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○■新・健康学「偏食」のすすめ―ヒトは果物を食べるように生まれついている■2015年06月01日 09:01

人がビタミンCを生成できない意味、人にとっての果物の位置付けを考える


永樂 和重 (著)
単行本: 292ページ
出版社: 教育評論社 (2006/10)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ヒトは雑食ではなかった。すべての動物には「食性」という性質がある。ヒトの場合、その食性は「果実食性」である。従って、果実を積極的に食すことで、私たちは確実に健康でいることができる。
内容(「MARC」データベースより)
すべての動物にある「食性」という性質は、ヒトの場合「果実食性」である。果物を積極的に食すことで、私たちは確実に健康でいることができる! 「健康」と「食性」の関係を解き明かし、「正しい食事法」を提案する。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
永樂/和重
医師。1969年、神奈川県横浜市に生まれる。私立栄光学園出身。1995年、東京医科大学卒業。大学病院勤務を経たのち、東京医科大学微生物学教室助手としてウイルスの研究と学生の指導に従事。その後、独立してクリニックでの診療活動を行う。現在は、「ヒトの食性」に基づいた正しい食事法の普及に尽力している。専門は内科学・予防医学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次:
まえがき 必ずはじめにお読みください 2
第1章 「健康」と「食性」の関係を解き明かしましょう
1. 健康のほんとうの基本は「食性」! 17
・動物の「食性」っていったいなに? 17
・食性を知る手がかり、それは「主食」 20
・食性と健康はどう結びついているの? 22
・ヒトの食性は「果実食性」+「葉食性」 28
・私たちの本能は果実と野菜が大好き 33
・栄養学はこんなところがまちがっています 37
・みんな「食性」から再出発しましょう! 40
・補足説明・・・ヒトの食性がわかる動物の研究結果 43
2. 「健康につながる食事」の原則はカンタン 48
・「野生動物の健康の秘訣」をお手本にしましょう 48
・食べ物には「必要」「不必要」があります 51

第2章 食べ物の「必要」「不必要」を見分けましょう
1. 私たちには「生命力のある生の食べ物」が必要! 57
・加熱調理された食べ物は"欠陥品"!? 57
・"生命力のある水"は生の食べ物の中にしかありません 59
・食べ物の生命力を「酵素」で解明しましょう 62
・加熱調理で食べ物の酵素はむちゃくちゃに! 66
栄養学は酵素を完全に無視してきました 68
・酵素をつくる能力には限界があります 69
・健康の秘訣は酵素を節約すること 73
2. 私たちには「精製されていない自然な食べ物」が必要 76
・精製食品って有害だったの!? 76
・精製食品の有害性を「砂糖」で解明しましょう 77
・砂糖が有害なのは"不純物"がないから 80
・精製されるほど食べ物はより有害に 82
・「加熱調理」と「精製」は本質的にまったく同じ! 84
・実はサプリメントも精製食品です 87
・果実と野菜こそ"完ぺきなサプリメント" 88
3. 私たちには「動物性食品」は不必要! 91
・あらゆる動物性食品は問題だらけ 91
・動物性食品を食べてもエネルギーは得られない!? 92
・動物性食品は胃腸の中で腐ります! 97
・腸内細菌の「善」「悪」も食べ物しだい 100
・肉食で有害物質「尿酸」が必ず発生! 102
・いくら生で食べでも動物性食品では健康になれません 104
・食性に合った食べ物なら偏食してもOK 108
動物性食品を食べない「菜食主義者」が不健康な理由 111
・動物性食品の"二大有害物質"ってなに? 114
・コレステロールは動物性食品にしか入っていません 115
・有害なのに有益!?二つの顔を持つコレステロール 116
・コレステロールを摂取するとからだは大混乱に! 119
・血液中のコレステロール値を最適レベルに保つには 121
・動物性脂肪は"確実に"病気に結びつく物質です 123
・私たちには「動物性タンパク質」も必要ありません! 125
・すべてのアミノ酸は植物から摂取できます 127
・「一日の必要摂取量」なんて忘れましょう 130
・自然界にアミノ酸不足のゴリラはいません! 132
・動物性食品からアミノ酸を得ることのムダ・リスク 134
・動物性タンパク質は"良質"ではなく"有害"!? 137
・最高のカルシウム源は植物です 140
・結局、肉食は単なる習慣にすぎません! 143

第3章 「正しい食事法」を学びましょう
1. これが「果実食・葉食健康法」! 147
・食べ物の「必要」「不必要」がわかれば準備OK 147
・カンタン・早わかり!「果実食・葉食健康法」 149
2. 「果実食・葉食健康法」を実践してみる 155
・モーニングタイムの食事のしかた(朝4時~昼12時) 155
・デイタイムの食事のしかた(昼12時~夜8時) 160
・ナイトタイムの食事のしかた(夜8時~朝4時) 171
・すべての食事の基本となるルール 174
・特に摂取しすぎに注意するもの 175
3. 実践的アドバイス 182
・まずは「果物を最大限に活かすこと」からはじめましょう! 182
・習慣化することが何より大切 183
・外出先でも意外とカンタン! 185
・自分の生活のリズムに合わせてアレンジしましょう 188
・食生活の改善は焦らずゆっくり 189
・自信を持って「果実食・葉食健康法」を実践するために 190

第4章 「正しい食事法」の疑問にお答えしましょう
1. 一日を「三つの時間帯」に分ける 193
・からだの「三大生理機能」ってなに? 193
・食生活を正しくすれば生理機能すべてが順調に! 197
2. 「モーニングタイム」は果物だけ 198
・朝食ほど健康を害するものはありません! 198
・食べることより「老廃物の排泄」のほうが大切 200
・朝食によってジャマされる「老廃物の排泄」 202
・朝食の消化でからだは朝からクタクタ 205
・朝食と夜食は本質的に変わりません 206
・おなかが空いているほうがかえってエネルギッシュ!? 208
・なぜ「果実の朝食」だけはOKなの? 211
・熟した果物は「すでに消化されている食べ物」 214
・「朝は果物だけ」で健康でエネルギッシュに 217
・朝食をやめることと「断食」の共通点とは? 219
・"果物を食べながら"断食しましょう! 221
3. 果物を"正しく"食べる 224
・果物には「正しい食べ方」がありました! 224
・果物は"空っぽのおなか"が好き 228
・果物と果物以外の食べ物は一緒に食べちゃダメ!? 230
・果物を食べたあとは、また"おなかの中を空っぽ"に 232
4. 生野菜を組み合わせて一緒に食べる 235
・生野菜の"たった一つの欠点"ってなに? 235
・生野菜は"食べ物の万能選手" 237
・"生命力のある水"の摂取量を生野菜で増やしましょう 239
・生野菜は消化を助ける"お手伝いさん" 241
・生野菜で「腐敗」とお別れしましょう 243
5. 「正しい食べ物の組み合わせ」は四通り 245
・重要なのは"消化しにくい食事"を避けること 245
・消化しにくい食べ物ほど胃を通過するのがタイヘン! 249
・胃での消化を制する者は消化全体を制す!? 251
・食べ物の"交通渋滞"は胃で起こります 253
・胃での消化を「4時間以内」で終わらせましょう! 256
6. おなかが空いていないときには食べない 259
・"胃の中の状態"で食事のタイミングを決めましょう 259
・消化していないとき胃は何をしているの? 262
・胃も「老廃物の排泄」をやっていました! 263
・現在人は"胃腸のお掃除"が不十分 265
・「二つのルール」を守っていつも胃腸の中をきれいに 267
7. よく噛んでゆっくり食べる 269
・噛むことは胃を思いやること 269
・よく噛んで食べれば少ない食事で大満足 271
・"早食い"すると勢い余って"大食い"に! 272
・実は私たちはみんな噛むのが大好き 274
8. 「果実食・葉食健康法」だとカンタンにやせられる 277
・なぜ脂肪を摂りすぎると太っちゃうの? 277
・「カロリー」と「太ること」とは関係がない!? 278
・太るほんとうの原因は「からだのエネルギー不足」 281
・からだのムダなお肉は老廃物 284
太る人がみんなやっていることってなに? 286
・やせる秘訣はエネルギッシュになること 288
・「果実食・葉食健康法」でさまざまな目的を同時に達成! 290

あとがき 最後まで読んでくださってありがとうございました 292

■「まえがき 必ずはじめにお読みください」(冒頭部分)

≪この本の結論≫
食生活に「果物」を積極的に取り入れることで、私たちはほんとうの健康を手に入れることができます。また、美しくスリムでエネルギッシュなからだも手にいれることができます。なぜなら、ヒトという動物は「果実食動物」であり、果物はヒトにとって完全栄養食品・完全適合食品だからです。!

■一言:
人類史をふり返ると、人はイモ類を食べ始めて棒を使い出したことがチンパンジーらと別れる契機になったようであり、チンパンジーも肉を食べることなど、多少は肉食もよいようだが、果物をたくさん食べる暮らしをめざすことはよさそう。
果実については、あと40年健康を保つ 自然食の効力でも指摘あり。
■書評
るびりん書林 別館

○●となりのツキノワグマ●2015年06月02日 10:23

長期間のフィールドワークから見えてくるツクノワグマの姿を伝える写真集


宮崎 学 (著)
単行本: 159ページ
出版社: 新樹社 (2010/07)

■内容(「BOOK」データベースより)
斬新奇抜な発想と卓越した撮影技術で、知られざるツキノワグマの実態を痛快に照らしだした衝撃の写真集。一歩山へ入ればクマはいる、あなたの隣に。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宮崎/学
1949年、長野県に生まれる。精密機械会社勤務を経て、1972年、独学でプロ写真家として独立。中央アルプスを拠点に動物写真を撮り続け、「けもの道」を中心にした哺乳類および猛禽類の撮影では、独自の分野を開拓。現在、「自然と人間」をテーマに、社会的視点に立った「自然界の報道写真家」として精力的に活動している。自身のウェブサイト「森の365日」では、切り株や樹洞に来る動物たちを24時間ライブカメラで中継するなど、ユニークな試みを展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次:
はじめに 3
1章 20年後のけもの道 8
2章 クマのグルメガイド 42
3章 森の改変者 72
4章 忍び寄るクマたち 92
5章 檻 110
6章 クマは何頭いるのか 126

■3章 森の改変者より
  クマは森の木をさまざまない利用するが、それは森の形成に大きな影響をあたえている。
  まず、クマは広葉樹の実をとるとき、多くの場合枝を折り、木をいためつける。 しかし木にとっては、いためつけられることで危機感をもち、繁殖できるようにと、より実をつけるようになる。 それは結果的に、森の実りを安定的にしている。
  そのいっぽうで、針葉樹を殺すこともある。 クマはスギやヒノキの皮をはぎ、樹液を吸うのだが、こうした木は、やがて枯れてしまう。 近年、スギやヒノキの植林地が増えたことで、被害もめだつようになったが、本来はスギ、ヒノキの植林に適さない 環境に植えられたものが、結果としてクマに殺されているのだ。
  また、クマにとって、冬眠穴の確保は重要な課題だが、クマが入れるほど大きな樹洞(木の穴)は、そう多くない。 しかも、そうした穴ができるまでには、100年以上かかる。 そこで、クマは木の一部を傷つけ、遠い未来の子孫にむけての穴作りを、本能的にはじめている。 穴は大きくなる過程で、森の他の生きものにも、すみかを提供することになる。
  こうした記述は、いささか突飛に感じられるかもしれない。 しかし、クマの行動は単に個体レベルだけでなく、種のレベルでとらえなければ、見えてこないこともある。 森の形成とリンクさせながら、数百年、千年という単位で見ていかなければ、本当の理解はできないだろう。 この章では、いったんわれわれの時間感覚をリセットし、クマの時間に入っていくことにしよう。

■一言:
長時間のフィールドワークに基づき、真実の姿を伝えてくれる良書。

○■動物たちの自然健康法―野生の知恵に学ぶ■2015年06月03日 09:15

薬草を使い、死を恐れる動物たち。
多くのウイルスに感染しながら発症しない動物たち。


シンディ エンジェル (著), Cindy Engel (原著), 羽田 節子 (翻訳)
単行本: 366ページ
出版社: 紀伊國屋書店 (2003/10)

■内容紹介
内容(「BOOK」データベースより)
昔から、動物は病気になったら自分でなおすという話は知られており、ヘビやクマなどから教わった植物を薬にしたという伝説が世界各地にある。病気のチンパンジーがある植物を食べて病気がなおったというニュースが世界に流れたのは、1989年のこと。そのころから、科学者による本格的な探求が始まり、「動物薬学」あるいは「動物の自己治療」とよばれる分野が誕生した。本書は、この分野についての世界で初めての書籍。胃腸障害、怪我、虫下しからストレス、感染症、老化・死まで、動物が自然の恵みをじつにうまく使いながら健康管理する方法を描き、文明食生活にどっぷりとひたる人間にも警鐘をならす。
内容(「MARC」データベースより)
野生動物は自然の偉大な治癒力を知っていた。チンパンジーが食べていた葉に薬効を発見、ゾウが岩をかじるわけ、アザラシの「ひなたぼっこ」の意外な効果、酔っぱらうヒヒ…。動物の「自己治療」をめぐる本。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
エンジェル,シンディ
イースト・アングリア大学で動物行動の研究によってPh.D.取得。イギリスで野生ウサギの習性を、南メキシコのジャングルに住むジャガーの行動を調査研究する。現在、オープン大学環境科学部門で助講師をつとめる一方で、いくつもの有機農場のために動物行動のコンサルタントをしている。また、ラジオやテレビなどの科学番組の制作にフリーランスで協力し、「ナショナル・ジオグラフィック・チャンネル」の野生動物シリーズやBBCラジオの「医学の博物誌」シリーズに携わる。「ホリスティック・メディシン」の医師。指圧師。二人のこどもともに、サフォーク州の田舎で農業を営む

羽田/節子
東京農工大学卒業。昆虫生理学専攻。生物学関係の翻訳執筆にたずさわる。著書に『キャプテン・クックの動物たち』(科学読物賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次(大項目の抜粋)
はじめに 1

1部 野生の知恵
第1章 野生動物の健康 16
・野生動物は健康なのか 16
・ほんとうの自然はどこに? 21
・健康調査がはじまった 23
・動物たちの「自己治療」に注目! 27

第2章 自然界は薬の宝庫 29
・植物が身をまもるために 29
・まだまだある植物の知恵 32
・植物の「毒」を利用する 36
・生薬は植物以外にも 38

第3章 食物、薬、自己治療 40
・食物は薬? 40
・ベジタリアン・ゴリラとハンター・チンパンジー 42
・メニューを変える 44
・ミネラルを調達する動物たち 46
・ひなの頭骨や脚をもぎとった犯人は? 48
・塩をもとめて 51
・必要な栄養素を見つけるメカニズム 55
・毒物を摂りこむ昆虫 56
・栄養か自己治療か 59

第4章 生き残りのための情報 62
・動物たちの予知能力 62
・ウマの言葉を解する男、盲目のヘビ 65
・兵士の命を救ったウマの知恵 68
・チンパンジーの「自己治療」を観察する 70

2部 健康の脅威 75
第5章 毒物 76
・草食動物は植物毒を見分ける?! 76
・哺乳類のこどもは母親から毒を学ぶ 80
・毒性を下げるには 86
・土を食べて毒を消す 89
・危険をおかして洞穴を訪れるゾウ 92
・粘土に見つかった驚くべき薬効 93
・蟻塚の土は胃腸薬?! 97
・食べる土を選ぶ 103
・炭の毒消し効果 104
・人工的毒物を感知できる魚 107

第6章 目にみえない敵 110
・病気の原因は病原菌だけではない 110
・チンパンジーはきれい好き 113
・共食いを避けるわけ 115
・「ひなたぼっこ」のわけ 117
・腸内細菌と病原菌 119
・免疫を強化する植物化合物 123
・感染症を予防し治療する動物たち 125
・O一五七は抗生物質のつかいすぎが原因? 129

第7章 怪我と骨折 132
・驚異の回復力 132
・事故にそなえて 134
・動物も痛みを感じる 137
・治療のために身を隠す 141
・唾液に治療物質を確認 143
・傷のなおりをよくする薬草 146
・砂糖水、泥浴び、ギブス 149
・病気の仲間の世話をする 152
・ヘビ毒とヘビ恐怖症 154

第8章 刺す虫! 157
・「蠅叩き」と「水遁の術」 157
・相互グルーミングと掃除魚 161
・かゆみをおさえる塗り薬 164
・蟻浴、砂浴び、日光浴 170
・塩による手当てと尿洗い 174
・巣をまもる―燻蒸消毒と強力な匂い 175
・毒をたくわえて虫を撃退 182

第9章 渋る主と招かざる客 185
・野生動物には寄生虫が少ない 185
・虫下し植物 189
・タテガミオオカミの寄生虫対策 192
・薬を丸飲みにするチンパンジー 195
・冬眠や渡り前の虫下し作戦 201
・チンパンジーの「苦い薬」 204
・昆虫もまた…… 210
・土食いは寄生虫対策にも 212

第10章 ハイになる 215
・酔っぱらい動物 215
・動物がアルコールを好むわけ 219
・幻覚植物と興奮剤 223
・トリップか治療か 227
・動物も中毒になるか 233

第11章 精神病 236
・狂った行動にはわけがある 237
・あるチンパンジーの「狂気」 240
・ストレス状況下での対処法 242
・トラウマをはねのける 245
・飼育動物の神経症 248

第12章 家族計画 252
・ヒツジを不妊にするクローバー 252
・繁殖は食用植物に依存する 255
・「バイアグラ・キノコ」と妊娠中絶 257
・食物であかんぼうの性が変わる 259
・妊娠・出産・授乳期の食餌管理 262

第13章 死との遭遇 268
・老齢を生きる 268
・老化を遅らせるには 270
・年寄りへの敬意 273
・ゾウの墓場・ペンギンの墓場 275
・自殺 278
・死にゆく仲間へのゾウの反応 280
・死骸を埋める 282
・死への恐れと悲しみ 286

第14章 これまでにわかったこと 289
・作用範囲の広い戦術を組み合わせる 289
・予防は治療にまさる 293
・巨大な薬倉から適切な薬を選ぶ 294

3部 学ぶべき教訓 297
第15章 飼育下の動物 298
・動物園の動物たちの健康管理は十分か 298
・自然に帰す試みが成功しない理由 304
・ネコが鉢植えの植物を食べるわけ 305
・ブロイラーの当世健康事情 308
・ウシとヒツジの健康管理 312
・うつ状態の畜産動物 314

第16章 健康になろう 316
・現代人は「深刻な栄養失調」 316
・植物は「まるごと」食べることが肝心 321
・ヒヒの「カウチポテト」 323
・からだの要求に耳を傾ける 325

訳者あとがき 329
原注 358
動物名索引 363
植物名索引 366

■はじめに(冒頭部分)
発熱しているイヌは静かな隅っこで休むが、胃の具合の悪いときは
草を食べる。彼らはどの草を食べればいいか、だれにも教わらない
が、吐くのに役立つ草や気分がよくなる草を本能的に探しあてる。
     ―ヘンリー・シゲリスト アメリカ人医師 一九五一年

病気の動物は奥まった場所にひっこんで、回復するまで断食する。
断食中はわずかな水と薬草を摂るが、祖先から受け継いだ知恵で本
能的に薬草の探しかたがわかる。私は……たびたび自己治療を観察してきた。
  ―ジュリエット・ドゥ・ベラクリ・レヴィ ヨーロッパ人の伝統的薬草医 一九八四年

ゾウが病気になると、象使いはゾウを森につれていく。そこでゾウ
は必要な薬草や植物をつまむ。なぜか彼らは自分自身の薬を処方で
きるのだ。
  デネッシュ・チョードリー インド人の象猟師 二〇〇〇年

■訳者あとがき(第2、3段落のみ)
  二〇〇二年にイギリスで出版された本書(Wild Health - how animals keep themselves well and what we can learn from them, Weidenfeld & NIcolson)で、 著者のシンディ・エンジェルは、私たちはもっと野生動物の健康維持行動に学ぶべきだと主張する。私たちは二〇〇万年におよぶヒトの進化史からすればごくごく短いあいだに 生活をすっかり変えてしまったが、この肉体はほとんど狩猟採集時代にできあがったものなので、近代の食生活や医療に適応する時間がなかった。 一方、野生動物は何百万年にもわたる自然淘汰のすえ獲得した戦略を駆使して健康維持をはかっており、かなり健康な生活をおくっているらしい。 それなら動物たちの健康法を学ばない手はないではないか。
  本書は、原注からもうかがえるように膨大な文献を駆使して、動物の自己治療というつかみどころのないテーマをみごとにさばいて方向づけをしてくれた。 その方法に一貫しているのは著者のホリティックな観点である。

■一言:
多様な動植物に囲まれて野生に生きる動物たち。
動物たちにできることは私たちにもできるはず。

■書評:
るびりん書林 別館

○■動物の「食」に学ぶ■2015年06月05日 10:04

新版「新・動物の「食」に学ぶ」あり


西田 利貞 (著)
単行本: 215ページ
出版社: 女子栄養大学出版部 (2001/08)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ、ウサギは自分のウンチを食べるのか?なぜ、ゾウやゴリラなど粗食の動物は、体が大きいのか?なぜ、大きなくだものと小さなくだものがあるのか?なぜ、食べ物は腐るのか?体が要求するものを食べるのがいちばん、とは本当か?朝食を食べたほうがダイエットに役立つのか?チンパンジー博士が歩く、動物とヒトの「食」紀行。
内容(「MARC」データベースより)
なぜウサギは自分のウンチを食べるのか。なぜゾウやゴリラは粗食なのに体が大きいのか。動物の食に関する知っているようで知らない素朴な疑問を、テレビでおなじみのチンパンジー博士がやさしく解説する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
西田/利貞
京都大学大学院理学研究科教授。理学博士。1941年生まれ。1969年京都大学理学研究科動物学専攻博士課程修了。東京大学理学部助手、講師、助教授を経て、1988年より京都大学理学部動物学教室教授。1965年以来、アフリカのタンザニアで野生チンパンジーの行動学的・社会学的研究に従事。ほかに、ニホンザル、ピグミーチンパンジー、アカコロブス、焼畑農耕民を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 12

第一章 食を決めるもの―食物ニッチ 17
・大きな動物の小さな食べ物 20
・大きなサルと小さなサル―体の大きさと食性 25
・小さな動物は消化が早い―腸の通過時間 31
・食べたものの行く末―消化と発酵 38
・環境の小さな違いや偶然が行動の大きな違いを生む―霊長類の食文化

第二章 遺伝子の散布―食べられることは増えること 57
・果実は食べてもらうためにある―植物の知恵 59
・種子の散布者たち―果実の戦略 64
・チンパンジー向けに進化した果実―種子の散布者を選ぶ 69

第三章 味覚の不思議―なぜ甘いものに惹かれるか 73
・甘みを演出する植物―味覚の進化 75
・動物によって味覚は違う 80
・チンパンジーの食物の味―味覚による食の選択 85
・どれくらい低濃度まで味を感じるか―味覚の閾値 91

第四章 薬の起原―生物間の競争が薬を生む 101
・食べ物としての葉―植物の化学工場 104
・薬の起原は二つある 109
・チンパンジーの薬①―葉の呑み込み行動 114
・チンパンジーの薬②―ベルノニアの茎 119
・動物たちが使う薬―森は薬の宝庫 124

第五章 肉の獲得と分配―ごちそうを賢く手に入れる 129
・肉食するサル―ヒトの定義 131
・チンパンジーのコロブス狩り―共同ではない集団狩猟 136
・見返りを期待する?―食物の分配 142

第六章 変わった食べ物いろいろ 147
・糞は栄養に富んでいる 149
・昆虫という食物 155
・救荒食としての樹皮―古代からの非常食 160
・土を食べる―なそに包まれた食べ物 165
・魚を食べるサル―魚食文化 170

第七章 食の現在―ヒトの"食べる"を考えよう 175
・最初の人類を作った食物―ヒトへの進化 176
・朝食は重要か―食事の回数 185
・カニはなぜうまいのか?―現代人のグルメ三昧 191
・"食べる"ために生きる―飽食と廃棄の現代文明 197

あとがき 204
参考文献 210

■(冒頭のことば)
人間はいま、長い経験から学んだ
食べることの知恵を忘れつつあります。
その知恵を忘れてしまった人間は、
さまざまな「恵み」を受けている自然界をむやみに破壊し、
さらには自分自身の健康までもむしばんでいます。

一方、動物は本能的に備わった食べることの知恵を生かして
食べることで自分の体を作り、みずからの健康を保っています。
さらには、自分たちの住む自然界を維持し、
ほかの種と共存しています。

21世紀に向けて、食物連鎖の最高位になる人間は、
動物たちの食べる行動から、
人間の本来あるべき姿を改めて考え、
自分たちの生き方を見直す必要があるのではないでしょうか。

■あとがき(中間の二段落)
  環境保全のたには、たしかにベジタリアンが望ましい。 少なくとも植物性の食物にもっと重点を移す必要がある。 食事を、私たちの「身体の要求」に任せていてはいけないことは、これまで繰り返し述べた。 私たちの身体は、うまいもの(つまり、アミノ酸)、甘いもの(つまり糖)を際限なく求めるのである。 昔は環境がこういったご馳走を遮断してくれたが、文明社会では個人の自制しかない。
  日本人は、「一寸の虫にも五分の魂」というように、万物に優しい心をもっていた。 大木を見れば木の精を感じ、深い森には畏怖を覚えた。 ヒトと動物を不連続と見なさいのも、日本のあるいは東洋の哲学とされてきた。 そういった精神をもっているはずの日本人が、山を切り崩し、海岸を埋め立て、清流にはダムをつくり続ける。 そこに住む動植物には一顧だにしない。 そう遠くない将来、人間の人口は100億に達すると予想されている。 先端技術を生みだして、それで安い食料を外国から輸入するという方式はいつまでも通用するとは思われない。 このような事態が続けば、いずれわれわれは飢餓地獄を招来して、断罪されるだろう。 市場経済一辺倒を見直し、山河を、一木一草をいつくしむ日本のよく伝統を見直す時期にきていると思う。 そのためには、生活水準を下げなければならない。

■一言:
ヒトとチンパンジーを分けたのはヒトが山芋(ヤムイモ)食を始めたから!?
定住化を迫られながら、不便なサバンナに戻るブッシュマンたちの生き方に、本書とは別の解決策が隠されているのではないかと、私は思います。

■書評:
るびりん書林 別館

○●自然栽培と調理●2015年06月07日 10:01

1903年発行の『果菜栽培及調理法』に索引、植物図などを追加し1998年に発行


梅原 寛重 (著)
発行所: 博品社
1998年1月25日発行
291ページ

■内容(本文より)
  本書は、一九〇三年(明治三十六年)十一月に、東京の有鱗堂より出版された梅原寛重著『果菜栽培及調理』を「栽培と調理」とし、 その「植物名および索引」「調理名索引」を新たに作成し、関連する植物図を付したものである。
  この度、刊行に際し、遺族の了承を得て文章を現代表現にし、度量衡もメートル法に換算した。度量衡については、<日本豆類基金協会> のご協力をいただいた。

著者略歴(本書より)
梅原 寛重(うめばら・かんじゅう:1843-1911)
  天保14年, 伊豆国田方郡神島村(現 静岡県田方郡大仁町)に生
  まれる.
  多くの農書を繙いて蘊奥を探り, 自ら実践・試験を行う傍ら,
  筆を執り数々の農業指導書を著し, その著書は約44種にのぼる.
  著書に, 『三椏培養新説』『草木撰種新説』『椎茸養成独案内』『田
  圃駆虫実験録』(正・続編)『農家暦』(『農事の楽しみに─十二ケ
  月』博品社)などがある.

■内容紹介
現在は伊豆の国市になっており著者の碑が建立されています。
本書は、目次の後に、復刊に関する注記程度の説明文があるだけで、まえがきも後書きもない構成になっています。

本文には、現在も栽培されている野菜が多い中、アカザ、スカンポなどの野草の栽培方法も記されています。野口種苗から固定種の種を購入して育てる他に、 このような本を参考に、野草を積極的に利用することもこれからの食を考える上で重要かもしれません。
たとえば、「椎(しい)」については、肥料として樹下の雑草を刈り 取って根のあたりに施すことや、椎の実が生食に向くことなどが記さ れています。
いまではほとんど利用されない植物が多く記載されており、参考になります。
■目次(大分類とかなによる品種名のみ)
栽培と調理 3
瓜果類 5
・きうり、しろうりとまるうり、すいか、まくわうり、れいし、かぼちゃ、とうがん、かんぴょう、へちま、なす、あかなす、 ごがつささげ、みづら、じゅうろくささげ、なたまめ、いんげんまめ、ふじまめ、あおまめ、えんどう
葉茎類 33
・ねぎ、いっぽんねぎ、かりき、わけぎ、あさつき、にら、にらねぎ、にんにく、のびる、なづな、つくし、いたどり、うど、 ふき、つわぶき、わらびとぜんまい、みょうが、しそ、べにひゆ、おらんだせり、ういきょうせり、うぐいすな、まつばうど、 おらんだみつば、みつば、おかぼうふう、あかざ、こがな、ふじな、こすい、めぼうき、さるびや、おかひじき、かぶらはぼたん、 はぼたん、はごろもはぼたん、ちしゃ、すかんぽ、つるな、ちょうせんあざみ、せんにんこく、まつな、とくな、あかな、 すいぜんじな、はすいも、だいおう、かなから、ひおおぎな、しんぎく、かんあおい、ほうれんそう、ちりめんたかな、 しらくきな、さんとうさい、たいさい、おらんだな、こうとうさい、はなはぼたん、ふだんそう、あざみな、はくさい、 こまつな、みぶな、きょうな
根菜類 77
・だいこん、はつかだいこん、ほそねだいこん、さんがつだいこん、なつだいこん、さとうだいこん、かぶら、かぶらみつば、 ごぼう、きくごぼう、なつにんじん、にんじん、あめりかぼうふう、たまねぎ、ちょろぎ、てんもんどう、さつまいも、 さといも、じゃがたらいも、つくねいも、ながいも、かしゅう、らくだいも、きくいも、こんにゃく、らっきょう、ゆり
水菜類 115
・はす、おにばす、じゅんさい、くわい、くろくわい、なぎ、ひし、あさざ、せり
辛菜類 125
・とうがらし、またで、しょうが、からしな、わさびだいこん、わさび
菌茸類 133 ・しいたけ、まつたけ、はつたけ、しょうろ、むらさきたけ、きくらげ、その他のきのこ
海草類 141
・のり、おんご、こぶのり、もずく、ひじき、あらめ
救荒植物 146
・根の類、茎の類、葉の類、芽の類、蔓の類、花の類、樹皮の類、子実の類、雑の部
果樹類 152
・うめ、すもも、あんず、はたんきょう、ぼたんきょう、もも、すばいもも、なし、りんご、まるめろ、かき、ざくろ、かりん、ぐみ、 ぶどう、むべ、みかん、くねんぼ、たちばな、だいだい、ゆこう、さぼん、ぶっしゅかん、ゆず、すだち、なつみかん、れもん、 べにこうじ、からたち、オランダいちご、おうとう、ゆうり、やまなし、いちじく、なつめ、かや、しい、はしばみ、とち、くるみ、 おりーぶ、けんぽなし、ぎんなん、びわ、やまもも、くり
付録
植物名目録および索引 230
調理名索引 283

■一言
『動物たちの自然健康法』によると、マサイ族やハウサ族は味が良 いとはいえない野草を食べることによって健康を保っているそうで す。私たちも、この本にあるような野生的な植物を食べることで健 康を維持できるかもしれません。

○●サルが木から落ちる―熱帯林の生態学●2015年06月08日 09:39

木から落ちるホエザルは、熱帯林で生きることの厳しさと、熱帯林の生き物たちのつながりを表す


スーザン・E. クインラン (著) 藤田 千枝 (訳)
単行本: 175ページ
出版社: さえら書房 (2008/04)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
中央アメリカの熱帯林にすむホエザルがときどき木から落ちるのはどうしてだろう?同じトケイソウなのに生えている場所のちがいで葉の形がちがうのはなぜか?アリアカシアのトゲの中にすむアリとアカシアの関係は?熱帯林に暮らす生きものたちのさまざまな謎を解いていくうちに、彼らの生きたつながりが見えてくる…十二の物語。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クインラン,スーザン・E.
野生動物学者。長年、野外生物を研究し、野外教育にも携わってきた。ガイドとして中央アメリカ、南アメリカの熱帯林の多くの探検に加わった。その仕事のあいだに、動植物のイラストを描くようになり、現在では彼女の作品はカードやポスターなどになり、教育に使われている。著書はいくつかの賞をうけている。アラスカのフェアバンクスに、夫と二人の娘と共に暮らしている

藤田/千枝
東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒。科学読物研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 7
動物たちはどこにいるのだろう? 13
種の数は? 29
「サルが木から落ちる」事件 35
アリ植物の軍隊のなぞ 49
チョウをだますトケイソウ 61
カエルの猛毒をさぐる 79
寄生、それとも助け合い? 89
チョウの奇妙な追跡 101
翼のある果物どろぼう 113
サルの糞にひそむなぞ 125
姿なき花粉運び屋 137
森の大きさはどのくらい必要か? 151
熱帯のシンフォニー 170
訳者あとがき 174

■「はじめに」の最後の段落
  熱帯林はめずらしい植物や動物が集まっているところだというだけでなく、それ以上に魅力的なところだと、生物学者たちは思っている。 この本を読み終わるころには、あなたにもその魅力がわかることだろう。 その魅力のみなもとは生物学者たちが目に見えるようにしてくれた自然界のかくれたつながりにある。 そのつながりを知ると、地球上の生きもののオーケストラが、熱帯林やわたしたちのまわりの自然の中で生命ノシンフォニーをとぎれることなく再生し、 (かなで)でているのを)くような、思いになる。 ■一言:
さまざまな動植物の相互作用

◎■アイヌ―歴史と民俗■2015年06月09日 11:23

豊富な写真と多様な内容でアイヌの地域性と伝統的生活を概観


更科源蔵(著)
-: 192ページ
出版社: 社会思想社 (1968)

■商品の説明
アイヌ研究家で詩人の著者が心血をそそいだ最高傑作。

更科源蔵(さらしな げんぞう)
一九〇五年北海道弟子屈町に生る
現在 アイヌ文化研究家、詩人
著書 詩集「凍原の歌」他四冊
「コタン生物記」「北海道絵本」「弟子屈町史」
「北海道の旅」(社会思想社刊)「アイヌの神話」
「アイヌの四季」他三〇余冊
(本書奥付けより)

■目次
はじめに 1
アイヌとは 10
・アイヌとは 10
・アイヌは何時何処から来たか 11
・地中に埋れた人々 12
・コロポックル 13
・川上人と群盗 15
・神人と魔神 16

信仰 19
・神々の誕生 19
・神々の位置 20
・神々の姿 21
・火の女神 22
・神は復活する 23
・部落の賓客 24
・鹿と鮭の神 25
・水神のお乳 26
・部落の守護神 27
・人獣婚縁 28
・祭壇 28
・峠と岬の神 29
・月と太陽 30
・春秋の祭り 31
・木幣 32
・奉酒箸 34

狩猟 35
・山狩 35
・弓矢と槍 35
・矢毒 36
・野営 37
・狩運だめし 38
・仕掛弓 38
・山狩の禁忌 39
・穴熊 40
・神への談判 41
・天くだる鹿 42
・野兎 43
・野狐 44
・かわうそ 45
・野鼠 46
・木鼠 47
・狢 48
・犬と狼 49
・梟の一族 50
・くまげら 51
・鷲・鷹・鳶 52
・かけす神 53
・その他の猟神 54
・山狩の境界 54
・沖狩 55
・あざらし 55
・海馬 56
・将軍家の秘薬 57
・らっこ 57

漁撈 58
・漁撈の民 58
・福寿草の花 59
・水鳥の神 59
・鱒の花 60
・神魚迎え祭り 61
・柳葉魚 61
・鮭くさい季節 62
・氷漁と夜漁 63
・海漁の祭壇 63
・沖の神々 64
・海上の方位 65
・鰊雪 65
・鯨踊り 66
・海亀 67
・魚との対話 68
・漁具 69
・網漁 70
・鴉神 70
・舟歌 71
・丸木舟 72

巫術 74
・巫術はあたる 74
・カラフトの巫術 74
・巫者になる人 75
・ひとり占い 76
・霊感占い 77
・夢占い 78
・冠(サパウンペ) 78
・女の鉢巻 79
・ポニタク 80(クは小さく表記)

衣食住 81
・衣服 81
・皮衣 82
・厚司 83
・文様 83
・染色 85
・帽子 86
・履物 87
・寝具 88
・食生活 88
・乾魚と脂肪 89
・生料理 89
・食草 90
・穀物 91
・酒 92
・お茶と煙草 94
・家のような山 94
・家の位置と材料 95
・家祭り 97
・家の配置 97

女性の座 99
・女性の座 99
・恋愛の歌 99
・貞操帯 100
・入墨 102
・婚約・婚礼 103
・妊婦と出産 105
・育児 106
・子守歌 107
・氏名 108

闘病 109
・草根木皮 109
・入口の神 110
・疱瘡神 111
・病魔除け 111
・蓬の神 112
・狂気 113
・陽性ヒステリー 114
・湯治 115
・結核 116
・闘病神 116

死の世界 118
・死者 118
・死者の服装 118
・引導 119
・墓標 120
・副葬品 121
・葬送 123
・墓穴 122
・家送り 123
・喪中 124
・地獄穴 124
・死後の世界 125
・変死 127
・祖先祭 128

社会 129
・春夏秋冬 129
・月の名 129
・数の謎 130
・論争 131
・裁判 131
・刑罰 133
・挨拶 134
・遊戯 135
・社会組織 137
・年齢 138

自然 139
・山川草木 139
・大山とは 139
・神威岳とは 140
・男山と女山 141
・歳老いた川 142
・母なる樹木 144
・心やさしい木 144
・意地悪い木 145
・名もない花 146
・魔を追う草 147
・虫の神謡 148
・蛇 149
・あらしを呼ぶ神 149

天体気象 151
・天上界 151
・星座 151
・星占い 152
・星の説話 153
・雷神 153
・雪の名称 154
・雪の生活 155
・寒気 156
・雨 156
・雨乞い 157
・氷と水 158
・大風止め 158
・風を呼ぶ 160
・天気占い 160
・日蝕月蝕 161
・津波 162
・地震 162
・噴火 163
・火事 163

芸術 164
・芸術の発生 164
・口琵琶と叙情歌 165
・楽器の魂 166
・小鳥の歌 167
・川辺の鳥達 168
・かっこうの歌 169
・雲雀の歌 170
・青鳩の歌 170
・山鳩の歌 171
・鶴の舞 172
・鴎の舞 173

黒い歴史 174
・蝦夷征伐 174
・大和文化との交流 175
・東北蝦夷 175
・津軽海峡 176
・コシャマインの乱 177
・騙し討ちの記録 178
・和平政策 179
・請負人の横暴 180
・シャクシャインの乱 181
・最果の悪徳 182
・国後の乱 182
・記録消失 184
・四海平等 185

参考文献 187
アイヌ関係年表 190
アイヌ民俗関係索引(巻末)

■書評:
るびりん書林 別館

△■古代ハワイ人の世界観 人と神々と自然の共生する世界■2015年06月10日 10:41

数千年前に太平洋の島々へと進出したポリネシア人の歴史を反映する世界観と「進化」の概念


マイケル・キオニ ダドリー (著), 中島 和子 (翻訳), 堀口登 (翻訳)
単行本: 127ページ
出版社: たちばな出版 (2004/01)

■内容(「BOOK」データベースより)
本書は、宗教、哲学、自然環境に関する基本的な思想的背景を取り上げ、ハワイ人の伝統的な世界観について論述した最初の文献である。それぞれの焦点がハワイ文化の中核をなしている。著者のダドリー博士は、偉大なる古代の遺産を現代人にも理解できるよう、じつに分かりやすく説明している。
内容(「MARC」データベースより)
熱帯の楽園である古代ハワイでは人と神々と自然が相互に影響しあい、それらの密接な関係を基盤とした宇宙・社会を形成していた。宗教、哲学、自然環境に関する基本的な思想的背景を取り上げ、ハワイ人の伝統的な世界観を論述。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ダドリー,マイケル・キオニ
1975年からシャミネード大学の講師としてハワイ人の宗教について講義を始めた。その間、リーワードやウィンワード短期大学、またハワイ大学、そしてカリフォルニア大学サンタバーバラ校で教鞭をとる。博士論文は、十年以上にわたる古代ハワイ人に関する研究の成果であり、古代ハワイ哲学の再構築をその主な目的としていた。学者であるとともに運動家であり、ハワイ人の主権回復運動にも深く関わっている

中島/和子
同志社大学法学部卒。政治学専攻の法学博士。桜美林大学、京都精華大学教授、中央大学講師を経て、1999年NPO古代遺跡研究所を設立、その所長となる。現在「古代における政治と祀り」をテーマに日本とアメリカ大陸先住民の古代文化を研究中。九州と六甲山・甲山周辺の磐座(いわくら)を守る運動を起こしている

堀口/登
関西学院大学英文学科卒。同大学院経済学修士。総合商社にて北・中・南米勤務など歴任。代表取締役退任後、大阪市外郭団体顧問(海外関係業務)、短大講師などを経て今日に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
第1章 魚の話 1
第2章 古代ハワイへの知識の伝承 7
第3章 古代ハワイ人の右中間 11
第4章 古代ハワイ人の思想における霊体と物体 33
第5章 古代ポリネシアの進化論 41
第6章 自然界が知覚を持っていることへの現代的立証 55
第7章 アクア(Akua), マナ(Mana)と神性 69
第8章 多様な形態をとる化身, キノラウ(Kino Lau) 79
第9章 森羅万象の組み合わせ 89
第10章 古代ハワイの環境倫理 95
第11章 首長の特別な地位 113
第12章 ハワイが掲げるモットーの真の意味 119
訳者あとがき

■推薦の言葉(冒頭部分)
この諸”Man, Gods, and Nature”を, ハワイに関する文献として図書館に加えることはこの上ない喜びであります。ハワイ人の間には, 伝統的なハワイの精神風土への情熱が「強烈な炎」として赤々と燃えあがっています。また, ハワイ人の心は主権の回復にも燃えています。どちらも昔ながらの生き方にその源泉があるのです。

ハワイの島々で暮らす人々は, 自然と密接に関わり合うのみならず, 宇宙に漲る力とも神秘的に結びついた信仰体系を発展させ, 人の営みとその周辺の世界についての独特な見方を生み出していました。ハワイ人は, 例えば多様な形を持つ水―雨, 霧, 雲, 海, 小川, 滝, 等々―をワイ・オラ(wai ora), すなわち,「命の水」あるいは「生きている水」と呼びます。ワイ・オラは人間や自然の源泉に存在しているものです。その力はすべての生き物を養い, 繁栄をもたらします。
・・・

■まえがき(冒頭)
さあ, ハワイ人のことを知ろう。彼らは豊かな文化遺産や魅力的な知的伝統を継承してきた素晴らしい人たちだ。ハワイ人の暮らしは, 彼らの住む島々やその自然美を守ることと密接に関わりあっている。ハワイ人の文化と伝統は, 土地への愛情アロハ・アイナ(aloha aina)をその軸に据えている。

今日のハワイ人は, 彼らの主権国家実現のために力を注いでいる。島々の状況―絶えざる「開発」と無差別な都市化計画―は, 彼らが土地の主権を取り戻そうとする理由の一つである。開発業者による島々の舗装事業は, 押し寄せる移民たちから利益をむさぼるものだが, ハワイ人が知る昔ながらの人と自然環境との良心的な関係とは矛盾し, 全く相容れないものなのである。

昔のハワイ人は, 宇宙とその働き, 宇宙における人の役割を説いた哲学体系を築いた。その他の哲学的伝統と同様に, 彼らの哲学は, 人々が周辺世界とどう接してきたかを観察し, それを元にして形成されてきた。つまり, ハワイ人の哲学は彼らの生き方そのものを反映している。それが誕生するやいなや, 人々はその体系をよりどころに世界と継続的な関係を結んできたのである。
・・・

■一言
ハワイ人の本来の世界観について、何も知らないことと、すこしでも知っていることの間には大きな違いがある。

■書評:
るびりん書林別館

○■海女の島 舳倉島 〔新装版〕 (転換期を読む)■2015年06月11日 08:44

半島国家に生まれたイタリア人の目を通して知る、日本人と海の親和性の高さ

フォスコ マライーニ (著), Fosco Maraini (原著), 牧野 文子 (翻訳)
単行本: 163ページ
出版社: 未来社; 新版 (2013/9/30)

■内容(「BOOK」データベースより)
日本の文化に深い関心を寄せたイタリアの人類学者フォスコ・マライーニ。1950年代に記録映画撮影のため日本各地を訪れた著者にとって、舳倉島の人びとの生活は「詩的」であり「偽善とタブー」から解放してくれるものだった。
著者について
フォスコ・マライーニ(Fosco Maraini)1912年イタリア・フィレンツェ生まれ。写真家、登山家、人類学者、東洋学者。2004年逝去。1930年代後半に日本に留学。北海道大学医学部に所属し、アイヌの信仰やイクパスイについて研究した。1946年イタリアに帰国、1953年再来日、日本各地をまわり記録映画を撮影した。京都帝国大学(現京都大学)でイタリア語を、フィレンツェ大学では日本文学を教えた。1987年~88年、京都の国際日本文化研究センター客員教授。1986年に国際交流基金賞受賞。著書『ヒマラヤの真珠』(1943年、精華房)『チベット――そこに秘められたもの』(1958年、理論社)『ガッシャブルム4――カラコルムの峻峰登頂記録』(1962年、理論社)『海女の島《舳倉島》』(1964年、未來社)『JAPAN』(1971年、講談社)『随筆日本――イタリア人の見た昭和の日本』(2009年、松籟社)ほか。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マライーニ,フォスコ
1912年イタリア・フィレンツェ生まれ。写真家、登山家、人類学者、東洋学者。2004年逝去。1930年代後半に日本に留学。北海道大学医学部に所属し、アイヌの信仰やイクパスイについて研究した。1946年イタリアに帰国、1953年再来日、日本各地をまわり記録映画を撮影した。京都帝国大学(現京都大学)でイタリア語を、フィレンツェ大学では日本文学を教えた。1987年~88年、国際日本文化研究センター客員教授。1986年に国際交流基金賞受賞
牧野/文子
1904年大阪市生まれ。神戸女学院卒業。「東京時事新報」記者を経て詩人として活動、翻訳なども手がける。1984年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
日本語版への序文

1 腕、頭、脚、包み、子ども、袋、お尻、靴などの大洪水
2 《ヒツジ雲》の空は、《ウロコ雲》の空
3 海の子、海女
4 ほんものの海女を探し求めて
5 うさん臭さを、見て見ないふり
6 黒く険阻で、不気味な七つ島
7 土地を耕すですって? なんて恥ずかしいことだろう!
8 岩の筏に乗ってる人間と神様
9 灰色の石ころ道
10 《島の王さま》の家で
11 タイが海士、海女の心をやわらげる
12 イロリのそばに坐って
13 海底で、海女たちと
14 わずかな撮影にたいした苦労
15 一握りの土で、深淵を満たす
16 大鍋での入浴
17 ミコシは、神さまのおぼしめしで踊る
18 死者たちは海へ帰る
19 美人、妙子の岩礁、御厨島
20 儀礼的なあいさつと心からのあいさつ

訳者あとがき
解説 イタリア人の見た日本のヴィーナスたち(岡田温司)

■一言
解説はいまいち

■書評:
るびりん書林 別館

◎■ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観■ ―2015年06月12日 09:22

明日の食べ物を心配しない熱帯林の狩猟採集の暮らし
人類の本当の生き方?


ダニエル・L・エヴェレット (著), 屋代 通子 (翻訳)
単行本: 416ページ
出版社: みすず書房 (2012/3/23)

■商品の説明
内容紹介
数もなく色名もない、神の概念もない、ピンカーの「言語本能」説にも収まらない! 我々の普遍幻想を揺さぶるピダハン族の世界を探る 内容(「BOOK」データベースより)
言語をつくるのはほんとうに本能か?数がない、「右と左」の概念も、色名もない、神もいない―あらゆる西欧的な普遍幻想を揺さぶる、ピダハンの認知世界。
著者について
ダニエル・L・エヴェレット
言語人類学者。
ベントレー大学Arts and Sciences部門長。1975年にムーディー聖書学院を卒業後、あらゆる言語への聖書の翻訳と伝道を趣旨とする夏期言語協会(現・国際SIL)に入会、1977年にピダハン族およびその周辺の部族への布教の任務を与えられ、伝道師兼言語学者としてブラジルに渡りピダハン族の調査を始める。以来30年以上のピダハン研究歴をもつ第一人者(その間、1985年ごろにキリスト教信仰を捨てている)。1983年にブラジルのカンピーナス大学でPhDを取得(博士論文のテーマは生成文法の理論にもとづくピダハン語の分析)。マンチェスター大学で教鞭をとり、ピッツバーグ大学の言語学部長、イリノイ州立大学言語学部長、教授を経て現職。
アメリカ、イギリスで刊行された本書の原著は日本語以外にもドイツ語、フランス語、韓国語、タイ語、中国語に翻訳されている。
ほかの著書に、Linguistic Fieldwork (共著、Cambridge University Press, 2011)がある。また、本書への反響の余波としては、著者の人生を描いたドキュメンタリー映画Grammar of Happinesが制作され、その作品が2012年のFIPA(TV番組の国際的なフェスティバル)でEuropean Jury Prizeを受賞している。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
エヴェレット,ダニエル・L.
言語人類学者。ベントレー大学Arts and Sciences部門長。1975年にムーディー聖書学院を卒業後、あらゆる言語への聖書の翻訳と伝説を趣旨とする夏期言語協会(現・国際SIL)に入会、1977年にピダハン族およびその周辺の部族への布教の任務を与えられ、伝道師兼言語学者としてブラジルに渡り調査を始める。以来30年以上のピダハン研究歴をもつ第一人者(その間、1985年ごろにキリスト教信仰を捨てている)。1983年にブラジルのカンピーナス大学でPhDを取得(博士論文のテーマは生成文法の理論にもとづくピダハン語の分析)

屋代/通子
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 1
プロローグ 2

第一部 生活
第一章 ピダハンの世界を発見 10
第二章 アマゾン 38
第三章 伝道の代償 47
第四章 ときには間違いを犯す 84
第五章 物質文化と儀式の欠如 103
第六章 家族と集団 122
第七章 自然と直接体験 164
第八章 一〇代のトゥーカアガ―殺人と社会 202
第九章 自由に生きる土地 211
第一〇章 カボクロ―ブラジル、アマゾン地方の暮らしの構図 224

第二部 言語
第十一章 ピダハン語の音 248
第十二章 ピダハンの単語 268
第十三章 文法はどれだけ必要か 282
第十四章 価値と語り―言語と文化の協調 291
第十五章 再帰―言葉の入れ子人形 312
第十六章 曲がった頭とまっすぐな頭―言語と真実を見る視点 340

第三部 結び
第十七章 伝道師を無神論に導く 364

エピローグ 文化と言語を気遣う理由 380

訳者あとがき 386
事項索引
人名索引

■はじめに
  白衣をまとった研究チームが、天才科学者の指導のもとに勤しむものだけが科学ではない。たったひとりで苦闘し、困難な地に赴いて途方に暮れたり危険に直面したりしながら、新たな知識を果敢に探りだそうとすることで求められる科学もある。
  この本は後者のタイプの科学探求を描いたものであり、ブラジルの先住民、Pirahá(ピーダハンと発音する)[発音上は「ハン」に強勢を置く。以下、本書では単にピダハンと表記する]の人々と暮らし、アマゾン文化にどっぷり浸かるなかで、知性がいかなる成長を遂げるかを描いたものである。ピダハンの人々のこと、彼らがわたしに教えてくれた科学的知見と人としての教え、さらにはそうした教えに導かれてわたしの人生がいかに大きく変わり、それ以前とはまったく違う生き方をするようになったかを記している。
  それは「わたしが」得た教えだ。ほかの人ならまた違った受け取り方をしただろう。あとに続く研究者たちは彼らなりの物語に出会えることだろう。結局のところわたしたちは、自分にできるかぎり率直に、またはっきりと語る努力をするしかない。

■一言
人類にとってもっとも大切なものを教えてくれる人々かもしれない。

■書評
るびりん書林 別館