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○■尋常小学地理書■2015年11月18日 10:22

大正14年発行の小学六年生用地理書。巻一および巻二。
当時の「今」が蘇る。


巻一
大正十四年一月二十五日 翻刻印刷
大正十四年三月五日 翻刻発行
著作発行 文部省
発売所 株式会社国定教科書共同販売所
本文153ページ 付録3ページ

巻二
大正十四年十二月五日 印刷
大正十四年十二月十日 発行
大正十四年十二月十一日 翻刻印刷
大正十四年十二月二十五日 翻刻発行
著作発行 文部省
発売所 株式会社国定教科書共同販売所
本文182ページ 付録1ページ

■目次(目録)
巻一
第一 日本 1
第二 関東地方 8
一 区域 9
二 地勢 9
三 産業 15
四 交通 19
五 都邑 24
六 伊豆七島・小笠原諸島 28
第三 奥羽地方 30
一 区域 30
二 地勢 30
三 産業 38
四 交通 44
五 都村 50
第四 中部地方 52
一 区域 52
二 地勢・気候 52
三 産業 65
四 交通 75
五 都邑 78
第五 近畿地方 82
一 区域 82
二 地勢 82
三 交通 90
四 産業 94
五 都邑 101
第六 中国地方 108
一 区域 108
二 地勢 108
三 産業 111
四 交通 附 瀬戸内海の交通 115
五 都邑 119
第七 四国地方 121
一 区域 121
二 地勢 121
三 産業 123
四 交通 127
五 都邑 128

第八 九州地方 129
一 区域 129
二 地勢 130
三 産業 138
四 交通 146
五 都邑 149
六 薩南諸島・琉球列島 151
付録 1


巻二
第一 北海道地方 1
一 区域 1
二 地勢 1
三 産業 4
四 交通 11
五 都邑 12
六 千島列島 14
第二 樺太地方 15
一 区域 15
二 地勢 16
三 住民・産業 17
四 都邑・交通 20
第三 台湾地方 21
一 区域 21
二 地勢 22
三 産業 25
四 交通 31
五 住民 32
六 都邑 附 澎湖諸島 33
第四 朝鮮地方 35
一 区域 35
二 地勢 36
三 産業 41
四 交通 46
五 住民・都邑 49
第五 関東州 52
第六 日本の総説 56
第七 アジヤ州 79
一 総論 79
二 支那 86
三 シベリヤ 104
四 印度 108
五 東アジヤ 110
第八 ヨーロッパ州 114
第九 アフリカ州 134
第十 北アメリカ州 140
第十一 南アメリカ州 153
第十二 大洋州 161
第十三 世界と日本 168
地球の表面 174
付録 1

■書評
本が好き!

◎■子どもの文化人類学■2015年11月08日 08:46

人口三百数十人のヘアーインディアンを中心に、イスラム教徒、イスラエル、アメリカの子育てから、私たちの育児・親子関係を振りかえらせる。


原 ひろ子 (著)
単行本: 206ページ
出版社: 晶文社 (1979/02)

■商品の説明
内容(カバー見返しより)
極北の雪原に生きる狩猟民ヘアー・インディアン。ジャカルタの裏町に住むイスラム教徒ジャカルタ・アスリの人びと。・・・・・・
みづからの野外調査にもとづき、異なった文化の中で育つ子どもたちの姿を描き出し、私たちの育児・親子関係をふりかえらせる。

著者より(カバー見返しより)
「文化人類学という学問を職業にえらび、さまざまな文化の中で子どもがどう育っていくのかを勉強していますと、人間の子どもというものは、どんな社会に生まれようとひじょうに幅広い可能性を内包しながら成長する力をもっていることが実感として迫ってまいります。大人は子どもが自ら育ってゆく力を信じて力を貸してあげられるだけなのではないかと思われます」

■著者について(奥付けより)
原ひろ子(はら・ひろこ)
一九三四年ソウルに生まれる。五七年東京大学教養学部卒業。六一年から六三(手書きで四に修正あり)までアメリカに留学。その間にカナダで、また六七年から六九年までジャカルタで、実地研究に従事。文化人類学専攻。法政大学助教授。
著書『極北のインディアン』(玉川大学出版部)『人間はわかりあえるか』(PHP)『生のかたち』(共著、思索社)『しつけ』(共著、弘文堂)

■帯より
子どもはどのように
育ってゆくのだろう?
一児の母親として
文化人類学者として
日にち直面する疑問が
異なった文化の中で育つ
子どもたちを観察させ
一冊の本を書きあげさせた。
極北のインディアンや
ジャカルタの回教徒を例に
豊富な野外観察の体験と
濃やかな着眼を生かして
子育て・親子関係を
いきいきととらえかえす。

■目次
1 切ることと創ること 9
2 親の仕事を知らない子どもたち 17
3 からだとつきあう その一 24
4 からだとつきあう その二 32
5 一人で生きること 39
6 けんかをどうとめるか 45
7 親子のつながり 52
8 あそび仲間のこと 59
9 「あそび」としての子育て 66
10 「親にならない」という決断 73
11 自然の中で作るおもちゃ 80
12 きびしい自然の中の子育て 88
13 "自然みしり"をする 96
14 「子どもぎらい」の文化 103
15 母系制社会の子ども 109
16 男女の分業について 115
17 キブツの男女・親子関係 121
18 バングラデシュの女の子たち 127
19 "がめつさ"について 134
20 男の子の「家出」について 140
21 しつけの男女差 146
22 離婚と子ども その一 153
23 離婚と子ども その二 160
24 ディズニーランドの文化 166
25 文化のなかの教育 その一 172
26 文化のなかの教育 その二 182
27 文化のなかの教育 その三 192
あとがき 203

■「あとがき」の冒頭部分
「子どもをのびのびと育てるにはどうしたらよいか」といった発想からでしょうか、『のびのび』という月刊誌が一九七四年三月以来、朝日新聞社から発行されていました。
  この本の大部分は、「子どもの文化人類学」という題で一九七五年一月から一九七六年一二月までの二四か月にわたって、『のびのび』に連載されたものです。 それに、日本幼稚園協会から出ている『幼児の教育』(発行元フレーベル館)の一九七三年三、五、六月号に掲載された「文化の中の教育」という文章を加えて一冊の本として頂きました。
『のびのび』という雑誌は、一九七八年三月号で休刊となりました。 こういう題の雑誌が編み出され、しかも五年しか続かなかったという事実は、今日の日本社会で子どもを育てることが、いかに大変なことと思われているかを反映しているように思います。
  文化人類学という学問を職業にえらび、さまざまな文化の中で子どもがどう育っていくかを勉強していますと、人間の子どもというのは、どんな社会に生まれようとひじょうに幅広い可能性を内包しながら成長していく力をもっていることが実感として迫ってまいります。 大人は子どもが自ら育ってゆく力を信じて力を貸してあげられるだけなのではないかと思われます。

■書評
るびりん書林 別館

○●骨折する子ども―ある学校医のレポート●2015年10月07日 17:55

1980年の研究発表を契機として行われた調査に基づくレポート


広間 正美 (著)
単行本: 259ページ
出版社: 現代出版 (1982/09)

■商品の説明
昭和55年度の学校保健会の校医部門の研究発表を契機として各校の協力を得ながらまとめられたレポート

著者について(奥付けより)
廣間正美(ひろま・まさみ)
1937年 愛知県に生まれる
1962年 京都大学医学部卒業
現在自宅で開業。6校の校医、2工場の産業医、
江南市保健センター嘱託医を兼任。

■目次
はじめに 5
一、骨折の現状 13
二、骨折の発生低率校と高率校の比較 33
三、固定遊具と骨折 51
四、小学校の骨折増加と環境の変化 79
五、F町立第一小学校児童の骨折の特徴 99
六、交通問題と骨折 115
七、他の統計や雑感 163
八、出身小学校別中学生の骨折 185
九、中学生の骨折 203
追記 247

■「はじめに」の終わりの部分
  私は長年いくつかの学校の校医をしていますが、この問題にとりくむまでは、義務的なといえるほどの仕事しかおこなってきませんでした。が、調査中、校医としての怠慢が身にしみてわかりました。消極的な行為に終始している間に私は大きな問題を見落としていました。子どもたちの体力低下の問題を学校の先生方だけにおまかせするのは、校医としても、また子を持つ親としても失格であると気づいたのです。そして、子どもの体力低下の諸原因を想像してみますに、そこへ子どもたちを追いこんだおとなの日常生活のあり方への反省もしなければならないという感を強くしました。
  こうして反省してみますと、もはやこの骨折の問題は単なる研究発表の課題にとどまらなくなりました。校医である限り、学校側の御迷惑にならない限り、今後もずっと調査し続けるつもりでいます。校医として積極的にいろいろ学校のかかえる子どもたちの健康・体力の問題にとりくんでいくつもりでいます。

○■写真集 ヒトが人間になる ― さくら・さくらんぼ保育園の365日■2015年09月06日 09:23

食べる寝る遊ぶ働く 0歳からの子どもたち


斎藤 公子 (著), 川島 浩 (写真)
大型本: 271ページ
出版社: 太郎次郎社エディタス (1984/4/15)

■商品の説明
内容紹介
どのような保育がヒトを人間に育てるのか。260枚の写真と50ページの解説が、その全体像を描きだす。子育ての原点・0歳児から、卒園期の5歳児までを克明に記録。 ◎井尻正二さん評……このような実践が、全国の保母さんや母親に広まることを願っています。

出版社からのコメント
【復刊しました】刊行から30年。全国に広がるはだし・どろんこ保育の原点を記録した写真集が2014年11月に8年ぶりの復刊です。どうぞこの機会にお求めください。【入手方法について 2015年6月追記】復刊より8か月たちました。その間、好評をいただきさらに増刷し、在庫はあるのですが、本販売サイトからは、いまだに発注いただいておりません。入手方法についてご案内します。1ーそのままカートに入れてください。10日ほどで出版社に注文が来て、小社は2日で出荷し、入荷・発送処理に10日ほどかかるので3週間ていどでお送りできるかとおもわれます。2ー「太郎次郎社エディタス営業部」の出品物をご注文ください。新品を翌営業日に発送します。サイトに手数料を支払う必要のある関係で、国内配送料257円を頂戴するようになります。3ー他のサイトをお探しください。在庫している書店も全国各地にございます。

著者について
川島 浩(カワシマ ヒロシ) ◎1925年-東京に生まれる。写真家・田村茂氏に師事。 ◎1952年のメーデー事件の写真によりモスクワ・コムソモルスカヤプラウダ国際写真コンクール1位受賞。 ◎1959年-群馬県島小学校の写真による個展「未来誕生」にて写真批評家協会新人賞受賞。 ◎1962年-岩手県小繁の農民の長年にわたる入会権闘争に取材した個展「北方の農民」。 ◎1973年-ラオス解放区に取材した個展「洞窟をでた人びと」。 ◎おもな写真集-群馬県島小学校を撮影した『未来誕生』-麦書房。 群馬県境小学校を撮影した『いのち、この美しきもの』-筑摩書房。 『あすを拓く子ら-さくら・さくらんぼ保育園の実践』-あゆみ出版。 『斎藤喜博の仕事』-国土社。 『ぼくらはみんな生きている-与謝の海養護学校の実践』-あゆみ出版、日本写真協会年度賞受賞。 ◎現在-日本写真家協会会員、日本リアリズム写真集団会員。 上記内容は本書刊行時のものです。 斎藤 公子(サイトウ キミコ) ◎1920年-島根・隠岐島に生まれる。 ◎1956年-「さくら保育園」創設。 ◎1967年-農村部に季節保育所-現在のさくらんぼ保育園-創設。 ◎1977年-第二さくら保育園創設。 ◎おもな著書-『子育て-錦を織るしごと』-労働旬報社。 『あすを拓く子ら』『自然・人間・保育』-共著・あゆみ出版。 『さくら・さくらんぼの障害児教育』『子どもはえがく』-青木書店。 『さくら・さくらんぼのリズムとうた』-群羊社。『みんなの保育大学シリーズ』-共著・築地書館。 ◎現在-社会福祉法人さくら・さくらんぼ保育園代表園長。 北埼玉保育問題研究会会長。新日本婦人の会埼玉県本部顧問。 労働者教育協会理事。 上記内容は本書刊行時のものです。

■目次
さくら・さくらんぼの保育とは ― まえがき ― 斎藤公子 6

I章 子どもたちの四季 10
子どもと水 12
子どもと土 22
子どもと動物 36
さんぽする 42
たべる 62
あそぶ 76
けんかする 86
自分でやる 98
はたらく 102

II章 子育ちの原点 120
0歳児の発達相談 122
0歳児の365日 132

撮影メモから ― 川島浩 148

III章 表現する心 152
読みきかせる・語りきかせる 154
えがく 166
共同で創る 178
伝え、うけつぐ
① ― ひなまつり・七夕さま 188
② ― 三つ編み・竹馬・荒馬 196
③ ― こままわし 202

IV章 さくら・さくらんぼの行事 216
からだで学ぶ ― 公開保育 リズムあそびを中心に 218
子どもを見つめる ― 職員研究会 232
はだしで走る ― 運動会 242
未来へつなぐ ― 卒園式 254

わがもの顔にふるまって ― 撮影後記 ― 川島浩 270

■「まえがき」の冒頭部分
さくら・さくらんぼ保育園を訪れた人は、ある人は「ここにエミールが生きている」といい、ある人は「シュタイナー教育とそっくりだ」ともいい、ある人は「窓ぎわのトットちゃんの小学校のようだ」といいい、ある人はこうもいった。「マカレンコの"愛と規律の教育"をみるおもいがする」と。また、ある中年の男性は「なつかしいなあ!昔の"がき"といわれた子どもたちがいた」とよろこんだ。
そう。鼻が出ても意に介さず、夢中になって土を掘り、虫をつかまえ、かえるを追う子ども。少々のひび割れ、霜やけも苦にせず、遊びになにやら熱中する子ども。焼けたたらこのような赤いほほの1、2歳の子。衣服は寒ければ着て、あつければぬぐというだけのもの。素足で走りまわる子ども。だれが来ようが、大人を気にせず、カメラが追おうが、マイクをつきつけられようが、意識せずけんかをし、泣き、描く子ども。真剣に動物小屋のそうじをしている子どももいる。

■書評
るびりん書林 別館

◎■親が知らないから、子供がアトピーになる■2015年08月22日 13:00

普通に生活していては知ることのできない情報が満載


康願 健一 (著)
単行本: 192ページ
出版社: セルバ出版 (2015/7/24)

■商品の説明
本書の内容
(カバーのそでに記された慶応義塾大学 先端生命科学研究所 特任准教授 杉本昌弘 博士(学術・歯学)による紹介文より)
アトピーの原因は腸内細菌といわれますが、日常生活で何をすればどのような効果が得られるかまで説いたような本は少ないです。 この本は、食事、育児、風邪薬、温泉など、日常生活で何をすればアトピーが抑えられるのか、幅広く、様々な科学的なエビデンスを基にわかりやすく紹介してくれています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
康願/健一
富山県出身。パシフィック大学院東洋医学学校医学科(The pacific college of oriental medicine(San Diego校))にて学ぶ。現在、未病研究所主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに
序章 なぜ、アトピーという病気が発症したのか≪発症の原因≫
1 パリ・オリンピックのボート競技の金メダリストが起こした失態 10
2 1970年、日本でアトピー元年をつくり出す 14
3 小腸の穴がアトピーになるかのカギ 18
4 箸が喘息とアトピーを防いでくれる 21

第1章 大腸の菌が痒みのカギとなる≪原因編1≫
1 大腸の菌が皮膚のビタミンをつくる 24
2 アトピーと喘息は同じ原因の病気 33
3 風邪薬がきっかけで痒みが生まれる 38
4 植物油が悪玉菌の餌になる 43
5 亜鉛と砂糖が痒みのカギ 47
6 生の果物ジュースは危険 51
7 過剰タンパク質が悪玉菌の餌になる 53
8 ストレスは痒みの菌とヒスタミンの両方で悪化 56

第2章 大人のアトピーの原因は≪原因編2≫
1 植物油がこんなに悪いとは、なぜ誰も教えてくれなかったのか 66
2 外食でどうしてアトピーが悪化するの 74
3 チョコレートがまさかの原因 77
4 お風呂と温泉どっちが悪い 82
5 虫歯が原因でアトピーが起こるとは 88
6 ゴム手袋とアボガド、バナナでアレルギー 94
7 アトピーの人だけの痒み 98

第3章 アトピーに人が避けるべきもの≪禁忌1≫
1 卵、牛乳の何が悪いのか 104
2 使う鍋を間違えるとアトピー 113
3 玄米食でアトピーが悪化 116
4 よく噛んで食べると皮膚病もよくなる 119
5 健康食品で喘息が悪化 123
6 洗濯機とエビ、ダニの関係 125
7 「チーン」と温めたら痒くなる 131
8 目薬、点鼻薬で喘息が引き起こされる 134
9 白ワイン、フルーツケーキ、ジャムを食べるとひどくなる 136

第4章 冷えは、痒み、喘息の元凶≪禁忌2≫
1 夜更かしで体温が低下すると痒みが悪化 140
2 ペット飲料で痒みが悪化 144
3 コーヒーを飲んだら悪化 148
4 睡眠不足で悪化 149
5 小麦アレルギーはどこから 152

第5章 痒みを根本から薬草と断食で簡単にやっつける≪治癒編≫
1 お風呂で石鹸は使ってはならない 156
2 朝と夕にはハーブのお粥で改善 161
3 断食で身体をリセット 164
4 腸内細菌を替えれば意外と簡単に消えるかも 166
5 皮膚を外から変えると薬と油等 168

第6章 人生を諦める必要なし≪根本治療≫
1 多くの患者が言う寛解(かんかい)とは違う 174
2 皮膚が綺麗になって人生が変わった 176
3 ものの見方、とらえ方を皮膚以外の角度から 180
4 対処療法ではなく根本治療の自然治癒で 182
5 ハーブ、薬草は神がつくったもの 184

あとがき:アトピーで外出できず、恋も諦め、結婚できないでいる多くの女性へ 188
References(参考文献) 190

■はじめに
  全部で序章を含めて7章の構成になっています。序章では、アトピーのきっかけをつくった人物と日本での事情。 1章は、腸内のことを中心とした原因。 2章では、いつまでも治らない、また大人になってからの原因。 3章、4章では、避けるべきものについて述べています。 5章は、治癒方法の核心を公開しています。 6章は、実際に治った人の証言などを入れています。
  もし、あなたがアトピーで、直ぐに治したいと思うなら、そして面倒なことをやりたくないのであれば、前のすべての章を飛ばして5章から読んでください。
  それまでの章を読んで、「やっていけないこと」の多さにやる気が出なくなるかもしれません。 ですから、5章だけでも読んで、普通の人がいう「よくなった」状態になってください。
  しかし、もしあなたが未婚の女性で、将来結婚して子供が欲しいと考えているのなら、本書を最初からじっくり読んでください。 あなたの食べた物がそのまま子供の身体に影響を与えるからです。
  アトピーの子供にしないための決まりを本書から学んでください。 健康な子供に育ってほしいと、すべての親は願っています。 本書は、それを叶えるための必読書です。
  また、すでにアトピーになってしまった人にも、対処療法ではなく、根本治療の方法を、簡単に説明しています。
  今まで知られていなかった具体的なパターンを紹介し、アトピーにならないための基本原則を、本書が詳しく説明しています。 役に立たない栄養学の教科書と違い、今まで誰も書いたことのない、実践に役に立つ、栄養と皮膚についての知識を身につけてください。

  世の中から、多くのアトピー患者が消えることを願っています。 決して諦めないでください。 あなたには道があります。 ただ、本書に書いてあるとおりに実行していただくだけで、幸福への扉が開かれるのです。

2015年6月 康願 健一

■書評
るびりん書林 別館

◎■本多勝一のこんなものを食べてきた! 小学生の頃(コミック )■2015年08月17日 09:59

漫画を通じて、野山の食べ物など、昭和初期の信州伊那谷にあった少し裕福な家庭の小学生の食がわかる


堀田 あきお (著), 堀田 佳代 (著), 本多 勝一 (著)
コミック: 238ページ
出版社: 朝日新聞社 (1999/04)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
昭和10年代、本多勝一少年は、あれも食った、これも食った。それも、こっちのも、あっちのも、どれも。

内容(「MARC」データベースより)
ツツジ、まんじゅうの天ぷら、柿の皮、ヤギの乳、カタクリ粉…。 昭和10年代、故郷・信州の山や川で蜂の巣を探し、どじょうを獲った本多勝一少年の懐かしくも新鮮な話を漫画で伝える。『週刊金曜日』掲載の連載漫画。

著者について
堀田あきお(ほった・あきお)
漫画家。1956年北海道生まれ。 故・手塚治虫に師事。 主な作品は『フラッグ!』『アジアのディープな歩き方』『ハッスル!パンチ』など多数。 児童書のさし絵やイラストも多く手がけている。 現在『週刊金曜日』の他に青年誌や小学生向け新聞などに漫画を連載中。

堀田かよ(ほった・かよ)
漫画原作者。 1962年群馬県生まれ。 編集者を経て堀田あきおとの共作活動に入り『アジアのディープな歩き方』などの原作を手がける。

本多勝一(ほんだ・かついち)
『週刊金曜日』編集委員。 1931年信州・伊那谷生まれ。 主な著書に『はるかなる東洋医学へ』『五五歳のときに登った山山』『アムンセンとスコット』(以上、朝日新聞社)、 『六〇歳の記念に登った山山』(悠々社)などがある。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
小学1・2年性の頃
ゴトウムシ 8
ツツジ 12
イロハ 16
ウサギ 20
スイコンボ① 24
スイコンボ② 28
ヒビ 32
ツナミ 36
オカメス 40
ハチの子① 44
ハチの子② 48
おむすび 52
コラム「ゑんそく」 56

小学3年生の頃
ヤギの乳 58
まんじゅうの天ぷら 62
砂糖菓子 66
ニワトリの卵 70
ニッキ 74
キンタマハジキ 78
熟柿 82
かたくり粉 86
マグロの刺身 90
イモ汁 94
サワガニ 98
ホンヤリのモチ 102
コラム「大戦争」 106

国民学校4年生の頃
イタンドリ 108
かきもち 112
オコゲ 116
麦のクロンボ 120
梅 124
チチバナ 128
ゴトウムシ(かりんとう) 132
きゅうりの粕もみ 136
モチの剥片 140
クサボケ 144
カヤの実 148
小柿 152
アケビ 156
お葉づけ 160
ドジョウ 164
切り柿 168
コラム「決戦の年」 172

国民学校5・6年の頃
ネンブリ 174
山のスッパ 178
カラスのおみやげ 182
スイカ 186
ハチの子ご飯① 190
ハチの子ご飯② 194
源助菜のカブ 198
柿の皮 202
チガヤ 206
アズキッパ 210
モモ 214
カワラグミ 218
コッカ(サルナシ) 222
塩イカ 226

あとがき
この本に登場する昆虫・動物・植物

装丁・呉幸子

■あとがき(冒頭部分)
  このマンガは、『週刊金曜日』で一九九六年一一月から間欠的に二年半ほど連載され、このたび単行本として刊行されることになりました。 こういう連載マンガが始められた経緯を説明しておきます。
  私は『週刊金曜日』編集委員の一人ですので、同誌の皆さんと飲んだり雑談したりの機会が多いのですが、あるとき編集部の山中登志子さんが、私の話す伊那谷の少年時代の食物体験を大いにおもしろがり、同誌に連載マンガとして描いてくれと言いました。 しかし忙しい上に、私には"売りもの"になるほどのマンガの腕は全くありません。一方で山中さんは、かねてから同誌にマンガを登場させるべきだとも主張していました。 そこでこの二つの企画を合体させて「食いもののことをマンガにしたら……」という話になったわけです。 それでも漫画家にたのむためのシナリオを私が書く必要があり、その時間がなかなかとれません。
  そんなことがあって実現しないままでいたところ、一九九六年の夏に島根県の松江市で同誌の講演会があったさい、講師として私のほかに椎名誠さんや漫画家の石坂啓さんが一緒になりました。 ちょうど言いだしっぺの山中登志子さんもいて、松江のソバ屋で一パイやっているうちに、ソバの話題からまた伊那谷での食物に話が移行した次第です。
  石坂さんや山中さんがおもしろがっているうちに、シナリオなんか書かなくたって、こうして雑談で語っている内容を漫画家が絵にしたらいいじゃないか、という着想が出ました。 でも、だれがマンガにしてくれるかという段になって、石坂さんが推薦して下さったのが、若手漫画家のホープたる堀田あきお氏です。
(後略)

■書評
るびりん書林 別館

○■本当は怖い動物の子育て■2015年07月14日 09:47

現代文明の価値観に疑問を投げかける、現実世界


竹内 久美子 (著)
新書: 208ページ
出版社: 新潮社 (2013/3/15)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
まさか!?なんてこと!!パンダの母親は「できの良い子」をえこひいきして「ダメな子」を見殺しに。タスマニアデビルは生まれたての赤ちゃんにサバイバルレースを課し、リスはご近所の子を取って食う…子殺し、DV、虐待は日常茶飯事。極悪非道に映るメスたちの狙いとは?オスはその時どう動く?「ヒト」は彼らと別物か?テレビ番組や動物園が伝える美談からは決して見えてこない、動物たちの恐ろしく、たくましい真実の姿。
著者について
たけうち・くみこ 一九五六(昭和三十一)年愛知県生まれ。動物行動学研究家。京都大学理学部、同大学院博士課程卒業。著書に『ワニはいかにして愛を語り合うか』(日高敏隆氏との共著)、『男と女の進化論』、『そんなバカな! 』(講談社出版文化賞科学出版賞受賞)、『女は男の指を見る』等。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
竹内/久美子
1956(昭和31)年愛知県生まれ。動物行動学研究家。京都大学理学部、同大学院博士課程を経て著述業に。著書に『そんなバカな!』(講談社出版文化賞科学出版賞受賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次(大項目)
はじめに 9
第1章 パンダの育児放棄 19
  アメリカ探検隊の狙い/アドベンチャーワールドはなぜか高打率/双子おn「良い方」にだけ/「すりかえ」育児の劇的効果/お乳の量が物語る「戦略」
第2章 クマの産児調整 32
  ときを待つ受精卵/子どもを産むのにまずい時期/まだある着床遅延の意味/一頭しか生まれてない!
第3章 ハヌマンラングールの子殺し 42
  ハレムに生きる宿命/新リーダーが真っ先にすること/メスの秘策は「ブルース効果」/ゲラダヒヒの出産ラッシュ/私の飼育ケージの中で起きたこと/隣のオバちゃんにご用心
第4章 ラッコの暴力行為 61
  鼻にキズ持つメスは/交尾排卵とはなにか/交尾排卵は人間にも?
第5章 タツノオトシゴの自己改造 70
  こまめすぎる交尾/「凶悪」メス、あらわる/卵は背中に産んでくれ!/メスから「子宮」を奪ってまで/とにかく大きなメスがいい/出産前夜の怖い真相
第6章 タスマニアデビルのキョウダイ殺し 87
  生き残るのは"先着四名"/巣のなかの一騎打ち/ブタの赤ちゃんと乳首"格差"/口裂け魚の好物は/マグロ完全養殖への難関/共食い屋が生まれる環境
第7章 オオジュリンの浮気対抗術 104
  一夫一妻制はタテマエ/「怪しい」データを収集/「ヘルパーさん」の下心/「母親スイッチ」は人間の願望
第8章 先住民たちの虐待 117
  南米アヨレオ族の掟/子殺しが起きる三つの論点/人間が回避したリスク
第9章 赤ちゃんか"精霊"か 132
  むき出しの好戦的民族/少女の下した決断/スティングと日本人支援家/母系制社会で女が離婚すると……/母系制社会vs父系制社会
第10章 母親たちは進化したか 151
  児童虐待はいつ「罪」になったか/危険度合いが跳ね上がるとき/赤ん坊は「足手まとい」?/アメリカ人も、日本人も……/オーソドックスな虐待要因/現代ならではの三つのリスク
第11章 壮絶事件の根と芽 180
  「双子」に重なったリスク/「子どもがいなくなればいい」/障害としつけのはざまで/「なぜ末っ子だけを?」に答える/里子はなぜむずかしいのか
おわりに―虐待がありえないモソ人に学ぶ 199

■「おわりに―虐待がありえないモソ人に学ぶ」の最後の部分
  人間も動物の一種である以上、子どもを持ったからといって、即座に「スイッチ」が入り、「母親」や「父親」に切り換わるわけではありません。 男も女も遺伝子の論理の下、手探りの苦労を重ねながら、どう振る舞うべきかと懸命になっている。それだけのことなのです。
  そんな毎日の中、子につらく当たり、手をあげてしまいたくなるような状況に直面することは誰にでもあります。
  そのような場合に、まずひと呼吸おいてみましょう。 それは本能の喪失などではありません。 動物としてごく自然なこと、恥ずかしいことではないと確認するのです。 人間は他の動物とは違う、もっと高等だ、などと思い込み、自分を追い詰めるようなことだけはしてはいけないのです。

■書評:
るびりん書林 別館

△●谷間の生霊たち●2015年07月13日 08:17

重度障害児の安楽死を扱い太宰治賞を受賞


朝海 さち子 (著)
231ページ
出版社: 筑摩書房 (1975)

■商品の説明
内容
障害児施設を描き安楽死問題と取り組む話題の力作小説集。

目も見えず
口もきけず
耳もきこえず
白痴で
肢体が不自由な
健ちゃんは
死んだほうが
幸せなのか…

著者について
朝海さち子(あさみ さちこ)
1938年、北海道に生まれる。慶応義塾大学医学部付属厚生女子学院を卒業。1974年、「谷間の生霊たち」で太宰治賞受賞。創作・評論・脚本・レコード錯視など、多方面で活躍している。
主な作品
創作:「コタンの春」「胎動期」「真杉静江の生涯」
評論:「偶像、白衣の天使」(現代評論社)「女湯の旅」
脚本:「草原の若人たち」(新人脚本賞)「わたしたちは天使じゃない」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
谷間の生霊たち 3
マリア 55
喪の季節 131

■概略
表題作「谷間の生霊たち」は山間部の重度心身障害児施設で起きた、軽度の知的障害(「知恵遅れ」と表記)を持つ補助看護士による安楽死事件を暑かった作品。
「マリア」は続編であり、事件後、都会に引っ越した主人公とマリアと名付けられたセキセイインコの心の交流と、都会に住む人々のさむざむとした暮らしぶりが描かれている。
「喪の季節」は当時の医療現場において看護婦がおかれている状況や医療施設における人間関係などを描いている。

■埴谷雄高氏評
この種の新しい安楽死の問題の提出は、実人生においてさらにさまざまな反対論議を呼ぶであろうけれども、問題提出者としての文学はその文学的リアリティ自体において完結していればそれでよしと私はする。この作者の出発を祝福し、社会と存在の両端にわたる今後の視野の深化に私は期待している。

■水上勉氏評
提示された問題のふかさは、おいそれと解決のつくものではなくて、人間が生きる限り背負う材料である。朝海さんは渾身の力をふるって、この問いをまとめあげようとした。

■一言:
本書の筆名は「朝海さち子」ですが、現在は「十津川光子」として活動されているようです。

△●歩く速度で暮らす―あしたのための生活ガイド (シリーズしごとの発見 2)●2015年05月26日 10:07

土と水に親しんで生きる知恵、生きる力を取り戻す




槌田 劭 (著)
単行本: 191ページ
出版社: 太郎次郎社 (1985/07)

■内容紹介
「新幹線には原則として乗らない」著者が、徹底的に語りおろした、どう食べ、どう買い、どう育て、どう変える、暮らしのヒント集。ある日、玄関にドサッと置かれた小松菜が、「考える素材」だったとは?バランスというキイワードをもとに、衣食住から親子の断絶、有機農業、人類史の哲学までを縦横無尽にえがきだす。

著者
槌田劭(つちだ たかし) 一九三五年、教徒に生まれる。
京都大学理学部化学科卒業。一九七六年、京都大学工学部助教授―金属物理学―辞職。
一九七九年~現在、京都精華大学教員。
一九七三年、「使い捨て時代を考える会」設立。
(本の奥付けより)

■目次
第1章 どう食べる 7
1 食卓の上に、よろこびを盛る 8
・野菜ジュースと五点セットの食卓 8
・ストレスがたまれば食べかたもくずれる 9
・空腹のときこそエネルギーがみなぎる 11
・子どもも「ぼく、朝ごはんいらない」 12
・わが家のニンジン、タマゴ。素材のぜいたく 13
・食卓が変わると味覚も回復する 16
・季節のよろこびを食べる 19
・人間のおなかはゴミ箱じゃない。自然に返す 20
・玄関に積まれた小松菜が「考える素材」 23
・ジャガイモ料理の授業料は八千円 24
・混乱があったことを忘れない解決法とは 25
・「料理」と「奴隷的労働」のちがい 27
・最高の調味料は、空腹・楽しさ・思いやり 28
2 なぜ、どうやって肉から豆へ? 31
・肉と豆の「近代栄養学的考察」 31
・なぜぼくが肉を食わないのかの、ふたつの理由 32
・子どもに肉をやめさせるための「無意識メニュー」 35
・ブレーキになる亭主は、まずいばらせる 37
・なぜぼくらの会でトリ肉は食べるのか 38
・有機農業を安定させるニワトリ・タマゴ戦略 40
・未来の使役牛のために、牛肉も食べる 42
3 食費がどんどん減っていく 44
・六年間、わが家の食費は変わらなかった 44
・狂乱物価も、子どもの成長期も、関係なし 45
・無農薬の野菜は、金持ちじゃないと食えないか 46
・ほんとうのぜいたくは、お金がかからない 47
・デパートで自然食を買う、ということについて 49
・オヤジが教えてくれた生きのびる知恵 51
・ヘビのつかまえかた、食べかた 52
4 カゼひき人間が薄着になるまで 54
・朝の寝床でやるネコ体操 54
・ある日、かぜをひかない決心をした 55
・たくさん着こめば肩もこる 57
・ネクタイの先は権力の手に握られている 58

第2章 どう買う 61
1 わかっていても「買いたい」病 62
・スーパーに群がる人びとの一方向の流れ 62
・お金にふりまわされて 64
・欲求不満がショーウィンドウに出会うとき 65
・買いたいときは、買うしかない 68
・「ムダな買い物をやめる」まえにすべきこと 70
・みみっちく買うより、五千円高いものを 72
・一円二円に三〇分ついやすオロカさ 74
2 値切る世界と無心する世界 77
・どうしてモノには値段がついているのか 77
・ダイコンの高い安いなんて、計算できない 78
・値ぶみがないから、よろこべる関係 80
・「破れタマゴもらいます。ありがとう」 81
・お金に支配されぬ自立を 83
・金のピリオドが、人間を分断する 84
・どんぶりかんじょうのできる関係が誕生した 86
3 お金に負けない農的な暮らし 88
・都会にいたって、農的暮らしはできるのだ 88
・それぞれの生きかたで、ともに生きる 90
・貪欲な農業がムリを生む 91
・不必要なものを生んできた人類史 93
・奪う思想がつくった社会を、進歩と呼べるか 95
・エデンの園には帰れない、ということから出発 96
4 新しい人間関係を創造する 98
・つきあいかたが変われば、つくりかたも変わる 98
・農薬のかかっているものでも、感謝していただく 99
・損得計算からのスタートでも…… 100

第3章 どう育てる 105
1 子どもが教えた父親のつとめ 106
・親子関係も「投資」になってきた 106
・親はあとから親になる。父は社会がつくる 107
・ぼくがダメな父親であったことを自覚したとき 109
・子どもの問題は親自身の問題だ 111
・かんたんに、イエス、ノーは言わない 113
・ラジコンは茶碗洗い一回五〇円から 114
2 オヤジと息子の修行旅行 116
・父と子の修学旅行のテーマ 116
・なぜ高校に行きたいのかを三年間でみつけろ 117
・解答の期限がやってきて…… 119
・最初から正解をおしつけるな。しくじりがだいじ 121
・もう大丈夫だから、危険に近づきたがる 122
・親の抑圧は、自信がないから生じる 124
・ある基準さえ守れれば、流されない 125
3 めざしを子どもに食べさせるゲーム 128
・めざしは、大きな皿に盛っておく 128
・「それ、とうさんがもろていい?おいしいわ」 130
・反発させないだけで、最初はじゅうぶんだ 131
・親は、子どもの玄米弁当にも工夫を 132
・自分の大好きなおとなが身をもって教えること 134
・よろこんで食べる条件をどうつくるか 136
・とびとびに、めんどうがらずに 138
4 大きく育てる思想のまちがい 140
・「あんなもん食わせて、子どもは育つのか」 140
・目上の人に対して従順になるクスリ? 141
・バランスのいい食事で、育たぬはずがない 143
・親よりも一割大きかったら、病弱と考える 144
・世の中が変わってしまっているという認識を! 146
・うしろ姿で子どもに教えた父親 149

第4章 どう変える 151
1 自分が変われば、みんなも変わる 152
・自分だけ変わったてしかたがない? 152
・エスカレーターの前の小さな選択 154
・ぼくにでも、ほかのことならできるかもしれん 157
・自分にできることを楽しみ、他人におしつけない 158
・タバコを吸ってても反公害を語る資格はある 160
・肉をやめれば、自給率も上がる 161
2 お互いがお互いのなかに入りあう 164
・相互批判よりも茶飲み話の論理 164
・「まず信頼できないところから始めよう」 167
・人間が裏切ることはない 168
3 テレビのある社会で自分をつらぬく法 170
・仙人になってもしかたがない 170
・ソフト・エナジーと科学技術信仰のワナ 171
・冷蔵庫のいらなくなる暮らしは、空想じゃない 173
・自分を変えるしんどさと楽しさ 175
4 ふたとおりの未来に向かって 177
・未来予測はしない。どうつくるかだ 177
・原子力を語らねばならない文明の犯罪 178
・まず、みんなが額に汗して働くこと 181
・三反の土地で、一家族食べられる 183
・あずかった土地の、未来へのつながり 185

あとがき 188

■「あとがき」
  田植えの終わった水田には、カエルの合唱がにぎやかに流れています。 よろこびの声であり、生命の叫びなのでしょう。 深まりゆく緑とともに、日本の自然のすばらしさにため息がでるほどです。 この自然の恵みのあるかぎり、私たちはしあわせな未来が約束されているような、豊かな思いが広がります。
  しかし、現実の社会と暮らしをかえりみるとき、不安な思いに心は曇ります。 先日の連休にも、町の繁華街には若者たちがごったがえし、飲食店街には華美なショーケースが並び、 皿には食べ残しがめだちました。 山や田園風景を楽しむ若者はわずかで、まして土に親しむ者の姿などほとんどありません。 それどころか、疾駆するマイカーの窓からあきカンをほうり投げて、沿道の畑の老いた農夫を悲しませるしまつです。
  金とものの「豊かさ」に、酔いしれている現代です。 しかし、いつまでも続くのでしょうか。 商工業の繁栄が幻であり、没落が避けられないことは、この本でもくり返して述べました。 すでに現代の若者たちの心も体も、ともに病んでいるのです。 いや、若者だけでなく、国民総半病人時代、ガン死の時代に突入しているのです。 そしていまや、農業をひきつごうとする若者さえ少なくなって、日本の緑が約束してくれるはずの食料生産力は、 惨憺たるものとなりました。
  しかし、なさけながっていても、しかたがありません。 私たちは、生きねばなりません。 生きる以上、楽しく、よろこびに満ちて、生きたい。 深刻ぶるのはやめにして、日常の暮らしのなかから、希望をつかみとりたいものです。
  小さく思えることでも、できることを発見し、楽しくやってみましょう。 食べること、歩くこと、なんでもよいのです。 そのことで知恵がつきます。 生きる自信ともなります。 土に親しみ、水に親しみ、そのなかから生きる知恵をとりもどせば、すばらしい自然は、生きる力を与えてくれます。 楽しく、ゆったりと、隣人とはげましあい、助けあうことのなかに、しあわせをみつけたいと思うのです。
  そのような願いをもって話しあった記録が、本書です。 わたしは、将来の夢である晴耕雨読・直耕を実現すべく、荒地に鍬を楽しんでいますが、 その場、滋賀県栗東町に、小野伸尚氏とこまざきひろし氏を迎えて、ゆかいな時をすごしました。 その楽しさが読者に伝わり、生きる自信として根づくことに役立ちえたとすれば、 それはすべて、両氏のご尽力の結果と感謝いたします。 もし、まとまりが悪ければ、散漫な話を展開した私の責めでありますが、やさしく、 賢明なみなさんによって、不足する行間をうめていただけるものと願っております。

1985年5月 槌田劭

■一言:
Youtubeに動画がありました。20120328 槌田劭(つちだたかし)さんのお話(前)
「使い捨て時代を考える会」は設立40年を迎え、活動を継続

定住生活が環境破壊を招き、人びとの精神を病ませているという視点を持つと、
本書とはまた違った結論が出てきそうです。

○●イラスト図説「あっ!」と驚く動物の子育て―厳しい自然で生き抜く知恵 (ブルーバックス)●2015年05月22日 09:56

イラスト図説「あっ!」と驚く動物の子育て―厳しい自然で生き抜く知恵 (ブルーバックス)


長澤 信城 (著)
新書: 192ページ
出版社: 講談社 (2006/5/18)

出版社 / 著者からの内容紹介
人間よりも賢い!?感動すら覚える子育て
微生物発酵で卵自動温め装置を作るクサムラツカツクリ、自分の血管から栄養を子供に吸わせて育てるコモリガエル・・・。
死と隣り合わせの過酷な自然の中で編み出された「あっ!」と驚く子育て法の数々を、著者自らの手による豊富なイラストを交えて紹介。

著者について
 
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
長澤/信城
1930年、長野県の山里に生まれる。幼年時代から花鳥風月を愛し、アリストテレスの倫理学に傾倒する。東京高等師範学校(現筑波大学)動物科卒業後の教職中は、高等学校用教科書、実験指導書、視覚教育教材、学習参考書等を多数手がける。現在は自慢の健脚を武器に、ナチュラリストとしての日本的イベントを計画し、準備中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次(大項目の抜粋)
まえがき 7
第1章 そもそも、なぜ子育てをするのか 16
第2章 親子の絆の形成 22
第3章 子育てをひとまかせにする 42
第4章 子供を守る 60
第5章 子を殺す・子を捨てる 78
第6章 子育ての場所と餌の調達 96
第7章 一族あげての子育て(子育てヘルパー) 126
第8章 学習 148
あとがき 178
力になった主な参考文献など 181
さくいん 189

■まえがき(終わり前の2段落)
  さて、この子育てを時代がどうとらえてきたかをみると、古くは親子の愛情行動、社会愛行動としてとらえられ長く不動であった。 しかし、ダーウィンが『種の起原』を発表するに至って、これが冷静に見つめられて科学的に分析され、そして今日では集団遺伝学、動物行動学、動物経済学等の進歩 によってほのぼのした要素が一掃され、愛などはどうでもいい、ただ自分の遺伝子を持った子ができるだけ多く残ればいい、それにはどうしたらいいかという 動物の利己的行動を強く意識した取り上げ方も台頭してきている。
  子育ての真実は、見方によっては愛より発した行動であるともとれるし、自分を残す利己的行動ともとれるが、 この本を読むことによって或る時は感動的に或る時は理論的科学的にとらえるのもいいと思う。 また、子育て方法は種によって固定的不変であると考えがちであるが、これも地域や環境に変化によって変動する。 そのため本書には既存の文献とは違ったところがあるが、それは最近の研究報告にもとづき、 著者が考察を加えたものであることを了承していただきたい。

■一言:
動物たちの生き残り戦術