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○■50代からの休みかた上手■2017年04月23日 20:11

ニッポン放送「テレホン人生相談」の長年にわたって回答者を務める著者が、在野の人であった曽祖母・大原とめの理念を伝える


大原 敬子 (著)
単行本: 161ページ
出版社: ベストセラーズ (2005/02)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「幸せの数」を数えてみませんか。ラジオ「テレホン人生相談」アドバイザーの“生きかた上手”。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大原/敬子br /> 曽祖母・大原とめの理念「子どもはみんな天才だ!」「自然は素敵な教師」を継承し、「遊びは知恵の宝庫・遊育会」代表として、新しい幼児教育、女性教育の実践にあたっている。また、ラジオニッポン放送「テレホン人生相談」の回答者を十数年にわたって務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
PROLOGUE 本当に大切なもの 9
五十代になって見えてくるもの/生きるための道具をいっぱい身につけましょう/一緒に乗り越えてみませんか

PART1 休む目的 19
人は周囲の喜ぶ姿で癒される/休むことの罪悪感はどこから来るのか/自分の世界観でブレーキをかけていませんか/心の休息とは自分の居場所を見つけること/好きなことなら疲れない

PART2 捨てると見えてくるもの 33
捨てる技術をマスターしましょう/人は同じ過ちを何度も繰り返している/過去にこだわるのは死んでいるのと同じ/あなたの大事なものを探しましょう/フーテンの寅さんが愛されたわけ

PART3 「休む」は人生の戦略 49
言葉の本当の意味を知っていますか/人生の闘いに勝ち抜くための三つの技術/休養は誠実な生き方/日本人が休みに罪悪感を持つ理由/泳ぐのを止めると死ぬ鮪/逃げの効用/年代によって異なる休み方

PART4 自然の法則から生きる知恵を学ぶ 69
がむしゃらに働いても収穫は手にできない/人生の節目を知る/欲の闘いは滅び、理性の闘いは人生を豊かにする/闘うべき相手は自分の心

MESSAGE 進むべき時、休むべき時 82

PART5 成功する人の考え方 85
秀才が統率する組織の落とし穴/リストラされたら、人生を見直すチャンス/試練の日々があって真の成功がある/絶頂期の正体は欲望/愚かな集団ほど肩書きが必要

MESSAGE 人生の大一番に勝つ秘訣 100

PART6 壁に当たった時に 103
原因はすべて自分にある/無理をすればするほど苦しくなる/人を動かすのは信用/のめり込むことの怖さ/地獄も天国も心の中にある/心の有り様が人間関係のトラブルを招く

MESSAGE 相手を見抜き人間関係を好転させる法則 118

PART7 生きていくのが辛くなったら 123
自分嫌悪は自己愛の裏返し/執着が捨てられないから苦しい/悪い忍耐、良い忍耐/ジレンマは堅実な人生を送るためのバロメーター/辛い時ほど行動を/思い切って環境を変えるのもひとつの手/心が弱っている時/何でもいいからひとつだけ続ける/やる気になるには準備期間が必要

MESSAGE 苦境に立たされた時の知恵 144

PART8 近道より遠回り 151
人生はメビウスの輪/自分を持っている人は後悔しない/経験はすべて人生の血肉となる/遠回りこそ人生最良の道

■「生きるための道具をいっぱい身につけましょう」から
  ささやかではあるけれど、真の幸せと心の休息を私が得られたのは、知恵がそこにあったからです。生きる知恵です。知恵はどこから養われたのかと言えば、過去の経験です。苦しみ、悩み、迷う。苦しみながら、得られたもののような気がします。
  知恵とは、生きるための技術です。生きようとする力が知恵を学び取らせます。一生懸命生きようともがいていると、さまざまな経験を通して、その経験則が生きるための道具となる。これが知恵です。
  生きる技術としての知恵は、昔は親から子へという具合に受け継がれていました。社会の中でも、先人が自分たちの経験の中から得た知恵を子孫に伝える仕組みができていました。しかし、現代は核家族化、社会での触れ合いの欠如などによって、先人たちの知恵はほとんど伝わらなくなっています。

  生きる技術を学ぶ機会がないので、今の若い人たちは、つたない経験の中で惑い、苦しみます。
  子供から「なぜ、勉強をしなければならないの?」と質問された時には、私はこう答えます。
「生きていくための道具をいっぱいつくるためよ。道具がいっぱいあれば生きていけるから」
  今の若い人たちは生きるための道具を持っていません。勉強は学歴を得るための単なる手段になっています。
  失敗するな、人から嗤われるな、バカにされるな。その結果、失敗や人から嗤われること、バカにされることを極度に恐れる大人が次々と生み出されています。
  失敗を恐れると、自分を失います。他人の顔色ばかり窺うようになってしまいます。
  生きるための技術、道具がないと、自分の人生は組み立てられません。私は若い人たちには生きる道具をなるべく多く持っていただきたいと思っています。
  なんのために生きるか、どう生きるかは、人それぞれです。人生の目的、目標はみんな違います。しかし、生きる技術、知恵の中には、多分に万人に共通する普遍的な要素が含まれているはずです。先人の知恵は、現代に生きる私たちにも応用できます。

■書評
ニッポン放送「テレホン人生相談」の長年にわたって回答者を務める著者が、在野の人であった曽祖母・大原とめの理念を伝える