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●人生はふんどし1枚で変えられる●2015年05月14日 10:22

本当に好きなもの(ふんどし)を仕事にして人生が変わる

中川ケイジ (著)
単行本(ソフトカバー): 208ページ
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン (2014/1/24)

内容(「BOOK」データベースより)
夫婦愛に涙が止まらない。ウツのすえに本当に好きなものに出会い、人生が変わった37歳の人生の記録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中川/ケイジ
一般社団法人日本ふんどし協会会長。有限会社プラスチャーミング代表取締役。1976年、兵庫県生まれ。大学卒業後、美容師に。その後コンサル会社に転職するも、営業成績が悪く思い悩み、うつ病に。その時たまたま出会った「ふんどし」の快適さに感動。ふんどしで日本を元気にしたい!と強い使命感が芽生え独立。おしゃれなふんどしブランド「SHAREFUN(しゃれふん)」をスタート。同時に「日本ふんどし協会」設立。2月14日を「ふんどしの日」と制定、ベストフンドシスト賞を発表するなど、斬新で体当たりな普及活動が話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次(大項目の抜粋)
第1章 仕事のできない男
第2章 運命的なふんどしとの出会い
第3章 うつの発症
第4章 たった一人での起業
第5章 おしゃれなふんどしSHAREFUN(R)誕生
第6章 パンツを捨てて、ふんどしを仕掛ける!
第7章 広がりはじめた「ナイスふんどし!」
第8章 ふんどしブーム前夜
第9章 そしてこれから
おわりに 204

■「おわりに」の冒頭部分
  僕はつくづく幸せ者だと思います。
  たまたま出会ったふんどしに魅了され、「世界中に広めたい!」と一歩を踏み出してしまってから、すべてがうまく回りはじめました。 まるで「ふんどしの神さま」が背中を押してくれているような、そんな気さえしてしまうほど、多くの人の支えに助けられています。

  大学受験で失敗したこと、東京での一人暮らし、就職活動で悩んだこと、美容師になったこと、兄の会社に入ったこと、病気になったこと……。
  「あの時に戻れるなら、もっと違うことをしていたのに」と過去の自分を否定ばかりしていた、かつての僕。
  ですがそれらの過去の経験たちは、決して失敗なんかではなく、それを通ってきたからこそ今があるんだと知りました。 すべての経験が、まさに今、活きているからです。 無駄なことなんて何一つなかったのです。

  今はまだ、会社の通帳とにらめっこつぃて「今月の給料は大丈夫かな」とハラハラすることばかりです。 残念ながらまだサクセスストーリーではないのですが、それでも毎日が充実して楽しすぎて怖いくらいです。
  やりたいことが見つかってそれが実現したら、世の中も自分もうれしいっていうことを全力でできる喜び。 これってやっぱりスゴイ。

一言:■
実際に自分の好きなことと出会った生き方

○■動物の死は、悲しい?---元旭山動物園 飼育係がつたえる命のはなし (14歳の世渡り術)■2015年05月14日 13:23

手近な仕事から飼育係へ。飼育係から画家、絵本作家へ。14歳の少年少女たちに生き方と経験を伝える本


あべ 弘士 (著)
単行本(ソフトカバー): 180ページ
出版社: 河出書房新社 (2010/8/19)

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
旭山動物園元飼育係の絵本作家がこれまで体験してきた、たくさんの生と死。残った自分は、どんなふうに生きて行くんだろう―。ともに生きた時間の、新しい意味が見えてくる一冊。
著者について
1948年北海道生まれ。25年間の旭山動物園飼育係を経て絵本作家に。代表作は『あらしのよるに』(文・木村祐一)『ゴリラにっき』など。理想の旭山動物園像を描いたスケッチが、動物園復活へ導いたことでも知られる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
あべ/弘士
1948年北海道旭川市生まれ、絵本作家。1972年から25年間、旭川市旭山動物園飼育係として勤務。在職中に絵本作家としてデビュー後、現在は退職し、絵本を中心に活動を行う。『あらしのよるに』(文・木村裕一/講談社)で講談社出版文化賞、産経児童出版文化賞JR賞を受賞。『ハリネズミのプルプル』シリーズ(文渓堂)で赤い鳥さし絵賞受賞。『ゴリラにっき』(小学館)で小学館児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 8

第1章 小2でキリギリスに教わった
・犬は犬、猫は猫 16
・町中が家族 19
・ぼくの好きな場所 21
・小学校2年生で知った「極意」 22
・生物部もよかったけれど 26
・思わぬ授かりもの 30

第2章 飼育係を志す
・昼飯は盗んだリンゴ 36
・鉄工所で働くことに 38
・絵描きを志す 43
・描く日々 45
・自然と関わる仕事がしたい 48
・驚きの動物園初日 52

第3章 旭山動物園での日々
・ウンコ掃除とエサ作り、だけじゃない 58
・隣り合わせにある「死」 62
・新人飼育係のあこがれ 66
・誰もが手探り 72
・担当動物会議 73
・先輩に追いつくために 77

第4章 生と死があふれる場所
・動物との濃いつきあい 86
・動物園の動物が死んだら 90
・解剖を手伝う 95
・立派な動物園ではなく、いい動物園を 100
・地元の動物に関わる 104
・ライオンの威厳、ヘビの不思議さ 108
・お金がないならアイデアを出す 110
・動物園の機関誌を作る 114
・将来の動物園像を想像する 115
・負けると思ったら負ける! 120
・飼育係の気概 121
・やはり猛獣は怖い 124

第5章 死に慣れるだろうか
・良いミスと悪いミス 130
・生きている本当の姿 135
・命に命を与える 139
・もぐもぐタイムで見せたかったもの 143

第6章 ぼくたちができること
・旅立ちのとき 150
・理想の動物園像が現実に 153
・人間が関わらない死はすべて正しい 158
・人の死、葬式 164
・ペットと野生動物の違い 166
・死ぬものは死ぬ 169

おわりに 173
・アトリエからの風景 173
・命とはなにかの答え 174

■「はじめに」の結びの部分
  ぼくたち飼育係は「命を預かる」ことに、いつも悩み、考えていた。
  仲間たちと毎日のように「命とはなにか」、「なんのために動物園はあるのか」と話し合った。 飼育係だからこそ、動物を飼うことの"つらさ"を余計に感じていた。
  ぼくの描く動物は命が"ビカビカ"輝いていなくちゃいけない。 それはたくさんたくさん、ぼくの心と体を通っていった動物たちの上に成り立っているからだと思う。 命の輝いていない動物の絵を描いたら、死んでしまった彼らになんと言われるだろうか。 動物たちに笑われるだろう。それが飼育係だった"ぼくの絵"の役目だと思っている。
  動物も人もいつか死ぬ。"死"を語るのはとてもむずかしい。 けどね、それは現実として避けられないものだ。そしてね、こう思うんだ。 ぼくが死ぬときに、「命がビカビカ輝いていたなあ」と思えるだろうか、とね。 そう生きるにはどうしたらいいのかなあ。
  この本ではぼくの子どものころ、飼育係時代やその後に出会った「生と死」を書こうと思う。

■一言:
同じ作者による『ライオンのよいいちにち』などを見ると、人の価値観で理想化した世界が描かれているだけかもしれません。

■書評:
るびりん書林 別館