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■秘密結社―世界を動かす「闇の権力」■2018年05月30日 21:05

子孫を残してつながることによってのみ意味を持つ存在が「命」である以上、ヒトだけが例外であるはずはない。ならば、このような本を通じた知識は、ぜひとも要求なのだ。



桐生 操 (著)
新書: 305ページ
出版社: 中央公論新社 (2007/9/1)

商品の説明


内容(「BOOK」データベースより)


世界史を動かし、現代でも政治、経済からテロリズム、宗教、犯罪にまで、ただならぬ闇の力を及ぼし続ける秘密結社。代表的な団体の全貌を俯瞰し、関わった事件の数々を一冊にまとめた力作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)


桐生/操
パリ大学(ソルボンヌ大学)、リヨン大学に留学し、主にフランス文学や歴史を専攻する。帰国後、執筆活動を開始。ルネサンス期を中心とした西洋の歴史人物の評伝をはじめ、歴史の知られざるエピソードを次々と発表し、好評を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次


序章 秘密結社とは何か 17
第1章 世界を動かす秘密結社の全貌 23
フリーメーソン 世界統一をめざす 25
イルミナティ 世界を動かす13血流とは 63
三百人委員会 10億人を支配下におく巨大な権力の実態とは 82

第2章 『ダ・ヴィンチ・コード』で注目された秘密結社の真実 93
テンプル騎士団 正義のヒーローが、なぜ犯罪集団に変容したのか 95
シオン修道会 名を連ねる数多くの有名人 114

第3章 神秘結社の謎に迫る 127
トゥーレ協会/ヴリル協会 ヒトラーに影響を与えたオカルト集団 127
薔薇十字団 職人たちの組合が密かに錬金術を伝承 140
地獄の火クラブ 不良貴公子たちの社交クラブが織りなす幻の性の祭典 151

第4章 魔術結社の実態を知る 159
薔薇十字カバラ会 宗教家を呪い殺すほどの力が本当にあったのか 161
悪魔協会 マリリン・モンローとの意外なつながりとは 171
東方聖堂騎士団 現代にひっそりと生きる性魔術団 183
黄金の夜明け団 それでも脈々と生きつづける結社 193
神智学協会 「心霊学者のスター」が設立 207

第5章 政治結社・宗教結社の正体を探る 221
・政治結社
円卓会議 「一大帝国連邦」を夢見て 223
CFR 世界政府設立をめざす 226
ビルダーバーガー 世界のトップで形成されたシンクタンク 232
・宗教結社
グノーシス派 信仰よりも知識を重んじる男女同権の宗派 235
カタリ派 栄華ゆえに疎まれ、迫害された悲劇の宗派 241
エッセネ派 裏切り、反目、捏造、恐怖支配…… 249

第6章 秘密結社をめぐる迷宮入り事件 263
ロベルト・カルビ変死事件 裏舞台でも暗躍した男の結末とは 265
モーツァルト変死事件 暗号化した音楽に秘められた秘密 282
9・11事件 前代未聞の大事件の背景に隠された驚くべき真相 291

主要参考文献 301

書評


子孫を残してつながることによってのみ意味を持つ存在が「命」である以上、ヒトだけが例外であるはずはない。ならば、このような本を通じた知識は、ぜひとも要求なのだ。

◎■アーロン収容所―西欧ヒューマニズムの限界■2018年04月11日 21:48

仏教とキリスト教の違い、牧畜や屠殺が与える心理的影響、ビルマまで遠征した日本軍に対する現地の反応、捕虜となってもしたたかを持っていた日本人兵士たち。この本は、読み継がれる価値がある。



会田雄次 (著)
新書: 235ページ
出版社:中央公論社(1962/11)

商品の説明


内容紹介


イギリスの女兵士はなぜ日本軍捕虜の面前で全裸のまま平気でいられるのか、彼らはなぜ捕虜に家畜同様の食物を与えて平然としていられるのか。ビルマ英軍収容所に強制労働の日々を送った歴史家の鋭利な筆はたえず読者を驚かせ、微苦笑させながら、西欧という怪物の正体を暴露してゆく。激しい怒りとユーモアの見事な結合と、強烈な事実のもつ説得力のまえに、読者の西欧観は再出発をよぎなくされよう。

内容(「BOOK」データベースより)


英軍は、なぜ日本軍捕虜に家畜同様の食物を与えて平然としていられるのか。女性兵士は、なぜ捕虜の面前で全裸のまま平然としていられるのか。ビルマ英軍収容所に強制労働の日々を送った歴史家の鋭利な筆はたえず読者を驚かせ、微苦笑させつつ西欧という怪物の正体を暴露してゆく。激しい怒りとユーモアの見事な結合がここにある。強烈な事実のもつ説得力の前に、私たちの西欧観は再出発を余儀なくされるだろう。

著者について


一九一六年(大正五)京都府に生まれる。四〇年(昭和十五)、京都帝国大学史学科卒業。四三年(昭和十八)に応召、ビルマ戦線に送られ、戦後二年間、英軍捕虜としてラングーンに抑留された。帰国後、神戸大学、京都大学(人文科学研究所)をへて、京都大学名誉教授。専攻はイタリア・ルネサンス史。著書は『アーロン収容所』『ルネサンスの美術と社会』『ミケランジェロ』『ヨーロッパ・ヒューマニズムの限界』『合理主義』『日本文化への直言』『日本人の意識構造』『事実と幻想』、編著に『マキアヴェリ』(『世界の名著』16)、共著に『近代への序曲』(『世界の歴史』7)などがある。九七年(平成九)、逝去。

目次(大項目のみ)


まえがき
捕虜になるまで 2
強制労働の日々 36
泥棒の世界 76
捕虜の見た英軍 102
日本軍捕虜とビルマ人 153
戦場と収容所 人間価値の転換 187
帰還 226

書評


仏教とキリスト教の違い、牧畜や屠殺が与える心理的影響、ビルマまで遠征した日本軍に対する現地の反応、捕虜となってもしたたかを持っていた日本人兵士たち。この本は、読み継がれる価値がある。

◎■トウチャン一家と13年―わがアマゾン (朝日ノンフィクション)■2017年12月27日 12:15

未踏破地に生きるマチゲンガ族家族の伝統的な暮らしと文明化の過程は人類史の縮図だ



関野 吉晴 (著)
単行本: 247ページ
出版社: 朝日新聞社 (1986/10)

商品の説明


内容(「BOOK」データベースより)


1971年、ゴムボートによる大アマゾン全流6千キロの探検行に成功した著者は、この地球規模の原始風景と太古さながらの生活形態を続けるインディオ・マチゲンガ族に惹かれ、トウチャンと命名したインディオ一家との親しい付き合いが始まった。そして13年、歳月は文明に憧れる6男2女の子供たちのうえにどのように流れたのか。アマゾンの森の奥深くからトウチャン一家は、不必要なものを身に付けすぎたわれわれ“文明人”へ警鐘を鳴らし続ける。

著者について

関野 吉晴(せきの よしはる、1949年1月20日 - )は探検家・人類学者・外科医。武蔵野美術大学教授。1999年植村直己冒険賞、2000年旅の文化賞(旅の文化研究所)。

目次


シンキキベニ川の出会い 21
長女ドーサがすすり泣いた夜 34
六男ゴロゴロは冒険の日々 47
数なんか無用!狩猟採集の豊饒 57
次女オルキーディアの初恋 68
オルキーディア ついに川を下る 78
五男ソロソロが略奪した人妻 89
次男ハポン 駆け落ちと逆転 101
長男アントニオ”晴れ姿”の表裏 113
一夫多妻制 気苦労が多い男 123
仕事に追われる三男センゴリ 149
四男ファン 文明の囚われ人 162
学校が子供たちを縛り始めた 171
文明化が求める村長の条件 180
国立「保護区」はどこか本末転倒 191
逃げるんだ!アミワカが来る 202
米仏隊殺害 犯人は誰なのか 213
大胆な米仏隊と臆病な私との差 224
マチゲンガ わが師わが友 235

あとがき

書き出しの部分から


シンキキベニ川の出会い
  一九八五年四月、私はペルーの古都クスコの空港に降り立った。首都リマからジェット機で一時間、十五、六世紀に栄えたインカ帝国の首府だが、なにしろアンデスの山中、標高は三四〇〇メートル。さすがに空気が薄い。つねづね高度には自信のある私がだ、半年ぶりに訪れると、一瞬、頭がクラクラとする。
  私がマチゲンガ族の存在を知ったのは一九七一年。この年、私は大アマゾンの源流から河口までゴムボートと現地の舟を乗り継いで下ったが、そのとき源流部のシントゥーヤという集落に立ち寄ったときのこと。この奥地に文明との接触を頑として絶ち、太古さながらの生活を続けているインディオがいて、インカ遺跡を探っていた米仏の探検家三人を殺害した嫌疑が彼らにかかっていることも聞いた。
  その誇り高きインディオと会って、一緒に生活してみたいという気持ちと、彼らは失われた謎のインカ遺跡発見の鍵を握っているかもしれない、という期待が私の胸の中で高まった。それ以来、足かけ十五年。私のクスコ入りは三〇回を超える。

書評


未踏破地に生きるマチゲンガ族家族の伝統的な暮らしと文明化の過程は人類史の縮図だ

○■タイの田舎で嫁になる―野性的農村生活■2017年12月21日 19:38

学校になんぞ行かなくてもいい。伝統医療が生きている。多くの食べ物が無償で手に入る。親戚の子を育てる余裕がある。それが、バンコクともチェンマイとも異なる2000年代のタイ東北部。



森本 薫子 (著)
単行本: 101ページ
出版社: めこん (2013/6/1)

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内容


私が生まれ育った環境と違うイサーンの農村生活。それを続けていけるのは、心に掲げたミッションがあるからではなく、まわりの人のおかげとしか言いようがない。「タイの人と結婚してタイの田舎に住むよ」と言っても一言も反対せず(その時どこまで状況をイメージできていたかはわからないが)、タイ語の勉強までしてくれた両親。自分でも理不尽だとわかっていながらも、いまだに日本人感覚で文句を言ってしまう私を、ケンカしながらも適当に受け流してくれる夫。たぶんまだ置かれている状況がわかっていないけれど、農園暮らしを思う存分楽しんでくれている3歳の息子と1歳の娘。いちいち細かいことにうるさい日本人の嫁に気を遣いながら、いつも笑顔で家事も子守も手伝ってくれる義母。困った時はいつの間にか助けてくれる隣の敷地のおじいちゃん、おばあちゃん、親戚の叔父さん叔母さんや子供たち。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)


森本/薫子
1971年生まれ。埼玉県出身。市場調査会社勤務を経て、JVCの「タイの農村で学ぶインターンシップ」に参加しタイ北部に約1年間滞在。その後JVCタイ事業担当としてタイに駐在(2001~06年)。退職後、タイ東北部にタイ人の夫・義母・2人の子どもと暮らしながら自然農業に取り組みつつ、JVC研修生の受け入れなどを行なう(2007年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次


カオデーン農園の日々――楽しいこともうんざりすることも 3
村の食生活
1 何でもバリバリ。野菜ってどれ? 10
2 透明な水と濁った水 13
3 虫を食べる 17
4 蛇も蛙もトカゲもサソリも食べる 21
5 絶品!牛肉生ラープ 25

村の農風景
6 大変だけれど米つくりが一番 32
7 何でも人の手でやるのがイサーンの農業 36
8 商品作物は難しい 40
9 牛も人も月の動きのままに 45

村の暮らし
10 農民に必要なもの。それは、技と精神力 51
11 イサーン時間に身を任せ 57
12 イサーン人は宴会上手 62
13 年末年始はどこからともなく人が集まる 66
14 タイのデモをあなどるなかれ 72
15 なぜか安心する 76

村の子育て
16 産後は薬草サウナが待っている 82
17 村の子供たちはすごい 87
18 そりゃあ免疫力がつくよ! 91
19 イサーンには孤老はいない 95

あとがき 99

「そりゃあ免疫力がつくよ」より


  ある時、義祖母と叔母さんが田んぼで捕ってきたネズミの炭火焼きを、1歳になったうちの息子に食べされせていた。田んぼのネズミだから新鮮な米を食べて育っている健康的なネズミ…にしても!!一緒にいた夫も全く気にしていない様子。ネットで「離乳食 完了期 ネズミ」と検索したが、もちろん出てくるわけはなかった。はい、もう何を食べさせても気にしません。イサーンの子として育つには、最上級の免疫力が必要なのです!

書評

学校になんぞ行かなくてもいい。伝統医療が生きている。多くの食べ物が無償で手に入る。親戚の子を育てる余裕がある。それが、バンコクともチェンマイとも異なる2000年代のタイ東北部。

○■ボクの学校は山と川■2017年12月01日 17:43

昭和14年に秋田の山村で生まれた著者は、どのような少年時代を過ごしたのだろうか



矢口 高雄 (著)
単行本: 266ページ
出版社: 白水社 (1987/09)

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内容紹介


 『釣りキチ三平』でおなじみの著者が、その少年時代を痛快に、しみじみと描く好エッセイ。舞台は秋田の山あいの村。映画館やファミコンなんかありはしない。山と川とが遊び場であり、勉強部屋だ。前代未聞のユニーク先生やワルガキ達の活躍も抱腹絶倒。おおらかさと自由を求める親子に贈る一冊。

内容(「BOOK」データベースより)


舞台は秋田の山合いの村。山と川が遊び場であり、勉強部屋だ。ケガなど日常茶飯事。だけど、そのたびに生きる術を自分の体で学ぶんだ。前代未聞のユニーク先生や、ワンパクどもの活躍も抱腹絶倒!『釣りキチ三平』の著者が、そのおおらかな少年時代をいきいきと描く好エッセイ!

著者について


本名高橋高雄。1939年、秋田平鹿郡増田町生まれ。町の中心から20キロも離れた奥羽山脈の山襞の寒村で育つ。マンガ少年、釣りキチ少年、昆虫少年として「忙しいガキ」時代を送る。理解のある両親と先生にも恵まれて、よく学びよく遊ぶ。少年時代の漫画熱がさめやらず、高校卒業後12年間勤めた銀行を辞め、30歳にして上京、漫画家として異例のスタートをきる。1973年『釣りキチ三平』の連載開始。同年、『幻の怪蛇・バチヘビ』を発表、全国に一大ツチノコブームを巻き起こす。翌74年、この2作品で講談社出版文化賞(児童まんが部門)を受賞。76年、自然とクマと人間の闘いを描いた『マタギ』で、日本漫画家協会賞大賞(グランプリ)を受賞した。主著に『オーイ!山びこ』『ボクの手塚治虫』(共に毎日新聞社)、『釣りキチ三平』『釣りバカたち』『螢雪時代』(共に講談社)、『ボクの先生は山と川』(白水社)がある。

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

目次


まえがき 3
第一章 マンガ少年が行く(小学校編) 9
ぼくのふるさと 10
手塚治虫中毒 13
緑色の電車 17
サワモダン 20
ヘビの死骸のスケッチ 24
初めて汽車に乗った日 29
海のむこうはアメリカ 34

第二章 マンガ少年が行く(中学校編) 41
マンガ熱 42
テーマソング 44
妖精の舞 48
裸の王様 51
成瀬小唄 54
市助落し 59
親にさからえない世代 62
あの雪の夜 66

第三章 釣り少年が奔る 73
カジカの夜突き 74
バチヘビ始末 80
イワナ域 84
二重の呪文 89
クリムシのテグス 94
サガイモリを飲む 97
カワセミのダイビング 100
泥棒釣り 104

第四章 昆虫少年が駆ける 109
一頭のサカハチチョウ 110
手製の用具 113
捕虫術 116
憎い青虫 119
天突き棒の失敗 126
底なし沼の極小トンボ 130

遊びの雑記帳 137
名前のつけ方 138
心のかけ橋 143
アケビ採り 149
夜来の風 153
イタチビラ巡り 155
ワラジ―釣りの守り神 160
かまくら 165
卵かけごはん 168
弟の死 172
忌布令 177
天下様 181
固雪渡り 185

第六章 思い出のクラスメート 189
ヤドヤのドヤ 190
トラックの運転手 194
初恋 198
色あせた朱色 202
竹馬の友 206
ケンカについて 212
友情 218

あとがき 223

「卵かけごはん」よりアカギレの治療法


  アカギレの治療法は、かなり念の入った特殊な方法がほどこされた。山中に自生するハックリと呼ばれる球根(ユリの葉に似た単子葉植物の地下茎)が用いられた。球根は夏のうちに採って乾燥させたもので、それをサメ皮でおろして粉にし、温湯を加えて練ると、キャラメル色の粘りのあるドロドロが出来上がる、もう一方では生紙(きかみ)(習字に使う紙)を準備し、アカギレの幅と深さに合わせて中太(なかぶと)のこよりをひねり、そのこよりにドロドロを塗ってアカギレの割れ目に埋め込むのである。これが痛いのなんのって、でも、泣き言は許されなかった。おふくろは、そのドロドロを塗ったこよりを、ひどいアカギレの場合は三本も四本も入れ、親指の爪でギシギシ押し込むのである。ボクはもうヒイヒイのたうちまわるしかなかった。こよりが入ると、あとはドロドロをノリがわりに生紙を二重三重に傷口にはって治療完了となる。大変な荒療治ではあったが、おかげで歩く時にはそんなに痛みもなく、数日すれば割れ目の肉がしだいに盛り上がって治ったのである。(170ページ)

書評


昭和14年に秋田の山村で生まれた著者は、どのような少年時代を過ごしたのだろうか

○■食の考古学■2017年11月13日 08:57

分かりやすく面白い考古学を提唱した佐原真さんによる、我々の生活に密接している「食」を扱った考古学専門書



佐原 真 (著)
ペーパーバック: 252ページ
出版社: 東京大学出版会 (1996/10)

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内容(「BOOK」データベースより)


食物はどのようにして手に入れ、どんな道具で、どう調理していたのか。それは、体の仕組みや健康とどう関わっていたのか。縄紋時代から8世紀頃までの「食」の実態を考古学的立場から迫り、現代の食文化との関連を探る。

著者略歴


1932年 大阪に生まれる。
大阪外国語大学でドイツ語を学び、京都大学大学院で考古学を専攻、博士課程を修了。奈良国立文化財研究所埋蔵文化財センター長を経て、 1993年 国立歴史民俗博物館副館長。
主要著書
『日本人の誕生』(小学館ライブラリー、1992年)
『考古学千夜一夜』(小学館、1993年)
『考古学の散歩道』(岩波新書、田中琢と共著、1993年)
『遺跡が語る日本人のくらし』(岩波ジュニア新書、1994年)
『祭りのカネ銅鐸』(歴史発掘、講談社、1996年)

目次


まえがき
序章 日本の食 1
1 現在・過去・将来 1
2 「料理」の起源 14

第1章 豚・鶏・茸・野菜 18
1 ブタ 18
2 ニワトリ 26
3 キノコ 35
4 漬物・ウリ・カブ 47

第2章 米と塩 59
1 コメ―揺れに揺れる古代米 59
2 藻塩と塩田 72

第3章 煮るか蒸すか 82
1 縄紋・弥生時代の煮炊き 82
2 鍋と蒸器 92

第4章 肉食と生食
1 食物と心臓 104
2 生の肉 108
3 老齢と肉食 127

第5章 箸と茶碗 131
1 箸の起源 131
2 食器を三つに分ける―共用器・銘々器・属人器 143
第6章 食とからだ 157
1 栄養と健康 157
2 腸の長さ 171

第7章 犬・氷・ごみ 177
1 犬・鼠 177
2 氷 182
3 ごみ 190

第8章 最後の始末 196
1 古代・中世のトイレ 196
2 藤原京のトイレ 212
3 トイレからの発想 219

終章 米と日本人 227

参考文献 234
図表一覧
初出一覧

書評


分かりやすく面白い考古学を提唱した佐原真さんによる、我々の生活に密接している「食」を扱った考古学専門書

○■病気は才能■2017年11月10日 17:03

病気や症状を抑圧された潜在的な欲求と見ることで、才能開花への糸口を得る



おのころ 心平 (著)
単行本(ソフトカバー): 270ページ
出版社: かんき出版 (2011/9/22)

商品の説明


内容紹介


【3万部突破! 】

病気とは、本当にネガティブなものなのか?

2万件のカウンセリング実績から導き出されたココロとカラダの偉大な力。

この本の目的は、ココロの力で、あなたの病気を病気でなくしてしまうことにあります。そのSTEPは3つ。

STEP1 まず「カラダに表れる症状を否定しない」ことから始めましょう。症状を悪いものと決めつけてしまうと、そこから広がるイメージにブロックがかかってしまいます。症状の裏にあるココロを見つめ、カラダの不調に対するあなたの「思い込み」を外していきます。

STEP2 病の階層を5段階で見ていきます。病気は、段階的に抑圧されたエネルギーの「現象化」なのです。よくある症状や各段階での代表的な病気を個別に考察し、その成り立ち・特徴からそれぞれにおける「才能化へのアクション」を見出していきます。症状や病気の中に、あなたの「自分らしさ」を発見していきましょう。

STEP3 「病の階層」を逆にたどって、カラダの自由度を上げていきます。個々の疾患にとらわれない共通のつよいカラダづくりの指針を示します。それは同時に、あなたのカラダを才能化させるプロセスとなります。

著者について


コンサルタント。一般社団法人自然治癒力学校理事長。
サッカー少年時代、生死をさまよう大病を患うが、当時のサッカー日本代表選手の励ましの「言葉の力」により生還する。このときの自らの「自然治癒力体験」が現在の仕事に大きな影響を与えることとなる。
国立滋賀大学経済学部ファイナンス学科卒。大学卒業間際に運命の1冊と出会い、大手商社への就職を取りやめ、ココロとカラダをつなぐ「生命場共鳴理論」を学ぶ。
約22年間、2万3千件以上のカウンセリングを行い、ココロとカラダをつなぐセルフケアプログラムの指導、医療を上手に選択できるパーソナル医療コーディネートを実践。カラダのしくみや各種の心理療法、統合医療に精通し、クライアントから「カラダと同時に生き方が変わる」という声が多数寄せられ、口コミで全国各地から経営者、アスリート、主婦、政治家、さらに医療関係者など様々な職種の方が訪れるようになる。
その後、より多くの方にココロとカラダの真の力を知ってもらいたいと願い、一般社団法人自然治癒力学校を設立し、理事長となる。著書に、『病気は才能』(弊社刊)、『ゆるすいっち。』(主婦の友社)など多数。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

おのころ/心平
一般社団法人自然治癒力学校理事長、ボディ・サイコロジスト。1971年生まれ。サッカー少年時代、生死をさまよう大病を患うが、当時のサッカー日本代表選手の励ましの「言葉の力」により生還する。このときの自らの「自然治癒力体験」が現在の仕事に大きな影響を与えることとなる。大阪府立茨木高校、国立滋賀大学経済学部ファイナンス学科卒。大学卒業間際に運命の1冊と出会い、大手商社への就職を取りやめ、ココロとカラダをつなぐ「生命場共鳴理論」を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次


推薦の言葉 2
はじめに 6
本書の目的 14
プロローグ どんな病気も1年間のうちに必ず治るチャンスがやってくる 16

第1の扉 症状のイメージを崩壊させる
Chapter1 潜在的欲求に気づく 40
五臓が元気で調和的だと、大病はしない 47
欲求が才能を生み出す 52
あなたの欲求を抑圧したままにしておくのが、症状や病気の根源 55
カラダは潜在意識の欲求にしたがう 58
潜在意識の強さを実感したカウンセリングケーススタディ 60
Chapter2 病の階層図 70
--「病の階層図」の考察 77
肝臓のはたらき 79
◇五臓六腑の時間割 80
心臓のはたらき 82
脾臓のはたらき 84
肺のはたらき 87
腎臓のはたらき 89

第2の扉 病気のココロにふれる
Chapter3 その症状に、どんな才能が隠されているのか?
--「病の階層図」第3層の考察 94
まぶたの痙攣 95
鼻炎 99
虫歯 102
口内炎 105
首こり 112
腰痛 116
睡眠障害 121
風邪の意味 128

Chapter4 生活習慣病に、どんな才能が隠されているのか? 132
血圧が高い 133
カウンセリングケーススタディ 137
血糖値が高い 139
尿酸値が高い 144
カウンセリングケーススタディ 149
脂肪肝 151
GOT、GPTの数値が高い 155
尿管結石 161
胆石 164
潰瘍性大腸炎 166
生活“習慣"病は、生活“無意識"病 171
◇無意識しぐさ発見 177
177

Chapter5 三大疾患に至るココロ 186
動脈硬化 186
心臓病 192
脳卒中(脳梗塞) 198
脳卒中(脳出血) 201
心臓疾患と脳卒中の意外な共通点 206
腫瘍 208

第3の扉 カラダを才能化させる
Chapter6 才能化へのプロセス 222
第5層 分子・原子レベルでのカラダの解放 226
第4層 有機化合物レベルでのカラダの解放 233
第3層 細胞レベルでのカラダの解放 239
第2層 臓器・組織レベルでのカラダの解放 245
◇血液循環のリニューアル(心臓の簡単エクササイズ) 245
◇快尿へのリニューアル(腎臓の簡単エクササイズ) 246
◇ホルモンバランスのリニューアル(肝臓の簡単エクササイズ) 248
◇呼吸のリニューアル(肺の簡単エクササイズ) 250
◇快便へのリニューアル(脾臓の簡単エクササイズ) 253
第1層 肉体レベルでのカラダの解放 256
才能化へのカギは、「感動」 258

おわりに 262

「おわりに」から


  どんな病気もそうですが、私はその人が「自分のカラダ、治ってよし」と心底許可を出せるかどうかが大切だと思っています。それは、今の自分の人生と、周囲の人間関係に対して、心底OKを出すということです。すると、たとえ病気であってもその人は健康になれます。


  現在、私は「自然治癒力学校」という一般社団法人を運営していますが、この活動をいつも応援して下さる帯津良一先生、上野圭一先生をはじめ、講師として来てくださった東京女子医大の川嶋朗先生、生姜力の石原結實先生、口呼吸の西原克也先生、免疫学の安保徹先生、伊丹仁朗先生、昇幹夫先生、池川明先生、遺伝子学の村上和雄先生にも感謝したいと思います。各先生方のすばらしい人間洞察に、私はいつも学びをいただいています。

書評


病気や症状を抑圧された潜在的な欲求と見ることで、才能開花への糸口を得る

○■アフリカ旅日記 ゴンベの森へ (MF文庫ダ・ヴィンチ)■2017年11月04日 21:07

命のファンタジーに導かれた、アラスカの日本人とアフリカのイギリス人



星野道夫 (著)
文庫: 144ページ
出版社: メディアファクトリー (2010/8/25)

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内容紹介


写真家・星野道夫が見た、最初で最後のアフリカ―。<br><br>タンザニア奥地にあるゴンベ動物保護区でチンパンジーの観察研究に取り組むジェーン・グドールと過ごした10日間の旅の記録、待望の文庫化。無限に広がる空、海のようなタンガニーカ湖、野生のチンパンジーたち。自然と人に対する限りない尊敬の念が、生き生きとした写真と筆致で綴られる。巻末にグドール氏の「ミチオがそこにいるだけで」を特別収録。

内容(「BOOK」データベースより)


伝説の写真家・星野道夫が見た、最初で最後のアフリカ―。タンザニアの奥地にあるゴンベ動物保護区でチンパンジーの観察研究に取り組むジェーン・グドールと過ごした10日間。無限に広がる空、海のようなタンガニーカ湖、チンパンジーたち。自然と人に対する限りない尊敬の念が、生き生きとした写真と筆致で綴られる。巻末にグドール氏の「ミチオがそこにいるだけで」を特別収録。

著者について


1952年千葉県生まれ。写真家。16歳の時、2ヵ月かけてアメリカをヒッチハイク、20歳の時、アラスカでエスキモーの家族と3カ月間暮らす。1978年アラスカに移住、アラスカ大学野生動物管理学部で4年間学び、以降アラスカの自然、動物、人を撮り続ける。1989年、第15回木村伊兵衛写真賞受賞ほか海外でも高い評価を受ける。生き生きとした文章で、エッセイストとしても評価が高い。1996年、ロケ先であるカムチャツカにてヒグマの事故により、死去。 享年44歳。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
星野/道夫
1952年千葉県生まれ。16歳の時、2カ月かけてアメリカをヒッチハイク、20歳の時、アラスカでエスキモーの家族と3カ月間暮らす。1978年アラスカに移住、アラスカ大学野生動物管理学部で4年間学び、以降アラスカの自然と動物、人を撮り続ける。1996年8月カムチャツカ半島で取材中、ヒグマの事故により急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次


アフリカだ!アフリカだ! 7
東京発12時40分チューリヒ行き 10
タンザニアへ 19
ダルエスサラーム、ジェーンの家 25
キゴマ、そしてタンガニーカ湖 49
ゴンベの夜 57
森の問題児フロド 62
ジェーンの滝 67
ぼくのファンタジー 77
タンガニーカ湖の浜辺で 100
フロドとジェーン 109
古い友人フィフィ 112
ゴンベを去る日 130
旅の終わりに 133

特別収録「ミチオがそこにいるだけで」 ジェーン・グドール 137

「ぼくのファンタジー」の終わりの部分


エスキモーやアサバスカンインディアンなど、アラスカ先住民の村を訪ねる時、いつも目を見張る風景がある。道がない世界なので、飛行機で入ってゆくわけだが、驚かされるのは村を取りまく原野の広がりだ。村の暮らしは急速に変わっていても、彼らを包み込む自然は太古の昔と何も変わってはいない。つまり、もし明日から遠い昔の暮らしに戻ろうとすれば、何もかもが用意されているのだ。彼らはピラミッドも神殿も建てはしなかったが、自然を変えなかった。狩猟民が持つ自然観は、私たちが失ってきたひとつの力である。

書評


命のファンタジーに導かれた、アラスカの日本人とアフリカのイギリス人

△■アイデアのつくり方■2017年11月03日 16:31

「60分で読めるけれど一生あなたを離さない本」と帯にあるロングセラー



ジェームス W.ヤング (著), 竹内 均 (解説), 今井 茂雄 (翻訳)
単行本: 102ページ
出版社: CCCメディアハウス (1988/4/8)

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内容(「BOOK」データベースより)


60分で読めるけれど一生あなたを離さない本。《アイデアをどうやって手に入れるか》という質問への解答がここにある。

著者について


アメリカ最大の広告代理店・トンプソン社の常任最高顧問、
アメリカ広告代理業界の会長などを歴任。
広告審議会の設立者で元チェアマン。

目次

序―ウィリアム・バーンバック 1
日本の読書のみなさんに 9

まえがき 11

この考察をはじめたいきさつ 12
経験による公式 16
パレートの学説 19
心を訓練すること 25
既存の要素を組み合わせること 27
アイデアは新しい組み合わせである 32
心の消化過程 43
つねにそれを考えていること 49
最後の段階 52
二、三の追記 55

解説―竹内 均 63
訳者あとがき 89

書評


「60分で読めるけれど一生あなたを離さない本」と帯にあるロングセラー

○■医聖(アデプトゥス・メディクス)―異能医学者列伝■2017年10月26日 21:12

この本には何かがあるはずなのだが、読むほどに何もないと思えて来る。しかし、まだ何かがあると思わせる。



阿久津 淳 (著)
単行本: 357ページ
出版社: 福昌堂 (1995/7/1)

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内容(「MARC」データベースより)


聖は俗に対立する言葉で、非日常、憧れ、モデル。それに近づくことで世俗的な日常性を高める働きをする。更には自らを高めるために恣意的に創り出されもする。医聖も同様、現実改革のモデルとして求められるのである。

著者について


阿久津 淳(あくつ じゅん)
1957年、東京に生まれる。
1979年、早稲田大学政経学部経済学科卒業。
月刊紙記者を経て、現在、作家・科学問題研究家。芸術・科学・哲学の境界領域を主なフィールドとしている。
著書『マージナルサイエンティスト―異能科学者列伝』

目次


序文 大野 裕(医学博士)
プロローグ

第1章 医療のニューウェーブ
バイオ・ダンスとは何か?―ラリー・ドッシー 14
PNI(精神神経免疫学)事始め―S・E・ロック 18
<死ぬ瞬間>の伝道師―E・キューブラー・ロス 22
エイズの迷宮(メイズ)―ロバート・ギャロ 28

第2章 医の哲学は可能か?
医学的まなざしとは何か?―ミッシェル・フーコー 36
機械状無意識の叛逆―フェリックス・ガタリ 45
隠喩としての結核・癌・エイズ―スーザン・ソンタグ 53
現代医療に対する6つのマージナルな疑問点 59

第3章 脱領域の医師
超正直内科医の虚数人生―ジェラルモ・カルダノ 66
カバリストの神秘(ミステール)―ミッシェル・ドゥ・ノストラダム 71
ヘボン式非凡な生涯―ジェームス・カーチス・ヘップバーン 77

第4章 生命の根源とは何か?
ストーンヘンジ幻想 84
無意識の自己実現者―カール・グスタフ・ユング 87
転生の精神医学―イアン・スティーヴンソン 94
W・ライヒの夢―ウィルヘルム・ライヒ 100
オルゴンの謎―W・ライヒの統一理論考 126

第5章 医に貢献する科学者
創造永久機関の解剖―レオナルド・ダ・ヴィンチ 140
医者を超えた微生物学者―ルイ・パスツール 154
レントゲンの透視―ウィルヘルム・コンラッド・レントゲン 170

第6章 甦るアーユルヴェーダ
クォンタム・ヒーリングとは何か?―ディーパック・チョプラ 178
神秘のオイル療法 182
ケイシー・オイル療法体験 196

第7章 気の宇宙論
ポストバブルに養生訓―貝原益軒 212
中国のアントン・メスメル―沈昌の不思議パワー 221
無限∞論考 229
多重モワレ構造論 233

第8章 宇宙意識の医療
私の尖形高台(ピラミド)考 238
楢崎皐月のカタカムナ研究に見る原日本人像 244
EMとは何か? 254
奇跡を呼ぶ異能医学装置物語 265

第9章 君臨する医聖
医師の原型を求めて―ヒポクラテス 274
アリストテレスとイスラームの交雑―イブン・スィーナー 288
アデプトゥス・メディクス―パラケルスス 292
日本に開国を呼んだ博物学者―シーボルト 299
生命への畏敬―アルベルト・シュヴァイツアー 305
名医とBLACK JACK 315
私のギリシア・マージナル紀行―哲学と医学の故郷を訪ねて 320

エピローグ 342
アンチ解説―メタサイエンスから見たイシヤのヤブ睨み診断 藤原肇(理学博士) 345
メディカル・ストリーム―本書に登場する人物を主とした 356
索引

書評


この本には何かがあるはずなのだが、読むほどに何もないと思えて来る。しかし、まだ何かがあると思わせる。