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○●こんにちは、ビーバー (たくさんのふしぎ傑作集) ●2016年04月25日 21:57

「定住」する動物、ビーバー

佐藤 英治 (著, 写真)
単行本: 40ページ 出版社: 福音館書店 (2007/1/20)

■内容紹介
アラスカの野生動物の撮影のために、湖畔にキャンプをしていた写真家が、ビーバーの一家に出会いました。大自然に生きるビーバーは、いきいきとしていてとても魅力的でした。さっそく撮影を始めますが、決まって逃げられてしまいます。追い回すことをやめたとき、はじめてビーバーたちは安心して写真家の前に姿を現しました。もみの木が茂り、その根元ではルピナスが咲く、アラスカの美しい自然の中に生きるビーバーたちの暮らしを、臨場感あふれる写真で紹介します。 動物園でみるビーバーは、与えられた枝で巣穴をせっせと修復するだけですが、アラスカの野生のビーバーは違います。山を登り、木を倒し、枝をかじって巣穴にはこんできます。天敵のカワウソには太い尻尾を水面に打ち付けて勇ましく闘うこともあります。ビーバーの力強い、巣作りの様子をごらんください。 ビーバーの作る巣穴は、自然のダムになり、他の動物たちの住みやすい環境をつくることにもつながっている、など新しい発見があるはずです。

著者について
<写真家>1963年、名古屋市に生まれる。名城大学卒業。大学在学中より、ケニア、タンザニアを訪れ、野生動物の写真を撮る。その後、北アメリカに渡り、キャンプをしながら、アラスカやロッキー山脈に生息する動物たちを撮影。現在は主に、アラスカでビーバーを撮り続けている。


■出だし

ビーバーのことがこんなに()きになるなんて思ってもいませんでした。

子どものころも、ビーバーが木をかじりたおしてダムを作る動物(どうぶつ)だ、というくらいのことは知っていましたが、動物園(どうぶつえん)で見るビーバーは、いつも(もの)かげにかくれてじっとしている、おもしろくない動物(どうぶつ)だったからです。

ところが、おとなになってアラスカの大自然(だいしぜん)の中で出会ったビーバーは、動物園(どうぶつえん)のビーバーとはちがう動物(どうぶつ)じゃないかと思うほどに、いきいきとしていました。(わたし)はビーバーに夢中(むちゅう)になってしましました。


■各ページの見出し
・ビーバーのすみか
()とダム
()修理(しゅうり)するビーバー
・ビーバーと水
・しっぽ
・ビーバーの毛皮(けがわ)
撮影(さつえい)のはじまり
(さか)
・たおれた木
・木をかじるビーバー
・ビーバーの(てき)
・カワウソとのたたかい
・秋
・冬のおとずれ
・冬