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○●イラスト図説「あっ!」と驚く動物の子育て―厳しい自然で生き抜く知恵 (ブルーバックス)●2015年05月22日 09:56

イラスト図説「あっ!」と驚く動物の子育て―厳しい自然で生き抜く知恵 (ブルーバックス)


長澤 信城 (著)
新書: 192ページ
出版社: 講談社 (2006/5/18)

出版社 / 著者からの内容紹介
人間よりも賢い!?感動すら覚える子育て
微生物発酵で卵自動温め装置を作るクサムラツカツクリ、自分の血管から栄養を子供に吸わせて育てるコモリガエル・・・。
死と隣り合わせの過酷な自然の中で編み出された「あっ!」と驚く子育て法の数々を、著者自らの手による豊富なイラストを交えて紹介。

著者について
 
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
長澤/信城
1930年、長野県の山里に生まれる。幼年時代から花鳥風月を愛し、アリストテレスの倫理学に傾倒する。東京高等師範学校(現筑波大学)動物科卒業後の教職中は、高等学校用教科書、実験指導書、視覚教育教材、学習参考書等を多数手がける。現在は自慢の健脚を武器に、ナチュラリストとしての日本的イベントを計画し、準備中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次(大項目の抜粋)
まえがき 7
第1章 そもそも、なぜ子育てをするのか 16
第2章 親子の絆の形成 22
第3章 子育てをひとまかせにする 42
第4章 子供を守る 60
第5章 子を殺す・子を捨てる 78
第6章 子育ての場所と餌の調達 96
第7章 一族あげての子育て(子育てヘルパー) 126
第8章 学習 148
あとがき 178
力になった主な参考文献など 181
さくいん 189

■まえがき(終わり前の2段落)
  さて、この子育てを時代がどうとらえてきたかをみると、古くは親子の愛情行動、社会愛行動としてとらえられ長く不動であった。 しかし、ダーウィンが『種の起原』を発表するに至って、これが冷静に見つめられて科学的に分析され、そして今日では集団遺伝学、動物行動学、動物経済学等の進歩 によってほのぼのした要素が一掃され、愛などはどうでもいい、ただ自分の遺伝子を持った子ができるだけ多く残ればいい、それにはどうしたらいいかという 動物の利己的行動を強く意識した取り上げ方も台頭してきている。
  子育ての真実は、見方によっては愛より発した行動であるともとれるし、自分を残す利己的行動ともとれるが、 この本を読むことによって或る時は感動的に或る時は理論的科学的にとらえるのもいいと思う。 また、子育て方法は種によって固定的不変であると考えがちであるが、これも地域や環境に変化によって変動する。 そのため本書には既存の文献とは違ったところがあるが、それは最近の研究報告にもとづき、 著者が考察を加えたものであることを了承していただきたい。

■一言:
動物たちの生き残り戦術