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◎■子どもの文化人類学■2015年11月08日 08:46

人口三百数十人のヘアーインディアンを中心に、イスラム教徒、イスラエル、アメリカの子育てから、私たちの育児・親子関係を振りかえらせる。


原 ひろ子 (著)
単行本: 206ページ
出版社: 晶文社 (1979/02)

■商品の説明
内容(カバー見返しより)
極北の雪原に生きる狩猟民ヘアー・インディアン。ジャカルタの裏町に住むイスラム教徒ジャカルタ・アスリの人びと。・・・・・・
みづからの野外調査にもとづき、異なった文化の中で育つ子どもたちの姿を描き出し、私たちの育児・親子関係をふりかえらせる。

著者より(カバー見返しより)
「文化人類学という学問を職業にえらび、さまざまな文化の中で子どもがどう育っていくのかを勉強していますと、人間の子どもというものは、どんな社会に生まれようとひじょうに幅広い可能性を内包しながら成長する力をもっていることが実感として迫ってまいります。大人は子どもが自ら育ってゆく力を信じて力を貸してあげられるだけなのではないかと思われます」

■著者について(奥付けより)
原ひろ子(はら・ひろこ)
一九三四年ソウルに生まれる。五七年東京大学教養学部卒業。六一年から六三(手書きで四に修正あり)までアメリカに留学。その間にカナダで、また六七年から六九年までジャカルタで、実地研究に従事。文化人類学専攻。法政大学助教授。
著書『極北のインディアン』(玉川大学出版部)『人間はわかりあえるか』(PHP)『生のかたち』(共著、思索社)『しつけ』(共著、弘文堂)

■帯より
子どもはどのように
育ってゆくのだろう?
一児の母親として
文化人類学者として
日にち直面する疑問が
異なった文化の中で育つ
子どもたちを観察させ
一冊の本を書きあげさせた。
極北のインディアンや
ジャカルタの回教徒を例に
豊富な野外観察の体験と
濃やかな着眼を生かして
子育て・親子関係を
いきいきととらえかえす。

■目次
1 切ることと創ること 9
2 親の仕事を知らない子どもたち 17
3 からだとつきあう その一 24
4 からだとつきあう その二 32
5 一人で生きること 39
6 けんかをどうとめるか 45
7 親子のつながり 52
8 あそび仲間のこと 59
9 「あそび」としての子育て 66
10 「親にならない」という決断 73
11 自然の中で作るおもちゃ 80
12 きびしい自然の中の子育て 88
13 "自然みしり"をする 96
14 「子どもぎらい」の文化 103
15 母系制社会の子ども 109
16 男女の分業について 115
17 キブツの男女・親子関係 121
18 バングラデシュの女の子たち 127
19 "がめつさ"について 134
20 男の子の「家出」について 140
21 しつけの男女差 146
22 離婚と子ども その一 153
23 離婚と子ども その二 160
24 ディズニーランドの文化 166
25 文化のなかの教育 その一 172
26 文化のなかの教育 その二 182
27 文化のなかの教育 その三 192
あとがき 203

■「あとがき」の冒頭部分
「子どもをのびのびと育てるにはどうしたらよいか」といった発想からでしょうか、『のびのび』という月刊誌が一九七四年三月以来、朝日新聞社から発行されていました。
  この本の大部分は、「子どもの文化人類学」という題で一九七五年一月から一九七六年一二月までの二四か月にわたって、『のびのび』に連載されたものです。 それに、日本幼稚園協会から出ている『幼児の教育』(発行元フレーベル館)の一九七三年三、五、六月号に掲載された「文化の中の教育」という文章を加えて一冊の本として頂きました。
『のびのび』という雑誌は、一九七八年三月号で休刊となりました。 こういう題の雑誌が編み出され、しかも五年しか続かなかったという事実は、今日の日本社会で子どもを育てることが、いかに大変なことと思われているかを反映しているように思います。
  文化人類学という学問を職業にえらび、さまざまな文化の中で子どもがどう育っていくかを勉強していますと、人間の子どもというのは、どんな社会に生まれようとひじょうに幅広い可能性を内包しながら成長していく力をもっていることが実感として迫ってまいります。 大人は子どもが自ら育ってゆく力を信じて力を貸してあげられるだけなのではないかと思われます。

■書評
るびりん書林 別館

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