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「Amazon.co.jpアソシエイト」
このままでいいんですか―もうひとつの生き方を求めて ― 2015年05月15日 09:05
森 孝之 (著)
単行本: 317ページ
出版社: 平凡社 (1994/02)商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
一流企業のエリート社員時代も家庭菜園での半自給生活を続けた筋金入りの実践派エコロジストが、自らの体験をふまえ、世界を巡って考える〈心豊かな生活〉への途。
内容(「MARC」データベースより)
一流企業のエリート社員時代も、家庭菜園での半自給生活を続けた筋金入りの実践派エコロジストが、自らの体験をふまえ、世界を巡って考える、心豊かな生活への道。文明社会を見直し、これからの新しい生き方を考える。
一言:
定住生活と持続可能な生活は両立しないのではないかという観点から読んでみたい
○■動物の死は、悲しい?---元旭山動物園 飼育係がつたえる命のはなし (14歳の世渡り術)■ ― 2015年05月14日 13:23
手近な仕事から飼育係へ。飼育係から画家、絵本作家へ。14歳の少年少女たちに生き方と経験を伝える本
あべ 弘士 (著)
単行本(ソフトカバー): 180ページ
出版社: 河出書房新社 (2010/8/19)
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
旭山動物園元飼育係の絵本作家がこれまで体験してきた、たくさんの生と死。残った自分は、どんなふうに生きて行くんだろう―。ともに生きた時間の、新しい意味が見えてくる一冊。
著者について
1948年北海道生まれ。25年間の旭山動物園飼育係を経て絵本作家に。代表作は『あらしのよるに』(文・木村祐一)『ゴリラにっき』など。理想の旭山動物園像を描いたスケッチが、動物園復活へ導いたことでも知られる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
あべ/弘士
1948年北海道旭川市生まれ、絵本作家。1972年から25年間、旭川市旭山動物園飼育係として勤務。在職中に絵本作家としてデビュー後、現在は退職し、絵本を中心に活動を行う。『あらしのよるに』(文・木村裕一/講談社)で講談社出版文化賞、産経児童出版文化賞JR賞を受賞。『ハリネズミのプルプル』シリーズ(文渓堂)で赤い鳥さし絵賞受賞。『ゴリラにっき』(小学館)で小学館児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
はじめに 8
第1章 小2でキリギリスに教わった
・犬は犬、猫は猫 16
・町中が家族 19
・ぼくの好きな場所 21
・小学校2年生で知った「極意」 22
・生物部もよかったけれど 26
・思わぬ授かりもの 30
第2章 飼育係を志す
・昼飯は盗んだリンゴ 36
・鉄工所で働くことに 38
・絵描きを志す 43
・描く日々 45
・自然と関わる仕事がしたい 48
・驚きの動物園初日 52
第3章 旭山動物園での日々
・ウンコ掃除とエサ作り、だけじゃない 58
・隣り合わせにある「死」 62
・新人飼育係のあこがれ 66
・誰もが手探り 72
・担当動物会議 73
・先輩に追いつくために 77
第4章 生と死があふれる場所
・動物との濃いつきあい 86
・動物園の動物が死んだら 90
・解剖を手伝う 95
・立派な動物園ではなく、いい動物園を 100
・地元の動物に関わる 104
・ライオンの威厳、ヘビの不思議さ 108
・お金がないならアイデアを出す 110
・動物園の機関誌を作る 114
・将来の動物園像を想像する 115
・負けると思ったら負ける! 120
・飼育係の気概 121
・やはり猛獣は怖い 124
第5章 死に慣れるだろうか
・良いミスと悪いミス 130
・生きている本当の姿 135
・命に命を与える 139
・もぐもぐタイムで見せたかったもの 143
第6章 ぼくたちができること
・旅立ちのとき 150
・理想の動物園像が現実に 153
・人間が関わらない死はすべて正しい 158
・人の死、葬式 164
・ペットと野生動物の違い 166
・死ぬものは死ぬ 169
おわりに 173
・アトリエからの風景 173
・命とはなにかの答え 174
■「はじめに」の結びの部分
ぼくたち飼育係は「命を預かる」ことに、いつも悩み、考えていた。
仲間たちと毎日のように「命とはなにか」、「なんのために動物園はあるのか」と話し合った。 飼育係だからこそ、動物を飼うことの"つらさ"を余計に感じていた。
ぼくの描く動物は命が"ビカビカ"輝いていなくちゃいけない。 それはたくさんたくさん、ぼくの心と体を通っていった動物たちの上に成り立っているからだと思う。 命の輝いていない動物の絵を描いたら、死んでしまった彼らになんと言われるだろうか。 動物たちに笑われるだろう。それが飼育係だった"ぼくの絵"の役目だと思っている。
動物も人もいつか死ぬ。"死"を語るのはとてもむずかしい。 けどね、それは現実として避けられないものだ。そしてね、こう思うんだ。 ぼくが死ぬときに、「命がビカビカ輝いていたなあ」と思えるだろうか、とね。 そう生きるにはどうしたらいいのかなあ。
この本ではぼくの子どものころ、飼育係時代やその後に出会った「生と死」を書こうと思う。
■一言:
同じ作者による『ライオンのよいいちにち』などを見ると、人の価値観で理想化した世界が描かれているだけかもしれません。
■書評:
るびりん書林 別館
あべ 弘士 (著)
単行本(ソフトカバー): 180ページ
出版社: 河出書房新社 (2010/8/19)
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
旭山動物園元飼育係の絵本作家がこれまで体験してきた、たくさんの生と死。残った自分は、どんなふうに生きて行くんだろう―。ともに生きた時間の、新しい意味が見えてくる一冊。
著者について
1948年北海道生まれ。25年間の旭山動物園飼育係を経て絵本作家に。代表作は『あらしのよるに』(文・木村祐一)『ゴリラにっき』など。理想の旭山動物園像を描いたスケッチが、動物園復活へ導いたことでも知られる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
あべ/弘士
1948年北海道旭川市生まれ、絵本作家。1972年から25年間、旭川市旭山動物園飼育係として勤務。在職中に絵本作家としてデビュー後、現在は退職し、絵本を中心に活動を行う。『あらしのよるに』(文・木村裕一/講談社)で講談社出版文化賞、産経児童出版文化賞JR賞を受賞。『ハリネズミのプルプル』シリーズ(文渓堂)で赤い鳥さし絵賞受賞。『ゴリラにっき』(小学館)で小学館児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
はじめに 8
第1章 小2でキリギリスに教わった
・犬は犬、猫は猫 16
・町中が家族 19
・ぼくの好きな場所 21
・小学校2年生で知った「極意」 22
・生物部もよかったけれど 26
・思わぬ授かりもの 30
第2章 飼育係を志す
・昼飯は盗んだリンゴ 36
・鉄工所で働くことに 38
・絵描きを志す 43
・描く日々 45
・自然と関わる仕事がしたい 48
・驚きの動物園初日 52
第3章 旭山動物園での日々
・ウンコ掃除とエサ作り、だけじゃない 58
・隣り合わせにある「死」 62
・新人飼育係のあこがれ 66
・誰もが手探り 72
・担当動物会議 73
・先輩に追いつくために 77
第4章 生と死があふれる場所
・動物との濃いつきあい 86
・動物園の動物が死んだら 90
・解剖を手伝う 95
・立派な動物園ではなく、いい動物園を 100
・地元の動物に関わる 104
・ライオンの威厳、ヘビの不思議さ 108
・お金がないならアイデアを出す 110
・動物園の機関誌を作る 114
・将来の動物園像を想像する 115
・負けると思ったら負ける! 120
・飼育係の気概 121
・やはり猛獣は怖い 124
第5章 死に慣れるだろうか
・良いミスと悪いミス 130
・生きている本当の姿 135
・命に命を与える 139
・もぐもぐタイムで見せたかったもの 143
第6章 ぼくたちができること
・旅立ちのとき 150
・理想の動物園像が現実に 153
・人間が関わらない死はすべて正しい 158
・人の死、葬式 164
・ペットと野生動物の違い 166
・死ぬものは死ぬ 169
おわりに 173
・アトリエからの風景 173
・命とはなにかの答え 174
■「はじめに」の結びの部分
ぼくたち飼育係は「命を預かる」ことに、いつも悩み、考えていた。
仲間たちと毎日のように「命とはなにか」、「なんのために動物園はあるのか」と話し合った。 飼育係だからこそ、動物を飼うことの"つらさ"を余計に感じていた。
ぼくの描く動物は命が"ビカビカ"輝いていなくちゃいけない。 それはたくさんたくさん、ぼくの心と体を通っていった動物たちの上に成り立っているからだと思う。 命の輝いていない動物の絵を描いたら、死んでしまった彼らになんと言われるだろうか。 動物たちに笑われるだろう。それが飼育係だった"ぼくの絵"の役目だと思っている。
動物も人もいつか死ぬ。"死"を語るのはとてもむずかしい。 けどね、それは現実として避けられないものだ。そしてね、こう思うんだ。 ぼくが死ぬときに、「命がビカビカ輝いていたなあ」と思えるだろうか、とね。 そう生きるにはどうしたらいいのかなあ。
この本ではぼくの子どものころ、飼育係時代やその後に出会った「生と死」を書こうと思う。
■一言:
同じ作者による『ライオンのよいいちにち』などを見ると、人の価値観で理想化した世界が描かれているだけかもしれません。
■書評:
るびりん書林 別館
●砂漠で見つけた夢● ― 2015年05月13日 19:58
キャビン・アテンダントから日本初のアボリジニ・アート・プロヂューサに転身
内田 真弓 (著)
単行本(ソフトカバー): 208ページ
出版社: ベストセラーズ (2008/5/16)
内容(「BOOK」データベースより)
キャビン・アテンダントから日本初のアボート・プロデートプロデューサーに。安定を捨てて引き寄せた夢。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
内田/真弓
1966年、茨城県生まれ。都内の短期大学卒業後、航空会社に客室乗務員として入社。二六歳で退社後、アメリカ語学研修を経て、オーストラリアで日本語教師として勤める。1994年よりオーストラリア南部の都市メルボルンにある国内最大のアボリジニ・アートを紹介する画廊で、アートコンサルタントとして六年間働く。現在は独立し、フリーのアボリジニ・アート・プロデューサーとして活躍中。日本で開催された多くのアボリジニ・アート展に関わる。メルボルン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
はじめに 1
I 日本での生活 11
1 「夢見る夢子」だった子ども時代 12
・将来への思い
・みんなと違っていたい
2 キャビン・アテンダントになったものの 14
・ハードな日々
・赤面のヌードル事件
・次第に膨らむ違和感
・次への道を探りはじめて
・海外へ行こう
・忘れられない「ラスト・フライト」
・旅立ち
II アボリジニ・アートとの出会い 25
1 成田→シアトルー>オーストラリア大陸へ 26
・憧れの外国暮らしだが……
・一時帰国で再起をはかる!
・オーストラリアへ
・運命の出会い
・アボリジニの描くアートって?
・予期せぬ申し出
2 アボリジニ・アートと関わって 35
・画廊勤めを始めたものの…
・現状を変えるには?
・現代社会におけるアボリジニ
・アボリジニ村へ入るまでの道のり
・「思えば叶う」
・画廊での仕事は順調だったが
・画廊を去る
・気軽に立ち寄れる場所を目指して
3 夢の日本進出 48
・届いたあるファックス
・実現するまでの長~い道のり
・シドニー・オリンピックの開催が転機に
・「なんでも屋」です!
・いよいよ本番に向けて
・そして、オープニング・セレモニー
・次なる夢を追って
III アボリジニ村滞在記 59
1 アボリジニ村訪問記 その1―二〇〇〇年十二月 60
・マウント・リービックへ
・快調なスタート
・「よく戻ってきたなあ」
・アボリジニの家とは
・急転する天候
・引き続き、降り続く雨
・雨の砂漠の恐怖
・地獄に仏! アボリジニ登場
・ドラマの終わりに
2 アボリジニ村訪問記 その2―二〇〇〇二年九月 76
・珍メンバーの終結
・いよいよ出発
・再びマウント・リービックへ
・アボリジニ村での宿泊
・アボリジニの食事情
・蜜アリ狩り体験
・アボリジニと大地が教えてくれたこと
3 女性の伝統儀式への参加 その1―二〇〇四年七月 89
・「オマエは男だ」
・砂漠への招待状
・水がない暮らし
・強烈体験の連続
・果敢に料理に励む!
4 女性の伝統儀式への参加 その2―二〇〇六年五月 101
・「砂漠忍耐ド根性物語」のはじまり
・五月二六日(金)―ほぼ徹夜で出発の日を迎える
・五月二七日(土)―砂漠の女王様たちをピックアップ
・五月二八日(日)―アボリジニの女性たちとの道中より
・五月二九日(月)―儀式の初日
・五月三〇日(火)―「強烈な」アボリジニ女性との出会い
・五月三一日(水)―終わりに
IV 愛しの砂漠の友人たち 117
1 チビッコ・ギャング 118
・キラキラした瞳に魅せられて
・スーパースターの妹
・アボリジニの伝統文化を学ぶ
・アボリジニにとっての「明日」とは?
・まだまだ続く、「アボリジニ熱」
2 ユニークなゲストたち 129
・砂漠からのお客様
・好奇心旺盛な女王様たち
・忘れられない夜に
・人生で「かけがえのないもの」とは
3 わが友、バーバラ・ウィラーのこと 135
・ユニークな女性アーティスト
・日本のお茶の間に登場
・バーバラ、日本へ
・白亜のリゾートホテルで勃発した喧嘩
・バーバラの生い立ち
・尊敬すべき名ハンター
4 偉大なアボリジニ画家 エミリー・ウングワレー 146
・大地が生んだ天性のアーティスト
・驚異的な「創作力」
・エミリーとの出会い
・国際的な高い評価
・エミリー展の日本での開催
V ニッポン珍道中 155
1 アボリジニのおばちゃんたち、東京へ 156
・砂漠へ届いたニッポンからの招待状
・入念な下準備
・到着からすでにハプニング
2 初めてづくしの東京滞在 164
・雨に大ハシャギ
・「初めての体験」をしたのは……
・デパ地下めぐり
・ファミレス大好き!
3 夢の温泉旅行 171
・グリーン車で大名旅行!
・温泉宿にて
・いよいよ入浴
・旅館の豪勢な食事は?
4 ジャッキー・チェーンとの感激の対面(?) 176
・アボリジニの憧れのヒーロー
・ジャッキー登場
・おわりに
VI アボリジニ・アートの魅力 183
1 歴史 184
・長い歴史をもつ民族
・苦難の時代から和解の時代へ
・歴史的な記念すべき出来事
2 アボリジニ・アートについて 190
・ちょっと真面目な話
・アボリジニ・アートの特異な点とは
・絵にこめられた意味
・アボリジニ・アートの種類
・アクリル絵の具との出会い
・一躍、注目を浴びる
・絵を描くということ―「ドリーミング」
・上がるアートの市場価値
おわりに 203
■帯から
キャビン・アテンダントから日本初のアボリジニ・アート
プロヂューサーに。
安定を捨てて引き寄せた夢。
幸せは自分の
ハートが決めるもの!
■「はじめに」
私は「アボリジニ・アート・プロデューサー」という仕事をしている。 あまり聞きなれないかもしれないが、つまりは「自由業」で、何でも屋でもあるのだ。
砂漠へ飛んでいって才能あるアボリジニ画家を発掘し作品を買い付けたり、それを販売するための企画展を練り画家を来日させたり、どこかの大学で学生たちにアボリジニの講義を行ったり。 さらに言えば、アボリジニ村で年間合計一〇〇ほど過ごし、ともに狩りに行って誰よりも大きなイモムシを捕まえたり、アボリジニと一緒に焚き火を囲んでこんがり焼けたカンガルーのしっぽにガブリとかぶりついたり、来日した画家のために連日コンビニに走り、彼らのために鶏の唐揚げを調達したり。 また車で砂漠をゆうに五〇〇キロの距離をすっ飛ばしたり……。
毎月決まった給料をもらっていたころからは想像もつかない生活だ。
一五年前、私は日本の企業で働いていた。 そのころは、それなりに不自由のない生活が保障されていた。そもそも、会社に「守られている」という安心感が私にとって大きな心のセキュリティであったのだ。
今、ほんの偶然の出会いから、こうしてアボリジニ・アートに関わる仕事をしているが、もちろんすんなり来たわけではないし、不安もたくさんある。 だが、かつて日本で仕事をしていたとき、自分に問いかけた言葉がある。
自分の心が一〇〇%満足しきっていないのに、世間の目に映る自分のイメージを気にするのか。
幸せというのは、自分のハートが決めるのではないだろうか。
会社の名前でなく、私個人の名前で何かやろうと思わないのか。
自分の人生のシナリオを、自分で書いてみてはどうだろう。
安定した生活を捨て、日本を出てからしばらく月日が経ったころ、ある日アボリジニ・アートが私の人生に登場した。 そのとき「これだ!」と直感的に心が叫んだ「あの感覚」は、説明しろと言われても困ってしまうが、それこそ「やってみたい」と素直に思えたものに出会えたことに感謝したい。 そしてその気持ちが一五年経った今でも、ちっとも変っていないという奇跡にも。
あっちこっちと遠回りをしながらも、今の不安定な自由業を自分の責任でやってみるのだって、なかなかダイナミックで楽しいものだということが、ここへきてだんだんとわかってきた感じがする。
本書が、あなたの生き方の指針になってほしいなどとおこがましいことは全然考えていない。 そもそもそんなことを偉そうに言えるのであれば、この人生、これまで周り道もしなければへこんだり不安な長い夜を過ごすこともないだろうに。 これからだって、どこへ向かっていくかなど、誰にわかるだろう。
ただ、自分の心の声に耳を傾け、それに従って一歩踏み出してみると、きっと人生のデザインはより魅力的で、美しいものになる、という思いを伝えられたらと思う。 私がこのような気持ちを抱くようになったのには、アボリジニとの出会いは不可欠だった。 「あるがままの私」でいられる、彼らとのつきあいは、私にとってこの上もなく貴重でかけがえのない時間である。
本書を通して、一人でも多くの方が日本でまだそれほど馴染みのない、アボリジニの姿やアートに触れ、関心をもっていただけたら、このうえなく嬉しい。
■一言:
当店で力を入れている「生き方」本の一冊
伝統的または昨今のアボリジニの暮らしも知ることができそう
内田 真弓 (著)
単行本(ソフトカバー): 208ページ
出版社: ベストセラーズ (2008/5/16)
内容(「BOOK」データベースより)
キャビン・アテンダントから日本初のアボート・プロデートプロデューサーに。安定を捨てて引き寄せた夢。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
内田/真弓
1966年、茨城県生まれ。都内の短期大学卒業後、航空会社に客室乗務員として入社。二六歳で退社後、アメリカ語学研修を経て、オーストラリアで日本語教師として勤める。1994年よりオーストラリア南部の都市メルボルンにある国内最大のアボリジニ・アートを紹介する画廊で、アートコンサルタントとして六年間働く。現在は独立し、フリーのアボリジニ・アート・プロデューサーとして活躍中。日本で開催された多くのアボリジニ・アート展に関わる。メルボルン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
はじめに 1
I 日本での生活 11
1 「夢見る夢子」だった子ども時代 12
・将来への思い
・みんなと違っていたい
2 キャビン・アテンダントになったものの 14
・ハードな日々
・赤面のヌードル事件
・次第に膨らむ違和感
・次への道を探りはじめて
・海外へ行こう
・忘れられない「ラスト・フライト」
・旅立ち
II アボリジニ・アートとの出会い 25
1 成田→シアトルー>オーストラリア大陸へ 26
・憧れの外国暮らしだが……
・一時帰国で再起をはかる!
・オーストラリアへ
・運命の出会い
・アボリジニの描くアートって?
・予期せぬ申し出
2 アボリジニ・アートと関わって 35
・画廊勤めを始めたものの…
・現状を変えるには?
・現代社会におけるアボリジニ
・アボリジニ村へ入るまでの道のり
・「思えば叶う」
・画廊での仕事は順調だったが
・画廊を去る
・気軽に立ち寄れる場所を目指して
3 夢の日本進出 48
・届いたあるファックス
・実現するまでの長~い道のり
・シドニー・オリンピックの開催が転機に
・「なんでも屋」です!
・いよいよ本番に向けて
・そして、オープニング・セレモニー
・次なる夢を追って
III アボリジニ村滞在記 59
1 アボリジニ村訪問記 その1―二〇〇〇年十二月 60
・マウント・リービックへ
・快調なスタート
・「よく戻ってきたなあ」
・アボリジニの家とは
・急転する天候
・引き続き、降り続く雨
・雨の砂漠の恐怖
・地獄に仏! アボリジニ登場
・ドラマの終わりに
2 アボリジニ村訪問記 その2―二〇〇〇二年九月 76
・珍メンバーの終結
・いよいよ出発
・再びマウント・リービックへ
・アボリジニ村での宿泊
・アボリジニの食事情
・蜜アリ狩り体験
・アボリジニと大地が教えてくれたこと
3 女性の伝統儀式への参加 その1―二〇〇四年七月 89
・「オマエは男だ」
・砂漠への招待状
・水がない暮らし
・強烈体験の連続
・果敢に料理に励む!
4 女性の伝統儀式への参加 その2―二〇〇六年五月 101
・「砂漠忍耐ド根性物語」のはじまり
・五月二六日(金)―ほぼ徹夜で出発の日を迎える
・五月二七日(土)―砂漠の女王様たちをピックアップ
・五月二八日(日)―アボリジニの女性たちとの道中より
・五月二九日(月)―儀式の初日
・五月三〇日(火)―「強烈な」アボリジニ女性との出会い
・五月三一日(水)―終わりに
IV 愛しの砂漠の友人たち 117
1 チビッコ・ギャング 118
・キラキラした瞳に魅せられて
・スーパースターの妹
・アボリジニの伝統文化を学ぶ
・アボリジニにとっての「明日」とは?
・まだまだ続く、「アボリジニ熱」
2 ユニークなゲストたち 129
・砂漠からのお客様
・好奇心旺盛な女王様たち
・忘れられない夜に
・人生で「かけがえのないもの」とは
3 わが友、バーバラ・ウィラーのこと 135
・ユニークな女性アーティスト
・日本のお茶の間に登場
・バーバラ、日本へ
・白亜のリゾートホテルで勃発した喧嘩
・バーバラの生い立ち
・尊敬すべき名ハンター
4 偉大なアボリジニ画家 エミリー・ウングワレー 146
・大地が生んだ天性のアーティスト
・驚異的な「創作力」
・エミリーとの出会い
・国際的な高い評価
・エミリー展の日本での開催
V ニッポン珍道中 155
1 アボリジニのおばちゃんたち、東京へ 156
・砂漠へ届いたニッポンからの招待状
・入念な下準備
・到着からすでにハプニング
2 初めてづくしの東京滞在 164
・雨に大ハシャギ
・「初めての体験」をしたのは……
・デパ地下めぐり
・ファミレス大好き!
3 夢の温泉旅行 171
・グリーン車で大名旅行!
・温泉宿にて
・いよいよ入浴
・旅館の豪勢な食事は?
4 ジャッキー・チェーンとの感激の対面(?) 176
・アボリジニの憧れのヒーロー
・ジャッキー登場
・おわりに
VI アボリジニ・アートの魅力 183
1 歴史 184
・長い歴史をもつ民族
・苦難の時代から和解の時代へ
・歴史的な記念すべき出来事
2 アボリジニ・アートについて 190
・ちょっと真面目な話
・アボリジニ・アートの特異な点とは
・絵にこめられた意味
・アボリジニ・アートの種類
・アクリル絵の具との出会い
・一躍、注目を浴びる
・絵を描くということ―「ドリーミング」
・上がるアートの市場価値
おわりに 203
■帯から
キャビン・アテンダントから日本初のアボリジニ・アート
プロヂューサーに。
安定を捨てて引き寄せた夢。
幸せは自分の
ハートが決めるもの!
■「はじめに」
私は「アボリジニ・アート・プロデューサー」という仕事をしている。 あまり聞きなれないかもしれないが、つまりは「自由業」で、何でも屋でもあるのだ。
砂漠へ飛んでいって才能あるアボリジニ画家を発掘し作品を買い付けたり、それを販売するための企画展を練り画家を来日させたり、どこかの大学で学生たちにアボリジニの講義を行ったり。 さらに言えば、アボリジニ村で年間合計一〇〇ほど過ごし、ともに狩りに行って誰よりも大きなイモムシを捕まえたり、アボリジニと一緒に焚き火を囲んでこんがり焼けたカンガルーのしっぽにガブリとかぶりついたり、来日した画家のために連日コンビニに走り、彼らのために鶏の唐揚げを調達したり。 また車で砂漠をゆうに五〇〇キロの距離をすっ飛ばしたり……。
毎月決まった給料をもらっていたころからは想像もつかない生活だ。
一五年前、私は日本の企業で働いていた。 そのころは、それなりに不自由のない生活が保障されていた。そもそも、会社に「守られている」という安心感が私にとって大きな心のセキュリティであったのだ。
今、ほんの偶然の出会いから、こうしてアボリジニ・アートに関わる仕事をしているが、もちろんすんなり来たわけではないし、不安もたくさんある。 だが、かつて日本で仕事をしていたとき、自分に問いかけた言葉がある。
自分の心が一〇〇%満足しきっていないのに、世間の目に映る自分のイメージを気にするのか。
幸せというのは、自分のハートが決めるのではないだろうか。
会社の名前でなく、私個人の名前で何かやろうと思わないのか。
自分の人生のシナリオを、自分で書いてみてはどうだろう。
安定した生活を捨て、日本を出てからしばらく月日が経ったころ、ある日アボリジニ・アートが私の人生に登場した。 そのとき「これだ!」と直感的に心が叫んだ「あの感覚」は、説明しろと言われても困ってしまうが、それこそ「やってみたい」と素直に思えたものに出会えたことに感謝したい。 そしてその気持ちが一五年経った今でも、ちっとも変っていないという奇跡にも。
あっちこっちと遠回りをしながらも、今の不安定な自由業を自分の責任でやってみるのだって、なかなかダイナミックで楽しいものだということが、ここへきてだんだんとわかってきた感じがする。
本書が、あなたの生き方の指針になってほしいなどとおこがましいことは全然考えていない。 そもそもそんなことを偉そうに言えるのであれば、この人生、これまで周り道もしなければへこんだり不安な長い夜を過ごすこともないだろうに。 これからだって、どこへ向かっていくかなど、誰にわかるだろう。
ただ、自分の心の声に耳を傾け、それに従って一歩踏み出してみると、きっと人生のデザインはより魅力的で、美しいものになる、という思いを伝えられたらと思う。 私がこのような気持ちを抱くようになったのには、アボリジニとの出会いは不可欠だった。 「あるがままの私」でいられる、彼らとのつきあいは、私にとってこの上もなく貴重でかけがえのない時間である。
本書を通して、一人でも多くの方が日本でまだそれほど馴染みのない、アボリジニの姿やアートに触れ、関心をもっていただけたら、このうえなく嬉しい。
■一言:
当店で力を入れている「生き方」本の一冊
伝統的または昨今のアボリジニの暮らしも知ることができそう
江の川物語―川漁師聞書 ― 2015年04月25日 10:46
黒田 明憲 (著), 中山 辰巳
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
歴史の中に埋もれてきた「川の民」、その生活の知恵と実相をたずね、川魚漁の奥義を明らかにして、日本民衆史の深層を照らし出す。民俗誌の視座から、注目される労作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
黒田/明憲
1934年、広島県生。1993年、広島県三次市立八次小学校長を退職。現在、江の川水系漁撈文化研究会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
一言:元小学校長
花屋になりたくない花屋です (就職しないで生きるには (7)) ― 2015年04月04日 17:20
河田 はな絵 (著)
-: 173ページ
出版社: 晶文社 (1983/08)
内容:(カバーから)
エッサエッサと、リヤカーを改造した花車を引っぱって、道行く人に夢を売る若い夫婦がいた。それから三年。愛する四ひきの猫たちの声援を背に、二人は手づくりのお店を開く。キーパー(花用冷蔵庫)をあえて置かない心意気、水揚げ法にも花束にも、ここでは自然の命が生きている。花を売るだけが花屋じゃない。時にお店は、お客さんのよろず相談所にも早変り。町の人気者・花屋のはなちゃんの、夢商い・花養いのすべてを公開。
一言:「就職しないで生きるには」シリーズの一冊
ライリー選集〈第1〉イヤな仕事はやらないで済ませられる (1956年) ― 2014年12月30日 08:58
Reilly, William John
福原誠一 訳
: 182ページ
出版社: 白揚社 (1956)
内容:60年近く前に出版された自己啓発本。
最近のこの手の本と比べて、就きたい仕事に就く方法が具体的に記述されている。35歳まで、35歳から55歳、55歳以上の3年代に分けて説明してあるのもよい。ある意味、自己啓発本の完成形とも言えそうである。
60年前にこのような本が出ていたと知ることは、自己啓発本とはどのような意図を持った本であるのかや、その先にどのような社会があるのかを考える上でも役立ちそうである。
ただし、本書はほとんど流通していない。
どんべえ物語―ヒグマと二人のイノシシ ― 2014年11月07日 09:32
ムツゴロウとゆかいな仲間たちがまだ放映されていなかった1970年、北海道浜中町険暮起島で始まった、ヒグマの赤ちゃんの飼育を記録した本。
動物好きだけでなく、好きなことを仕事にして生きる生き方に興味のある方にもお勧めの楽しい本です。
0円で空き家をもらって東京脱出!(コミック) ― 2014年10月15日 08:29
内容紹介
「過疎の地域へ飛び込む若者が増えている」(『里山資本主義』より)を地で行く30代漫画家が尾道での移住生活をリアルに描いたコミックエッセイ。
今も年収は相変わらず200万円以下。でも東京時代より人間関係も生活もずっと豊か!
内容(「BOOK」データベースより)
つるけんたろう、熊本出身、30歳。漫画家をめざして上京したものの、まったく芽が出ず、絵に描いたような東京貧乏ライフを送っていた。が、ひょんなことから広島県尾道の空き家を0円でゲット!地元の人と助け合い、自ら左官作業で家を直して住む、そんな地方移住ライフをつづったコミックエッセイ。
「つるけんたろう」さんを検索すると、たくさんのページが見つかります。
スーパーパティシエ物語―ケーキ職人・辻口博啓の生き方 (イワサキ・ノンフィクション) ― 2014年10月14日 09:09
東京・自由が丘の「モンサンクレール」を知ってますか?この本には、どうやって世界一のパティシエになり、どうやって自由が丘に店をかまえることができたのか、スーパーパティシエ・辻口の夢のつかみかたが熱く書かれています。
私の注目ポイント:自分の天職を見つけた人の生き方、感動
あしたから出版社 (就職しないで生きるには21) ― 2014年10月10日 09:18
「夏葉社」設立から5年。一冊一冊こだわりぬいた本づくりで多くの読書人に支持されるひとり出版社は、どのように生まれ、歩んできたのか。アルバイトや派遣社員をしながら小説家を目指した20代。挫折し、失恋し、ヨーロッパとアフリカを旅した設立前の日々。編集未経験からの単身起業、ドタバタの本の編集と営業活動、忘れがたい人たちとの出会い…。これまでのエピソードと発見を、心地よい筆致でユーモラスに綴る。
私の注目するポイント:元気になれそうな本。まだ、読み始めたばかりですが、面白くてすらすら読めます。
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