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○■ここで暮らす楽しみ■2017年02月07日 14:42

一生を生きるのではなく、日々を生きることで見えてきた、地球に属し、地域に属すということ


山尾 三省 (著)
単行本: 352ページ
出版社: 新泉社 (2012/4/4)


山尾 三省 (著)
単行本: 335ページ
出版社: 山と溪谷社 (1998/12)

■商品の説明
内容紹介
久島の島での暮らしの中から、人々との関わり、海や山、木や花や虫などの自然とのつきあい、さらに地球、宇宙、カミという世界にまで思索を広げ、ここで暮らすことの意味、楽しさを語る。1999年に山と溪谷社から出版されたエッセイ集を、山尾三省ライブラリーの一冊として復刊。(野草社発行)

内容(「BOOK」データベースより)
百姓として、詩人として、屋久島暮らし二十年。今日もまたゆっくり歩く著者の随筆集。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 山尾/三省 1938年、東京・神田に生まれる。早稲田大学文学部西洋哲学科中退。67年、「部族」と称する対抗文化コミューン運動を起こす。73~74年、インド・ネパールの聖地を一年間巡礼。75年、東京・西荻窪のほびっと村の創立に参加し、無農薬野菜の販売を手がける。77年、家族とともに屋久島の一湊白川山に移住し、耕し、詩作し、祈る暮らしを続ける。2001年8月28日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、単行本版に関連付けられています。

■目次
はじめに 9
縄文衝動 20
鹿を捕る 33
セーノコという新しい神話 46
モーニンググローリィ 59
棉の実 73
山ん川の湧水 86
薪採り 100
冬至の日の畑から 114
里イモというカミ 127
雨水節 142
森は海の恋人 155
シエラネバダにて(前篇) 169
シエラネバダにて(後篇) 184
千四百万年という時間 199
自分の星 自分の樹 自分の岩 212
贅沢な畑 226
水の道 239
二千年の時間 254
大山・八国山・甲斐駒・八ヶ岳 268
オリオンの三つ星 281
東北の大工 295
アオモジの満開の花 306
森羅万象の中へ 318
あとがき 334

■「あとがき」の前半部分
  この本は、一九九六年の七月号から九八年の六月号まで、丸二年間にわたって月刊『Outdoor』誌に連載したものを一冊にまとめたものである。
  アウトドアというと、一般的には野外で様々に遊ぶことや旅行をすること、多少の冒険をすることなどのように思われているが、ぼくはその中に敢えて<暮らす>という視野を持ち込んだ。なぜなら、究極のアウトドアとは暮らすことにほかならないからである。
  この二年間の暮らすという旅の中で、次第にぼくにはっきりとしてきたことは、ぼく達はこの地球に属し、ぼく達が暮らしているその地域に属しているのだ、ということであった。
  そういう体感、あるいは考え方は、二年前に連載を始めた時点においてはまだぼくに明確に訪れてはいなくて、月を重ね、年を重ねるごとに少しずつ明らかになってきたことである。これは、ぼくとしては思いもかけなかった展開である。
  何かに属することを何よりも嫌悪してきた自分が、連載を重ねるにつれていつのまにか、たとえば水に属することにこそ本当の自由と喜びがあることを知るようになり、樹に属することにこそ自分の人生があることを実感するようになってきた。
  ぼくとしては、今は訪れてきた新しい自由と喜びの出発点に立った気持ちである。

■書評
一生を生きるのではなく、日々を生きることで見えてきた、地球に属し、地域に属すということ

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