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大航海時代にわが国が西洋の植民地にならなかったのはなぜか2019年04月25日 09:56

キリスト教の負の歴史をほとんど封印している現代社会。秀吉の朝鮮出兵も、島原の乱も、鎖国も、綿密に調べることで、通説が何を隠そうとしているのかがはっきりとしてくる。



しばやん (著)
単行本(ソフトカバー): 304ページ 出版社: 文芸社 (2019/4/1)

商品の説明


内容


なぜわが国は鉄砲を捨てて刀剣の世界に舞い戻ったのか、なぜ西洋の植民地にならなかったのか、なぜキリスト教を厳しく弾圧したのか。戦前の書物や他国の記録を追いながら、大航海時代における、わが国の為政者の手腕、わが国に訪れた宣教師たちの本当の狙い、日本人が奴隷として海外に売られていた事実などについて分析していく。今、日本の真実の姿が明らかになる!

訳者略歴 (本書奥付けより)


しばやん
京都のお寺に生まれ育ちながら、中学・高校はカトリック系ミッション・スクールで学び、大学卒業後、普通の会社員となる。役員退任後に勤務を継続するかたわらでブログ「しばやんの日々」の執筆を開始し、大手ブログランキングサイトの日本史分野で第1位を獲得。

目次


序章 四百年以上前に南米やインドなどに渡った名もなき日本人たちのこと

第1章 鉄砲の量産に成功したわが国がなぜ刀剣に舞い戻ったのか 9
鉄砲伝来後、わが国は鉄砲にどう向き合ったか 21
世界最大の鉄砲保有国であったわが国がなぜ鉄砲を捨てたのか 27

第2章 キリスト教伝来後、わが国に何が起こったのか 37
フランシスコ・ザビエルの来日 39
フランシスコ・ザビエルの布教活動 43
最初のキリシタン大名・大村純忠の「排仏毀釈」 50
イエズス会に政教の実権が握られた長崎 58
武器弾薬の輸入のためにキリスト教を厚遇した大友宗麟 62
宣教師たちは一般庶民の信者にも寺社や仏像の破壊を教唆した 71
武士たちにキリスト教が広まったことの影響 76
異教国の領土と富を奪い取り、異教徒を終身奴隸にする権利 82
ポルトガル人による日本人奴隸売買はいかなるものであったか 87
スペインの世界侵略とインデイオの悲劇 93
スペイン・ポルトガルの世界侵略とローマ教皇教書が果たした役割 100
宣教師たちがシナの征服を優先すべきと考えた理由 108

第3章 キリスト教勢力と戦った秀吉とその死 115
秀吉のキリスト教布教許可と九州平定 117
秀吉によるイエズス会日本準管区長・コエリョへの質問 120
秀吉はなぜ伴天連追放令を出したのか 126
伴天連追放令後のイエズス会宣教師の戦略 131
スペインに降伏勧告状を突き付けた秀吉 134
秀吉はなぜ朝鮮に出兵したのか 140
サン・フェリペ号事件と日本二十六聖人掏教事件 145
イエズス会とフランシスコ会の対立 153
秀吉の死後スペイン出身の宣教師が策定した日本征服計画 158
宣教師やキリシタン大名にとっての関ヶ原の戦い 165

第4章 徳川家康・秀忠・家光はキリスト教とどう向き合ったか 175
日本人奴隸の流出は徳川時代に入っても続いていた 177
家康がキリスト教を警戒し始めた経緯 181
家康の時代のキリスト教弾圧 188
大坂の陣で、多くのキリシタン武将が豊臣方に集まったのはなぜか 190
対外政策を一変させた秀忠 196
東南アジアでスペインに対抗しようとしたイギリス・オランダの戦略 200
幕府がキリスト教の取締り強化を図っても、キリスト教信者は増え続けた 206
家光がフイリピンのマニラ征伐を検討した背景 208
幕府はなぜキリスト教を禁止せざるを得なかったのか 213

第5章 島原の乱 219
島原の乱は経済闘争か、あるいは宗教戦争か 221
棄教した住民たちが、なぜ短期間にキリシタンに立ち帰ったのか 229
島原の乱の一揆勢は原城に籠城して、どこの支援を待ち続けたのか 234
島原の乱の一揆勢は、大量の鉄砲と弾薬をどぅやって調達したのか 241
島原の乱を幕府はどぅやって終息させたのか 247
島原の乱の後も、わが国との貿易再開を諦めなかったポルトガル 255
島原の乱の前後で、幕府がオランダに対しても強気で交渉できたのはなぜか 260

第6章 「鎖国」とは何であったのか? 271
ポルトガルと断交した後になぜ海外貿易高は増加したのか 273
シーボルトが記した「鎖国」の実態 281

あとがき 295


書評

キリスト教の負の歴史をほとんど封印している現代社会。秀吉の朝鮮出兵も、島原の乱も、鎖国も、綿密に調べることで、通説が何を隠そうとしているのかがはっきりとしてくる。

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