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◎■看取り士――幸せな旅立ちを約束します■2016年06月04日 10:50

暮らしの中の死の文化を取り戻す


柴田 久美子 (著)
単行本(ソフトカバー): 208ページ
出版社: コスモトゥーワン (2013/5/8)

商品の説明
内容紹介
「看取り士」とは、文字通り旅立つ人を看取る人のことです。
住み慣れた自宅や本人の希望する場所で自然な最期を迎えたい人に、24時間より添い、旅立ちを支援します。
幸せに死ぬためにはどうしたらいいのか・・・
生きる意味、死の意味に気づいていただければ幸いです。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
柴田/久美子
島根県出雲市生まれ。日本マクドナルド(株)勤務を経てスパゲティー店を自営。平成5年より福岡の特別養護老人ホームの寮母を振り出しに、平成14年に病院のない600人の離島にて、看取りの家「なごみの里」を設立。本人の望む自然死で抱きしめて看取る実践を重ねる。平成22年に活動の拠点を本土に移し、現在は鳥取県米子市で在宅支援活動中。新たな終末期介護のモデルを作ろうとしている。また、全国各地に「死の文化」を伝えるために死を語る講演活動を行っている。現時は一般社団法人なごみの里代表理事、介護支援専門員、吉備国際大学短期大学部非常勤講師、神戸看護専門学校非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
まえがき 3
第1章 看取りの瞬間
●看取りの瞬間に親子になれた、千代さん 17
●心と心が重なる旅立ちの時……マサさんとの12年の歳月 24
●ただ共感することの尊さを教えてくれた武雄さん 36
●私の腕の中で逝った和子さん 47
●私の中に生き続ける父 52

第2章 お金では買えない最期の贅沢……看取り士
●しあわせな死とは 59
●看取りの場面は奇跡の連続 61
●抱きしめて送るつもりが抱きしめられていた 63
●愛や喜び、すべてを受け渡す看取りの現場 66
●看取り士の立ち位置 67
●看取る人がしあわせになるための四つのポイント 69
①家族で肌の触れ合いを 69
②傾聴、反復、沈黙 70
③大丈夫と声をかける 72
④旅立つ人と呼吸を共有する 73
◆コラム:痛いと言われたらさする……ガン末期の方 75
●旅立つ人がしあわせになるための三つのポイント 77
①死を受容する 77
②お迎えは必ず来る 80
③旅立つ人は最期の状態を自分でプロデュースする 81
●看取り士の具体的な仕事 83
・余命宣言を受けてから始まる看取り士の仕事 83
・どこで死にたいのか 84
・重要な医師との連携 85
・身体を拭き、好きな服を着せてあげる 86

第3章 病院で死ぬしかない日本の制度
●病院で死ぬしかない現実 89
●家族が壁になる 92
・延命治療と家族のエゴという問題 92
・死んだらどうしようという不安 94
●延命治療をするとどうなるか 95
・胃ろうをしない選択、する選択 97
●私たちは子供たちに地獄を見せているのではないか!? 101
●病院で死ぬしかない制度に医療関係者も矛盾を感じている 103
●特別養護老人ホーム(特養)で実現すべき尊厳ある死 107
・「看取り加算」という制度ゆえに、自宅で死ぬことが難しくなっている 107
・施設に入り、最期は病院へ 108
・介護を受けている人の悲しみを受け止めたい 110
◆コラム:介護の現場 113

第4章 平穏に死ぬための準備をしよう
●60歳になったら必ず死の準備をする 121
・人は一人では死ねない 121
・家族で話し合う 123
●看取りとは、ひと昔前に行われていたことを取り戻すこと 126
●死は第二の誕生 128
◆コラム:魂と魂を重ねる時間 130
●死の恐怖を取り除く内観とは 132
●光を感じた瞬間 134
●母の死 136
◆コラム:死後も大切なこと……初七日・四十九日 140
●「1億総ヘルパー」時代に突入 142
●しあわせに旅立つための「エンゼルチーム」 145
●帰りましょう、帰りましょう……エンゼルチームの活動から 148

資料編 柴田さん頑張れ!!
……医師との対談と医師からの応援コメント
●医師が一番知らない平穏死
――長尾和宏医師に聞く 154
●融合医療を目指して
――日本心身医学会専門医 内科医師 岩田千佳 192

あとがき 202
※巻末資料:看取り士とエンゼルの仕組みをご利用いただくために

「まえがき」より
  抱きしめて送り、私のこの腕の中で最期の呼吸を終えたその人々が私にその身体を使って教えてくれたこと、その尊い体験を私は一人のものとはせず、一人でも多くの方に伝えたい。
  この本には『看取り士』というタイトルがついていますが、言い換えれば、旅立つ人の本当の気持ちを伝える本であるとも言えるでしょう。
  しあわせに死ぬためにはどうすればいいのか、本書を通して一人でも多くの人が「看取り士」という存在を知り、生きる意味や死の意味に気づいていただければ幸いです。

■書評
るびりん書林 別館

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