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○●陰暦と日本人――歴史がはぐくんだ生活の知恵● ― 2016年01月04日 22:39
暦に詳しい国史の専門家が陰暦を通して語る日本文化論
岡田芳朗 (著)
発行所: 実業の日本社
昭和53年11月10日発行
239ページ
■目次
はじめに 3
第一章 陰暦は生きている 15
・日本は千年以上もの間陰暦を用いた 16
・暦は生活必需品だった 18
・太陽暦採用の犠牲になった季節感覚 21
・陰暦がつくった観天望気 25
・五節句の伝統料理 28
・釣りに陰暦の知識は欠かせない 32
・陰暦がわからないと落語も面白くない 35
・いまも生きている吉日・凶日 39
第二章 吉日・凶日の由緒をたどる 43
・暦注は人々の生活の指針だった 44
・六十干支と吉凶判断 46
・「二十八宿」のしくみと吉凶 73
・「十二直」の吉凶は最も重視された 79
・七曜のはじまりは平安時代 88
・運勢暦の王座「九星」の秘密 92
・由緒不明の選日法「六曜」 105
・明治五年の天保歴を読む 114
第三章 陰暦の系譜―こよみ日本史(一) 121
・暦のルーツはアンネちゃん? 122
・「暦」という字はどうしてできたか 126
・「こよみ」の起源は「日読み」(かよみ)か「来経数」(けよみ)か 128
・二見浦の夫婦岩は自然の日時計(グノモン) 131
・カレンダーのない時代の一年の知り方 136
・百済の暦博士が出向して作った「元嘉暦」 140
・古代予言学「讖緯説」(しんいせつ)と聖徳太子 144
・天智天皇は優秀なエンジニアだった 150
・平安貴族の暦の使い方 154
・八百年も使われた「宣明暦」(せんみょうれき) 158
・日食・月食はおそろしき天の病 160
・国産暦第一号の誕生 165
・江戸市民と暦 168
・「天保暦」は最後の陰暦 171
第四章 明治改暦の内幕―こよみ日本史(一) 175
・改暦をせまられた維新政府 176
・突然の改暦断行、その衝撃と混乱 180
・改暦断行の真因は財政破綻 189
・福沢諭吉は『改暦弁』で大儲け 194
・隠れたベストセラー「神宮暦」 196
第五章 陰暦の天文学 203
・太陰暦と太陽暦 204
・陰暦(太陽太陰暦)の天文学 208
・二十四節気と七十二候 215
・雑節の生活慣習 227
・旧暦のつくり方 231
・世界暦への道 233
(付1)月の呼び名とその由来 235
(付2)和風月名のルーツをさぐる 237
昭和54年新暦旧暦対照生活実用暦 241
さしえ・西沢勇司
■カバーのそでより
陰暦が生んだ日本人の生活の知恵――本書の特色――
陰暦(太陰太陽暦)は、千三百年もの長い間、日本人の生活を支配してきた。とくに暦に必ず載っていた吉凶禍福の注記(暦注)は人々の生活規範として、太陽暦の現代にまで脈々と生きつづけている。本書はこれら陰暦が生み出した風習や迷信のルーツをたどり、日の吉凶の決まり方をときあかした異色の日本文化史である。
■背表紙より
ユニークな日本文化論 東京大学名誉教授 広瀬秀雄
本書の著者岡田芳朗氏は国史の専門家であるが、わたしは暦の問題を通してお知りあいになることができてから20年近くなる。その間、氏は暦に関する論稿を多数発表されているが、この方面での最も大きなご功績の一つは、いわゆる「地震なまず」を表紙に描いた「いせごよみ」と題する暦が、実は開府後の江戸だけで頒布されていた暦であることを、はじめてあきらかにされたことであろう。氏のご研究が、常に実物にもとづいた実証的なものであることに、わたしはいつも敬服している。
本書は陰暦を通してみた日本文化論である。様々な習俗と陰暦との関係がときあかしてあり、まことに興味深い。と同時に、わたしたちの生活を根本で規定している年月日というもの、時間というものを、読者はあらためて新鮮な眼で見直すことになるであろう。
岡田芳朗 (著)
発行所: 実業の日本社
昭和53年11月10日発行
239ページ
■目次
はじめに 3
第一章 陰暦は生きている 15
・日本は千年以上もの間陰暦を用いた 16
・暦は生活必需品だった 18
・太陽暦採用の犠牲になった季節感覚 21
・陰暦がつくった観天望気 25
・五節句の伝統料理 28
・釣りに陰暦の知識は欠かせない 32
・陰暦がわからないと落語も面白くない 35
・いまも生きている吉日・凶日 39
第二章 吉日・凶日の由緒をたどる 43
・暦注は人々の生活の指針だった 44
・六十干支と吉凶判断 46
・「二十八宿」のしくみと吉凶 73
・「十二直」の吉凶は最も重視された 79
・七曜のはじまりは平安時代 88
・運勢暦の王座「九星」の秘密 92
・由緒不明の選日法「六曜」 105
・明治五年の天保歴を読む 114
第三章 陰暦の系譜―こよみ日本史(一) 121
・暦のルーツはアンネちゃん? 122
・「暦」という字はどうしてできたか 126
・「こよみ」の起源は「日読み」(かよみ)か「来経数」(けよみ)か 128
・二見浦の夫婦岩は自然の日時計(グノモン) 131
・カレンダーのない時代の一年の知り方 136
・百済の暦博士が出向して作った「元嘉暦」 140
・古代予言学「讖緯説」(しんいせつ)と聖徳太子 144
・天智天皇は優秀なエンジニアだった 150
・平安貴族の暦の使い方 154
・八百年も使われた「宣明暦」(せんみょうれき) 158
・日食・月食はおそろしき天の病 160
・国産暦第一号の誕生 165
・江戸市民と暦 168
・「天保暦」は最後の陰暦 171
第四章 明治改暦の内幕―こよみ日本史(一) 175
・改暦をせまられた維新政府 176
・突然の改暦断行、その衝撃と混乱 180
・改暦断行の真因は財政破綻 189
・福沢諭吉は『改暦弁』で大儲け 194
・隠れたベストセラー「神宮暦」 196
第五章 陰暦の天文学 203
・太陰暦と太陽暦 204
・陰暦(太陽太陰暦)の天文学 208
・二十四節気と七十二候 215
・雑節の生活慣習 227
・旧暦のつくり方 231
・世界暦への道 233
(付1)月の呼び名とその由来 235
(付2)和風月名のルーツをさぐる 237
昭和54年新暦旧暦対照生活実用暦 241
さしえ・西沢勇司
■カバーのそでより
陰暦が生んだ日本人の生活の知恵――本書の特色――
陰暦(太陰太陽暦)は、千三百年もの長い間、日本人の生活を支配してきた。とくに暦に必ず載っていた吉凶禍福の注記(暦注)は人々の生活規範として、太陽暦の現代にまで脈々と生きつづけている。本書はこれら陰暦が生み出した風習や迷信のルーツをたどり、日の吉凶の決まり方をときあかした異色の日本文化史である。
■背表紙より
ユニークな日本文化論 東京大学名誉教授 広瀬秀雄
本書の著者岡田芳朗氏は国史の専門家であるが、わたしは暦の問題を通してお知りあいになることができてから20年近くなる。その間、氏は暦に関する論稿を多数発表されているが、この方面での最も大きなご功績の一つは、いわゆる「地震なまず」を表紙に描いた「いせごよみ」と題する暦が、実は開府後の江戸だけで頒布されていた暦であることを、はじめてあきらかにされたことであろう。氏のご研究が、常に実物にもとづいた実証的なものであることに、わたしはいつも敬服している。
本書は陰暦を通してみた日本文化論である。様々な習俗と陰暦との関係がときあかしてあり、まことに興味深い。と同時に、わたしたちの生活を根本で規定している年月日というもの、時間というものを、読者はあらためて新鮮な眼で見直すことになるであろう。
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