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◎■彗星パンスペルミア■2017年06月11日 21:06

地球という限られた空間よりも、広大な宇宙のほうが生命誕生の場としてふさわしいのかもしれない。そして宇宙は同じ起源を持つ生命にあふれているのかもしれない。

チャンドラ・ウィックラマシンゲ (著), 松井 孝典 (監修), 所 源亮 (翻訳)
単行本: 244ページ
出版社: 恒星社厚生閣 (2017/5/2)

■商品の説明
内容紹介
生命は彗星に乗って地球にやってきた!
「パンスペルミア」説とは、生命の起源についての仮説の一つ。この宇宙には生命が満ち溢れており、宇宙から生命が何らかの方法で地球に運ばれてきたとする考えのこと。
著者のチャンドラ・ウィックラマシンゲとフレッド・ホイルは、彗星による「パンスペルミア」説を初めて唱えた。
本書では、これまで彼らが展開してきたパンスペルミア論について、丁寧に根気よく、そして科学的にその根拠を紹介してゆく。
最新の知見に基づき、訳者と監修者による補注を加えた。
【帯より】一橋大学教授 楠木 建氏 推薦「毎日忙しく仕事をしている人も、たまには時間と空間の両軸でぶっ飛んだ本を読んだ方がいい。宇宙や天文学と関わりがない普通の人にこそ本書をお薦めする。」

内容(「BOOK」データベースより)
パンスペルミア説とは…この宇宙には生命が満ち溢れており、宇宙から生命が何らかの方法で地球に運ばれてきたという考えのこと。著者のチャンドラ・ウィックラマシンゲとフレッド・ホイルは「彗星パンスペルミア説」を初めて唱えた。―彼らは科学界の異端者か?それとも先駆者なのか?!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ウィックラマシンゲ,チャンドラ
1939年1月20日スリランカの首都コロンボに生まれた。1960年にセイロン大学(今のコロンボ大学)の数学科を卒業。第1回の英連邦奨学生の3人の中の1人に選ばれ、ケンブリッジ大学に入学した。フレッド・ホイルとともに、生命は宇宙に満ち溢れているという「パンスペルミア論」を徹底した実証主義に基づいて研究。スリランカの国家栄誉賞「ウッドヤ・ジョディ」、ケンブリッジ大学「パウエル英詩賞」、「ダグ・ハマーショルド科学賞」(フレッド・ホイルと共同)を受賞。ウェールズ大学応用数学・天文学学科長、スリランカ大統領科学顧問、スリランカ基礎科学研究所所長などを歴任し、現在バッキンガム大学宇宙生物学研究センター長として精力的に研究を続けている

松井/孝典
1946年生まれ。1970年、東京大学理学部卒業、1976年、理学博士(東京大学大学院理学系研究科)。現在、東京大学名誉教授、千葉工大惑星探査研究センター所長。一般社団法人ISPA理事長。政府の宇宙政策委員会の委員長代理。専門は、アストロバイオロジー、地球惑星物理学、文明論

所/源亮
1949年生まれ。1972年、一橋大学経済学部卒業。世界最大の種子会社パイオニア・ハイブレッド・インターナショナル社(米国)を経て、1986年、ゲン・コーポレーションを設立。1994年、旭化成と動物用ワクチンの開発企業の日本バイオロジカルズ社を設立、2009年に売却。2009年~2015年、一橋大学イノベーション研究センター特任教授。2014年、一般社団法人ISPA(宇宙生命・宇宙経済研究所)を松井孝典博士、チャンドラ・ウィックラマシンゲ博士とともに設立。医療・薬業如水会名誉会長、京都バイオファーマ製薬株式会社代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
序章
第1章 パンスペルミアの起源
第2章 地球上の原始スープと進化
第3章 生命の宇宙論
第4章 星間塵と生物モデルの一致
第5章 鍵は彗星にあり
第6章 ヒトゲノムに潜む宇宙ウイルス
第7章 流行病の足跡
第8章 地球にやって来る微生物
第9章 太陽系内の惑星に存在する生命
第10章 系外惑星の探索
第11章 地球外知的生命は存在するか
第12章 手がかりは隕石にある
第13章 彗星衝突と文明
第14章 赤い雨の謎
終章

参考文献 209
監修者あとがき 215
事項索引 218
人名索引 223

■「訳者まえがき」の終わり近くの部分より
  われわれは, 自分の“無知”を認識し、それを克服することによって, はじめて, 宇宙という時空における本当の自分を理解することができる. それは, 限りなく謙遜を心がけ謙虚に生きなければならないことを教えている. そして, “無知”は謙遜も謙虚も決して育てないことを知る.
  人類は, その誕生以来, ずっと空を見上げ, 創造主を探している. 自らの起源と, 究極的な運命を知りたい, という切実な願いである. その問いとは, 「われわれはどこから来たのか?」, 「われわれは何者か?」, 「われわれはどこに行くのか?」である. 本書は, この問いに対し, 明快に、最新の実証主義科学に基づいて, 「われわれは宇宙からやってきた」, 「われわれはウイルスである」, 「われわれ(DNA)は, 宇宙に戻る」という回答を示している.
  もし本書の主張が今後, 実証主義科学によってさらに補足証明されることになれば, 本書は, 現代の最も重要な本の一つに数えられることになるであろう. 本書によって, 実証主義の科学が主流となり, 人類が「無知」を認識し, 謙遜と謙虚な生き方を志向することになれば, それは著者の最大の研究成果であろう.

■書評
地球という限られた空間よりも、広大な宇宙のほうが生命誕生の場としてふさわしいのかもしれない。そして宇宙は同じ起源を持つ生命にあふれているのかもしれない。

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