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■★野生の介護―認知症老人のコミュニケーション覚え書き■2018年12月14日 12:20

生活者の知恵と、学問の知恵は違う。実践者の知恵と、思索に生きる者の知恵は違う。文明が進むほどに乖離していく、前者と後者。その意味を問う。



三好春樹 (著)
単行本: 205ページ
出版社: 雲母書房 (2015/11/1)

商品の説明


内容(「BOOK」データベースより)


介護界に迷い込んで40年記念出版。関係性のないところにコミュニケーションが成立するわけがない!傾聴、声かけといった対人関係技術の枠を超え、人と人との“気‐違い”を修復するケア論。読めば、“豊かな介護”の世界が明けてゆく。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)


三好/春樹
1950年、広島県生まれ。1974年に特別養護老人ホームの生活指導員となる。その後、九州リハビリテーション大学校へ入学。資格取得後、再び元の特養で理学療法士として勤務。1985年に退職し「生活とリハビリ研究所」を開設する。個人編集の生活リハビリ情報誌、『Bricolage(ブリコラージュ)』を発行。全国各地で講座を開催し、多数の講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次(大項目の抜粋)


第1章 この本を書く問題意識(“声かけ”への違和感、“傾聴”の限界 ほか)
第2章 コミュニケーションはもう始まっている(「べてるの家」で起きていること、“周辺症状”より“人生” ほか)
第3章 まず自分とのコミュニケーションを(なぜ専門家ほどコミュニケーションが下手なのか、自分の中の“基礎”とコミュニケートする ほか)
第4章 コミュニケーションが成立する条件をつくる(“気違い”のほんとうの意味、“気”を変える現場の力 ほか)

「おわりに」の「一言付記」より

本書の表題が『野生の介護』となったのは、雲母書房編集担当の松村康貴さんの発案と勧めによるものであって、決して私の誇大妄想によるものではない。だって、レヴィ=ストロースの歴史的名著に似た題を名乗るだけで恐縮ではないか。
だが、介護という豊かな世界が、<栽培の介護>や<家畜の介護>になりつつあるのではないかという私の思いが、彼の提案を受け入れることになった。

書評

生活者の知恵と、学問の知恵は違う。実践者の知恵と、思索に生きる者の知恵は違う。文明が進むほどに乖離していく、前者と後者。その意味を問う。