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○■鳥の手帖 江戸時代の図譜と文献例でつづる鳥の歳時記■2015年06月26日 11:05

江戸後期に発行された『梅園禽譜』の絵を収録した歳時記


尚学図書 (編集)
単行本: 216ページ
出版社: 小学館 (1990/03)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより) 江戸時代後期に隆盛を見た日本の博物学は、日本人の手になる多くの博物画を産み出しました。その中でも鳥を描いたものは、精密さの点で他に類を見ないと言われています。 『梅園禽譜』はその代表的なものです。一般には目にすることのむずかしいこの図譜から採録した図版を中心に、身近な鳥を集めてこの本をまとめました。 それぞれの項目には、古今の文献から採集した用例文を添え、季語・異名も掲げて詩歌や俳句などを作る方のための便も図りました。

■帯の文言
梅園禽譜と文献例でつづる日本の鳥141種
・江戸時代の図譜『梅園禽譜』から選んだ彩色図版67点を収録。
・鳥の生態を理解しやすいカラー写真75点を掲載。
・鳥の生態・特徴・習性なども詳細に解説。
・古今の文献から、和歌や俳句を中心にした用例文を採集、鳥と
文学を結びつけた、鳥の文学図鑑。
・生活に密接なかかわりを持つ、鳥に関連したさまざまな季語を掲げる。
・鳥の古い名称、地方によって異なる呼び方など450種におよぶ異
名を、「鳥名五十音順総索引」として巻末に掲載。

■目次
・それぞれの区分の中は平地の鳥・山地の鳥・水辺の鳥の順に配置してあります。

留鳥
おなが(尾長) 1
かささぎ(鵲) 2
かわらひわ(河原鶸) 3
からす(烏・鴉) 6
きじ(雉・雉子) 10
こうらいきじ(高麗雉) 11
けり(鳧・計里・水札) 14
こじゅけい(小綬鶏) 14
きじばと(雉鳩) 15
すずめ(雀) 18
しじゅうから(四十雀) 20
はと(鳩・鴿) 22
しらこばと(白子鳩) 23
ひよどり(鵯) 26
ほおじろ(頬白・黄道眉・画眉鳥) 27
めじろ(目白・眼白・繍眼児) 28
とび(鳶・鴟・鵄) 30
ひばり(雲雀) 30
もず(百舌・鵙・百舌鳥) 32
やまがら(山雀) 34
いかる(斑鳩・鵤) 36
おおたか(蒼鷹・大鷹) 37
きつつき(啄木鳥) 38
くまげら(熊啄木鳥) 38
あおげら(青啄木鳥)40
あかげら(赤啄木鳥) 40
こげら(小啄木鳥) 40
かけす(懸巣) 41
こがら(小雀) 44
たか(鷹) 44
くまたか(熊鷹) 48
ふくろう(梟) 49
みみずく(木莵・木兔・角鴟) 50
このはずく(木葉木莵) 51
やまどり(山鳥) 54
らいちょう(雷鳥) 55
わし(鷲) 58
いぬわし(犬鷲・狗鷲) 59
みそさざい(鷦鷯) 60
ごいさぎ(五位鷺) 62
かいつぶり 62
かるがも(軽鴨) 63
あほうどり(信天翁・阿房鳥) 66
おしどり(鴛鴦) 66
うとう(善知鳥) 70
う(鵜) 70
ちどり(千鳥) 72
せきれい(鶺鴒) 74
かわせみ(翡翠) 75
やませみ(山翡翠・山魚狗) 79
とき(鴇・朱鷺・桃花鳥) 80
みさご((鶚・雎鳩) 80
たんちょう(丹頂) 85

漂鳥
うずら(鶉) 88
うぐいす(鶯) 92
むくどり(椋鳥) 94
くろじ(黒鵐) 94
あおじ(蒿雀・青鵐) 96
うそ(鷽) 98
とらつぐみ(虎鶫) 100
あかはら(赤腹) 102
るりびたき(瑠璃鶲) 102
ありすい(蟻吸) 102
あおさぎ(青鷺・蒼鷺) 106
ばん(鷭) 106
おおばん(大鷭) 107

夏鳥
かっこう(郭公) 112
さんしょうくい(山椒食) 116
のごま(野駒) 116
さんこうちょう(三光鳥) 118
つばめ(燕) 118
あまつばめ(雨燕) 122
おおるり(大瑠璃) 122
かやくぐり(茅潜) 124
いわひばり(岩雲雀) 124
きびたき(黄鶲) 126
まみじろ(眉白) 126
こるり(小瑠璃) 127
こまどり(駒鳥) 128
さしば(刺羽、差羽) 129
ぶっぽうそう(仏法僧) 132
つつどり(筒鳥) 132
ほととぎす(時鳥・子規・郭公・不如帰) 133
くろつぐみ(黒鶫) 132
みぞごい(溝五位) 138
よたか(夜鷹・蚊母鳥・怪鴟) 138
あかしょうびん(赤翡翠) 140
あまさぎ(尼鷺・甘鷺) 140
さぎ(鷺) 142
しらさぎ(白鷺) 143
ささごい(笹五位) 144
よしごい(葦五位) 144
いそしぎ(磯鴫) 145
くいな(水鶏・秧鶏) 145
ひくいな(緋水鶏・緋秧鶏) 146
よしきり(葦切・葭切・葦雀) 148
あじさし(鰺刺) 150
こあじさし(小鰺刺) 150

冬鳥
はやぶさ(隼) 151
しろはら(白腹) 152
かしらだか(頭高) 154
たひばり(田雲雀) 154
ひたき(鶲) 156
じょうびたき(尉鶲) 156
つぐみ(鶫) 156
ひわ(鶸) 160
まひわ(真鶸) 160
あとり(花鶏) 162
ましこ(猿子) 162
いすか(交喙) 164
しめ 164
あいさ(秋沙) 168
うみねこ(海猫) 168
かも(鴨・鳧) 172
おなががも(尾長鴨) 173
かもめ(鴎) 176
たげり(田鳧・田計里) 176
つる(鶴) 178
まなづる(真鶴・真名鶴) 182
なべづる(鍋鶴) 182
はくちょう(白鳥) 183
がん(雁・鴈) 184
ゆりかもめ(百合鴎) はじろがも(羽白鴨) 186
きんくろはじろ(金黒羽白) 187
みやこどり(都鳥) 190
ひしくい(菱喰・鴻) 190
ひどりがも(緋鳥鴨) 190

旅鳥
れんじゃく(連雀) 192
ひれんじゃく(緋連雀) 192
きれんじゃく(黄連雀・十二黄雀) 192
しぎ(鴫・鷸) 194
きょうじょしぎ(京女鴫) 195
しゃくしぎ(杓鴫・杓鷸) 198
だいしゃくしぎ(大杓鴫) 198

飼鳥
カナリア 199
ぶんちょう(文鳥) 202
じゅうしまつ(十姉妹) 202
おうむ(鸚鵡) 204
いんこ(鸚哥・音呼) 206
きゅうかんちょう(九官鳥) 206
(注:環境依存文字を含む表記は省きました)
(注:鴎は異字を採用しました)

■「毛利梅園と『梅園禽譜』について」(本書から)
  毛利梅園は、幼名鉙三郎(かねさぶろう)、名を元寿、通称を兵橘といい、 梅園、梅龍園などと号した。 寛政十〇(一七九八)年に三百石取りの旗本である毛利元苗(もとひで)の子として生まれ、嘉永四(一八五一)年八月、 五十四歳で没した。 その間、御小姓組として将軍に仕え、父元苗の著書「皇代系譜」の増補校訂を進めた。また一方で、動物や植物などの図譜の制作を精力的に行った。
  この本で図版を採録した『梅園禽譜』(国立国会図書館蔵)は全一巻百十一折の折帖(縦二八cmX横一九cm)である。 天保一〇(一八三九)年の記がある序には、一三八種の鳥を描いたと記されている。 その多くは写生した月日等の制作状況が記入されていて資料性も高い。
  毛利梅園には、このほかに「草木実譜」「梅園草木花譜」「梅園菌譜」「梅園魚譜」「梅園魚品図正」「梅園介譜」などの図譜もある。

■一言:
メルマガで紹介した飯沼慾斎の植物画に感激していたところ、このような図鑑を見かけて購入してきました。写真と絵の両方が使われているため、違いがよくわかります。
「梅園禽譜」をキーワードに画像を検索すると本書に収録されているような図版を参照できます。

■書評
るびりん書林 別館

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