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△●「死は大事な仕事」しっかり死ぬということ●2015年12月27日 09:34

40年間死をみつめた医師となすがままを説く宗教学者による対談



ひろさちや (著)
中村仁一 (著)
発行所: 李白社
2012年12月20日発行
233ページ

■目次(大項目のみ)
まえがき 中村仁一 1
第一章 医療は全面依存から限定利用へ 15
第二章 専門医全盛時代という不幸 51
第三章 薬をほしがる日本人 91
第四章 早期発見、想起治療はウソ 127
第五章 がんに完治はあるか 149
第六章 アンチエンジングという幻想 177
第七章 死ぬ仕事を忘れた日本人 193
あとがき ひろさちや 231

■「まえがき」より
  いかに死ぬかは人生の問題であって、医療で解決できる問題ではありません。にもかかわらず、医療が死の場面に濃厚に関わりすぎています。十分に反省しなければならないところです。
  いろいろ勝手なことを申し述べていますが、わずかでも参考になることがあれば幸いです。

■「あとがき」より
  良寛さんは七二歳のとき、越後で大地震に遭遇しました。そのときの感想がこれです。私たちは災難にあったとき、じたばたともがき苦しみます。その結果、かえって苦しみを大きくしてしまいます。それなら、むしろ良寛さんの言うように、
  ――災難にあえば、災難にあうがよき候――
  と開き直ったほうがよいのではありませんか。逃れようのない災難であれば、それをじっくりと苦しめばいいのです。

■書評
本が好き!