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○■赤紙と徴兵――105歳 最後の兵事係の証言から■2017年03月02日 20:45

村役場で兵事係を務め、敗戦後命令に背いて資料を保管していた105歳老人の体験を中心に、国が戦争を行うとは国民にとってどのような体験なのかを伝える



吉田 敏浩 (著)
単行本: 318ページ
出版社: 彩流社 (2011/8/1)

■商品の説明
内容紹介
兵事書類について沈黙を通しながら、独り戦没者名簿を綴った元兵事係、西邑仁平さんの戦後は、死者たちとともにあった―全国でも大変めずらしい貴重な資料を読み解き、現在への教訓を大宅賞作家が伝える。渾身の力作。

村人に毎日のように赤紙(召集令状)を届けつづけた兵事係、西邑仁平さん(105歳で亡くなった、滋賀県大郷村〈現・長浜市〉)は、敗戦時、軍から24時間以内の焼却命令が出ていたのに背き、命がけで大量の兵事書類を残した。「 焼却命令には合点がいきませんでした。村からは多くの戦没者が出ています。これを処分してしまったら、戦争に征かれた人の労苦や功績が無になってしまう、遺族の方にも申し訳ない、と思ったんです」 警察や進駐軍による家宅捜索への不安の毎日。妻にさえ打ち明けることができなかった。100歳を超え、ようやく公開に踏み切った。赤紙は軍が綿密な計画のもとで発行し、人々を戦地に赴かせていた。兵事係は、その赤紙を配るだけでなく、戦死公報の伝達や戦死者の葬儀なども担っていた。

内容(「BOOK」データベースより)
命がけで残した兵事書類について沈黙を通し、独り戦没者名簿を綴った元兵事係の戦後は、死者たちとともにあった―。なぜ、国家は戦争ができたのか、なぜ、かくも精密な徴兵制度が稼働したのか、戦争遂行は上からの力だけではなかった。村の日常から戦場への道のりを追った力作。

著者について
1957年生まれ。1985~88年にビルマ(ミャンマー)北部のカチン人など諸民族の村々を訪ね、少数民族の自治権を求める戦い、山の森と共に生きる人々の生活・文化などを取材した。その記録『森の回廊』(NHK出版)で、第27回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。近年は現代日本社会における生と死の有り様、戦争のできる国に変わるおそれのある日本の現状を取材している。著書に『宇宙樹の森』、『北ビルマ、いのちの根をたずねて』、『生と死をめぐる旅へ』、『ルポ 戦争協力拒否』、『反空爆の思想』、『密約』など。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
吉田/敏浩
1957年、大分県臼杵市生まれ。ジャーナリスト。アジアプレス所属。ビルマ北部のカチン人など少数民族の自治権を求める戦いと生活と文化を長期取材した記録、『森の回廊』(NHK出版)で’96年に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
第一章 密かに残した兵事書類 3
焼却命令に背いて/徴兵適齢期とは/戦争を知るための証として/徴兵検査への道/「皇国民タルノ自覚」/徹底した選別/所在不明者を捜せ/徴兵忌避と失踪/巨大な鉄の箍(たが)/現役兵、入営す

第二章 ある現役兵の戦場体験 33
昭和十七年の現役兵に告ぐ/出征の日/中国大陸の戦地で/現地で食糧を奪いながら/住民を捕まえて「苦力」に/命だけあったらいいと

第三章 赤紙を配る、赤紙が来る 49
兵隊に取られる/召集と動員/召集の仕組み/真夜中に来る赤紙/動員の克明な記録/赤紙を配る使者/上海事変での召集/「召集令状受領証」に残された文字/ある少尉の自刃/捕虜になった身を自ら責めて/美化された軍人の自決/一枚の赤紙が運命を左右した

第四章 出征した兄弟たちの戦記 87
来るべきものが来た/「事変備忘録」の言葉/大曠野の行軍/「南京大虐殺はありました」/戦争そして帰還/弟たちの出征/フィリピン戦線へ/上陸作戦中に戦死す/生と死の狭間/バタアン半島の死闘/マラリアに倒れて

第五章 誰をどのように召集したのか 121
「赤紙が来たんかねー」/出征する兄を見送って/兄が戦地から帰って来た日/「村内巡視心得書」/赤紙が届いた家に目を光らせる/秘密だった召集の仕組み/在郷軍人の個人情報を収集/「在郷軍人所在不明者」の捜索/「在郷軍人身上申告票」/在郷軍人の職業・特有技能を把握/兵士の「身材」/各兵種に必要な特有技能/動員のための膨大な準備/戦時召集猶予者/国家総動員体制

第六章 兵事係と銃後 171
国防献金/銃後の護り/非常時の協力一致/出動部隊の歓送/地域ぐるみの行事/武運長久祈願祭/「満蒙ハ我ガ国防ノ生命線」/国民の戦争支持の熱意/戦地と銃後を結ぶ慰問袋/軍事援護事業/銃後奉公会と挙国一致/派遣軍人の家庭状況調査/傍聴というスパイ対策/「スパイは汽車に井戸端に」/戦没者の村葬と戦死の現実/慰霊祭と靖国神社合祀/草の根の戦争支持

第七章 海軍志願兵 223
「海軍は君等を待っている」/志願兵募集に力を注ぐ/志願者数の割当/いかに志願兵を増やすか/割当員数を確保せよ/つくられた海軍志願兵/海軍と志願兵への憧れ/志願兵合格の日/時世の歌を書いて/軍艦「長良」乗組員に/太平洋上の戦闘/「お母さーん、お母さーん」という声が/「巡洋艦長良交戦記録」/偽りの「大本営発表」/生き延びたことへの引け目/戦死した同級生たち

第八章 死者たちとともに 265
戦死の告知/「また仁平さんが来はった!」/兄弟それぞれの道/次々と赤紙が/「国民兵役編入者職業健康程度調査」/兵力の膨張/戦死の知らせ/赤紙配達の青年も戦場へ/戦地からの手紙/故郷と家族への思い/兄の戦死を信じられない/村の戦没者名簿

あとがきに代えて―白骨街道と赤紙 303
主要参考資料 314

■「あとがきに代えて」の途中の部分から
  なぜ、かくも多くの日本の男たちが、家族と共にいる生活の場から引き離されて、広大なアジア・太平洋の異国の戦場にまで赴かねばならなかったのだろうか。
  元々、個人的には何の対立関係もなかったはずの他国の男たちと、なぜ敵同士になって殺し合わなければならなかったのだろう。
  なぜ、戦闘や飢えや病で命を落とさなければならなかったのか。どうして、「白骨街道」のような惨状になてしまったのか。
  私はビルマで、何度も考えされられた。

■書評
村役場で兵事係を務め、敗戦後命令に背いて資料を保管していた105歳老人の体験を中心に、国が戦争を行うとは国民にとってどのような体験なのかを伝える

○■医者のいらない暮らしがしたい■2017年02月24日 20:53

医者にかかるなというのではなく、医者にかからなくてもよいように、自分の体質を知って改善に努めたり、無理のない生き方を選んだりしようということ



丁 宗鐵 (著)
単行本: 205ページ
出版社: ゴルフダイジェスト社 (2007/06)

■商品の説明
病気と病気未満の未病にならない考え方と生き方 東洋医学と西洋医学を見事に融合させた団塊の天才医師が、同じ世代の日本人におくる、体質をテーマにした体をもとからよくする仕方

著者について
丁 宗鐵(てい むねてつ)
1947年、東京生まれ。医学博士。横浜市立大学医学部大学院修了。76年、北里研究所入所。同研究所東洋医学総合研究所診療医長、研究部門長などを歴任。この間79年より81年まで米国スローン・ケタリング癌研究所に客員研究員として留学している。96年、東京大学大学院医学系研究科生体防御機能講座助教授。04年、日本薬科大学教授。05年、東京女子医科大学特任教授。日本未病システム学会常任理事。NHKラジオの健康相談を20年間担当している。

■目次
【プロローグ】いま日本では、一億人の人体実験が進行している 1
1 体質を知れば病気にならない 13
体質は、実、中、虚に分けられる 14
自分の体質を調べてみよう 16
スーパーマンの健康法に惑わされるな 19
体質は遺伝する 21
子や孫の教育を体質で考える 23

2 いまの生活ではカラダが危ない! 27
日本人の体は粗食向きにつくられている 28
食生活の変化で日本人の病気が一変した 30
私たちの体を蝕む環境ホルモンと金属製品 34
休息をとらない若者に急増する「炎症性腸疾患」 38
現代社会には「体質カースト」ができている 40
体質の偏った社会は崩れやすい 43
「実」を使い捨てにする現代社会 48
社会のスピードが早まると皆が一斉に倒れる 51
松井はなぜWBCに参加しなかったのか 53

3 団塊世代を襲う病気と対策法 57
メタボリックシンドロームになりやすい人の性格傾向 58
糖尿病は「糖中毒」と考えるべきだ 60
痛風はビールを控えるより体重を落とせ 63
更年期障害は若さへの未練で悪化する 66
がん患者の9割が「実」 69
前立腺を悪くする意外な原因 72
突然死の最大原因、脳血管障害はどうして起こるか 75
脳梗塞は、高血糖と高脂血症から始まる 77
水ののみすぎは脳溢血や心臓病を招く 80
栄養のとりすぎはボケのもと 84
予防接種をすると風邪をひく 87
医者に頼りすぎると病気になる 89

4 現代によみがえる漢方の健康観 93
体質を無視した西洋医学の盲点 94
がんになったら糖分とアミノ酸はとるな 98
熱は下げるな!風邪の治療は漢方の勝ち 101
日本人と欧米人では、薬の反応が四倍違うこともある 104
漢方薬と西洋薬の違い 106
サプリメントにも副作用がある 109
日本と中国の漢方の違い 111
漢方薬は生存本能の薬 114

5 病気を遠ざける生活の知恵 117
病気にならない一番の方法 118
ヒトは睡眠で生かされている 121
年をとると眠りは浅くなる 124
スッキリ目覚める、とっておきの方法 126
一時間以上の昼寝は自律神経を狂わす 129
質のいい食材も、不規則に食べれば体に悪い 132
食べてすぐ寝ると口臭がひどくなる 135
食の嗜好が変化したら病気を疑え 137
体にいい食材、よくない食材とは? 140
酒とのうまいつき合い方 145
酒で目が覚め、コーヒーで眠くなる人もいる 147
食後のトイレで病気の治りは早くなる 149
体を洗いすぎると不潔になる 152
風邪の予防法と治療法 155
アレルギー疾患は生活を改善すれば治る 158
アレルギー症状をおさえる必要事項 161
病気を防ぐために、最低限、守るべきこと 164

6 六十歳から健康になる体との上手なつき合い方 167
一年に一キロずつ痩せるのが健康の秘訣 168
ダイエットの失敗は動脈硬化を促す 170
中年に最適な運動量とは? 173
ゴルフでわかる健康チェック 175
運動が苦手な人はカラオケに行こう 179
かしこいジムの利用法 181
一年に一度、体を徹底して調べる 183
六十歳からは「ちょい悪」手帳を持とう! 186
五分で効く、腰痛の即席治療法 193
年をとっても集中力を持続させる方法 196
「虚」は人生の後半戦に強い 198
病気は自慢しろ! 200

【あとがき】これからは子供孝行で健康になろう 203

■「病気にならない一番の方法」より
  病気を防ぐにはになること、であり続けることが肝心ですが、そのためには、どうすればよいのでしょうか。
  それは、養生することです。
  養生さえしていれば、体質がに傾いている人も、確実にへ近づいていきます。
  ですから、漢方では養生をとても大事に考えているのです。
(中略)
  また、近年は遺伝子と病気との関係を探る研究が進んでいますが、たとえ、ある病気になる可能性を含んだ遺伝子を持っていたとしても、養生さえしていれば、その病気を発症させずに済みます。

■書評
医者にかかるなというのではなく、医者にかからなくてもよいように、自分の体質を知って改善に努めたり、無理のない生き方を選んだりしようということ

○■「ことば」の課外授業―“ハダシの学者”の言語学1週間■2017年02月23日 09:40

ニューギニアには色を表す単語といえば、黒、白、赤に当たる三色しかない。しかし、人々は極彩色の仮面を作る。



西江 雅之 (著)
新書: 217ページ
出版社: 洋泉社 (2003/04)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
世界の言語数は「約いくつ」としか答えられない理由とほんとうは得体が知れないバイリンガリズムとの密接な関係。「人はことばではコミュニケーションできない」という意外な話から言語を言語たらしめる七つの性質、声を書き取れない文字の話まで。「単語の数が少ないと文化も貧しい」という思い込みを論破し、ブッシュマン語でも“くさや”は語れると明快に証明する―。数十言語を自在にあやつる破格の天才言語学者が初めて語り下ろした平易かつ高度、専門用語一切なしの、目からウロコの言語学講義。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
西江/雅之
1937年東京生まれ。言語学・文化人類学者。早稲田大学大学院(芸術学)修了後、フルブライト奨学生としてカリフォルニア大学(UCLA)大学院に留学。主に東アフリカ、カリブ海域、インド洋諸島で言語と文化の研究に従事。ピジン・クレオル語研究のパイオニア的存在。東京外国語大学、東京大学、早稲田大学、東京芸術大学などで教鞭をとった。スワヒリ語文法、スワヒリ語辞典を二十代に独力で編纂。現代美術、音楽活動にも多く関わる。また、エッセイストとしても知られ、多くの高等学校国語教科書に作品が採用されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに
【第1講】新宿語が四言語にカウントされる理由
――世界言語事情(1)
「異なった言語とは意味が通じない言語のことだ」という思い込み 16
世界の言語数を正確に掴むことはできない 19
言語のさまざまな区切り方 22
ナントカ語か方言か、それが問題だ 25
「わたくしは食事」「ぼくはごはん」「おれは飯」 27
「ことば」はその場、その時、一回限り 30
母語と母国語の違い 32
ロシアは遠く、アメリカは近い 35
文字が読めるけど文字が読めない人 38
自分の母語で生活できる国は少ない 41
ソマリアの郵便局から手紙の翻訳屋がいなくなるまで 43
独自の文字はわずかに数種類 48

【第2講】得体が知れないバイリンガリズム
――世界言語事情(2)
二言語、三言語は当たり前 53
「異なった二つの言語」とは? 56
バイリンガリズムの考え方・その一 58
バイリンガリズムの考え方・その二 61
バイリンガルの頭の中は…… 64
バイリンガルは「二つの文化」を持っている? 66
話題が変われば、言語も変わる 68
言語と仲間意識の深い関係 71

【第3講】現状までの意味、現状からの意味
――置き換え・翻訳・尻拭い
「意味」その一は「価値」である 78
「意味」その二は「置き換え」である 79
学問は尻拭いである 82
「意味」その三は「世界の創り変え」である 86
分析的な「意味」と連想的な「意味」 89
辞書の現在と未来 91
すべては変わる 93
"share"の意味で「あれ?」と思ったことありませんか 95
一単語文化論には要注意 97
日本語でしか言えないことなんてない 102
存在論が流行る国、流行らない国 104
翻訳とは「演奏」である 106
フランス語にない「いただきます」をどう表現するか 109
三十言語が乱れ飛ぶ朝刊 111

【第4講】ことばがわかる犬はこの世に存在しない
――伝え合いの七つの要素
「ポチ、けさの散歩は面白かったか」 118
ことばだけで物事が通じると思ったら大間違い 122
真夜中の電話で「もしもしお元気ですか」 126
ひと口に「ことば」と言っても…… 129
いびきは「ことばの声」ならず 131
世界は「のっぺらぼう」である 134
百文字で書く「おーいお茶」 136
ことばを支える四つの背景 139
文学は「言語」作品、落語は「ことば」作品 143
剣幕は言語より強し 145

【第5講】ロシア語でさえずるか、日本語でさえずるか
――言語の七つの性質
「コ」「レ」「ワ」「カ」「ベ」「ダ」と「コレ」「ワ」「カベ」「ダ」 150
"glass"で作る「グラス」と「ガラス」 152
優れたヤクザはやさしく脅す 153
歴史を語るチンパンジーはいない 155
老いも若きも皆しゃべる 156
人間だけがちぐはぐだ 158
ロシア語でさえずるか、日本語でさえずるか 159
 外国語の歌を聴くとはどんなこと? 161

【第6講】幼稚園の子にできて大学生にできなかった試験問題
――分ける・深入り・リアリティ
「けさのポチ」「昼のポチ」「夕方のポチ」 166
深入りの先にある「リアリティ」 169
「どっちつかず」は怪しい 171
タブーはみんなに身近なことだからタブー 176
黒板の上のゲンジゲジ、床の上のゲジゲジ 178
「イワシとクジラ」で試験に落ちて 180

【第7講】これからの外国語とのつきあい方
――グローバリゼーションと言語
使える単語、知っているつもりの単語 187
「英語ではこう言うのに……」は禁物 192
三人称の太郎、四人称の次郎 194
難しい言語は存在しない 197
「外国語が身につく」とはどんなことか 199
覚えられる単語の数には個人的な限界がある 201
「額面通り」ということ 203
日本語は「あいまいな言語」ではない 204
国際語としての英語とは 207
英語はできて当たり前 209
英語で叫ぶ「世界・英語化反対!」 212
「日本語は大切」という話とはまた別なこと 214

あとがき 217

■「英語で叫ぶ「世界・英語化反対!」」より
「地球化」、それはすなわち、いま盛んに語られているグローバリゼーションですが、この地球化の過程においては、そうした動きに対抗する形で、一つ一つの国の言語こそ大切だといった考えも当然出てきます。極端な人が、「やはり日本語は世界で一番すばらしいんだ!」と言い出すようなことも出てくるわけです。
文化というのはつねに、こういう相反した動きを持っているんです。かつて日本語には、非常に多数の互いに通じないような方言があったにもかかわらず、第二次大戦後あっという間に、ある程度みんな標準語に近い言語で話すようになった。そのことで、テレビ放送が果たした役割は圧倒的です。英語の場合には、現在、それが世界規模で起こっているわけです。もちろん、新しい情報技術が果たしている役割は、国際政治や経済的な力関係と同様に大きい。
今や理念というような崇高なものではなくて、もっと言えば、「世界・英語化反対!」というスローガンでさえも、英語で言わなければならなくなったという、こういう傾向を帯びてきたんですよ。

■書評
ニューギニアには色を表す単語といえば、黒、白、赤に当たる三色しかない。しかし、人々は極彩色の仮面を作る。

◎■「氣」の威力■2017年02月09日 18:23

「氣(気)」を含むたくさんの表現を持つ日本語。その意味がわかった氣がします。


藤平 光一 (著)
単行本: 278ページ
出版社: 講談社 (1990/4/18)


藤平光一 (著)
フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 8017 KB
紙の本の長さ: 177 ページ
出版社: 幻冬舎 (2015/1/30)

■商品の説明
内容紹介
氣を生活に応用すれば人生はこんなに変わる「氣」は特別なものでなく全て理にかなっている.心身を統一し,天地の氣と交流すればまちがいなく人生の勝利者となれる.王・広岡・長嶋氏や宇野千代氏絶賛の書

内容(「BOOK」データベースより)
あなたにも、わけなく「気」のエネルギーが出せる―。合気道十段の著者が生涯をかけて確立した「気」の応用、決定版。

著者について
1920年栃木県生まれ。慶応義塾大学卒業。助膜炎にかかるなど病弱のため、強い体と心を求めて、禅やみそぎの呼吸法を修行。19歳のときから合氣道を学び、最高段位10段を得る。1953年渡米、ハワイ州をはじめ20州に合氣道を普及する。「氣」による王貞治選手の一本足打法の指導、千代の富士の脱臼を看るなど、つとに有名。1971年「氣の研究会」を組織し、以後心身統一道・氣の原理普及に努める。同会会長。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
藤平/光一
1920年1月20日、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。肋膜炎にかかるなど、幼少のころより病弱だったため、強い心と身体を求めて、坐禅や神道の「みそぎ」の呼吸法を修行。19歳から合気道開祖の植芝盛平に師事。後に最高段位である十段を得る。終戦後から中村天風に師事。1953年から単身で世界をまわり、アメリカを皮切りに合氣道の普及に尽力する。1974年以降、氣の原理(心が身体を動かす)に基づいた心身統一合氣道を世界中に普及し、多くの指導者を育成する。2011年5月19日、91歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、単行本版に関連付けられています。

■目次
プロローグ 氣は誰にでも出せる
「氣」が打たせた王の七〇〇号ホームラン 13
氣の出ている人、引っ込んでいる人 16
氣が生んだ江川投手の剛速球 17
あなたにも氣が出せることを証明する 20

第一章 氣とは何か
なぜ「気」を「氣」と書くのか 25
氣とはいったい何か 26
人間の心も肉体も氣が大本 29
天地の氣を囲ったものが生命 30
ハーバード大・アイゼンベルグ博士との対話 32
陰陽五行説の間違い 34
六十歳でも現役力士を投げ飛ばすことができる 115
力を使わずに瞬時に相手をひっくり返す技術とは 117
相手にふれずに投げることは不可能 119
同時に飛びかかる七人の大男を投げ飛ばすことがなぜ可能か 120
背後から不意に飛びかかる人間がわかる 124
"氣の配り"とは 127
眼球障害のウィルソン・ラウ氏は氣で立ち直った 129
強い統一体をつくる「一教運動」とは 132

第三章 私はいかにして氣を体得したか
先祖は栃木県赤羽の代官だった 139
祖父が頭取の下野銀行が倒産 141
母の力で返した七〇万円の大借金 142
もともと虚弱児だった私 143
九歳で柔道家の父から柔道を教わる 144
十六歳で慶応予科へ 145
肋膜炎で運動禁止の診断を受ける 147
体の故障が病、氣まで病むのが病氣だと悟る 148
山岡鉄舟の高弟・小倉鉄樹の著書を読んで開眼 150
坐禅の会「一九会」入門 152
厳しい修行の結果、肋膜が完治 153
「天上天下唯我独尊」というあだ名の由来 156
私はなぜ合氣道の門を叩いたのか 158
先生以外に私を投げ飛ばす者がいなくなった 161
応召――東部第三六部隊二等兵 164
何ともなかった軍隊のしごき 168
初めての銃剣術で下士官をまかす 170
豊橋予備士官学校へ中隊一番で入校 172
私は立ったまま眠ることができた 174
部隊でただ一人教育総監賞受賞 177
戦地で欠かさなかった一日二〇〇回の藤平式呼吸法 179
戦闘――死の恐怖のなかで悟った 182
臍下の一点に心をしずめて統一することを知る 184
徳富蘇峰の漢詩添削を断る 186
「心が体を動かす」ことを学んだ中村天風先生との出会い 188
合氣道とは天地の氣に合するの道 190
氣の原理を世界に広める 191
ハワイでプロレスラーを投げ飛ばす 193
合氣道十段位を受ける 196
ヨーロッパに広まった氣の原理 198

第四章 氣は生活にこうして応用できる
一時間の眼球手術の間まばたきをしなかった青年 203
川に転落した車から無傷で生還した氣の実践者 204
氣を応用して痛くない注射をする 206
人間は草食動物だから汗をかく 208
姿勢が悪いとやる氣が出てこない 209
ゴルフが体によくないわけ 211
動作は左右均等に二度行うのが自然 212
現代人にはジョギングよりもウォーキングのほうが体によい 213
脚の裏側が伸びると若返る 214
どこでもリラックスできる指先ブラブラ体操 217
歩くとき、心を歩くことに向けているか 219
氣を出して難局に立ち向かう 222
"ホラ"を吹くことの効用 274
ダメな子をどう立ち直らせるか 226
子供はすべてよい子である 227
無氣力な子には「鉄の棒になる体」を教える 230
とっさの決断力・判断力を養う 232
藤平式の呼吸法で記憶力・集中力を養う 234
暗示をかければ太陽を肉眼で見つめることも 236
マイナスのクセは鏡に向かって暗示をかける 237
人前や試験であがらない方法 239
あがっているかどうかを自分で調べるテスト 241
不眠症を解消するには 244
熟睡するには足先を温める 245
病氣がなおる氣圧療法とは何か 246
簡単にできる氣圧療法 248
氣圧療法で肩こりを解消してみよう 249
氣圧療法は体のラインにそって行う 251
"藤平式氣の呼吸法"のすべて 254
肝臓病に効く藤平式の呼吸法 257
氣を用いればスムーズになる対人関係 260
年寄りの楽隠居は体に毒 261
老人性痴呆症に勝つ 262
感謝の気持ちが環境破壊を防ぐ 263

第五章 <座談会>「氣」が私を変えた
―出席者 広岡達朗・長島茂雄・王貞治・藤平光一

心を白紙にして学んだら氣が出るようになった 267
長島は先天的に氣が出ている 269
目の前で見せられると信じないわけにはいかない 271
西武ライオンズの主力選手は氣を学んでいる 273
千代の富士の脱臼に氣圧療法をほどこした 275

■カバーそでの言葉(1)
氣の理論はあらゆる場面で応用できる!――広岡達朗
私が「氣」を信じるようになったのは、柔道三段の猛者が小柄な藤平先生にかかっていったとたん、ポーンと投げられるのを目のあたりにしたときです。以後、修行に励み、西武ライオンズの選手を氣の理論を応用して指導し、日本一のチームに育てあげることができたのです。

■カバーそでの言葉(2)
氣が一本足打法を完成させた!――王貞治
私が一本足打法を完成できたのは、荒川コーチに連れられて「氣」を学んだおかげです。打つ瞬間、右足に体重がかかってしまうクセを矯正し、左足一本でビクともしない姿勢を教えていただきました。疑わず、白紙の状態で臨んだから、いい結果が出たのです。

■書評
「氣(気)」を含むたくさんの表現を持つ日本語。その意味がわかった氣がします。

○■ここで暮らす楽しみ■2017年02月07日 14:42

一生を生きるのではなく、日々を生きることで見えてきた、地球に属し、地域に属すということ


山尾 三省 (著)
単行本: 352ページ
出版社: 新泉社 (2012/4/4)


山尾 三省 (著)
単行本: 335ページ
出版社: 山と溪谷社 (1998/12)

■商品の説明
内容紹介
久島の島での暮らしの中から、人々との関わり、海や山、木や花や虫などの自然とのつきあい、さらに地球、宇宙、カミという世界にまで思索を広げ、ここで暮らすことの意味、楽しさを語る。1999年に山と溪谷社から出版されたエッセイ集を、山尾三省ライブラリーの一冊として復刊。(野草社発行)

内容(「BOOK」データベースより)
百姓として、詩人として、屋久島暮らし二十年。今日もまたゆっくり歩く著者の随筆集。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 山尾/三省 1938年、東京・神田に生まれる。早稲田大学文学部西洋哲学科中退。67年、「部族」と称する対抗文化コミューン運動を起こす。73~74年、インド・ネパールの聖地を一年間巡礼。75年、東京・西荻窪のほびっと村の創立に参加し、無農薬野菜の販売を手がける。77年、家族とともに屋久島の一湊白川山に移住し、耕し、詩作し、祈る暮らしを続ける。2001年8月28日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、単行本版に関連付けられています。

■目次
はじめに 9
縄文衝動 20
鹿を捕る 33
セーノコという新しい神話 46
モーニンググローリィ 59
棉の実 73
山ん川の湧水 86
薪採り 100
冬至の日の畑から 114
里イモというカミ 127
雨水節 142
森は海の恋人 155
シエラネバダにて(前篇) 169
シエラネバダにて(後篇) 184
千四百万年という時間 199
自分の星 自分の樹 自分の岩 212
贅沢な畑 226
水の道 239
二千年の時間 254
大山・八国山・甲斐駒・八ヶ岳 268
オリオンの三つ星 281
東北の大工 295
アオモジの満開の花 306
森羅万象の中へ 318
あとがき 334

■「あとがき」の前半部分
  この本は、一九九六年の七月号から九八年の六月号まで、丸二年間にわたって月刊『Outdoor』誌に連載したものを一冊にまとめたものである。
  アウトドアというと、一般的には野外で様々に遊ぶことや旅行をすること、多少の冒険をすることなどのように思われているが、ぼくはその中に敢えて<暮らす>という視野を持ち込んだ。なぜなら、究極のアウトドアとは暮らすことにほかならないからである。
  この二年間の暮らすという旅の中で、次第にぼくにはっきりとしてきたことは、ぼく達はこの地球に属し、ぼく達が暮らしているその地域に属しているのだ、ということであった。
  そういう体感、あるいは考え方は、二年前に連載を始めた時点においてはまだぼくに明確に訪れてはいなくて、月を重ね、年を重ねるごとに少しずつ明らかになってきたことである。これは、ぼくとしては思いもかけなかった展開である。
  何かに属することを何よりも嫌悪してきた自分が、連載を重ねるにつれていつのまにか、たとえば水に属することにこそ本当の自由と喜びがあることを知るようになり、樹に属することにこそ自分の人生があることを実感するようになってきた。
  ぼくとしては、今は訪れてきた新しい自由と喜びの出発点に立った気持ちである。

■書評
一生を生きるのではなく、日々を生きることで見えてきた、地球に属し、地域に属すということ

○■アニマルスピーク ──守護動物「トーテム」のメッセージで目覚める本当のあなた (フェニックスシリーズ) ■2017年02月05日 16:19

水辺の家に住みたいと思っていた私のトーテムアニマルはカエルなのかもしれません。


テッド・アンドリューズ (著)
単行本(ソフトカバー): 320ページ
出版社: パンローリング (2014/6/14)

商品の説明
内容紹介
悩み、壁に立ち向かうためのスピリットガイド
あなたをサポートしてくれる動物を見つけるには

トーテムアニマルを特定する質問
●昔から気になっている動物は?
●動物園に行ったら、いちばん見たい動物は?
●屋外でよく見かけたり、自然のなかで遭遇したことのある動物は?
●動物に噛まれたり、襲われたりした経験はあるか
●動物の夢を見ることはあるか

動物が教えてくれる生きるヒント
動物たちを「精霊の仮の姿」とする神話や言い伝えは世界各国に存在します。 例えば、精霊界の使者が動物の姿を借りて、コミュニケーションの取れる存在として人間の前に現れてアドバイスをくれたり、守り神として動物の姿の精霊たちを崇めることもあります。

現代社会ではそうした考えを迷信だとか、古くさいといってただのおとぎ話と思い込んでいますが、「動物はパワーをもっている」という考え方がこれほど古今東西に浸透しているのなら、ある程度の信憑性があると思うほうが自然ではないでしょうか。

本書では、「動物」という自然が、目に見える世界と見えない世界をどうつないでいるのかを考え、動物が私たちに伝えようとしていることが何なのかを解き明かしていきます。
内容(「BOOK」データベースより)
動物たちを「精霊の仮の姿」とする神話や言い伝えは世界各国に存在します。例えば、精霊界の使者が動物の姿を借りて、コミュニケーションの取れる存在として人間の前に現れてアドバイスをくれたり、守り神として動物の姿の精霊たちを崇めることもあります。本書では、「動物」という自然が、目に見える世界と見えない世界をどうつないでいるのかを考え、動物が私たちに伝えようとしていることが何なのかを解き明かしていきます。

著者について
テッド・アンドリューズ
形而上学や精神世界の分野で作家、研究者、講師として活躍。古代神秘にまつわるセミナー、シンポジウム、ワークショップ、講演会を主宰し、抽象的で難解なテーマを具体的に分かりやすく伝えることに定評があった。 催眠療法士、指圧師の資格をもち、薬草を用いた代替療法や自然治癒力を高めるホリスティック医学を研究、活用。また、ピアノ、ハープ、尺八、シャーマン・ラトル、チベット伝来の楽器を用いたカウンセリングを考案し、潜在意識の覚醒に努めた。 霊視力を備え、前世やオーラの解読、数秘術、タロットに精通。主な著書に『あなたにもオーラは見える』『自分の前世! がわかる本』(共に成甲書房)がある。2009年に他界。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
アンドリューズ,テッド
形而上学や精神世界の分野で作家、研究者、講師として活躍。古代神秘にまつわるセミナー、シンポジウム、ワークショップ、講演会を主宰し、抽象的で難解なテーマを具体的に分かりやすく伝えることに定評があった。催眠療法士、指圧師の資格をもち、薬草を用いた代替療法や自然治癒力を高めるホリスティック医学を研究、活用。また、ピアノ、ハーブ、尺八、シャーマン・ラトル、チベット伝来の楽器を用いたカウンセリングを考案し、潜在意識の覚醒に努めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに―動物の言葉を学ぶには 3
第I部 自然科のさまざまなシンボル 15
1. トーテムアニマルに学ぶ、魂と神秘の導き 16
2. 自分のトーテムアニマルを見つけよう 21
3. 自然の予兆と動物からのメッセージを読み解く 38
4. 風景が象徴するメッセージ 53

第II部 翼のもつ魔力 65
5. 自分を飛躍させる「空の通過儀礼」と鳥 66
トーテムアニマル事典【鳥】 76
(オウム/オンドリ/カッコウ/カナリア/カモ/カモメ/カラス/カワセミ/ガン/キジ/キツツキ/クジャク/コウノトリ/コンドル/サギ/シチメンチョウ/スズメ/タカ/ダチョウ/ツバメ/ツル/ハクチョウ/ハト/フクロウ/ペリカン/ペンギン/ムクドリ/メンドリ/ワシ)

第III部 哺乳類のメッセージ 159
6. 哺乳類を敬う 160
トーテムアニマル事典【哺乳類】 170
(アザラシ、アシカ/アライグマ/イタチ/イヌ/イルカ/(野)ウサギ/ウシ/ウマ/オオカミ/カワウソ/キツネ/キリン/クジラ/クマ/コウモリ/サイ/シカ/シロイワヤギ/スカンク/ゾウ/トラ/ネコ/ネズミ/ビーバー/(オオツノ)ヒツジ/プレーリードッグ/ライオン/リス/ロバ)

第IV部 昆虫と爬虫類のユニークな言葉 261
7. 昆虫の世界をのぞく 262
トーテムアニマル事典【昆虫】 270
(アリ/カマキリ/クモ/チョウ/トンボ/バッタ/ミツバチ)
8. 爬虫類の神秘 289
トーテムアニマル事典【爬虫類】 296
(ウミガメ/カエル/カメレオン/トカゲ/ヘビ/ワニ)

おわりに―文明社会でトーテムアニマルと出会うには 316

■「おわりに」の中間部分から
自然界は植物、動物、人間のコミュニティです。おのおのが生態系の一端をにない、お互いを必要としています。自然界で起きることは私たちに影響し、私たちに起きることは動植物に影響します。人間社会だけを切り離そうとしても、そうはいきません。自然と人間の共鳴は現実に起きています。たとえ人間が気づかなくても、自然は気づいています。


■書評レビューより
「葉っぱ一枚、蟻んこ一匹にも神秘を感じるような方に、特におすすめします。」

■書評
水辺の家に住みたいと思っていた私のトーテムアニマルはカエルなのかもしれません。


○■内観法■2017年01月31日 19:20

内観法は洗脳なのかそれとも自己暗示や伝統的な成人儀礼にも通じる手法なのか


吉本 伊信 (著)
単行本: 285ページ
出版社: 春秋社; 新版 (2007/11)

■内容紹介
わずか一週間で人間は劇的に変わる----。不安、嫌悪、恨み、暴力、破壊......。解決の糸口は内観にあった!
古くから日本に伝わる宗教的修行法に改良を加え、宗教色を払拭した、独自の心理療法・自己変革法を確立した著者の「自伝的」内観入門書。

内容(「BOOK」データベースより)
古くから日本に伝わる宗教的修行法に改良を加え、宗教色を払拭した、独自の心理療法・自己変革法を確立した著者の「自伝的」内観入門書。

内容(「MARC」データベースより)
一週間の集中的反省が、人間を奇跡的に変える。今、日本のオリジナルな心理療法として世界から注目。浄土真宗から出発し、特定な宗教にこだわらない自己洞察の方法、内観法を紹介する。65年刊「内観四十年」の改題。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
吉本/伊信
大正5年奈良県大和郡山市、浄土真宗の信仰の篤い家庭に生まれる。昭和7年奈良県立郡山園芸学校卒業。昭和11年浄土真宗の修行法「身調べ」を実修。昭和12年非常な辛苦ののち、宿善開発を体験。内観法の普及を開始。昭和13年会社を経営しながら、内観法普及に励む。昭和16年「内観法」の名称と形式をほぼ確定。昭和29年内観法を奈良少年刑務所で実施。京都・大阪・和歌山各刑務所の篤志面接委員を拝命のほか、全国各地の矯正施設や学校に内観法普及。昭和63年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
新装版について 日本内観学会会長・東京大学教授 村瀬孝雄 1
内観とは何か 信州大学教授 竹内 硬 7

一 私の求めた道 31
1 妹の死 32
2 故郷の人々 38
3 真実を求めて 45
4 西本諦観師 57
5 初めての実習 59
6 寺本師のお育て 64
7 家出 69
8 洞穴の独り開悟 78
9 嘘の講習会 88
10 方針決定 91
11 ついに宿善開発 95

二 道に励みつつ 103
1 岳父の入信 104
2 商業への精進 106
3 大改革 108
4 高田の母 114
5 サキヱ姉の求道 117
6 教えの方針 119
7 上野貞造さんと寺本清祐師 121
8 教えのモットー 124

三 内観の大衆化 130
1 女子工員に試行 130
2 戦争の終結 132
3 商道と内観 134
+商道と内観 池田助二
4 さまざまな試み 162
5 求道者は金の延べ棒 163
+業報に泣く 米沢諦順
6 病と闘いつつ 169

四 矯正教育界へ―八年の歩み(昭和二十九年~三十七年) 176

五 内観を行った強迫神経症の一例
●岡山大学医学部 横山茂生・洲脇 寛 201

六 内観の実例 213
1 面接記録 213
2 内観のあと 219

付 精神医との質疑応答
●東京慈恵会医科大学精神神経科心理療法研究会にて 225

あとがき 261
著者記 264
吉本伊信略年譜 267
『内観四十年』を読んで 佐藤幸治 272

■「新装版について」の冒頭部分
  本書は『内観四十年』の新装版で、著者のご遺族はじめ筆者も原題のままを強く希望しましたが、諸般の事情で改題して再刊されることになりました。まず、読者のご了承をお願いする次第です。
  吉本先生は、数えの九歳で妹様を亡くされたのが契機でご母堂の真剣な信心に付き合って仏道への強い結び付きをもつこととなり、この時に内観への道の第一歩が始まったと考えておられ、以降四十年の歩みを四十九歳の時に記されたのが本書に他なりません。内観を学問的に理解する上でもかけがえのない資料ですが、同時に内観への入門書等多くの価値が秘められていると考えられます。

■「内観とは何か」の冒頭部分
  五十三回も万引した中学生、小学校を次々に焼きはらった放火青年、十六歳からヤクザの世界に入り、あらゆる犯罪に手をそめ、十三年も刑務所で過ごしてきた親分、これらの人々がわずか一週間の"内観"によって、忽然として、別人のごとく人が変わり、その後、世の過ちを犯しつつある不幸な人々の救済に奮闘している。それはまことに現代の奇跡である。この内観法なるものは、奈良県大和郡山市、吉本伊信氏が、古来、日本に伝わったさまざまな宗教的修行法をもとにして、現代的にこれを改造し、簡易化し、独自な様式を創案したものである。そしてこれは、今や宗教性を全く除去し、一個の科学的な精神治療法となっているものである。

■「著者記」の冒頭部分
  以上かんたんですが、内観法のあらましをご紹介しました。本文でも申しましたように、内観は理屈ではなく、なによりも実際に体験していただくところに価値があります。教養を深めたり、理論をたくわえていくには、書物その他に頼ればよいのですが、自分をよくみつめ、自分の姿を正確につかむためには、外界から遮断された場で、徹底的に自分一人で、生身の自分と向き合う以外に方法はありません。

■書評
内観法は洗脳なのかそれとも自己暗示や伝統的な成人儀礼にも通じる手法なのか

○■平等と不平等をめぐる人類学的研究■2017年01月27日 10:53

人類学者が平等性を考えるとき、金持ちに対する陰口や噂は、金持ちの身勝手な行動を抑制するための重要な要素となるのだ。


寺嶋 秀明 (編集)
単行本: 298ページ
出版社: ナカニシヤ出版 (2004/04)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
人々の生が躍動する世界のさまざまな民族誌から、平等・不平等の根源を問い人間性の深淵を照射する。

内容(「MARC」データベースより)
人間はなぜ平等にこだわるのか。人々の生が躍動する世界の様々な民族誌から平等・不平等の根源を問い、人間性の深淵を照射する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
寺嶋/秀明
1951年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。文化人類学、生態人類学専攻。神戸学院大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
第1章 人はなぜ、平等にこだわるのか 寺嶋秀明 3
―平等・不平等の人類学的研究―
1 「壺から出てきた魔人」 3
―平等、このやっかいなもの―
2 「はじめに平等ありき」 13
―始原的平等主義の系譜―
3 不平等の起源から平等の考察へ 22
―現代の人類学の課題―
4 平等をめぐる霊長類学と人類学 40

第2章 狩猟採集社会における食物分配と平等 北西巧一 53
―コンゴ北東部アカ・ピグミーの事例―
1 はじめに 53
2 調査地とそこに住む人々 55
3 政治的、社会的な面での平等 58
4 経済的な平等 60
5 食物分配の社会的側面 79
6 おわりに 86

第3章 不平等社会に見る平等への契機 関本照夫 92
―ジャワ農村の事例―
1 はじめに 92
2 ジャワにおける不平等 93
3 D村の土地所有・経営状況 94
4 村の中で平等なもの 98
5 ヒエラルキーと言葉遊び 108
6 おわりに 128

第4章 消えた村・再生する村 杉山祐子 134
―ベンバの一農村における呪い事件の解釈と権威の正当性―
1 はじめに 134
2 消えた村 136
3 男たちの対立・女たちの選択 157
4 消えた村が再生する 163
5 おわりに 167
―揺らぎを組み込んだ社会―

第5章 キリバス南部環礁における物資欠乏下の「平等」 風間計博 172
―窮乏の回避を軸にして―
1 はじめに 172
2 タビテウエア・サウスの概略 175
―物資欠乏下の生活―
3 平等性と集団性 179
―長老と集会所―
4 財・物資蓄積の否定 182
―社会集団による個人的受益の分散化―
5 懇請による財の分配 190
6 個人所有の強化 199
―物資の秘匿―
7 窮乏を回避するために 206

第6章 ねたむ死者の力たち 池上良正 214
―日本の民衆宗教史に見る平準化の規範―
1 死者の祟りと平準化の規範 214
2 <祟り―祀り>システムの痕跡 217
3 初期仏教の民衆布教 220
4 仏教的論理による普遍主義化 224
5 <供養>システムによる生者の主体性の強化 229
6 祟りにおびえない人々 232
7 死者の祟りの根深さ 235

第7章 平準化システムとしての新しい総有論の試み 菅 豊 240
1 はじめに 240
2 法学における総有論 243
3 非・法学系の社会科学における総有論 251
4 新しい総有論 255
5 おわりに 263

第8章 家族社会の進化と平和力 西田正規 274
―家族・分配・平等性―
1 はじめに 274
2 二足歩行の意味 276
3 類人猿の武力 279
4 武力と平和力 282
5 おわりに 289

あとがき 291
事項索引 297
人名索引 298

■「あとがき」の第一段落
本書のなかで具体的に明らかにされたように、平等と不平等は、あらゆる意味において人間の生き方そのものにかかわる問題である。それは一見平易なことがらのように思われるが、その奥行きはことのほか深く、人間存在の根源に絡みついているのである。私たち人類学をなりわいとする者は、フィールドワークのために地球のあちこちに行くのだが、どこに赴こうとも、かならずはそのフィールドにおいて、自らの感性に強く訴えかける平等と不平等の姿に出会い、心に焼き付けて帰国する。ただしその後、それらについてはあまり声高に語られる機会もなく、せいぜい民族誌の片隅に取り上げられるか、フィールドワーカー個々人の胸の中にもやもやとした澱として残されるばかりであった。そういった平等あるいは不平等の本当の価値について自覚的に認識され、語られ始めたのはつい最近のことである。

■書評
人類学者が平等性を考えるとき、金持ちに対する陰口や噂は、金持ちの身勝手な行動を抑制するための重要な要素となるのだ。

○■脳ってすごい!――絵で見る脳の科学■2017年01月16日 15:49

増築を重ねてでき上がった脳はそもそも思考のためではなく制御のための機関。顔や体と同様に差異を持ち、ときに不都合な癖や要件を持つ存在でもあるのだ。


ロバート・オーンスタイン (著), リチャード・F・トムソン (著), デイヴィッド・マコーレイ (イラスト), 水谷 弘 (訳)
単行本: 215ページ
出版社: 草思社 (1993/06)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
基礎知識から新しい研究の成果まで、マコーレイの絵とともに脳の宇宙を道案内する。

著者について
ロバート・オーンスタイン
スタンフォード大学の人間学研究所長で生理学の教授。カリフォルニア大学の医学センターの教授も兼ねる。これまで、大脳半球の機能、バイオフィードバック、瞑想などの研究にたずさわってきた。アメリカにおける脳研究の指導的人物の一人。著書は多いが、本書以外の邦訳には次のものがある。
『時間体験の心理』(岩崎学術出版社、1975)
『意識の心理―知性と直観の統合』(産業能率大学出版部、1976)
『脳と健康―心とからだを守る脳』(D・ソーブルとの共著、東京図書、1990)

リチャード・F・トムソン
ハーヴァード大学の心理学教授を経て、現在スタンフォード大学の心理学・生理学教授。米国科学アカデミー会員。小脳にも記憶を蓄える場所があることをほぼつきとめた。

デイヴィッド・マコーレイ
イラストレーター、著作家。『ピラミッド』『カテドラル』『キャッスル』『アンダーグラウンド』(邦訳、岩波書店)のシリーズは高い評価を受けた。このほか、邦訳には『道具と機械の本』(岩波書店)、『エンパイア・ステートビル解体』(河出書房新社)がある。

水谷 弘(みずたに・ひろし)
東京大学教養学部理科2類および同大学医学部を卒業。虎の門病院専攻医、東大医学部脳神経外科医局長、都立墨東病院脳外科医長、都立府中病院脳外科部長を経て、現在、昭島市にある野村病院の副院長。著書に『脳死論』『脳死と生命』『人間のからだと病気』(前3冊、以上すべて草思社)がある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
まえがき 3
●不思議な風景――脳の進化を解剖図とともにたどる 7

PART I 大増築建造物としての脳―部屋、柱、煉瓦、そして化学物質 23
1 脳はどんなつくりになっているか 24
2 知覚する脳――経験をつくりだす柱 45
3 神経細胞――脳の建築材料 65
4 脳の化学――分子がメッセンジャーとなる 86

●ダヴィデが母親を認める――視覚系早わかり 105

PART II 脳、心、そしてそれが創造し、記憶する世界 133
5 記憶する脳 134
6 右の脳と左の脳 151
7 個性をつくる脳 164
8 健康を保つ脳 171

●つつましい提案――われわれすべての啓発と楽しみのために巨大な脳を設計し、建築し、利用しよう 181

訳者あとがき 212

■カバーそでより
「すばらしい道案内の本である。
ありきたりの書き方ではなく、新しい研究成果を、慎重に、だがときに大胆に提示している。」―ニューヨーク・レヴュー・オブ・ブックス

「読者を脳の内部の不思議な風景へと導いていくマコーレイの絵は、著者たちの明快な記述をいっそうわかりやすいものにしている。」―サンフランシスコ・クロニクル

■書評
増築を重ねてでき上がった脳はそもそも思考のためではなく制御のための機関。顔や体と同様に差異を持ち、ときに不都合な癖や要件を持つ存在でもあるのだ。


○■サンカと説教強盗〔増補版〕■2017年01月15日 14:18

大正15年から昭和4年にかけて60件を超える窃盗・強盗事件を起こして帝都を騒がせた、サンカ出身とも言われる説教強盗。その逮捕までの経緯を推理する前半部分は面白い。


礫川 全次 (著)
単行本: 255ページ
出版社: 批評社; 増補版 (1994/12)

■商品の説明
内容紹介
昭和初期、帝都西北部の新興住宅地をねらう強盗が跋扈した。説教強盗妻木松吉。その兇悪な手口から捜査当局は説教サンカ説を流す。後のサンカ小説家三角寛らも関わった事件の真相を追う。
内容(「BOOK」データベースより)
昭和初期、東京に「説教強盗」が現れた。その名は妻木松吉。その兇悪な手口から、警察は犯人サンカ説を流した。捜査当局に対抗し犯人を追う、後のサンカ小説家、新聞記者三角寛。大戦を前にして物情騒然たる帝都の、富裕な新興住宅地西北地区にねらいを定めた一世説教強盗の、謎に包まれた出自と捕まるまでの犯行経路を追う。

内容(「MARC」データベースより)
大正末期から昭和初期に「帝都」を震憾させた説教強盗。事件の背後に見え隠れするサンカ。事件の全貌を克明に調べ上げ、実像と虚像が同居し、現像までが交錯するサンカと説教強盗の真相に肉迫する。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
礫川/全次
1949年生まれ、在野史家。フィールドは、近現代史、犯罪・特殊民俗学。歴史民俗学研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 3
第一章 説教強盗とは 13
泣く子も黙る説教強盗 14
前代未聞六五件の強盗 17
用意周到な犯行計画 24
強要・暴行・説教 25
どんな犬でもひとにらみ 30
意表をついた逃走経路 31

第二章 説教強盗事件の地理 35
事件の地理的背景 36
旧東京から大東京へ 37
関東大震災の影響 40
城西・城北への人口移動 42
説教強盗の出没範囲 44
西巣鴨町字向原 47
説教強盗の地理感覚 52

第三章 翻弄された捜査陣 53
小沼米店における失態 54
高田署前における失態 56
旧態依然の捜査体制 58
魔の時代、昭和初年 60
捜査体制の一新 62
小沼米店の指紋をめぐって 63
鮮明な四指の指紋 65

第四章 説教強盗捕縛さる 67
前科一犯妻木松吉 68
不自然な経緯 71
捜査当局の秘密 73
左官「屋久米吉」 75
空前の大ニュース 76

第五章 新聞記者三角寛の挑戦 83
超人的な取材活動 84
新聞と警察 86
十二月三〇日記事 88
三角寛、犯人をキャッチ 91
追いつめられた捜査当局 93

第六章 説教強盗「山窩」説 99
俗説の発生源 100
黒装束五人組 103
特殊な侵入盗 105
薄弱な根拠 107
不幸な生い立ち 108
義父と松吉 111

第七章 「山窩」の虚像と実像 113
近代「山窩」像について 114
警察用語としての「山窩」 116
特殊な侵入盗と忍者 117
凶悪犯グループと忍者 119
サンカ集団と忍者 122
忍者・山窩・警察 123
虚像としての「山窩」 125

第八章 「サンカ」とは何か 127
サンカの定義 128
サンカをめぐる難問 130
サンカの語源 131
サンカの源流 134
サンカと下層生活者 136
組織性と犯罪性 140

第九章 サンカの漂泊性と被差別性 145
宮本常一のサンカ観 146
サンカと山中の住民 148
サンカの被差別性 150
番非人とサンカ 152
番非人とサンカの共通性 156

第十章 三角サンカ学の意味 159
新聞記者から小説家へ 160
山窩小説の意味 162
サンカ学研究の動機 164
三角サンカ学の特徴 165
最後のサンカ集団 167
説教・口説き・物乞い 169

補章 サンカ再論 173
資料編①~⑧ 189
あとがき 254

■「はじめに」
  サンカとは何か。
  ある時は古代からの伝承を伝える一群の人々であり、ある時は山野を疾駆する超人的パワーの持ち主である。またある時は警察を出し抜く特殊な犯罪集団である。
  しかし、結局の所、これらサンカ像は、現実に押しつぶされた現代人がサンカに仮託した「虚像」に過ぎないのではないか。
  人々は自らの渇望に基づいて、勝手なサンカ像を創り出しているに過ぎないのではないか。サンカが既に過去の存在であることを十分知りながら。
  従来のサンカ論にあきたらなかった私は、三角寛がサンカと関わることになった説教強盗事件について詳しく調べなおしてみようと思いたった。この事件がなければ、三角のサンカ小説もなかっただろうし、サンカの存在が広く知られることもなかっただろうからである。
  ところが、この説教強盗事件というのは実に妙な事件であり、調べれば調べるほど不可解な点が出てきた(謀略事件としか思えない一面がある)。しかも、犯人がサンカ出身というのも単なる「ウワサ」に過ぎず、確たる証拠は何もなかったのである。
  本書は、サンカ論を目指したものではあったが、この不可解な事件にややページを割きすぎたかもしれない。しかし、この事件を詳しく追ってみたことによって、従来のサンカ像とは違う「現実的」なサンカ像が見えてきた気がする。もっとも本書で示し得たサンカ像はまだ極めて未成熟なものであり、今後さらに「現実」に追っていかなくてはならないと感じている者である。
  読賢の御批判を期待したい。
〔付記〕本増補版は、初版に補章及び資料編を加えたものである。初版にあった誤字等は訂正し、数か所で表現を改めたが、内容の改訂はおこなわなかった。「まえがき」、「あとがき」も元のままである。右付記する(一九九四・八・二七)。

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サンカと説教強盗―闇と漂泊の民俗史

■書評
大正15年から昭和4年にかけて60件を超える窃盗・強盗事件を起こして帝都を騒がせた、サンカ出身とも言われる説教強盗。その逮捕までの経緯を推理する前半部分は面白い。