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◎■超心理学――封印された超常現象の科学■2016年06月02日 09:11

正統的な科学的手法による研究の歴史を通じて超心理学(テレパシー、透視…)をめぐる可能性と限界を探る


石川幹人 (著)
単行本: 388ページ
出版社: 紀伊國屋書店 (2012/8/29)

■商品の説明
内容紹介
テレパシーや透視などの超常現象を科学的に探究する超心理学という学問は、正統的な科学の手法で研究されているものの、科学者たちからオカルト扱いされ、まともにとりあわれず「封印」されてしまう。日本における超心理学の第一人者が、その研究内容や成果などを詳細に解説するとともに、正しくても理解されない実態を明らかにし、科学のあるべき姿を問う。

内容(「BOOK」データベースより)
超心理学の研究内容や成果を解説するとともに、それらが学問として受けいれられない背景を明らかにし、科学のあるべき姿を問う。テレパシー、透視、念力などの解明を目指す学問の第一人者による、渾身の書き下ろし。

著者について
石川幹人(いしかわ・まさと):1959年東京生まれ。東京工業大学理学部卒。同大学院物理情報工学専攻、一般企業での人工知能研究などを経て、現在明治大学情報コミュニケーション学部長。博士(工学)。専門は認知情報学および科学基礎論だが、超心理学研究をライフワークとし、日本の第一人者。2002年ライン研究センター客員研究員。ASIOS(超常現象の懐疑的調査の会)発起人メンバー。著書に『人間とはどのような生物か』ほか。

■目次
序章 予知かそれとも偶然か◆超心理学協会
      デューク大学とJ・B・ラインの研究◆ライン研究センター
      本書の構成
第I部 超心理学の実態
第1章 テレパシーの証拠をつかんだ 28
・ガンツフェルト模擬実験◆厳密なガンツフェルト実験の成果
・不遇な「現代のガリレオ」
第2章 米軍の超能力スパイ作戦 56
・マクモーニグルの遠隔視実験◆スターゲイト・プロジェクト
・遠隔視実験を改良した透視実験◆ガンツフェルト実験とのちがい
・スターゲイト・プロジェクトの幕引き
第3章 超能力の実在をめぐる懐疑論争 80
・トンデモ超能力対談◆かたくなな否定論者
・超心理学の不祥事◆厳密化する超心理学

第II部 封印する社会とメディア
第4章 奇術師たちのアリーナ 112
・ホットリーディング◆奇術師VS奇術師◆私の来歴
・超心理現象に興味をもつ人
第5章 超能力と称する人々 134
・ナターシャの人体透視◆御船千鶴子の千里眼事件
・能力者研究の背景◆「自分には超能力があります!」
・職業欄はエスパー
第6章 マスメディアの光と影 158
・ドラマの科学監修◆能力者へのインタビュー
・大衆の受容と排除◆心理学より工学だ
・マスメディアは両刃の剣◆演出家やらせか

第III部 封印は破られるか
第7章 心の法則をもとめて 186
・東洋的な問い◆ヒツジ・ヤギ効果◆ESPの発揮を高める要因
・超心理学の実験者効果◆超心理現象は無意識のうちに起きる
・内観報告による心理分析
第8章 予知――物理学への挑戦 216
・未来は予感できる◆予知も透視のひとつか
・透視の焦点化◆簡単に実施できる予感実験
第9章 意識に共鳴する機械 254
・感情エージェントが笑う◆乱数発生器によるミクロPK実験
・地球意識プロジェクト◆下降効果のとらえにくさ
・超心理現象の情報システム理論
第10章 霊魂仮説について考える 284
・霊魂という万能仮説◆懐疑論者が一目おく超心理現象
・霊魂は肉体の死後も存続するのか
・霊魂仮説から超心理発揮仮説へ◆詰めこみ理論から拡がり理論へ

終章 物理学者とのオカルト対談◆オカルト論議は信念論争
      封印構造の認知的側面◆封印は解かれるか

あとがき 336
付録 ◆用語集◆統計分析の基礎◆読書ガイド 381
索引

■書評
別館