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○■自己暗示■2016年06月23日 20:27

「想像力」による「誘導自己暗示」という治療法


C.H.ブルックス、E.クーエ (著), 河野 徹 (翻訳)
単行本: 178ページ
出版社: 法政大学出版局; 新装版 (2010/1/14)

■商品の説明
内容紹介
フランスの薬剤師エミール・クーエが開発し、ブルックスが祖述した誘導自己暗示法のバイブル。クーエの没後80年余を経て、今なお圧倒的な支持を得ている「潜在意識へインプットする」ためのプログラム。クーエやその助手による驚くべき治療成果を紹介するとともに、自分一人での実践方法をも示した本書は、言語と身体の関係を明らかにして、細胞病理学説から出発した近代医学(分析的医学)の欠落を補う。
※ 数かずの類書がある中で、今なお圧倒的な支持を得ている自己暗示法のバイブルです。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
河野/徹
1931年生。東京大学教養学科イギリス科卒業。同大学院英文科修了。法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
解説 千葉康則
自己暗示 C・H・ブルックス
第一部 エミール・クーエの自己暗示療法 2
第一章 エミール・クーエの診療所 2
第二章 クーエの療法数例 24
第三章 児童診療所 24
第二部 自己暗示の特質 34
第一章 思考は力である 34
第二章 思考と意志 45
第三部 自己暗示の実践 58
第一章 一般的な法則 58
第二章 一般暗示 66
第三章 特殊暗示 76
第四章 苦痛をどう処理するか 87
第五章 自己暗示と子供 93
第六章 結論 100

意識的自己暗示による自己支配 エミール・クーエ
意識している自己と意識していない自己 110
意識と想像力 113
暗示と自己暗示 117
自己暗示の用法 118
患者に自己暗示をおこなわせる方法 123
治療暗示の進め方 128
この方法の優越性 133
暗示はどのように作用するか 136
先天的もしくは後天的な精神的疾患と
道徳的堕落の矯正に暗示を用いる方法 138
典型的な治療例 141
結論 147

教育はいかにあるべきか 149 エミール・クーエ
訳者あとがき 157

■「解説」の中ほどの部分から
ここはたいせつなことだからくり返すが、私たちの脳はもともと、私たちの知らぬまに全身を調節しているのだから、自分のもっている言語でその調整が狂わされていることも気づかないのである。しかも、それは「胃病になる」というような言語よりも胃病になったときの状態を想像する言語の方が強力であることは科学的にも証明できる。たとえば、「手を上げろ」という命令が脳からでているように思っている人がいるが、じつは手を上げたときの状態を知っていて、そこまで手を動かすことなのである。本書で「想像力」という用語をつかっているのは、かならずしも不適当とは思わない。「考え」というと範囲が広くなりすぎる。

■「自己暗示の実践」より
歯痛や頭痛など、激しい苦痛に悩んでいるときは、坐って目を閉じ、その苦痛をこれからとりのぞいてやる、と自らに保証する。そっと手で患部をさすりながら、できるだけ口早に音をたえまなく流すような調子で「消える、消える、……消えた!」(It's going, going......, gone!)とくり返す(日本語の場合は「なおる、なおる、なおる……なおった!」でもよかろう)。およそ一分くらし深呼吸が必要になるまでぶっ続けに唱え、「消えた!」('gone!')という言葉は一番最後のところで用いる。以上のようにすれば、苦痛は完全に止まるか、少なくともかなりひくであろう。(89ページ)

■参考:
クーエの最も易しい潜在意識の活用法
http://kay.air-nifty.com/art/2009/09/post-98c6.html

■書評
るびりん書林 別館