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○サンカの民と被差別の世界 (五木寛之 こころの新書) ○2015年05月21日 08:49

消えゆく記憶と消してはいけない歴史


五木 寛之 (著)
新書: 288ページ
出版社: 講談社 (2005/10/26)

商品の説明
内容紹介
消えゆく記憶と、消してはいけない歴史

語られることのない、日本の歴史の深層を真摯に探訪する。
かつてこの列島には、土地に定住することなく、国家に帰属することもなく自分の身分証明をした人びとがいた。海の漂泊民「家船」と山の漂泊民「サンカ」である。そして関東には、江戸・東京を中心とした被差別の世界があり、社会の底辺に位置づけられた人びとがたくましく生きた。賤民を束ねたのが浅草弾左衛門、非人頭は車善七だ。

<著者のことば>
私は、隠された歴史のひだを見なければ、“日本人のこころ”を考えたことにはならないと思っています。今回は「家船」漁民という海の漂泊民から「サンカ」という山の漂泊民へ、そして、日本人とは何かという問題にまで踏みこむことになりました。それは、これまでに体験したことのなかった新しいことを知り、自分自身も興奮させられた旅でした。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
五木/寛之
1932年9月福岡県に生まれる。生後まもなく朝鮮に渡り47年に引き揚げたのち、早稲田大学露文科に学ぶ。その後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどをへて66年『さらばモスクワ愚連隊』で第6回小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、76年『青春の門 筑豊編』ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。『青春の門』シリーズは総数2000万部を超えるロングセラーとなっている。81年より一時休筆して京都の龍谷大学に学び、のち文壇に復帰。小説のみならず、音楽、美術、歴史、仏教など多岐にわたる文明批評的活動が注目されている。また、『日本人のこころ』シリーズなどにより第50回菊池寛賞を受賞、英文版『TARIKI』はアメリカで2002年のブック・オブ・ザ・イヤー(スピリチュアル部門)に選ばれ、さらに2004年、第38回仏教伝道文化賞を授与された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次(大項目抜粋)
原郷への旅 3

第一部 海の漂泊民、山の漂泊民 17
○海を住処とする「家船」の人びと 19
○幻の「サンカ」を求めて 85
○漂泊者の思想とその豊饒な文化 139

第二部 東都の闇に生きた被差別の民 173
○「浅草弾左衛門」と呼ばれた賤民の王 175
○生と死、聖と賤、美と醜の境界 215
○「フーテンの寅さん」へのあこがれ 243

お礼のことば 274
主要参考文献 275

■一言
『漂泊の民 山窩の謎』では「五木」はイツキ・サンカ(比較的長期間とどまっているサンカ)から取ったのではないかと指摘

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