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やわらかな遺伝子 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)2014年11月15日 11:24


内容紹介
池田清彦氏(早稲田大学教授)推薦!
「重要なのは遺伝子そのものより遺伝子を働かせるシステムである。 〈氏か育ちか〉論争の無効性を、広く知らしめた名著」

ゲノム解析が進むにつれ、明らかになってきた遺伝子のはたらき。それは身体や脳を作る命令を出すが、環境に反応してスイッチをオン/オフし、すぐに作ったものを改造しはじめる柔軟な装置だった。遺伝子は何かを制約するものではなく、可能にするものだったのだ。私たちを形成するのは「生まれか育ちか」――長年の論争に、最新及び過去の膨大な研究データを用いてまったく新しい考え方を示した世界的ベストセラー
出版社からのコメント
従来の遺伝子理解、「なにかを決めている遺伝子」(○○遺伝子)は一面の事実でしかなかった。ゲノム解読で見えてきた遺伝子像はもっと自由で柔軟性に富むものであった。
遺伝子はスイッチで、スイッチがオンすることで、別の遺伝子群が働きだす。脳のなかにある遺伝子は、私たちの行為によって、環境の因子によって、スイッチがオンするという。そのようにして脳は自己改造されていく。これまでと180度転回した遺伝子観である。
こうした遺伝子観と、そこから導きだされる人間観を、豊富な科学的事実に、20世紀を代表する「人間の本性をめぐる」社会学者・科学者12人の思想をからませながら、見事な読物へと仕上げる、いつものことながら、いまや世界を代表するサイエンス・ライターの筆の冴えに感心。

一言:「人間の本性をめぐる」