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ボディ・ブレイン: どん底から這い上がるための法則 ― 2015年07月01日 10:13
「最多勝は、座ってつかんだ」
下柳 剛 (著)
単行本: 183ページ
出版社: 水王舎 (2014/7/2)
■商品の説明
内容紹介
なぜ、クビ宣告のわずか3年後に
37歳の下柳剛が
最多勝を獲得できたのか。
高齢、ノーコン、クビ宣告。
八方ふさがりの中、もがき苦しむベテランがたどりついたのは、
潜在能力を爆発的に開花させる究極の集中状態“ゾーン”だった。
ボディ・ブレイン――
それは、全身の感覚を研ぎ澄まし、身体の声に耳を傾ける究極の学び方。
ビジネスマン必読、人生を変える20の法則(ルール)。
【出版社のコメント】
「最多勝は、座ってつかんだ」という著者の意外な言葉から、この本の制作は始まりました。
師である裏千家家元や、世界有数のメンタルトレーナーからの学びをもとに、
自身の頭と身体で考え抜かれた、目からウロコの学び方が満載されています。
激情家、野武士といった世間のイメージとは全く異なる、
下柳選手の意外すぎる素顔にまずは引き込まれると思いますが、それだけではありません。
いわゆる身体知や直感についての考え方や、潜在能力を開花させ
る“ゾーン”について述べた記述は、他では知ることのできない情報ばかりで必見です!
年齢のハンディをものともせず、どん底から最多勝を獲得した秘訣を公開した本書は、
アスリートだけでなく、人生を変えたいと願う人にとって必ず役に立つことでしょう。
著者について
1968年長崎県生まれ。91年福岡ダイエー入団後、日本ハムを経て、2003年に阪神タイガースに移籍。その年いきなり二けた勝利を挙げ、セ・リーグファンに衝撃を与えた。05年には37歳(史上最年長)で最多勝を獲得。12年に東北楽天へ移籍後、大リーグへのチャレンジを経て13年3月に現役引退。現在は解説者として活躍中。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
下柳/剛
1968年長崎県生まれ。瓊浦高校から社会人の新日鉄君津を経て、ドラフト4位で90年福岡ダイエー入団。中継ぎとして活躍し、96年に日本ハムに移籍後、2000年から先発転向。2003年に阪神タイガースに移籍。その年いきなり二けた勝利を挙げ、セ・リーグファンに衝撃を与えた。05年には37歳(史上最年長)で最多勝を獲得。12年に東北楽天へ移籍後、大リーグへのチャレンジを経て13年3月に現役引退。現在は解説者として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
下柳 剛 (著)
単行本: 183ページ
出版社: 水王舎 (2014/7/2)
■商品の説明
内容紹介
なぜ、クビ宣告のわずか3年後に
37歳の下柳剛が
最多勝を獲得できたのか。
高齢、ノーコン、クビ宣告。
八方ふさがりの中、もがき苦しむベテランがたどりついたのは、
潜在能力を爆発的に開花させる究極の集中状態“ゾーン”だった。
ボディ・ブレイン――
それは、全身の感覚を研ぎ澄まし、身体の声に耳を傾ける究極の学び方。
ビジネスマン必読、人生を変える20の法則(ルール)。
【出版社のコメント】
「最多勝は、座ってつかんだ」という著者の意外な言葉から、この本の制作は始まりました。
師である裏千家家元や、世界有数のメンタルトレーナーからの学びをもとに、
自身の頭と身体で考え抜かれた、目からウロコの学び方が満載されています。
激情家、野武士といった世間のイメージとは全く異なる、
下柳選手の意外すぎる素顔にまずは引き込まれると思いますが、それだけではありません。
いわゆる身体知や直感についての考え方や、潜在能力を開花させ
る“ゾーン”について述べた記述は、他では知ることのできない情報ばかりで必見です!
年齢のハンディをものともせず、どん底から最多勝を獲得した秘訣を公開した本書は、
アスリートだけでなく、人生を変えたいと願う人にとって必ず役に立つことでしょう。
著者について
1968年長崎県生まれ。91年福岡ダイエー入団後、日本ハムを経て、2003年に阪神タイガースに移籍。その年いきなり二けた勝利を挙げ、セ・リーグファンに衝撃を与えた。05年には37歳(史上最年長)で最多勝を獲得。12年に東北楽天へ移籍後、大リーグへのチャレンジを経て13年3月に現役引退。現在は解説者として活躍中。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
下柳/剛
1968年長崎県生まれ。瓊浦高校から社会人の新日鉄君津を経て、ドラフト4位で90年福岡ダイエー入団。中継ぎとして活躍し、96年に日本ハムに移籍後、2000年から先発転向。2003年に阪神タイガースに移籍。その年いきなり二けた勝利を挙げ、セ・リーグファンに衝撃を与えた。05年には37歳(史上最年長)で最多勝を獲得。12年に東北楽天へ移籍後、大リーグへのチャレンジを経て13年3月に現役引退。現在は解説者として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
?○歩けば歩くほど人は若返る○ ― 2015年07月02日 08:07
骨密度、筋肉、血圧、血糖、ひざ痛解消...人は歩く動物
三浦 雄一郎 (著)
単行本: 227ページ
出版社: 小学館 (2012/11)
■商品の説明
内容紹介
肥満、糖尿病を克服した三浦式ウォーキング
世界的プロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎氏は、世界7大陸最高峰からのスキー滑降など、数々の挑戦を成功させてきました。ところが、60代半ばで“燃え尽き症候群”に陥って暴飲暴食を繰り返し、運動不足も加わって、身長164cmで体重88kg、体脂肪率40%という極度の肥満体に。糖尿病と狭心症まで発症してしまいます。
「このままではいけない」。そこで一念発起した三浦氏は、エベレスト登頂を目標に、独自のアイデアを取り入れた“歩く”健康法を実践します。たとえば、日常的にザックに20kgの荷物を入れて担ぎ、さらに片足4kgのおもりが入った靴で歩くといった、個性的な工夫です。その結果、三浦氏は歩くほどに健康を取り戻し、体重も70kg台にまで落とすことに成功。この努力は報われ、70代でのエベレスト登頂に結実しました。本書は、この“三浦式・歩きの極意”を読者にわかりやすく伝授する一冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
普段の歩き方から、怪我なく安全な山登りの極意までをわかりやすく解説。そして今までほとんど知られていなかった、山や階段を“下る”ことで若返るホルモンが出るという事実を、単に歩くノウハウだけでなく、楽しみながら歩く提案や呼吸法まで、心身に渡る極意を伝授します。面白く読ませながら、読者に「健康のために歩かねば」と訴求する。なぜは人は歩くと健康になるのか? その答えが凝縮された一冊。読むと、誰でも歩きたくなる!!
内容(「BOOK」データベースより)
超ゲンキな80歳!の秘密は若返りホルモンを出す「ミウラ式ウォーキング術」にあった。メタボでズボラな冒険家を復活させた、簡単・効果大な健康法を一挙公開。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
三浦/雄一郎
プロスキーヤー、登山家。クラーク記念国際高等学校校長。1932年青森生まれ。’64年にイタリアのスピードスキー大会に日本人として初めて参加し、172.084km/hの世界新記録(当時)を樹立する。’70年、エベレスト・サウスコルから世界最高地点スキー滑降を成し遂げる。’85年、世界七大陸最高峰からのスキー滑降を完全達成。2003年には70歳7か月という当時の世界最高年齢でエベレスト登頂を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次(大項目)
序章 体重88kg!極度のメタボからエベレスト登頂を目指す 11
第1章 まずは、"ついで""ながら"のずぼら歩きから始めよう 35
第2章 なぜ、人は歩けば歩くほど元気になるのか? 65
第3章 冒険親子対談"歩くほどに若返る"医学的検証 95
第4章 日常のウォーキングを意識しよう 123
第5章 実践!ミウラ式街歩き&山歩きの極意 155
第6章 年を重ねるほど"歩く"効果が高くなる! 185
特別対談 金本兼次郎X三浦雄一郎 192
終章 冒険も目標も歩く続けることで達成できる 211
特別付録 アスファルトから登山道まで、ウォーキング熱烈応援アイテム 215
一言
60歳のとき、身長164cmで体重88kgだった三浦さん。狭心症の発作に何度も襲われていた。
しかし、1mm以下に減っていた膝の半月板が3.8mmまで回復するという奇跡も体験。
三浦 雄一郎 (著)
単行本: 227ページ
出版社: 小学館 (2012/11)
■商品の説明
内容紹介
肥満、糖尿病を克服した三浦式ウォーキング
世界的プロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎氏は、世界7大陸最高峰からのスキー滑降など、数々の挑戦を成功させてきました。ところが、60代半ばで“燃え尽き症候群”に陥って暴飲暴食を繰り返し、運動不足も加わって、身長164cmで体重88kg、体脂肪率40%という極度の肥満体に。糖尿病と狭心症まで発症してしまいます。
「このままではいけない」。そこで一念発起した三浦氏は、エベレスト登頂を目標に、独自のアイデアを取り入れた“歩く”健康法を実践します。たとえば、日常的にザックに20kgの荷物を入れて担ぎ、さらに片足4kgのおもりが入った靴で歩くといった、個性的な工夫です。その結果、三浦氏は歩くほどに健康を取り戻し、体重も70kg台にまで落とすことに成功。この努力は報われ、70代でのエベレスト登頂に結実しました。本書は、この“三浦式・歩きの極意”を読者にわかりやすく伝授する一冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
普段の歩き方から、怪我なく安全な山登りの極意までをわかりやすく解説。そして今までほとんど知られていなかった、山や階段を“下る”ことで若返るホルモンが出るという事実を、単に歩くノウハウだけでなく、楽しみながら歩く提案や呼吸法まで、心身に渡る極意を伝授します。面白く読ませながら、読者に「健康のために歩かねば」と訴求する。なぜは人は歩くと健康になるのか? その答えが凝縮された一冊。読むと、誰でも歩きたくなる!!
内容(「BOOK」データベースより)
超ゲンキな80歳!の秘密は若返りホルモンを出す「ミウラ式ウォーキング術」にあった。メタボでズボラな冒険家を復活させた、簡単・効果大な健康法を一挙公開。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
三浦/雄一郎
プロスキーヤー、登山家。クラーク記念国際高等学校校長。1932年青森生まれ。’64年にイタリアのスピードスキー大会に日本人として初めて参加し、172.084km/hの世界新記録(当時)を樹立する。’70年、エベレスト・サウスコルから世界最高地点スキー滑降を成し遂げる。’85年、世界七大陸最高峰からのスキー滑降を完全達成。2003年には70歳7か月という当時の世界最高年齢でエベレスト登頂を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次(大項目)
序章 体重88kg!極度のメタボからエベレスト登頂を目指す 11
第1章 まずは、"ついで""ながら"のずぼら歩きから始めよう 35
第2章 なぜ、人は歩けば歩くほど元気になるのか? 65
第3章 冒険親子対談"歩くほどに若返る"医学的検証 95
第4章 日常のウォーキングを意識しよう 123
第5章 実践!ミウラ式街歩き&山歩きの極意 155
第6章 年を重ねるほど"歩く"効果が高くなる! 185
特別対談 金本兼次郎X三浦雄一郎 192
終章 冒険も目標も歩く続けることで達成できる 211
特別付録 アスファルトから登山道まで、ウォーキング熱烈応援アイテム 215
一言
60歳のとき、身長164cmで体重88kgだった三浦さん。狭心症の発作に何度も襲われていた。
しかし、1mm以下に減っていた膝の半月板が3.8mmまで回復するという奇跡も体験。
○■ゾミア―脱国家の世界史■ ― 2015年07月05日 08:33
国家に組み込まれないための生き方が浮き彫りにする国家の本質
ジェームズ・C・スコット (著)
佐藤仁 (監修)
池田一人,今村真央,久保忠行,田崎郁子,内藤大輔,中井仙丈 (共訳)
発行所: みすず書房
2013年10月3日第1刷発行
464ページ
■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
アカ、カチン、フモン、ラフ…様々な人々が独自の社会を築くインドシナ半島の奥地、ゾミア。この深い山中の文化や生業は、国家を回避する戦略だった。世界の自由民たちが息づくグローバル・ヒストリー。国家による管理の無力さを一貫して追及してきた政治学者・人類学者による、壮大なスケールの“もうひとつの国家論”。
著者について
■著者
ジェームズ・C・スコット(James C. Scott)
1936年生まれ。イェール大学政治学部・人類学部教授。全米芸術科学アカデミーのフェローであり、自宅で農業・養蜂も営む。東南アジアをフィールドに、 地主や国家の権力に対する農民の日常的抵抗論を学問的に展開した。ウィリア ムズ大学を卒業後、1967年にイエール大学より政治学の博士号を取得。ウィス コンシン大学マディソン校政治学部助教授を経て、1976年より現職。2010年に は、第21回福岡アジア文化賞を受賞。
■監訳者
佐藤仁(さとう・じん)
1968年生まれ。東京大学東洋文化研究所准教授。東京大学教養学部教養学科 (文化人類学)卒業。同大学院総合文化研究科博士課程(国際関係論)修了。 ハーヴァード大学ケネディ行政学大学院修士課程(公共政策学)修了。学術博 士。東南アジアを主たるフィールドに天然資源をめぐる政治過程を研究してい る。2013年には、第28回大同生命地域研究奨励賞を受賞。
■訳者
池田一人(いけだ・かずと)大阪大学大学院言語文化研究科講師。
今村真央(いまむら・まさお)シンガポール国立大学地理学部。ハーヴァー ド・イェンチン研究センターフェロー。
久保忠行(くぼ・ただゆき)日本学術振興会特別研究員(京都大学東南アジア 研究所)。
田崎郁子(たざき・いくこ)日本学術振興会特別研究員(京都大学大学院アジ ア・アフリカ地域研究研究科)。
内藤大輔(ないとう・だいすけ)総合地球環境学研究所特任助教。 中井仙丈(なかい・せんじょう)チェンマイ大学人文学部講師。同大日本研究 センター副所長。
■背表紙から
本書のテーマはシンプルかつ深遠だ。スコットは言う、「原始的」 な民俗は、わざわざ、そのような生活習慣を選ぶことで、国家によ る束縛を逃れているのだ、と.
彼らが、焼畑に根菜類を植え、文字を使わず口承で伝え、親族関 係を自由自在に変化させる文化を発達させてきたのは、権力からの 自由と自治のための戦略だった。というわけだ.
さらにスコットの眼差しは、全世界に広がる.アメリカ大陸の逃 亡奴隷によるマルーン共同体.ヨーロッパのロマ.ロシアのコサッ ク……彼らの社会の成り立ちのなかにも,課税や奴隷化を逃れ,自 由を希求する構えが読み込まれていく.
国家による管理の無力さを一貫して追求してきた政治学者・人類 学者による,壮大なスケールの(もうひとつの国家論).
■目次
はじめに ix
I 山地、盆地、国家―ゾミア序論 1
・周縁の世界 3
・最後の囲い込み運動 4
・臣民を作り出す 9
・「ゾミア」―偉大な山の王国、もしくは東南アジア大陸部の跨境域 13
・避難地帯 22
・山地と平地の共生史 26
・東南アジア大陸部のアナーキズム史観に向けて 33
・政治秩序の基本単位 36
II 国家空間―統治と収奪の領域 41
・国家空間の地理学と地勢の抵抗 41
・東南アジアにおける国家空間のマッピング 51
III 労働力と穀物の集積―農奴と灌漑稲作 65
・人口吸引装置としての国家 65
・国家景観と臣民の形成 74
・「読みにくい」農業の撲滅 78
・多様性のなかの統一―クレオールセンター 80
・人口支配の技術 85
・奴隷制 85
・財政面の早くのしやすさ 91
・自滅する国家空間 94
IV 文明とならず者 99
・平地国家と山地民―双子の影 100
・野蛮人への経済的な需要 106
・創られた野蛮人 111
・借り物の装飾品をとりこむ 113
・文明化という使命 117
・規範としての文明 121
・国家を去り、野蛮人のほうへ 123
V 国家との距離をとる―山地に移り住む 129
・他の避難地域 132
・ゾミアに移り住む―長い歩み 139
・避難の偏在とその原因 144
・課税と賦役 146
・戦争と反乱 148
・略奪と奴隷売買 152
・山地へ向かう反逆者と分派 155
・国家空間における過密、健康、生態環境 160
・穀物生産に逆らうように 162
・距離という障壁―国家と文化 167
・乾燥地の小ゾミア、湿地の小ゾミア 169
・野蛮人のほうへ 174
・アイデンティティとしての自律、国家をかわす人々 176
VI 国家をかわし、国家を阻む―逃避の文化と農業 181
・ある極端な事例―カレンの「逃避村」 182
・なにより場所、つぎに移動性 185
・逃避農業 190
・新大陸の視点 190
・「逃避型農業」としての移動耕作 193
・逃避農業としての作物選択 197
・東南アジアの逃避焼畑 199
・東南アジアの逃避作物 201
・トウモロコシ 203
・キャッサバ 206
・逃避の社会構造 207
・「部族性」 208
・国家らしさと永続的上下関係の回避 212
・国家の影で、山地の影で 216
VI+1/2 口承、筆記、文書 221
・筆記の口承史 222
・読み書きの偏狭性と文字喪失の前例 225
・筆記の欠点と口承の利点 228
・歴史をもたないことの利点 236
VII 民族創造―ラディカルな構築主義見解 241
・部族と民族性の矛盾 241
・多民族を吸収して国家を作る 248
・低地をならす 254
・いくつものアイデンティティ 256
・ラディカルな構築主義 260
・部族を作りだす 263
・家系の体面を保つ 269
・立ち位置 274
・平等主義―国家の発生を防ぐ 277
VIII 再生の預言者たち 287
・生まれつきの預言者、反乱者 288
・フモン 288
・カレン 289
・ラフ 293
・周縁と疎外の弁神論 297
・無数の預言者たち 299
・「遅かれ早かれ」 301
・高地における預言運動 306
・対話、模倣、つながり 309
・臨機応変―究極の逃避型社会構造 315
・民族合作の宇宙論 319
・キリスト教―隔たりと近代化のための資源 323
IX 結論 329
・国家をかわし、国家を阻む―グローバル-ローカル 333
・撤退の諸段階と適応 337
・文明への不満分子 340
用語解説 345
小さき民に学ぶ意味―あとがきに代えて 佐藤仁 351
索引 i
原注 viii
■書評
るびりん書林
ジェームズ・C・スコット (著)
佐藤仁 (監修)
池田一人,今村真央,久保忠行,田崎郁子,内藤大輔,中井仙丈 (共訳)
発行所: みすず書房
2013年10月3日第1刷発行
464ページ
■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
アカ、カチン、フモン、ラフ…様々な人々が独自の社会を築くインドシナ半島の奥地、ゾミア。この深い山中の文化や生業は、国家を回避する戦略だった。世界の自由民たちが息づくグローバル・ヒストリー。国家による管理の無力さを一貫して追及してきた政治学者・人類学者による、壮大なスケールの“もうひとつの国家論”。
著者について
■著者
ジェームズ・C・スコット(James C. Scott)
1936年生まれ。イェール大学政治学部・人類学部教授。全米芸術科学アカデミーのフェローであり、自宅で農業・養蜂も営む。東南アジアをフィールドに、 地主や国家の権力に対する農民の日常的抵抗論を学問的に展開した。ウィリア ムズ大学を卒業後、1967年にイエール大学より政治学の博士号を取得。ウィス コンシン大学マディソン校政治学部助教授を経て、1976年より現職。2010年に は、第21回福岡アジア文化賞を受賞。
■監訳者
佐藤仁(さとう・じん)
1968年生まれ。東京大学東洋文化研究所准教授。東京大学教養学部教養学科 (文化人類学)卒業。同大学院総合文化研究科博士課程(国際関係論)修了。 ハーヴァード大学ケネディ行政学大学院修士課程(公共政策学)修了。学術博 士。東南アジアを主たるフィールドに天然資源をめぐる政治過程を研究してい る。2013年には、第28回大同生命地域研究奨励賞を受賞。
■訳者
池田一人(いけだ・かずと)大阪大学大学院言語文化研究科講師。
今村真央(いまむら・まさお)シンガポール国立大学地理学部。ハーヴァー ド・イェンチン研究センターフェロー。
久保忠行(くぼ・ただゆき)日本学術振興会特別研究員(京都大学東南アジア 研究所)。
田崎郁子(たざき・いくこ)日本学術振興会特別研究員(京都大学大学院アジ ア・アフリカ地域研究研究科)。
内藤大輔(ないとう・だいすけ)総合地球環境学研究所特任助教。 中井仙丈(なかい・せんじょう)チェンマイ大学人文学部講師。同大日本研究 センター副所長。
■背表紙から
本書のテーマはシンプルかつ深遠だ。スコットは言う、「原始的」 な民俗は、わざわざ、そのような生活習慣を選ぶことで、国家によ る束縛を逃れているのだ、と.
彼らが、焼畑に根菜類を植え、文字を使わず口承で伝え、親族関 係を自由自在に変化させる文化を発達させてきたのは、権力からの 自由と自治のための戦略だった。というわけだ.
さらにスコットの眼差しは、全世界に広がる.アメリカ大陸の逃 亡奴隷によるマルーン共同体.ヨーロッパのロマ.ロシアのコサッ ク……彼らの社会の成り立ちのなかにも,課税や奴隷化を逃れ,自 由を希求する構えが読み込まれていく.
国家による管理の無力さを一貫して追求してきた政治学者・人類 学者による,壮大なスケールの(もうひとつの国家論).
■目次
はじめに ix
I 山地、盆地、国家―ゾミア序論 1
・周縁の世界 3
・最後の囲い込み運動 4
・臣民を作り出す 9
・「ゾミア」―偉大な山の王国、もしくは東南アジア大陸部の跨境域 13
・避難地帯 22
・山地と平地の共生史 26
・東南アジア大陸部のアナーキズム史観に向けて 33
・政治秩序の基本単位 36
II 国家空間―統治と収奪の領域 41
・国家空間の地理学と地勢の抵抗 41
・東南アジアにおける国家空間のマッピング 51
III 労働力と穀物の集積―農奴と灌漑稲作 65
・人口吸引装置としての国家 65
・国家景観と臣民の形成 74
・「読みにくい」農業の撲滅 78
・多様性のなかの統一―クレオールセンター 80
・人口支配の技術 85
・奴隷制 85
・財政面の早くのしやすさ 91
・自滅する国家空間 94
IV 文明とならず者 99
・平地国家と山地民―双子の影 100
・野蛮人への経済的な需要 106
・創られた野蛮人 111
・借り物の装飾品をとりこむ 113
・文明化という使命 117
・規範としての文明 121
・国家を去り、野蛮人のほうへ 123
V 国家との距離をとる―山地に移り住む 129
・他の避難地域 132
・ゾミアに移り住む―長い歩み 139
・避難の偏在とその原因 144
・課税と賦役 146
・戦争と反乱 148
・略奪と奴隷売買 152
・山地へ向かう反逆者と分派 155
・国家空間における過密、健康、生態環境 160
・穀物生産に逆らうように 162
・距離という障壁―国家と文化 167
・乾燥地の小ゾミア、湿地の小ゾミア 169
・野蛮人のほうへ 174
・アイデンティティとしての自律、国家をかわす人々 176
VI 国家をかわし、国家を阻む―逃避の文化と農業 181
・ある極端な事例―カレンの「逃避村」 182
・なにより場所、つぎに移動性 185
・逃避農業 190
・新大陸の視点 190
・「逃避型農業」としての移動耕作 193
・逃避農業としての作物選択 197
・東南アジアの逃避焼畑 199
・東南アジアの逃避作物 201
・トウモロコシ 203
・キャッサバ 206
・逃避の社会構造 207
・「部族性」 208
・国家らしさと永続的上下関係の回避 212
・国家の影で、山地の影で 216
VI+1/2 口承、筆記、文書 221
・筆記の口承史 222
・読み書きの偏狭性と文字喪失の前例 225
・筆記の欠点と口承の利点 228
・歴史をもたないことの利点 236
VII 民族創造―ラディカルな構築主義見解 241
・部族と民族性の矛盾 241
・多民族を吸収して国家を作る 248
・低地をならす 254
・いくつものアイデンティティ 256
・ラディカルな構築主義 260
・部族を作りだす 263
・家系の体面を保つ 269
・立ち位置 274
・平等主義―国家の発生を防ぐ 277
VIII 再生の預言者たち 287
・生まれつきの預言者、反乱者 288
・フモン 288
・カレン 289
・ラフ 293
・周縁と疎外の弁神論 297
・無数の預言者たち 299
・「遅かれ早かれ」 301
・高地における預言運動 306
・対話、模倣、つながり 309
・臨機応変―究極の逃避型社会構造 315
・民族合作の宇宙論 319
・キリスト教―隔たりと近代化のための資源 323
IX 結論 329
・国家をかわし、国家を阻む―グローバル-ローカル 333
・撤退の諸段階と適応 337
・文明への不満分子 340
用語解説 345
小さき民に学ぶ意味―あとがきに代えて 佐藤仁 351
索引 i
原注 viii
■書評
るびりん書林
菜根譚 ― 2015年07月06日 10:16
東洋的人間学の好書として愛読されている中国明代末期の随筆集。
今井 宇三郎 (著)
新書: 316ページ
出版社: 明徳出版社 (1967)
本書は入手しにくくなっており、入手しやすい本としては、次の本がよさそうです。
中村 璋八 (翻訳), 石川 力山 (翻訳)
文庫: 442ページ
出版社: 講談社 (1986/6/5)
■商品の説明
内容紹介
『菜根譚』は今から三百数十年前、中国明代の洪自誠が人間いかに生くべきかを、様々な角度から論じた人生指南の書である。本書は、「儒・仏・道」の3教を根幹とする『菜根譚』の真髄を体得して日常生活の指針とするため、儒・道教の専門家と仏教、特に禅学を専攻する学者の2人が、長年に亙り原典を全面的に見直し、これを究明し、その成果を新たに書き下ろしたものである。現世を生きぬく知恵と処世の極意が満載された必読の書。
著者について
【中村璋八】
1926年神奈川県に生まれる。東京文理科大学卒業。駒沢大学教授。文学博士。主著は『緯書の基礎的研究、資料篇』『五行大義の基礎的研究』『重修緯書集成』(6巻)『五行大義校註』『日本陰陽道書の研究』『五行大義全釈』など。
【石川力山】
1943年宮城県に生まれる。駒沢大学仏教学部禅学科卒業。駒沢大学仏教学部教授。著書は『慧能研究』『作る心食べる心』(共著)など。
■一言:
『菜根譚』は中国よりも日本で愛読されたようです。そこに記された東洋的人間観は、人間中心主義に陥って破たんしようとしている西洋的人間観に代わる価値観として位置付けることができそうです。現代語訳が付いているため苦労なく読めます。
今井 宇三郎 (著)
新書: 316ページ
出版社: 明徳出版社 (1967)
本書は入手しにくくなっており、入手しやすい本としては、次の本がよさそうです。
中村 璋八 (翻訳), 石川 力山 (翻訳)
文庫: 442ページ
出版社: 講談社 (1986/6/5)
■商品の説明
内容紹介
『菜根譚』は今から三百数十年前、中国明代の洪自誠が人間いかに生くべきかを、様々な角度から論じた人生指南の書である。本書は、「儒・仏・道」の3教を根幹とする『菜根譚』の真髄を体得して日常生活の指針とするため、儒・道教の専門家と仏教、特に禅学を専攻する学者の2人が、長年に亙り原典を全面的に見直し、これを究明し、その成果を新たに書き下ろしたものである。現世を生きぬく知恵と処世の極意が満載された必読の書。
著者について
【中村璋八】
1926年神奈川県に生まれる。東京文理科大学卒業。駒沢大学教授。文学博士。主著は『緯書の基礎的研究、資料篇』『五行大義の基礎的研究』『重修緯書集成』(6巻)『五行大義校註』『日本陰陽道書の研究』『五行大義全釈』など。
【石川力山】
1943年宮城県に生まれる。駒沢大学仏教学部禅学科卒業。駒沢大学仏教学部教授。著書は『慧能研究』『作る心食べる心』(共著)など。
■一言:
『菜根譚』は中国よりも日本で愛読されたようです。そこに記された東洋的人間観は、人間中心主義に陥って破たんしようとしている西洋的人間観に代わる価値観として位置付けることができそうです。現代語訳が付いているため苦労なく読めます。
?■死に方の思想 (祥伝社新書) ■ ― 2015年07月07日 09:55
島田裕巳 (著)
新書: 192ページ
出版社: 祥伝社 (2015/7/1)
■商品の説明
内容紹介
明治二十年代、日本の女性の平均寿命は四四歳。現在は八六歳で世界一の長生きとなった。 長生きはめでたいことではなくなり、大往生という言葉も消えた。 死を取り巻く環境も変わった。葬式は家族葬となり、それも省かれて、葬儀は葬儀社の者が火葬場で行なって終わりという直葬が急増している。 今や首都圏では四分の一が直葬という。 死ぬことに意味がなくなったのだろうか。 そんなはずはない。従来とは違う新しい意味付けがあるはずだ、と著者は考え続けました。 回りに迷惑をかけず、心穏やかに死んでいくために、残された日々をどう過ごせばいいのか。 本書のなかにその答えがあります。 内容(「BOOK」データベースより)
明治二十年代、日本の女性の平均寿命は四四歳。現在は八六歳で、長寿世界一の座に就いた。長生きはめでたいことではなくなり、大往生という言葉も消えた。死を取り巻く環境も変わった。葬式は家族葬となり、それも省かれて、葬儀社の者が火葬場で見送って終わりという直葬が急増している。今や首都圏では四分の一が直葬という。死ぬことに意味がなくなったのだろうか。そんなはずはない。従来とは違う新しい意味付けがあるはずだ、と著者は考え続けた。周りに迷惑をかけず、心穏やかに死んでいくために、残された日々をどう過ごせばいいのか。宗教学者が考えた、この世を去るためのレッスン!
著者について
1953年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(宗教 学専攻)。放送教育開発センター助教授、日本女子大教授、東京大学先端科学 技術研究センター特任研究員、同客員研究員などを歴任後、東京女子大学講師。 日本を代表する宗教学者。『葬式は、いらない』『プア充―高収入は、要らない―』 など、数多くの著書を世に送り出している。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
島田/裕巳
1953年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(宗教学専攻)。放送教育開発センター助教授、日本女子大教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、同客員研究員などを歴任後、東京女子大学非常勤講師。日本を代表する宗教学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■一言:
この本は本が好きで知りました。
?●続々と、旧暦と暮らす● ― 2015年07月08日 13:00
太平洋諸国とのお付き合いから生まれた旧暦カレンダー。百十四年ぶりの太陰太陽歴復活から続く実践編
松村 賢治 (著), 風力5 (著), 大阪南太平洋協会 (監修)
単行本: 261ページ
出版社: ビジネス社 (2005/11)
■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「72人の旧暦活用術」徹底取材。七夕の天体ドラマを見る、桜がいつ咲くか知る、疲れない体になる、最強の商品企画者になる、もっとアジアが好きになる、おいしい野菜をつくる、空に暦を見つける、都市と里山が元気になる、自然と交信する。などなど、シリーズ待望の実践編。こんな合理的な暦を使わないなんて、もったいない。
社団法人 大阪南太平洋協会(ASPA)
大阪を拠点に、太平洋島嶼国の人々と市民外交を目指すNGO団体。1981年に設立。 日本文化の原点の一つとして旧暦を捉え、自然回帰活動に活かそうと1987年から「旧暦カレンダー」を発行。 収益は、協会の活動資金に役立てられている。 活動内容及びカレンダー、旧暦勉強会など、詳しくはホームページあるいは下記迄。
http://www.aspa-osaka.com
e-mail info@aspa-osaka.com
事務局〒531-0072大阪市北区豊崎3-8-5-1001
TEL.06-6376-1151 FAX.06-6371-9337
松村賢治(まつむら けんじ)
大阪大学大学院建築工学修士課程修了。 大手建設会社に勤務後、1974年に1年9ヶ月に及ぶヨット世界周航の旅へ。 その旅で太平洋島嶼民の時間軸に出会い、後に沖縄で旧暦に出会う。 現在、設計事務所を経営する傍ら、ASPAを主宰。 著書に『旧暦と暮らす―スローライフの知恵ごよみ―』、スローライフ実践編として、いなか暮らしの最小空間を提案とした『続・旧暦と暮らす―庵を結び、炭をおこす』(ともにビジネス社))などがある。
風力5(ふうしょく ご)
2002年『旧暦と暮らす』プロデュースをきっかけに結成した、女性フリーランス・ライター等による書籍・雑誌企画構成チーム。 本書は、相良高子・小坂京子が担当。 順風満帆な状況「風力4」よりも【やや荒波強風は覚悟】の意から命名。 旧暦からみた持続可能な社会、ヒト・モノ・コト本来の在りようをテーマに、各方面とのゆるやかな連携を志す。 2004年より、ビギナーのための旧暦メールマガジン・月刊『カランドリエ』を配信中
お問い合わせ先:wind-5@xb3.so-net.ne.jp
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次(大項目)
序文 松村賢治 2
一章 月のちから 11
・昼間は明るく、夜は暗い。これが自然のリズム 12
・<體>のなかに暦がある 18
・よいお産は月のリズムを知ることから 24
・桜は、新月から満月にかけて咲くのや 28
二章 作付どき 35
・大桜が咲きはじめると春の始まり 36
・畑のオリジナル七十二候、ただいま作成中 40
・計画のないところに生産はない 47
・作物と月の不思議な関係 53
三章 技を磨く 61
・【深大寺元禄蕎麦】を再現 61
・桃の花の和菓子は、雛祭を過ぎてから 68
・毎日を二倍愉しく 70
・複眼思考をやしなう【天保歴】 77
・【自然歴】は、生命環境教育の基本 81
四章 商売繁盛 87
・「旧暦で作り、新暦で売れ」 88
・ゴールデンウィークが春か夏か、売上の分岐点 94
・新茶は旧暦四月一日に摘む 101
五章 生活空間 107
・季節とのつきあいかた 108
・暮らしにリズムをつける 114
・たそがれどき、かはたれどき 120
・お寺の【超時空間的日常歳時記】ブログ 125
・大阪木造長屋の再生 129
六章 地域発 135
・東京発
・・「農と旧暦の夜の宴」季節と同期した五節供 136
・・江戸期こそ革新そのもの 144
・・身体尺度を取り戻す 149
・・最高の文学は昔話、旧暦(ちえごのみ)さながらに 155
・奈良発「天川村の空気を育む会」「旧暦村という発想 161
・大阪発「里山の歳時記」を現代バージョンで復活 166
七章 おきなわ紀行 173
・沖縄の年中行事はすべて旧暦 173
・月がいちばんきれいな夜に 176
・西表島の初穂祭 182
・デイゴの花が咲くころ、マグロの産卵が始まる 197
・二つのお正月 202
八章 アジアの心 211
・「考暦学」から読み解く 212
・台湾/中国/朝鮮・韓国/米国版『旧暦と暮らす』 219
・鉄道の開通が、日本から旧暦を焼失させた 232
・「アジアの心」を取り戻す 237
旧暦の手びき 245
あとがき 風力5 258
■序文(第3~5段落)
1987年(昭和六十二年)、大阪南太平洋協会は、四季の移ろいをなぞって文化を紡いできた、わが国のアイデンティティーとして「旧暦カレンダー」を発行した。 活動のための自主財源となればとの願いもあった。 1873年(明治六年)の太陽暦への改暦以来、百十四年ぶりの太陰太陽暦(=旧暦)の復活となった。 近年、書店には十数種類ものさまざまな趣向を凝らした旧暦カレンダーが並んでいる。 これは、「旧暦」が単に昔の珍しい暦・懐古趣味の暦ではなく、新しい生き方の時間軸になると、多くの方々から認められた証であろう。
2002年『旧暦と暮らす~スローライフの知恵ごよみ』を世に出した。 協会発行の「旧暦カレンダー」の解説が目的であった。 同書は、旧暦カレンダーの定着を促し、その愛用者による口伝えも読者掘り起こしに力を発揮した・ 第二作目の『続・旧暦と暮らす~庵を結び、炭を起こす』は、スローライフの最小空間を考える実践編であった。
そしてこの度は、全国の旧暦活用者や海外へのインタビューを含め、各界の旧暦活用の実践例を紹介させていただいた。 旧暦カレンダーの活用法が、よく分からない方々の手引書になればと考えたからである。 それが、『続々と、旧暦と暮らす』である。 ユニークで多種多少な活用法にまず驚いた。 同時に、わが国にはまだまだ、旧暦にまつわる生活の知恵が、数多く残されていることに安堵 した。
そして、その知恵の深さに、目を見張った。
ご協力いただいた各位への感謝で胸がいっぱいである。
旧暦に秘められたわが国の自然観を、世界中の人々に伝える。
それがきっかけとなって、各民族独自の自然との共生の知恵が掘り起こされ、次世代に伝わるとよい。
■一言:
本書は、三作目。
松村 賢治 (著), 風力5 (著), 大阪南太平洋協会 (監修)
単行本: 261ページ
出版社: ビジネス社 (2005/11)
■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「72人の旧暦活用術」徹底取材。七夕の天体ドラマを見る、桜がいつ咲くか知る、疲れない体になる、最強の商品企画者になる、もっとアジアが好きになる、おいしい野菜をつくる、空に暦を見つける、都市と里山が元気になる、自然と交信する。などなど、シリーズ待望の実践編。こんな合理的な暦を使わないなんて、もったいない。
社団法人 大阪南太平洋協会(ASPA)
大阪を拠点に、太平洋島嶼国の人々と市民外交を目指すNGO団体。1981年に設立。 日本文化の原点の一つとして旧暦を捉え、自然回帰活動に活かそうと1987年から「旧暦カレンダー」を発行。 収益は、協会の活動資金に役立てられている。 活動内容及びカレンダー、旧暦勉強会など、詳しくはホームページあるいは下記迄。
http://www.aspa-osaka.com
e-mail info@aspa-osaka.com
事務局〒531-0072大阪市北区豊崎3-8-5-1001
TEL.06-6376-1151 FAX.06-6371-9337
松村賢治(まつむら けんじ)
大阪大学大学院建築工学修士課程修了。 大手建設会社に勤務後、1974年に1年9ヶ月に及ぶヨット世界周航の旅へ。 その旅で太平洋島嶼民の時間軸に出会い、後に沖縄で旧暦に出会う。 現在、設計事務所を経営する傍ら、ASPAを主宰。 著書に『旧暦と暮らす―スローライフの知恵ごよみ―』、スローライフ実践編として、いなか暮らしの最小空間を提案とした『続・旧暦と暮らす―庵を結び、炭をおこす』(ともにビジネス社))などがある。
風力5(ふうしょく ご)
2002年『旧暦と暮らす』プロデュースをきっかけに結成した、女性フリーランス・ライター等による書籍・雑誌企画構成チーム。 本書は、相良高子・小坂京子が担当。 順風満帆な状況「風力4」よりも【やや荒波強風は覚悟】の意から命名。 旧暦からみた持続可能な社会、ヒト・モノ・コト本来の在りようをテーマに、各方面とのゆるやかな連携を志す。 2004年より、ビギナーのための旧暦メールマガジン・月刊『カランドリエ』を配信中
お問い合わせ先:wind-5@xb3.so-net.ne.jp
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次(大項目)
序文 松村賢治 2
一章 月のちから 11
・昼間は明るく、夜は暗い。これが自然のリズム 12
・<體>のなかに暦がある 18
・よいお産は月のリズムを知ることから 24
・桜は、新月から満月にかけて咲くのや 28
二章 作付どき 35
・大桜が咲きはじめると春の始まり 36
・畑のオリジナル七十二候、ただいま作成中 40
・計画のないところに生産はない 47
・作物と月の不思議な関係 53
三章 技を磨く 61
・【深大寺元禄蕎麦】を再現 61
・桃の花の和菓子は、雛祭を過ぎてから 68
・毎日を二倍愉しく 70
・複眼思考をやしなう【天保歴】 77
・【自然歴】は、生命環境教育の基本 81
四章 商売繁盛 87
・「旧暦で作り、新暦で売れ」 88
・ゴールデンウィークが春か夏か、売上の分岐点 94
・新茶は旧暦四月一日に摘む 101
五章 生活空間 107
・季節とのつきあいかた 108
・暮らしにリズムをつける 114
・たそがれどき、かはたれどき 120
・お寺の【超時空間的日常歳時記】ブログ 125
・大阪木造長屋の再生 129
六章 地域発 135
・東京発
・・「農と旧暦の夜の宴」季節と同期した五節供 136
・・江戸期こそ革新そのもの 144
・・身体尺度を取り戻す 149
・・最高の文学は昔話、旧暦(ちえごのみ)さながらに 155
・奈良発「天川村の空気を育む会」「旧暦村という発想 161
・大阪発「里山の歳時記」を現代バージョンで復活 166
七章 おきなわ紀行 173
・沖縄の年中行事はすべて旧暦 173
・月がいちばんきれいな夜に 176
・西表島の初穂祭 182
・デイゴの花が咲くころ、マグロの産卵が始まる 197
・二つのお正月 202
八章 アジアの心 211
・「考暦学」から読み解く 212
・台湾/中国/朝鮮・韓国/米国版『旧暦と暮らす』 219
・鉄道の開通が、日本から旧暦を焼失させた 232
・「アジアの心」を取り戻す 237
旧暦の手びき 245
あとがき 風力5 258
■序文(第3~5段落)
1987年(昭和六十二年)、大阪南太平洋協会は、四季の移ろいをなぞって文化を紡いできた、わが国のアイデンティティーとして「旧暦カレンダー」を発行した。 活動のための自主財源となればとの願いもあった。 1873年(明治六年)の太陽暦への改暦以来、百十四年ぶりの太陰太陽暦(=旧暦)の復活となった。 近年、書店には十数種類ものさまざまな趣向を凝らした旧暦カレンダーが並んでいる。 これは、「旧暦」が単に昔の珍しい暦・懐古趣味の暦ではなく、新しい生き方の時間軸になると、多くの方々から認められた証であろう。
2002年『旧暦と暮らす~スローライフの知恵ごよみ』を世に出した。 協会発行の「旧暦カレンダー」の解説が目的であった。 同書は、旧暦カレンダーの定着を促し、その愛用者による口伝えも読者掘り起こしに力を発揮した・ 第二作目の『続・旧暦と暮らす~庵を結び、炭を起こす』は、スローライフの最小空間を考える実践編であった。
そしてこの度は、全国の旧暦活用者や海外へのインタビューを含め、各界の旧暦活用の実践例を紹介させていただいた。 旧暦カレンダーの活用法が、よく分からない方々の手引書になればと考えたからである。 それが、『続々と、旧暦と暮らす』である。 ユニークで多種多少な活用法にまず驚いた。 同時に、わが国にはまだまだ、旧暦にまつわる生活の知恵が、数多く残されていることに
■一言:
本書は、三作目。
?●私のフォト・ジャーナリズム―戦争から人間へ(平凡社新書)● ― 2015年07月10日 10:14
30年間にわたるフォト・ジャーナリストとしての活動を支える思想と苦悩・喜び
長倉 洋海 (著)
新書: 288ページ
出版社: 平凡社 (2010/11/16)
■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
人に出会い、撮り、伝えることとは何か―。パレスチナ、エル・サルバドル、アフガニスタン、フィリピン、山谷、南アフリカ、アマゾン、コソボ、シルクロード…紛争地、辺境に生きる人を撮り続け、たどり着いた写真/報道の可能性。人種や宗教に分断された現代世界と、そこに生きる人々の希望を写し出す。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
長倉/洋海
1952年北海道釧路市生まれ。時事通信社を経て、80年よりフリーランスのフォト・ジャーナリスト。『マスード―愛しの大地アフガン』(宝島社)で第12回土門拳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■「序」より
本書は、30年間にわたって、世界各地の現場で、私が何にカメラを向け、どう撮ってきたのかを、フォト・ジャーナリストとしての視点から、書き起こしたものである。時には、撮影に迷ったことも、自己嫌悪に陥ったことも、機材を投げ出して帰りたくなったこともある。そんな自分の苦悩や喜びを、そのまま書き記した。
■目次(大項目)
序 激動の世界の目撃者から、人間の存在を写し込む記録者へ
フォト・ジャーナリストを目指す若者へ
第一部 戦場を目指して
・ローデシアへ 14
白人の支配する国/黒人たちの熱狂/ほろ苦い写真家デビュー/元ゲリラ戦士ザンベとの出会い
・フリーランスへの旅立ち 25
探検部でカメラに出会う/戦場カメラマンを目指す/通信社カメラマンに/辞表を出し、フリーランスに
・激動の瞬間を求めて 35
最後の白人帝国、南アフリカ共和国へ/ソマリアへ/中東の火薬庫パレスチナへ/アフガニスタンへ/傷心の帰国
第二部 戦争から人間へ
・内戦下のエル・サルバドルへ 58
難民キャンプのやさしき人々/死を記録するカメラマン、ペドロ/ゲリラと政府軍の戦闘/生と死を通して見えてきたこと/「自分の写真」への一歩
・虐殺の地、ベイルート 76
二度目のパレスチナ/大虐殺/カメラを持つ者として
・アフガニスタンの戦士、マスードとの百日 82
同じ若者として/過酷な船旅/マスードとの出会い/若き指導者、マスード/イスラム戦士たちとの生活/「戦争」を伝える
・イスラム革命下のイラン 104
ホメイニ氏の革命/完全な失敗
・フィリピン、民衆による革命 106
革命前夜/スラムの生活/軍の暴力/決定的瞬間の「前夜」
・エル・サルバドル再び 121
二度目のエル・サルバドル/戦場で生死を分けるもの/終わらぬ内戦/「戦争」の背景を撮る/戦争から人間へ/出会った子どもたち/撮り続けて見えてくること
・日本へ 140
寿町のフィリピン人/日雇い労働者の街、山谷/ふるさと釧路へ
・南アフリカの大地で 162
アパルトヘイトの終焉/金鉱労働者ソロモンとのクリスマス/南アフリカの大地に生きる
・熱帯の密林、アマゾンへ 175
緑の魔境へ/クリカチ族の村へ/ヤノマミ族の村へ/森の哲人アユトンの言葉/人間の根っこを撮る
・コソボのザビット一家 190
破壊された大地/ザビット夫婦と七人の子どもたち/未来を考えた報道を/再生に向けて
・私のフォト・ジャーナリズムの原点、アフガニスタンとエル・サルバドル 202
その後のマスードと戦士たち/マスードの夢を追って/マスードの死/出会いの意味を考える/エルサルバドルの少女スース/内戦を生き抜いて/私のフォト・ジャーナリズムの原点
第三部 新しい世界地図
・アフガニスタン、山の学校の子どもたち 238
取材の恩返しを/子どもたちの夢と笑顔
・人が出会い交わる道、シルクロード 244
新しい挑戦/タクラマカン砂漠ヘ/カシュガルからパミールへ/西域の市場を撮る/サマルカンドへ/アジアを吹き抜ける風/海のシルクロード/東西の交わるトルコで
・私のフォト・ジャーナリズム 269
世界を見て伝えること/フォト・ジャーナリズムと報道写真/人間を撮る/写真の持つ力/私のフォト・ジャーナリズム
写真説明 286
■一言:
ピダハンのいう直接経験の原則から外れるジャーナリズム。やはり限界がありそうです。
長倉 洋海 (著)
新書: 288ページ
出版社: 平凡社 (2010/11/16)
■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
人に出会い、撮り、伝えることとは何か―。パレスチナ、エル・サルバドル、アフガニスタン、フィリピン、山谷、南アフリカ、アマゾン、コソボ、シルクロード…紛争地、辺境に生きる人を撮り続け、たどり着いた写真/報道の可能性。人種や宗教に分断された現代世界と、そこに生きる人々の希望を写し出す。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
長倉/洋海
1952年北海道釧路市生まれ。時事通信社を経て、80年よりフリーランスのフォト・ジャーナリスト。『マスード―愛しの大地アフガン』(宝島社)で第12回土門拳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■「序」より
本書は、30年間にわたって、世界各地の現場で、私が何にカメラを向け、どう撮ってきたのかを、フォト・ジャーナリストとしての視点から、書き起こしたものである。時には、撮影に迷ったことも、自己嫌悪に陥ったことも、機材を投げ出して帰りたくなったこともある。そんな自分の苦悩や喜びを、そのまま書き記した。
■目次(大項目)
序 激動の世界の目撃者から、人間の存在を写し込む記録者へ
フォト・ジャーナリストを目指す若者へ
第一部 戦場を目指して
・ローデシアへ 14
白人の支配する国/黒人たちの熱狂/ほろ苦い写真家デビュー/元ゲリラ戦士ザンベとの出会い
・フリーランスへの旅立ち 25
探検部でカメラに出会う/戦場カメラマンを目指す/通信社カメラマンに/辞表を出し、フリーランスに
・激動の瞬間を求めて 35
最後の白人帝国、南アフリカ共和国へ/ソマリアへ/中東の火薬庫パレスチナへ/アフガニスタンへ/傷心の帰国
第二部 戦争から人間へ
・内戦下のエル・サルバドルへ 58
難民キャンプのやさしき人々/死を記録するカメラマン、ペドロ/ゲリラと政府軍の戦闘/生と死を通して見えてきたこと/「自分の写真」への一歩
・虐殺の地、ベイルート 76
二度目のパレスチナ/大虐殺/カメラを持つ者として
・アフガニスタンの戦士、マスードとの百日 82
同じ若者として/過酷な船旅/マスードとの出会い/若き指導者、マスード/イスラム戦士たちとの生活/「戦争」を伝える
・イスラム革命下のイラン 104
ホメイニ氏の革命/完全な失敗
・フィリピン、民衆による革命 106
革命前夜/スラムの生活/軍の暴力/決定的瞬間の「前夜」
・エル・サルバドル再び 121
二度目のエル・サルバドル/戦場で生死を分けるもの/終わらぬ内戦/「戦争」の背景を撮る/戦争から人間へ/出会った子どもたち/撮り続けて見えてくること
・日本へ 140
寿町のフィリピン人/日雇い労働者の街、山谷/ふるさと釧路へ
・南アフリカの大地で 162
アパルトヘイトの終焉/金鉱労働者ソロモンとのクリスマス/南アフリカの大地に生きる
・熱帯の密林、アマゾンへ 175
緑の魔境へ/クリカチ族の村へ/ヤノマミ族の村へ/森の哲人アユトンの言葉/人間の根っこを撮る
・コソボのザビット一家 190
破壊された大地/ザビット夫婦と七人の子どもたち/未来を考えた報道を/再生に向けて
・私のフォト・ジャーナリズムの原点、アフガニスタンとエル・サルバドル 202
その後のマスードと戦士たち/マスードの夢を追って/マスードの死/出会いの意味を考える/エルサルバドルの少女スース/内戦を生き抜いて/私のフォト・ジャーナリズムの原点
第三部 新しい世界地図
・アフガニスタン、山の学校の子どもたち 238
取材の恩返しを/子どもたちの夢と笑顔
・人が出会い交わる道、シルクロード 244
新しい挑戦/タクラマカン砂漠ヘ/カシュガルからパミールへ/西域の市場を撮る/サマルカンドへ/アジアを吹き抜ける風/海のシルクロード/東西の交わるトルコで
・私のフォト・ジャーナリズム 269
世界を見て伝えること/フォト・ジャーナリズムと報道写真/人間を撮る/写真の持つ力/私のフォト・ジャーナリズム
写真説明 286
■一言:
ピダハンのいう直接経験の原則から外れるジャーナリズム。やはり限界がありそうです。
○●ギリヤーク民話―北海道・網走● ― 2015年07月12日 08:57
戦後、南樺太から網走に移住したギリヤーク民族に伝わる民話
(リンクは、同じく網走に移住したギリヤーク民族の一人、中村チヨさんによる昔話集です)
赤木三平 (編)
発行所: 山音文学会
昭和46年8月1日発行
75ページ
■目次
網走にいるギリヤーク族について 米村喜男衛 2
神と悪魔と漁師 4
鳥のよばい 16
熊に馴染んだ男 20
ニクブンが山丹から聞いた話 23
熊と若い人妻 24
二人妻 27
蛇とたわむれる妻 28
少年と血を飲む老爺 29
恐ろしい赤児 34
老人に化けた狐 43
死者の蘇生 45
太陽が始め三つあった話 47
日蝕 48
月蝕 49
風の穴 49
人間のはじまり 51
妻をだました黒狐 52
ケヌブン家の話 54
魔女 55
人さらい 62
女と黒い熊 65
熊祭りのおきて 69
樺太に狐がいるわけ 70
熊祭のいわれ 71
「ギリヤーク民話」について 赤木三兵 74
■「「ギリヤーク民話」について」より
網走市に於ては、北海道の貝塚の中で最も古い重要文化財である モヨロ貝塚がある。このモヨロ貝塚には約二千年前の北方民族とみ られるモヨロ人が住んでいたといわれ、この貝塚周辺からはモヨロ 人の骨や遺物が沢山出土している。
網走市では毎年この貴重な史蹟を中心に古代人の遠い昔の生活を しのぶために「モヨロ祭」を催してきたが、最近ではオロッコ、ギ リヤークの人たちによる「オロチョンの火祭」も併せて催している。 この北方民族は終戦直後、樺太(今のサハリン)から和人と共に 引き揚げてきた人たちである。
私は北海道アイヌの研究と共に、これらの人たちの生活と生活感 情に非常に興味を持っているが、特にその一端を表す昔話(民話) に限りない興味をもっている。
今回、この民族研究の権威である元北海道学芸大学教授の服部健先 生の許しを経て、民話の一部をまとめて出版することができた。 幸い網走市郷土博物館長米村喜男衛先生からもこの民族渡来のいき さつ、独得の宗教形態について書いて頂いたことを感謝している。
服部先生のご意見には「オロチョンの火祭」という語源や行事の由 来についてはいろいろの問題点があるといわれていますが、この刊行 物ではこの点にふれず、民話をとおして北方民族研究の一助になれば 幸いであると思って本にした次第である。
■内容の紹介
B6版75ページの小さい本です。
日本領であった南樺太から戦後、オロッコ族とともに北海道の網走 地方に移住したギリヤーク族に伝わる民話が集められています。
冒頭に「ギリヤーク族について」と題する節があり、ギリヤーク族 の概要を知ることができます。これによると、ギリヤーク族は私た ちと同じアジア系であり、表紙の写真(ムツゴロウ氏に似た人物) からも親近感を感じます。
ギリヤーク族は高床式の夏の家と竪穴式の冬の家を使う漁猟民族、 オロッコ族はトナカイを飼育し、パラトカ(テント張りの丸小屋) に住んで夏も冬も移動する遊牧民族であることや、両者とも酋長は 存在せず、部族の中に一人いるシャーマンの行者の祈祷によって行 動を決定することなどが、この冒頭の節からわかります
。
1時間ほどで読了しました。熊が多く登場することと、動物が人に 姿を変える話が多いことが印象に残りました。また、狩猟民である ためでしょうか、血なまぐさい話も多くあります。
「ケヌブン」にはコロポックルのように小さい人が登場し、「神と 悪魔と漁師」には深い海に入っても腰のあたりまでしか水没しない 大きな男と十日しか経たないと思ったのに家に帰ったら三年も経っ ていたという内容が含まれるなど、興味深い物語もあります。
「人間のはじまり」によると、人間の食物は木の実であると神から 教えられていたが、悪い神に騙されて草を食べために、人生が短く なったそうです。また、米村喜男衛氏も、青森県生まれで網走に移 住までした在野の研究者であるそうです。
当店ホームページで販売しています。
(リンクは、同じく網走に移住したギリヤーク民族の一人、中村チヨさんによる昔話集です)
赤木三平 (編)
発行所: 山音文学会
昭和46年8月1日発行
75ページ
■目次
網走にいるギリヤーク族について 米村喜男衛 2
神と悪魔と漁師 4
鳥のよばい 16
熊に馴染んだ男 20
ニクブンが山丹から聞いた話 23
熊と若い人妻 24
二人妻 27
蛇とたわむれる妻 28
少年と血を飲む老爺 29
恐ろしい赤児 34
老人に化けた狐 43
死者の蘇生 45
太陽が始め三つあった話 47
日蝕 48
月蝕 49
風の穴 49
人間のはじまり 51
妻をだました黒狐 52
ケヌブン家の話 54
魔女 55
人さらい 62
女と黒い熊 65
熊祭りのおきて 69
樺太に狐がいるわけ 70
熊祭のいわれ 71
「ギリヤーク民話」について 赤木三兵 74
■「「ギリヤーク民話」について」より
網走市に於ては、北海道の貝塚の中で最も古い重要文化財である モヨロ貝塚がある。このモヨロ貝塚には約二千年前の北方民族とみ られるモヨロ人が住んでいたといわれ、この貝塚周辺からはモヨロ 人の骨や遺物が沢山出土している。
網走市では毎年この貴重な史蹟を中心に古代人の遠い昔の生活を しのぶために「モヨロ祭」を催してきたが、最近ではオロッコ、ギ リヤークの人たちによる「オロチョンの火祭」も併せて催している。 この北方民族は終戦直後、樺太(今のサハリン)から和人と共に 引き揚げてきた人たちである。
私は北海道アイヌの研究と共に、これらの人たちの生活と生活感 情に非常に興味を持っているが、特にその一端を表す昔話(民話) に限りない興味をもっている。
今回、この民族研究の権威である元北海道学芸大学教授の服部健先 生の許しを経て、民話の一部をまとめて出版することができた。 幸い網走市郷土博物館長米村喜男衛先生からもこの民族渡来のいき さつ、独得の宗教形態について書いて頂いたことを感謝している。
服部先生のご意見には「オロチョンの火祭」という語源や行事の由 来についてはいろいろの問題点があるといわれていますが、この刊行 物ではこの点にふれず、民話をとおして北方民族研究の一助になれば 幸いであると思って本にした次第である。
■内容の紹介
B6版75ページの小さい本です。
日本領であった南樺太から戦後、オロッコ族とともに北海道の網走 地方に移住したギリヤーク族に伝わる民話が集められています。
冒頭に「ギリヤーク族について」と題する節があり、ギリヤーク族 の概要を知ることができます。これによると、ギリヤーク族は私た ちと同じアジア系であり、表紙の写真(ムツゴロウ氏に似た人物) からも親近感を感じます。
ギリヤーク族は高床式の夏の家と竪穴式の冬の家を使う漁猟民族、 オロッコ族はトナカイを飼育し、パラトカ(テント張りの丸小屋) に住んで夏も冬も移動する遊牧民族であることや、両者とも酋長は 存在せず、部族の中に一人いるシャーマンの行者の祈祷によって行 動を決定することなどが、この冒頭の節からわかります
。
1時間ほどで読了しました。熊が多く登場することと、動物が人に 姿を変える話が多いことが印象に残りました。また、狩猟民である ためでしょうか、血なまぐさい話も多くあります。
「ケヌブン」にはコロポックルのように小さい人が登場し、「神と 悪魔と漁師」には深い海に入っても腰のあたりまでしか水没しない 大きな男と十日しか経たないと思ったのに家に帰ったら三年も経っ ていたという内容が含まれるなど、興味深い物語もあります。
「人間のはじまり」によると、人間の食物は木の実であると神から 教えられていたが、悪い神に騙されて草を食べために、人生が短く なったそうです。また、米村喜男衛氏も、青森県生まれで網走に移 住までした在野の研究者であるそうです。
当店ホームページで販売しています。
△●谷間の生霊たち● ― 2015年07月13日 08:17
重度障害児の安楽死を扱い太宰治賞を受賞
朝海 さち子 (著)
231ページ
出版社: 筑摩書房 (1975)
■商品の説明
内容
障害児施設を描き安楽死問題と取り組む話題の力作小説集。
目も見えず
口もきけず
耳もきこえず
白痴で
肢体が不自由な
健ちゃんは
死んだほうが
幸せなのか…
著者について
朝海さち子(あさみ さちこ)
1938年、北海道に生まれる。慶応義塾大学医学部付属厚生女子学院を卒業。1974年、「谷間の生霊たち」で太宰治賞受賞。創作・評論・脚本・レコード錯視など、多方面で活躍している。
主な作品
創作:「コタンの春」「胎動期」「真杉静江の生涯」
評論:「偶像、白衣の天使」(現代評論社)「女湯の旅」
脚本:「草原の若人たち」(新人脚本賞)「わたしたちは天使じゃない」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
谷間の生霊たち 3
マリア 55
喪の季節 131
■概略
表題作「谷間の生霊たち」は山間部の重度心身障害児施設で起きた、軽度の知的障害(「知恵遅れ」と表記)を持つ補助看護士による安楽死事件を暑かった作品。
「マリア」は続編であり、事件後、都会に引っ越した主人公とマリアと名付けられたセキセイインコの心の交流と、都会に住む人々のさむざむとした暮らしぶりが描かれている。
「喪の季節」は当時の医療現場において看護婦がおかれている状況や医療施設における人間関係などを描いている。
■埴谷雄高氏評
この種の新しい安楽死の問題の提出は、実人生においてさらにさまざまな反対論議を呼ぶであろうけれども、問題提出者としての文学はその文学的リアリティ自体において完結していればそれでよしと私はする。この作者の出発を祝福し、社会と存在の両端にわたる今後の視野の深化に私は期待している。
■水上勉氏評
提示された問題のふかさは、おいそれと解決のつくものではなくて、人間が生きる限り背負う材料である。朝海さんは渾身の力をふるって、この問いをまとめあげようとした。
■一言:
本書の筆名は「朝海さち子」ですが、現在は「十津川光子」として活動されているようです。
朝海 さち子 (著)
231ページ
出版社: 筑摩書房 (1975)
■商品の説明
内容
障害児施設を描き安楽死問題と取り組む話題の力作小説集。
目も見えず
口もきけず
耳もきこえず
白痴で
肢体が不自由な
健ちゃんは
死んだほうが
幸せなのか…
著者について
朝海さち子(あさみ さちこ)
1938年、北海道に生まれる。慶応義塾大学医学部付属厚生女子学院を卒業。1974年、「谷間の生霊たち」で太宰治賞受賞。創作・評論・脚本・レコード錯視など、多方面で活躍している。
主な作品
創作:「コタンの春」「胎動期」「真杉静江の生涯」
評論:「偶像、白衣の天使」(現代評論社)「女湯の旅」
脚本:「草原の若人たち」(新人脚本賞)「わたしたちは天使じゃない」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
谷間の生霊たち 3
マリア 55
喪の季節 131
■概略
表題作「谷間の生霊たち」は山間部の重度心身障害児施設で起きた、軽度の知的障害(「知恵遅れ」と表記)を持つ補助看護士による安楽死事件を暑かった作品。
「マリア」は続編であり、事件後、都会に引っ越した主人公とマリアと名付けられたセキセイインコの心の交流と、都会に住む人々のさむざむとした暮らしぶりが描かれている。
「喪の季節」は当時の医療現場において看護婦がおかれている状況や医療施設における人間関係などを描いている。
■埴谷雄高氏評
この種の新しい安楽死の問題の提出は、実人生においてさらにさまざまな反対論議を呼ぶであろうけれども、問題提出者としての文学はその文学的リアリティ自体において完結していればそれでよしと私はする。この作者の出発を祝福し、社会と存在の両端にわたる今後の視野の深化に私は期待している。
■水上勉氏評
提示された問題のふかさは、おいそれと解決のつくものではなくて、人間が生きる限り背負う材料である。朝海さんは渾身の力をふるって、この問いをまとめあげようとした。
■一言:
本書の筆名は「朝海さち子」ですが、現在は「十津川光子」として活動されているようです。
○■本当は怖い動物の子育て■ ― 2015年07月14日 09:47
現代文明の価値観に疑問を投げかける、現実世界
竹内 久美子 (著)
新書: 208ページ
出版社: 新潮社 (2013/3/15)
■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
まさか!?なんてこと!!パンダの母親は「できの良い子」をえこひいきして「ダメな子」を見殺しに。タスマニアデビルは生まれたての赤ちゃんにサバイバルレースを課し、リスはご近所の子を取って食う…子殺し、DV、虐待は日常茶飯事。極悪非道に映るメスたちの狙いとは?オスはその時どう動く?「ヒト」は彼らと別物か?テレビ番組や動物園が伝える美談からは決して見えてこない、動物たちの恐ろしく、たくましい真実の姿。
著者について
たけうち・くみこ 一九五六(昭和三十一)年愛知県生まれ。動物行動学研究家。京都大学理学部、同大学院博士課程卒業。著書に『ワニはいかにして愛を語り合うか』(日高敏隆氏との共著)、『男と女の進化論』、『そんなバカな! 』(講談社出版文化賞科学出版賞受賞)、『女は男の指を見る』等。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
竹内/久美子
1956(昭和31)年愛知県生まれ。動物行動学研究家。京都大学理学部、同大学院博士課程を経て著述業に。著書に『そんなバカな!』(講談社出版文化賞科学出版賞受賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次(大項目)
はじめに 9
第1章 パンダの育児放棄 19
アメリカ探検隊の狙い/アドベンチャーワールドはなぜか高打率/双子おn「良い方」にだけ/「すりかえ」育児の劇的効果/お乳の量が物語る「戦略」
第2章 クマの産児調整 32
ときを待つ受精卵/子どもを産むのにまずい時期/まだある着床遅延の意味/一頭しか生まれてない!
第3章 ハヌマンラングールの子殺し 42
ハレムに生きる宿命/新リーダーが真っ先にすること/メスの秘策は「ブルース効果」/ゲラダヒヒの出産ラッシュ/私の飼育ケージの中で起きたこと/隣のオバちゃんにご用心
第4章 ラッコの暴力行為 61
鼻にキズ持つメスは/交尾排卵とはなにか/交尾排卵は人間にも?
第5章 タツノオトシゴの自己改造 70
こまめすぎる交尾/「凶悪」メス、あらわる/卵は背中に産んでくれ!/メスから「子宮」を奪ってまで/とにかく大きなメスがいい/出産前夜の怖い真相
第6章 タスマニアデビルのキョウダイ殺し 87
生き残るのは"先着四名"/巣のなかの一騎打ち/ブタの赤ちゃんと乳首"格差"/口裂け魚の好物は/マグロ完全養殖への難関/共食い屋が生まれる環境
第7章 オオジュリンの浮気対抗術 104
一夫一妻制はタテマエ/「怪しい」データを収集/「ヘルパーさん」の下心/「母親スイッチ」は人間の願望
第8章 先住民たちの虐待 117
南米アヨレオ族の掟/子殺しが起きる三つの論点/人間が回避したリスク
第9章 赤ちゃんか"精霊"か 132
むき出しの好戦的民族/少女の下した決断/スティングと日本人支援家/母系制社会で女が離婚すると……/母系制社会vs父系制社会
第10章 母親たちは進化したか 151
児童虐待はいつ「罪」になったか/危険度合いが跳ね上がるとき/赤ん坊は「足手まとい」?/アメリカ人も、日本人も……/オーソドックスな虐待要因/現代ならではの三つのリスク
第11章 壮絶事件の根と芽 180
「双子」に重なったリスク/「子どもがいなくなればいい」/障害としつけのはざまで/「なぜ末っ子だけを?」に答える/里子はなぜむずかしいのか
おわりに―虐待がありえないモソ人に学ぶ 199
■「おわりに―虐待がありえないモソ人に学ぶ」の最後の部分
人間も動物の一種である以上、子どもを持ったからといって、即座に「スイッチ」が入り、「母親」や「父親」に切り換わるわけではありません。 男も女も遺伝子の論理の下、手探りの苦労を重ねながら、どう振る舞うべきかと懸命になっている。それだけのことなのです。
そんな毎日の中、子につらく当たり、手をあげてしまいたくなるような状況に直面することは誰にでもあります。
そのような場合に、まずひと呼吸おいてみましょう。 それは本能の喪失などではありません。 動物としてごく自然なこと、恥ずかしいことではないと確認するのです。 人間は他の動物とは違う、もっと高等だ、などと思い込み、自分を追い詰めるようなことだけはしてはいけないのです。
■書評:
るびりん書林 別館
竹内 久美子 (著)
新書: 208ページ
出版社: 新潮社 (2013/3/15)
■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
まさか!?なんてこと!!パンダの母親は「できの良い子」をえこひいきして「ダメな子」を見殺しに。タスマニアデビルは生まれたての赤ちゃんにサバイバルレースを課し、リスはご近所の子を取って食う…子殺し、DV、虐待は日常茶飯事。極悪非道に映るメスたちの狙いとは?オスはその時どう動く?「ヒト」は彼らと別物か?テレビ番組や動物園が伝える美談からは決して見えてこない、動物たちの恐ろしく、たくましい真実の姿。
著者について
たけうち・くみこ 一九五六(昭和三十一)年愛知県生まれ。動物行動学研究家。京都大学理学部、同大学院博士課程卒業。著書に『ワニはいかにして愛を語り合うか』(日高敏隆氏との共著)、『男と女の進化論』、『そんなバカな! 』(講談社出版文化賞科学出版賞受賞)、『女は男の指を見る』等。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
竹内/久美子
1956(昭和31)年愛知県生まれ。動物行動学研究家。京都大学理学部、同大学院博士課程を経て著述業に。著書に『そんなバカな!』(講談社出版文化賞科学出版賞受賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次(大項目)
はじめに 9
第1章 パンダの育児放棄 19
アメリカ探検隊の狙い/アドベンチャーワールドはなぜか高打率/双子おn「良い方」にだけ/「すりかえ」育児の劇的効果/お乳の量が物語る「戦略」
第2章 クマの産児調整 32
ときを待つ受精卵/子どもを産むのにまずい時期/まだある着床遅延の意味/一頭しか生まれてない!
第3章 ハヌマンラングールの子殺し 42
ハレムに生きる宿命/新リーダーが真っ先にすること/メスの秘策は「ブルース効果」/ゲラダヒヒの出産ラッシュ/私の飼育ケージの中で起きたこと/隣のオバちゃんにご用心
第4章 ラッコの暴力行為 61
鼻にキズ持つメスは/交尾排卵とはなにか/交尾排卵は人間にも?
第5章 タツノオトシゴの自己改造 70
こまめすぎる交尾/「凶悪」メス、あらわる/卵は背中に産んでくれ!/メスから「子宮」を奪ってまで/とにかく大きなメスがいい/出産前夜の怖い真相
第6章 タスマニアデビルのキョウダイ殺し 87
生き残るのは"先着四名"/巣のなかの一騎打ち/ブタの赤ちゃんと乳首"格差"/口裂け魚の好物は/マグロ完全養殖への難関/共食い屋が生まれる環境
第7章 オオジュリンの浮気対抗術 104
一夫一妻制はタテマエ/「怪しい」データを収集/「ヘルパーさん」の下心/「母親スイッチ」は人間の願望
第8章 先住民たちの虐待 117
南米アヨレオ族の掟/子殺しが起きる三つの論点/人間が回避したリスク
第9章 赤ちゃんか"精霊"か 132
むき出しの好戦的民族/少女の下した決断/スティングと日本人支援家/母系制社会で女が離婚すると……/母系制社会vs父系制社会
第10章 母親たちは進化したか 151
児童虐待はいつ「罪」になったか/危険度合いが跳ね上がるとき/赤ん坊は「足手まとい」?/アメリカ人も、日本人も……/オーソドックスな虐待要因/現代ならではの三つのリスク
第11章 壮絶事件の根と芽 180
「双子」に重なったリスク/「子どもがいなくなればいい」/障害としつけのはざまで/「なぜ末っ子だけを?」に答える/里子はなぜむずかしいのか
おわりに―虐待がありえないモソ人に学ぶ 199
■「おわりに―虐待がありえないモソ人に学ぶ」の最後の部分
人間も動物の一種である以上、子どもを持ったからといって、即座に「スイッチ」が入り、「母親」や「父親」に切り換わるわけではありません。 男も女も遺伝子の論理の下、手探りの苦労を重ねながら、どう振る舞うべきかと懸命になっている。それだけのことなのです。
そんな毎日の中、子につらく当たり、手をあげてしまいたくなるような状況に直面することは誰にでもあります。
そのような場合に、まずひと呼吸おいてみましょう。 それは本能の喪失などではありません。 動物としてごく自然なこと、恥ずかしいことではないと確認するのです。 人間は他の動物とは違う、もっと高等だ、などと思い込み、自分を追い詰めるようなことだけはしてはいけないのです。
■書評:
るびりん書林 別館
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