独自の視点で本を選んで紹介しています。

aroha.asablo.jp/内をGoogle.comで検索します


「Amazon.co.jpアソシエイト」

○■たかが菜っぱの話から■2015年12月06日 13:55

昭和54年発行の現代食べもの文化考


白根節子 (著)
発行所: ダイヤモンド社
昭和54年11月8日発行
208ページ

■商品の内容
内容
現代食べ物文化考え
・たかが虫喰い菜っぱや曲がったキュウリの話し。だけど、まさしくたかがそれしきのことが、今の時代の狂った様相を映し出している。――
・練馬村はもう崩れてしまった。畑の中に立つ小さな天神さまに村人が集まり酒を酌みかわした祭りの日々も今はない――
・『森さんのおばさんはどうしてルームランナーを使っているのかしら。外へ出て走ればいいのに、あれだって"走る"ことのまがいものよ。"にせ走り"だわ』――。

著者について
白根節子(しらねせつこ)
1938年大阪府堺市に生れる。
住民活動を経て、1973年地域組織として"牛乳友の会"を結成。後に"所沢生活村"と改名。
現在"所沢生活村"代表。"有機農業研究会"幹事。"土を活かし、石油タンパクを拒否する会"運営員。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

はじめに
I 画一化
一章 村は変わった 4
・私が練馬に移り住んだ頃 4
・大家のおばあさん 7
二章 管理された食品 11
・理絵の発見 11
・近代栄養学は人間の飼料を作る 14
三章 出番待つ石油タンパク 17
・僕だって食いたくない 17
・飢える前に考えること 22
・文明ってなに 25
・「安全食品」ってなに 28
四章 トラックにロマンを乗せて 32
・友だちの農家に泊った朝 32
・ロングライフミルクのこと 35
・さまにならなかった近代化 38
五章 食べものの国際分業ってなに 45
・「百姓」がいなくなる 45
・自動車やテレビを売る代償 46
・輸入農産物のこと 49
六章 酔いしれた文明 54
・産声を上げたら化学合成品の中 54
・化学調味料とショウユのこと 60
・学校給食はこのままでいいか 65
・ルームランナーで"ニセ走り" 73
・ぜいたくな食べものについて 76
II 病める生きもの 一章 植物も病んでいる 82
・メロン製造工場 82
・何のための"育種" 86
・害虫も生物界の大事な仲間 91
・真っ青になったお米たち 95
二章 「庭を歩かせて!お願いだから」 101
・鶏たちは暗闇の中で 101
・鶏の足はアメリカの地に 111
三章 肉はたくさんいりますか 121
・スマートな大型豚はお弱いのです 121
・黒豚は風土の産物 124
・即席豚肉はおいしいか 128
四章 牛は草を食む動物です 133
・イミテーションミルク 133
・北海道の対話集会は失敗した 137
・石油合成飼料を飲んでいる 147
五章 陸に上がった塩と魚 154
・衛生的、あくまでも衛生的 154
・水を殺す人はだれ? 158
III 生活革命 一章 土に根ざして 164
・生活を変えた 164
・たかが、ナッパの話 167
・今、始まったばかり 179
二章 まず「食」の自立を 182
・"所沢生活村だより"を印刷する日 182
・土と心を耕す女 189
三章 食べ方は生き方 191
・生命ある農業 191
・ある自給自足集団 192
・能動的に食べる 194
・自然の環の中で生きる 198
あとがき 206

装丁 川畑 博昭
本文イラスト 東 秀朗

(「はじめに」は実際には書かれていません)

■書評
るびりん書林 別館