をつけよう)
・スズメバチを採る 139
(掘り出す)
・はちの子を料理してみよう 144
(はちの子ご飯)
・クロスズメバチを育てる 149
(みんなで育てる文化/7キロの巣/2000本の五平餅)

第五章 「ごちそう」は「親しむ」ことから 166
・「おしいさ」の意味は? 169

あとがき 177

□コラム「野中先生の虫よりな話」
①ラオスのたこ焼きはアリのコで 85
②カブトムシの「絆」―タイ北部のカブトムシ相撲 97
③カラハリ砂漠の虫遊び 134
④幻のカミキリムシを求めて 158
⑤虫料理を作ってみよう 164
⑥学校で試食 173

○昆虫食に親しむためのガイド 183
イラスト・口絵 柳原 望み
装幀 こやまたかこ
企画編集協力 戸谷龍明

■「あとがき」より(中間部分)
  科学というと、新しいことを発見したり、公式を作ったりすることだと思う人もいるだろう。もちろん、それは大切だ。人の暮らしにも公式といえるものがあるかもしれない。 けれども、その公式からどれほど外れられるのか、公式にあてはまらないことも現実にあるんだって知ることは、まだまだ人間はできることがあるんじゃないかと気づくきっかけになるだろう。 ぼくの研究の立ち位置はそんなところになる。

■書評
別館

○●五人のカルテ―病院の病跡 (1971年) (ハヤカワ・ノンフィクション)●2016年02月14日 10:09

文庫本にもなり、ドラマ『ER』の脚本の元となった本





著者:マイクル・クラントン
翻訳:林克己
発行所: 早川書房
昭和46年8月31日再版発行
254ページ

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
原因不明の高熱、骨折、火傷、心臓停止、激しい胸の痛み。マサチューセッツ総合病院の救急治療室には、さまざまな患者が昼夜を問わず運ばれてくる。ここに医学生として勤務した体験をもとに、超ベストセラー作家が刻々と変化していく医療現場の実態をリアルに再現し、その裏側に隠された問題点を鋭くえぐる。全米で驚異的人気を誇るTVドラマ・シリーズ「ER(緊急救命室)」の原点となった話題の医学ノンフィクション。

著者について
Michael Crichton was born in Chicago in 1942. His novels include Airframe, The Andromeda Strain, The Great Train Robbery, Congo, Jurassic Park, Rising Sun, Disclosure and The Lost World and Timeline. He is also a film director and the creator of the hit television series ER. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

■帯に記された著書の言葉
現在の形の病院は生れてまだ50年しかたっていないのに、あと10年ほどで亡びるだろう、なぜなら、医学・医術が変われば病院も当然変貌するが、医学はここ100年間に過去2000年分以上の進歩を遂げているからである。医者が患者の不幸で金をもうけるという現在の医療制度は早急に変革されなければならない。病院は今や、やって来る病人をなおす機関という従来の受け身の姿勢を捨て、外に向かう積極的な病院となることを迫られている。変化こそ病院の常態である。

■カバーのそでから
マサチューセッツ総合病院に担ぎ込まれた急を要する五人の患者。建築事故で担ぎこまれたラルフ・オーランドは、ごった返す救急棟で止まった心臓に懸命の蘇生術を受ける。しかし……、
原因不明の高熱に襲われて横転するジョン・オコナーは、抗生物質を大量に投与された。しかし、その処置は正しかったのか。
激しい複雑骨折を負ったピーターの片腕を再生させる手術は延々6時間にもおよぶ。
56歳の女性シルヴィア・トムスンは医者のいない空港で胸痛を覚え4キロ離れた医師にテレビを通じて診断を受ける。
55歳のマーフィー夫人は軽度の黄疸があい、腹部は膨満、便に血が混じる。治療手段のない紅斑性狼瘡らしい。
『緊急の場合は』『アンドロメダ病原体』などで医学の問題を追究してき たマイクル・クライトンが本来の医師の立場から、五人の患者を通じて麻酔や手術の歴史、外科医と内科医の反目と協力、教育病院の仕組みと医学教育のむずかしさ、そして医療の最尖端を行くコンピュータ診断の実際と今後の見通しなどを語る。なぜ入院費は上がるのか、入院費はホテル代より高いか。はたして病院はこのままでいいのか。──「変化こそ病院の常態」というクライトンが、行きづまりを露呈し始めた現代の医療制度の病根を冷徹にえぐり、人の不幸を金でもうける現行制度を批判して打ち出した“積極的病院”の構想!

■一言
著者の意図とは逆に、医療の限界を読みとる読者が多いようです。

◎■家畜になった日本人――ネパールに学ぶ健康な生活■2016年02月07日 09:28

早世した研究者が指摘する、ジョギングや砂糖の危険性、歩くことの素晴らしさ…


著者:今野 道勝 (こんの・みちかつ) 発行所: 山と渓谷社 1982年6月1日発行 217ページ
■商品の説明
内容
産業革命以降の経済発展の代償として「大切な何か」を失った日本人。欧米だけに目が向きがちななか、以前からの暮らしの残るネパールに目を向けることで、自己変革を余儀なくされるほどのショックをうけるとともに、工業先進国の今日的な健康問題を考える場合の新たな視点が定まった。
著者について
今野道勝(こんの・みちかつ)
昭和20年生まれ。東京都出身
昭和45年 東京教育大学大学院修士課程修了(健康教育学専攻)
昭和45年 九州大学教養部助手、同講師、助教授を経て、昭和57年まで九州大学健康科学センター助教授
昭和58年 病没
専門 生理人類学
著書として、『現代生活と体育』(学術図書)<共著>および『栄養と運動と健康――健康の生理人類学』(朝倉書店)がある。

■目次
[プロローグ]
なぜネパールなのか 9
I 歩けなくなった日本人
美しかった彼らの歩行姿勢 16
距離の単位「スタジオン」 23
山岳民族に見る優れた歩行能力 30
なぜ歩くことにこだわるのか 36
ヒトは長距離型の動物だった 42
足は靴のためにあるわけではない 48
カトマンズの散歩道で考えたこと 54
日本の子どもたちは大丈夫か 60
山村の人に多い善玉コレステロール 66
健康の町・久山町の街づくり 72

II 虚弱になった日本人
握力が強ければ体力もあるのか 80
ネパール人の酸素摂取能力 86
虚弱化はすでに若者たちから 93
知っておきたい「適度な運動」の意味 100
繁殖用の豚は運動をしていた 106
日本人の血圧はなぜ高いのか 112
まるで違っていた彼らの耐寒力 119
なぜか薬がよく効く人たち 125
低下している日本人の視力と聴力 130
「文化と子育ては反比例する」 135
鶏と卵と人間と 141

III 錯覚してきた日本人
生物学的な不潔と物理化学的な不潔 148
青い山脈があるということ 153
肉体のバランス機能を測定して 158
「見る祭り」に欠けているもの 164
日本人の大型化がもつもう一面 170
質素な食事と豊かな食事の差 176
問題が多い砂糖の多量消費 182
動物性食品をうまく利用しているか 188
虫歯がない人たちに出会って 195
自給自足の村・コテンの住人 200

[エピローグ]
ヒトの定点観測所 207

参考文献 213
あとがき 214

カバー・扉イラスト 下谷二助
口絵写真 山と渓谷社
本文写真 健康科学研究会・山と渓谷社
ブックデザイン 小泉 弘

■書評と内容の紹介
別館

◎●食生活と身体の退化―未開人の食事と近代食その影響の比較研究●2016年02月04日 17:34

1930年代、近代人における虫歯の広まりと身体の退化を食い止めようと、未開人社会を調査したW.A.プライス博士


W.A.プライス (著), 片山 恒夫 (翻訳)
-: 509ページ
出版社: 豊歯会刊行部 (1978/12)

■内容(「BOOK」データベースより)
現代文明と接触し食生活が「近代化」しはじめたとたん、先住民族の口腔や顎の構造がどんなに打撃を受け、劣化しはじめるか。―1930年代に世界各地で10数年にわたるフィールドワークをつみ重ね、その事実を明らかにして現代人の食生活に警鐘を鳴らしたウェストン・プライス博士の記念碑的「古典的名著」が、いま、読みやすい形で日本人に提供される。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
片山/恒夫
1910‐2006。大阪歯科医専卒(現・大阪歯科大学)、豊中保健所、大阪府歯科衛生士養成所長、大阪府衛生部、市立豊中病院歯科部長を経て片山歯科研究所を主宰した。元日本歯周病学会理事、元口腔衛生学評議員、医学博士、F.L.C.D.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
翻訳出版によせて 木所正直 vii
序文 梅棹忠夫 viii
序にかえて 丸山博 ix
推薦のことば 橋本正巳 x
図一覧 xiii
序 [ウェストン・A・プライス] xxi
序文 [アーネスト・A・フートン] xxiii
ヘリティジ版[決定上製版]への序 [グランビル・F・ナイト] xxv
序論 1
1 なぜ未開種族から学ぶのか 5
2 衰退の一途を辿る近代文明 9
3 スイス:―孤立した住民と近代化した住民― 23
4 ゲール族:―孤立した住民と近代化した住民― 43
5 エスキモー:―孤立した住民と近代化した住民― 57
6 北米インディアン:―孤立した住民と近代化した住民― 72
7 メラネシア人:―孤立した住民と近代化した住民― 101
8 ポリネシア人:―孤立した住民と近代化した住民― 113
9 アフリカ諸種族:―孤立した住民と近代化した住民― 126
10 オーストラリア原住民:―孤立した住民と近代化した住民― 158
11 トレス海峡諸島:―孤立した住民と近代化した住民― 180
12 ニュージーランド・マオリ族:―孤立した住民と近代化した住民― 193
13 ペルーの古代文明人 206
14 ペルー・インディアン:―孤立した住民と近代化した住民― 230
15 近代食と未開食の特徴 246
16 未開人の虫歯予防法 271
17 身体的変形の原因 290
18 胎児の栄養的欠陥とその病種 314
19 肉体, 精神と道徳の退廃 340
20 土壌の消耗と動植物の退化 367
21 原住民の知恵の実際的応用 378
増補目次
増補への序文 [ウェストン・A・プライス] 409
増補によせて [Wm・A・アルブレヒト] 412
22 ビタミンに類似した新賦活剤 414
23 食物は土壌の肥沃さに支えられる [Wm・A・アルブレヒト] 437
24 動植物の生育とフッ素 447
25 母なる自然はいかにして我々を造り給うたか 452
26 近代における退化の諸段階 463
27 人類の復興をはかる食事計画 473
28 教育による社会改革 494
結び 我々のもつ対立する二つの大問題は解決されるだろうか 500
訳者あとがき 507


ウェストン・A. プライス (著), Weston A. Price (原著), 片山 恒夫 (翻訳), 恒志会 (翻訳)
単行本: 469ページ
出版社: 恒志会; 増補・改訂版 (2010/10)

○■笑顔で花を咲かせましょう 歌って踊るオバァたちが紡いだ「命の知恵」■2016年02月02日 09:33

旧暦で暮らし、布を織り、着物を作る、今の小浜島


KBG84(小浜島ばあちゃん合唱団) (著)
単行本: 205ページ
出版社: 幻冬舎 (2015/12/17)

■商品の説明
内容紹介
たくさん泣いたから、笑顔が輝く。沖縄の離島に住む、史上最高齢のアイドルユニットのオバァたちが明かす、長寿と健康と笑顔の秘訣。

80歳から97歳まで――史上最高齢のダンス&ヴォーカルユニットユニット・KBG84。「小浜島・ばあちゃん・合唱団・平均年齢84歳」の略。
沖縄の離島に住むオバァちゃんたちが明かす、長寿と健康と笑顔の秘訣とは?

○「つらかったこと」を自慢しても、幸せにはなれません。
○いっぱい笑うと、いっぱいお腹が空く。
○泣いていると、人が来ない。
○長生きは、人生のご褒美。
○信じるものには、効果がある!
○神様にいつでも感謝できるように、毎日を丁寧に暮らす。
○来年のために、今年の仕事をする。
○踊ることを覚えたら、楽しみが増えた。
○勝っても負けても、楽しい。
○昼寝はしないのが、元気の秘訣。
○何歳になっても、恋の話は、生きる力になる。
○「不便」と「自由」は隣り合わせ。
○自分に感謝し、自分を褒める。
○相手のいいところを見つければ、怒らずにすむ。
○隠しごとはしない。我慢はしない。
○年上を敬うのはあたりまえ。
○人を褒めると、自分も嬉しくなる。
○一日の始まりはお化粧から。

この島のオバァは、よく働き、よく笑い、よく食べ、よく感謝する。
そして、神様を大切にし、行事を大切にし、自然を大切にし、仲間を大切にする。

内容(「BOOK」データベースより)
80歳から97歳まで―史上最高齢のアイドルユニット・KBG84。沖縄の離島に住むオバァちゃんたちが明かす、長寿と健康と笑顔の秘訣。

著者について
「KBG84」は、「小浜島・ばあちゃん・合唱団・平均年齢84歳」の略。史上最高齢のダンス&ヴォーカルユニットだ。
もとは、二十数年以上も前に高齢者をケアするボランティア組織「うふだき会」のもとに島のオバァたちが集まって始まった合唱団だが、次第にその活動が注目され、2013年にサントリー地域文化賞受賞、2014年には厚生労働大臣から表彰を受けた。2015年には東京と大阪でのライブが大成功。名称を「KBG84」と改め、“天国に一番近いアイドル"としてテイチクレコードよりメジャーデビューも果たす。JapanTimes、AFP、BBC、CCTVなど海外のメディアでも紹介される。
KBG84の入団規則は、80歳以上。80歳未満のオバァは研究生となる。現在、団員は三十人、研究生が十人。

■目次(大項目のみ)
まえがき―人の心に花を咲かせるのは「笑顔」です 3
第一章 笑顔で花を咲かせましょう 目仲トミ(92歳)
第二章 願いをつないで生きる 山城ハル(97歳)
第三章 思う。動く。そうすれば叶う 花城キミ(90歳)
第四章 人を笑顔にするのが「知恵」 白保夏子(84歳)
第五章 私たちの生きる道―オバァたちの座談会
あとがきにかえて―つちだきくお 200
(注:第五章の参加者は、四章までの方々とは別のそれぞれ3名ずつ3回、合計9名です)

■「あとがきにかえて」から(終わり近くの一節)
この本で語られたオバァたちの半生からは、メディアで見せる華やかさとは違う、ひとりの女性としての姿が伝わってきて、僕も知らなかったことが多いです。笑って楽しく生きている彼女たちの背景には、現代の生活に慣れた人にはわかりえない多くの苦難があったことも知り、頭が下がります。
(中略)
もうひとつ最後に――。ばあちゃん合唱団は、花城キミさん(今は名誉会長)の「どうにかしたい」という想いが始まりでした。それを隣に住む白保夏子さんがたぐいまれなジンブン(アイデア)でサポートし、周りの女性たちも巻き込んで、できあがりました。そして今や、世界中にその笑顔が発信され、メジャーデビューまで辿り着き、大輪の花を咲かせました。これを八重山では「ピトゥールピキ ムールピキ(ひとり引き 群れを引き)」と言います。「ひとりを引くと、いつしか群れをも引く」という意味。 まずは「ひとりの一歩から」という意味の諺です。まさにそれが実現したものだと思います。

■書評
別館