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○●野口体操 おもさに貞く●2015年07月17日 10:35

からだの動きを通してコトバを探求。日本語とからだの密接な関係


野口 三千三 (著)
単行本: 248ページ
出版社: 春秋社 (2002/12)

■商品の説明
内容(「MARC」データベースより) 日本語の語源を自分のからだの動きをとおして探究するという、きわめて独創的な方法を編み出した著者による、斬新な思想のエッセンスがぎっしり詰まった一冊。1979年柏樹社刊の新版。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
野口/三千三
1914年、群馬県生まれ。1934年、群馬県師範学校卒業。小学校訓導、群馬師範学校・東京体育専門学校助教授を経て、1949年から東京芸術大学教授。退官後に東京芸術大学名誉教授となる。戦後、「体操による人間変革は可能だ」という信念のもとに、独自の人間観と実技に基づく革命的な「野口体操」を創始。その後、「野口体操」を通して、演劇・美術・音楽等の世界に多大な影響を与える。1998年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
まえがき i
漢字の歴史・抜き書き―甲骨文・金文・篆文・隷書・楷書 ii
I 地球上のすべての存在の究極のふるさとは地球の中心である 3

II 私は「俗悪を楽しむ聖者」である 27
・私は「俗悪を楽しむ聖者」である 28
・雑念こそ正念(ショウネン)であり本気である 31
・「五感のすべては触覚である」といってはみたが…… 33
・体重があるからこそ楽に軽く動けるのだ 36
・罵倒語・侮蔑語(悪口・けんかコトバ)について 38
・「お(御)」という接頭語 40

III 「濤、渦、螺旋」こそ、すべての存在や動きの基本である 43
・人間にとって蛇の意味するもの 44
・男性性器の勃起現象の教えるもの 47
・一つの系として統一的に捉えることの大切さ―「時」というコトバと動き 49
・「重さ」と「思ひ」が地球の中心にまで繋がりつく―「おろし・くだし・おとし・さげ・たれ・ながし」というコトバと動き 55
・思いつくままの動きを探検する―「思ひつくまま」というコトバと動き 64

IV おもさに貞く 71
・お洒落―あらひ・さらし・すすぎ 72
・健  康―すくやか・やすらか 84
・体()と貞()―あやつり・みさを 105
「みち(道)」―伝わり・通り・流れ 120

V 負けて、参って、任せて、待つ 137
・負けて、参って、任せて、待つ―「信」について① 138
()を空け、()を待つ―「信」について② 143
・「真」というコトバと動き―生贄の感覚 149
・「まこと」というコトバと動き―目と口と手足 155
禁忌(タブー)は破られるためにある―「うそ・いつわり」について 165
・「あたらし」の再生を祈って―「丁寧・大事・大切・勿体なし」について 175
・愛とは疑うこと、恋とは変わること乱れることである―体操の基本姿勢 185

VI 「のり(法令)」の原理は、からだの裏にある 195
(セン)骨で動きの道を(セン)択する―「法」というコトバと動き 196
・まっ直ぐで澄み切った感じ―「律」というコトバと動き 200
・からだの(なか)から神の声が……「命・令」というコトバと動き 204
・動きにとって、直線・直角・円の意味は―「規・則・矩」というコトバと動き 209
・すべての動きは「いのり」である―「のり」というコトバと動き 214
・「動かない」という動き―「おきて」というコトバと動き 220
・「きまる動き」とはどんな動きか―「きまり」というコトバと動き 227
(さだ)(貞)めるとは()(操)くことである―「さだめ」というコトバと動き 234

参考文献 243
教室風景寸描―あとがきにかえて 245

■まえがき
  「このこと」がよく分からなければ、私が生きていくのに差支える、と思われる私自身にとって極めて身近なことの中で、意外にも、今まで深く探検してみたことのないコトバが、 次々に現れてくることに気がつく。その都度、私はいつもの癖で、愕然として驚き、慌てふためき、思いに()かれ、 改めて(しら)べ直し、からだの動きで試してみるのである。
  「コトバでは言い表せない世界に体操の本質がある」とか、「こころ(精神)という角度から人間をみたとき、その主体は意識ではなく、非意識にある」とか、 今でもそう思っている私が、意識としての自分のために、何とかしてコトバで言い表わしてみたいと思い、不得意で不可能なことだと知りながら、 文章化してみたのがこの本である。 『からだに()く』を書いてから今まで、約二年という時間の中で、私がどのように生きたかの記録でもある。

■扉の裏に記されている文章
  野口体操では、原則として、動きの形を規定していないし、からだの形によって運動の呼び名をつけることをしない。 又、目的とか効果というものを(あらかじ)めきめることもしない。 その動きをしようとするとき、その動きをし続けている(なか)で、その人の(なか)に、 新しく何が起こって何を感じとったか、そのことの(なか)から自然に浮かんできたコトバがあったら。それがその動きの名前となる。 やがて何時か現れてくる好ましい変化があったら、それが目的とか効果と呼ばれるものとなる。
  したがって、すべての動きのそれぞれが「ゆり・ふり」の動きであり、「伝わり・流れ」「なみ・うねり・うづ」「間を空け間を持つ」「きまり・さだめ」「たち・つき」「のり・まかせ」「……」の動きともなり、 「柔らかさ・強さ・速さ・器用さ」の動きともなる。 似たような形の動きに、結果としてどんな呼び名がついたとしても、それはその時、その人の在り方によってそうなってくるので、極めて 当然(あたりまえ)のことなのである。

■一言:
『からだに()く』を先に読むほうがよさそう。

こじき大百科―にっぽん全国ホームレス大調査2015年07月18日 11:42

若きフリーライター二名が青春をムダにして作り上げた体当たりデータ集。


村田 らむ (著), 黒柳 わん (著)
単行本: 217ページ
出版社: データハウス (2001/05)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
これ一冊で野宿生活はバッチリ!リストラで失業、家出や破産で無一文になってもやっていける!ドヤ街、ニシナリ、山谷を始め、東京~名古屋~大阪~博多と全国の大都市で徹底取材を敢行!若きフリーライター二名が青春をムダにして作り上げた体当たりデータ集。
内容(「MARC」データベースより)
ドヤ街、ニシナリ、山谷を始め、東京~名古屋~大阪~博多と全国の大都市で徹底取材を敢行! 若きフリーライター2名が青春をムダにして作り上げた、体当たり「ホームレス」データ集。これ1冊で野宿生活はバッチリ。

■一言
同じ著者による同テーマの本が出版されています。

△○大麻大百科○2015年07月20日 09:09

大麻に関する最新状況と栽培方法など



大麻研究会 (著)
発行所: データハウス
2007年1月10日発行
572ページ

商品の説明
マリファナの歴史から世界各国の現状、マリファナの成分、 使用法、作用、危険性、栽培方法など、あらゆる角度から解明したマリファナ・ファイルガイド。

■目次(中項目まで)
はじめに
マリファナの歴史 15
・マリファナの歴史 16
・日本におけるマリファナの古代史 18
・マリファナはいつ生まれたのか? 21
・アメリカにおけるマリファナ受難の歴史 22
・日本におけるマリファナ受難の歴史 31
・マリファナ問題の今後 47
マリファナのすべて 59
・マリファナとはなにか? 60

ハッシシのすべて 107
・ハッシシのすべて 108

海外におけるマリファナの状況 129
・海外におけるマリファナの状況 130
・マリファナを巡る各国の状況 133
・中南米 142
・ヨーロッパ 149
・アジア 156
・中東・アフリカ 184
・オセアニア 187
・ヨーロッパ番外編 188

マリファナの作用 201
・マリファナの作用 202

医療品としてのマリファナ 225
・医療品としてのマリファナ 226

マリファナとバッドトリップ 255
・マリファナとバッドトリップ 256

肉体に及ぼすマリファナの危険性 265
・肉体に及ぼすマリファナの危険性 266

精神に及ぼすマリファナの危険性 277
・精神に及ぼすマリファナの危険性 278

マリファナに関する法律 287
・マリファナに関する法律 288

マリファナの様々な使用法 301
・マリファナの様々な使用法 302

マリファナの栽培方法 313
・マリファナの栽培 314
・栽培のための準備 315
・カタログの請求方法 350
・肥料の選び方 360
・容器の選び方 380
・ロックウールを使用した水耕栽培システム 382
・発芽のポイント 385
・光源のポイント 388
・大気と温度に関して 401
・水分に関数ポイント 413
・双葉が出た後から開花時期にかけての栽培ポイント 418
・水耕栽培システムとクローン 433
・雄株と雌株を見分ける方法 442
・シンセミア栽培のポイント 449
・収穫に関するテクニック 453
・マリファナの乾燥方法 460
・マリファナおn保存方法 469
・パリファナ新品種の創作方法 472

マリファナとその喫煙具 477
・マリファナとその喫煙具 478

マリファナ・クッキング 497
・マリファナ・クッキング 498

資料 509
・マリファナ・スラング小辞典 510
・大麻取締法 555

■一言:
「はじめに」に、本書を執筆した背景が記されています。これによ ると、マリファナには依存性があるということが確認されたことと、 世界各国でマリファナの合法化が進んでいる一方で、日本では旧態 依然の「マリファナは無害だ」という情報が流通していることが理 由とされています。
またGHQから押しつけられた大麻取締法は、法律としての目的が明 確でなく、取り締まるべき大麻草の品種名さえ間違えているという 指摘がこともここに記されています。
大項目に対して、中項目が1項目のみのる編成が多い中で、栽培に多くのページが割かれていることがわかります。 「マリファナ・クッキング」では、マリファナを経口摂取する方法 が説明されています。
日本では吸引する習慣がない一方で、戦前は稲と並ぶ強化作物として広く栽培されていたわけですが、 麻の持つ食物、衣服、燃料としての実用性については本書では残念ながら詳述されていません。

○●未知の裸族ラピチ●2015年07月23日 10:39

昭和42年に発行されたアマゾンのラピチ族訪問・滞在(2カ月)の記録


飯山 達雄 (著)
朝日新聞社発行
昭和42年6月30日
284ページ

■商品の説明
内容の紹介
狩猟民の姿に感動し、世界各地の民族を訪ねるうちに、米大陸の先住者たちがモンゴロイドであることを知って精力的に取材を始めた著者。一年中収穫できるマンジョーカを主食としたために、貯蔵の必要もなく大規模な組織の誕生も避けることができた、南米アマゾンの裸族ラピチを訪ねる道筋と、そこで過ごした日々が描かれている。

著者について
飯山達雄(いいやま・たつお)
1904年横浜生まれ。1930年頃より山岳に興味をもち、北朝鮮の未登峰を次々に登攀。1937年より北満、内蒙古、ゴビ砂漠の探検旅行。1943年より南米大陸へ旅し、10年間にわたってモンゴロイドを追い、マト・グロッソ、アマゾンを経てアンデス沿いに南下。マゼラン海峡を超えて、氷河の島ナヴァリーノ島へ渡って写真取材。1965年帰国。現在日本写真家協会員。
著書―「朝鮮の山」、「金剛山」、「蒙疆の旅」、「ブラジル」、「バガボンド12万キロ」、「ニューギニア」(朝日新聞社刊)、「インカの織物」(朝日新聞社刊)などがある。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
カラー・ページ 3
グラビア・ページ 123
グラビア・ページ 191

第一章 密林の掟 17
四季のない緑の砂漠/文明と原始の境/カソリック神父の失敗/巨人裸族の出現/便利な言葉「カナウン・カリ」/大密林での野宿
第二章 裸族を求めて 39
はじめの目的はスーヤ族/目的地バスコンセイロス/面倒な入蕃許可/助手から梅干まで/南米のへそクヤバ/テコテコやぁーい/着陸寸前で引き返す/干首はごめんだ
第三章 密林のダイヤ掘り 62
ガリンペイロ殺人事件/ドル両替は宝石商で/女の囲い場/一万五〇〇〇人のダイヤ掘り/アグスト親方の話/ダイヤ掘りの掟/女連れの仲買人/あわや拳銃一発/弾丸除けの報酬
第四章 ついに裸族を見つけた 89
金時豆つきの安宿/パイロットをだます/乱麻の川に迷う/文明社会よ、さらば/シュカラマエ族/密林の貿易/未知の巨人族ラピチ
第五章 部落にはいる 111
ナイロン糸を引きちぎる/生命の保証のない地域/ポパイ誕生/ラピチ部落にはいる/酋長の夫人は二人/ラピチのご馳走/最初の晩
第六章 石器人の暮し 136
すべて石器時代/陰毛のないわけ/ウスノロ君は武器メーカー/主食マンジョーカ/ラピチの副食/鳥を食わないわけ/ラピチの調味料/バクカツの由来/ラピチの人的構成/サイルア酋長の権力
第七章 ラピチと私 161
土産物で文化革命/ウィテケの会/速成の理髪教師/結婚の有資格/成年式と呪術師/残酷な瀉血/女の子の成年式と求婚/結婚と出産
第八章 ラピチはモンゴロイド 185
水浴び/モンゴロイドの確証/畑作と狩猟/美容・整形・アクセサリー/アフェニッツェの急死/お葬式/呪術と医薬
第九章 さらば密林の自然児よ 217
スピード写真屋開業/絵に対する反応/あわや、横恋慕/言葉の採取/数の観念/別れを告げる/約束の飛行機来る
第十章 密林の大牧場主 241
徹夜の野外舞踏会/夜空の虹/目玉の松ちゃん/ファゼンダーごとに温水プール/四国がすっぽり入る所有地/奇想天外な開拓法/荘大な火入れ/貯える牛は二〇万頭/趣味もおおがかり/牧童の結婚式/花嫁を奪い合う

あとがき 276

■「あとがき」の冒頭部分
  戦前、朝鮮に住んでいた私は、手近な北満州(現在の中国北東部の北方)や内蒙古を歩き、ゴビ砂漠へと足を延ばしていった。
  一九三七年(昭和十二)年、北満のハイラルへ旅したとき、北興安嶺の山奥へでかけた。 そのとき、はじめて草原の放浪児といわれるオロチョン族にめぐり会い、彼らが狩猟だけにたよって生きぬいている姿をみた。 ノロ鹿を倒して肉を食い、皮を剥いでテントに使っている彼らの生活は、生まれて間もない大地に生きる原始人を見たような気がした。
  それが動機で私は、暇をつくっては内蒙古からゴビへと、モンゴル、キルギスを追い、彼らの生活記録の写真を撮って歩いた。
  一九四一(昭和十六)年、そのときも私は、内蒙古のシリンゴールへはいり、ブリヤート・モンゴルの写真を撮って任地の京城へ帰ってきた。 すると、間もなく日本は悪夢の太平洋戦争に突入し、私のモンゴルの追求の写真記録は棚上げのやむなきにいたった。
  戦争中はニューギニアへ行く機会をえて、大ジャングルの中でまる二年間、首狩族のマネキオンを始め未開族と暮らした (マネキオン族は炭田調査地の付近に蟠居(ばんきょ)していたので、これを宣撫して協力させた)。 この体験はその後のブラジル・インディオとの接触に大いに役立ったのである。
  一九五五(昭和三〇)年、私が初めてブラジルへ旅したとき、サンパウロの映画館で「裸族・シャパンテ」という記録映画を見た。 実はそれまで私は、ブラジルの密林中に住むインディオは、アフリカ黒人系の未開族くらいに考えていた。
  ところが、画面に現れたインディオは、まぎれもないモンゴロイド――いうなれば、われわれ日本人と祖先を同じくしたアジア人種の中の類蒙古人(モンゴロイド)なのだった。
  この映画を見た瞬間から、一九三七年以来の私のモンゴル追求欲が再燃し、これこそは「私、生涯の仕事」と、アメリカ州のモンゴロイド追跡の執念を強く固めたのである。
  それからというもの――一九六二(昭和三七)年までの七年間は、アマゾンからマト・グロッソの密林地帯を歩きまわって、ブラジル・インディオの数部族に接触した。
  次には、パラグアイのグァラニー族、ペルーのヒバロ族、ケチュア族(インカの子孫)、そして、またまたブラジルのラピチ族を訪ねてチリへ飛んだ。
  チリではアラウカーノ(アラカニア族ともいう)と、さらに南米最南端のマゼラン海峡を越えてナヴァリーノ島と呼ぶ氷河の島へ渡り、 ジャガネス(ヤーガン族ともいう)の取材を終り、一九六五年資料整理のため一たん日本に帰ってきた。
  考えてみると、アメリカ州のモンゴロイドの追求を始めてから、すでに一〇年という暦日を重ねた。 だが、これだけでは、まだまだ――中米グアテマラの密林の中にはマヤ族の子孫といわれるラカンドーネス(ラカンドン族ともいう)が残り、北極圏には、数多い部族のエスキモーがいる。
  それらの中に、彼ら民族の伝統をうけついで生きている純粋の部族がどのくらいいるものか……それを追い求めて記録するには、まだ相当の時間がかかりそうだ。

■一言:
裸族と暮らしているときよりも都市に戻ったときに、ビキニスタイルに「てらい卑猥の混合」を感じたことや、蜂蜜を採るラピチの女性たちが平気で蜂に刺されていることなど、貴重な体験談も含まれています。
『ゾミア』にあるように彼らもスペイン人たちから逃れて原始生活に戻った人々なのかもしれません。

?○黒い牛乳 (経営者新書) ○2015年07月24日 09:49


中洞 正 (著)
単行本: 207ページ
出版社: 幻冬舎メディアコンサルティング (2009/07)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
物価の優等生「牛乳」の影に潜む大きな矛盾。紙パックの牧場画に消費者は騙され、制度に押し付けられた借金に酪農家は苦悩し、狭い牛舎に閉じ込められ牛は病み衰えていく。唯一の解決は既存のやり方を根底から覆すこと。戦う酪農家が提唱する「山地酪農」。常識を超え、健康な牛を飼い、放置された山と森へ入れ!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中洞/正
1952年岩手県生まれ。東京農業大学農学部卒。酪農経営者。2006年より東京農業大学客員教授。山地に放牧を行うことで健康な牛を育成する山地酪農を確立した。山林・林野を活用した通年昼夜放牧を提唱し、酪農家の啓蒙に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

○■ホームレス大博覧会■2015年07月24日 19:16

足かけ14年間に及ぶホームレス取材の集大成!!


村田らむ (著)
出版社: 鹿砦社 (2013/6/3)
言語: 日本語

■商品の説明
出版社からのコメント
ホームレスにもこんなにいろんなヒトたちがいるんだ! 「攻撃タイプ」「酩酊タイプ」「知識人タイプ」「質実剛健タイプ」ほか他数。 どんな知識人でどこが質実剛健なのか、気になりませんか? ちょっと待て! と言いたくなるような体を張った取材で、日本で最も(唯一) リアルなホームレスの生態がわかる本です! 読み応えあり! の一冊です。
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ彼らは“ホームレス”として生きるのか―!?西は大阪・西成、東は東京・山谷、テント村からドヤ街まで…空き缶拾いにテント生活、こ○き体験などなど身体を張った徹底取材を敢行!足かけ14年間に及ぶホームレス取材の集大成!!
著者について
1972年10月26日生まれ。愛知県名古屋市出身。九州産業大学芸術学部デザイン学科を卒業後上京。出版社に作品を持込み、リクルート、フロム・エーにてイラストレーターとしてデビュー。その後ライターの仕事も初め、コアマガジン、ミリオン出版、鹿砦社などのサブカルチャー雑誌にて、独自のルポを展開。30代半ばからは漫画制作も始めた。著書に『こじき大百科』(データハウス刊)『ホームレス大図鑑』(竹書房刊)『東京Dスタイル食堂』(アクセス・パブリッシング)他。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
村田/らむ
1972年10月26日生まれ。愛知県名古屋市出身。九州産業大学芸術学部デザイン学科を卒業後上京。出版社に作品を持込み、リクルート、フロム・エーにてイラストレーターとしてデビュー。コアマガジン、ミリオン出版、鹿砦社などのサブカルチャー雑誌にて、独自のルポを展開。30代半ばからは漫画制作も始めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
はじめに 2
ホームレスお宝写真館 6
マンガを読む前にハカセに聞こう!! なぜなにニシナリ入門!! 14
ホームレスタウン最前線・その壱 西の聖地 大阪西成 16
ホームレスお宝写真館<韓国・永登浦編> 29
マンガを読む前にハカセに聞こう!! なぜなに上野&山谷入門!! 30
ホームレスタウン最前線・その弐 東の聖地 東京 上野・山谷 32
11のタイプで見分ける!! ホームレスの傾向と対策 40
ホームレスの衣食住 46
ホームレスのお仕事 50
ホームレスの敵 54

日本全国ホームレス大百科
第一回 東京あちこち 58
第二回 上野 64
第三回 代々木 68
第四回 多摩川 72
第五回 新宿 76
第六回 山谷 80
第七回 渋谷 84
第八回 池袋 88
第九回 高田馬場 92
第十回 寿町 96
第十一回 浅草 100
第十二回 赤羽 104
第十三回 葛飾 108
第十四回 歌舞伎町 112
第十五回 上野 116
第十六回 新宿 120
第十七回 特別描き下ろし 西成 124

特別エッセイ ぼくとホームレスのおもひで 128
清野よおるX村田らむ SPECIALゆるゆる対談 140
ホームレス基礎用語集 161
あとがき 166

■はじめに
街を歩いていると
ふわっと悪臭が漂ってくる。
臭いの方向を見てみると、
着の身着のままの
真っ黒なホームレスが座っている。

都市部に住んでいたら、
よくある光景です。

(あの人は何を食べて生きているのだろう?
出身地はどこなのかな?
なぜホームレスになったのかしら?)

彼らを見て
そんな疑問を抱く人は
多いのではないでしょうか?
でも実際、話しかけるのは
かなり勇気がいります。

この本では、
疑問がとけず
悶々とした気持ちになっている
知りたがりやさんたちの
代わりに、ホームレスに
がんがん話しかけます!!

この一冊を読めば、
ホームレスたちの
個人情報が丸わかり!!

加えて、筆者の10年以上に渡る
ホームレス取材で得た知識も
所狭しとぶち込んであるので、
いつホームレスになっても
生きていけるはずです!!

それでは
ホームレス・ワールドへ、レッツゴー!!

■書評:
るびりん書林 別館

○■秘境パタゴニア■2015年07月25日 11:50

極南の地に暮らしたモンゴロイドの姿を含む、
烈風ふきすさぶ極限の自然と生活をカメラとペンでつづった探検記


飯山 達雄 (著), 西村 豪 (著)
-: 184ページ
出版社: 朝日新聞社 (1970)

■商品の説明
内容
世界最後の秘境パタゴニア―「氷と火と森林の国」といわれる南米最南端の大地。巨大な氷河の山と茫漠たる荒原、つねに70~80mの烈風が吹きすさぶ極限の自然と生活を、カメラとペンでつづった初の本格的探検記。

著者について
飯山達雄(いいやま・たつお)
1904年横浜生れ。1945年までは朝鮮の未登頂岩峰の数々を初登はん、蒙古、ゴビ砂漠、西イリアンの探検。 1955年から南米大陸へ渡り10年間にわたってモンゴロイドを追い、マト・グロッソ、アマゾンを経てアンデス沿いにパタゴニアへ旅行。1965年帰国。
著書 「朝鮮の山」、「蒙疆の旅」、「ブラジル」、「ニューギニア」(朝日新聞社刊)、「インカの織物」(朝日新聞社刊)、「インカの秘宝」などがある。

西村豪(にしむら・つよし)
1937年鳥取県大山生れ。1962年北大理学部地質鉱物学科卒。北大山岳部OB。1964年~1965年アマゾン源流より河口まで探検。1965~69年北大パタゴニア調査隊参加、 現在チリ大学客員研究員(チリ大学り数学部・地質学教室)
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
写真
パタゴニアへの遠い道 2
火の大地フエゴ島 6
ビーグル水道 8
ナヴァリーノ島 16
暴風圏のダーウィン山脈 34
永遠の火 46
プンタアレーナス 50
パイネ山とグレイ氷河 70
パタゴニアパンパ 86
氷河と氷河湖 94
フィヨルド地帯 114
北縁の湖沼と火山群 126

カット 山川勇一郎

本文
火と氷の国
  「ビーグル航海記現代版」 147
  ・チリー軍艦に同乗 147
  ・ビーグル水道へ 151
  ・大氷河の出現 153
  ・地球最南端の村 158
  ・今やたった三人のみ 160
  パイネ山行 163
  ・空からのおとずれ 163
  ・自動車旅行 165
  ・待望のパイネ・トーレ 169
  ・思いがけぬ歓待 170
  ・プデト小屋にて 175
  マゼラン海峡へ 178
  ・小さな町での親切 178
  ・陸・海・空軍の援助で 181

あとがき 185

■一言:
186ページのうち、144ページまでを写真(一部文章のページあり)が占める、写真主体の本

■書評:
るびりん書林 別館

○●世界ホームレス百科事典●2015年07月26日 08:34

ホームレス問題に関する知識の集約を目的とする百科事典


デーヴィッド・レヴィンソ (編集代表)
駒井洋 (監修)
田巻松雄 (監訳者代表)
発行所: 明石書店
2007年12月10日発行
798ページ

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
本事典の特色:第一の特色として、文学および映像の重視があげられる。文学については、すでに日本語訳された古典も数多く、また日本で上映された映画もたくさんある。第二の特色としては、イギリスの1601年救貧法と1834年改正救貧法の全文が収録されていることがあげられる。
内容(「MARC」データベースより)
アメリカの近年および現代の状況に焦点を当てながら、世界各国のホームレス問題に関する知識を集約し、21世紀のホームレス問題を詳解。170に及ぶ見出し語の解説とコラム、参考文献、参考資料等から構成。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
レヴィンソン,デーヴィッド
文化人類学者。バークシャー出版グループ(Berkshire Publishing Group[BPG])社長。1996年にカレン・クリステンセン(Karen Christensen)とともにBPGを設立する以前は、イェール大学の人間関係地域別資料(略称HRAF)に在籍。モントクレア州立大学で心理学士号、ニューヨーク大学ワグナー公共行政大学院で行政学修士号、ニューヨーク州立大学バッファロー校で人類学博士号を取得。1971~1972年と1984年にバワリー街とニュージャージー州ニューアークで民族学調査を実施、1972年にアメリカの都市におけるホームレス問題を調査した。そのほか、家族関係、アルコール依存症の治療、民族関係、および社会理論について研究している

駒井/洋
中京女子大学人文学部教授。1970年東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。東洋大学社会学部専任講師、筑波大学社会科学系助教授、同教授を経て、現職。筑波大学名誉教授

田巻/松雄
宇都宮大学国際学部教授。1984年筑波大学大学院社会科学研究科博士課程修了。名古屋商科大学を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■「はじめに」に記された本書の目的
  本書『世界ホームレス百科事典』(Encyclopedia of Homelessness)の目的は、ホームレス問題に関するわれわれの知識 を集約することにある。過去におけるホームレスの類型を説明し、 アメリカの近年および現在の状況に焦点を当てるとともに、世界各 国のホームレス問題を例示する。執筆項目としては、原因、歴史、 法的問題・援護活動・政策、立法と実施計画、健康問題、団体・機 関、調査研究、対策事業(サービス)とその状況、ホームレス(問 題)についてのイメージや認識、ライフスタイル(生活様式)、国 際的な問題と展望などが含まれる。今日のアメリカの大都市8カ所、 および世界の30以上の国や都市におけるホームレス問題の解説記 事も載せたので、簡略な比較を試みることが可能になっている。 社会問題としてのホームレス問題に対して、社会全般の理解度は 格別に低い。一般の人がホームレスという状態に対して抱く概念も、 その性質や原因として認識することも、真のホームレス問題にはさ ほど関係がない。またアメリカ人の多くが、ホームレスの人と接触 することはまずない。街角で見かけても、刹那的に気まずい思いを するだけで、すぐに意識から消えてしまう。現に私が1970年代はじ めに人類学の研究活動としてバワリー街付近で物乞いに扮してみた とき、通行人は私の存在など気付かないかのように見えた。扮装し た私には居場所がなく、道行く人々の社会的物理的世界に存在しな かったのである。このようにホームレスの人々を忌避する一般的な 態度は、ホームレス問題にまつわる誤解をよけいに助長してきた。 しかも報道機関やテレビ番組、映画作品を通じて、誤解の度は日々 深まっている。

■目次
監修者序言 3
見出し語一覧(英語) 7
見出し語一覧(日本語) 13
項目別ガイド 17
コラム一覧 21
執筆者一覧 23
初めに31
謝辞 35
訳者紹介 37
利用の手引き 41

項目:A-Z 43

参考資料1 ホームレスの自伝的および小説的作品の文献目録 585
参考資料2 アメリカのホームレスの劇映画および記録映画の作品目録 589
参考資料3 ストリートペーパー住所録 593
参考資料4 ホームレスの文献史 597
参考資料5 ホームレス関連文献の総合目録 717

監訳者あとがき 775
索引 779

■「はじめに」の「包摂範囲」に列挙されている項目
□アメリカのホームレス問題
□アメリカ史におけるホームレス
□ホームレス研究
□ホームレスの原因
□健康問題
□団体・機関
□都市と国
□対策事業(サービス)とその状況
□住居(住宅)
□法的問題・援護活動・政策
□立法と実施計画(プログラム)

■「項目別ガイド」の分類項目
(これによって、調べたい内容が記載されているかどうかを確認しや すくなっており利便性が向上しています。)
【原因】
【都市】
【人口統計学的特徴】
【健康問題】
【歴史】
【住居(住宅)】
【法的問題・政策提言・政策】
【ライフスタイル(生活様式)】
【団体・機関】
【ホームレス(問題)についてのイメージや認識】
【下位集団】
【調査研究】
【対策事業(サービス)とその状況】
【世界各国・各都市のホームレス問題】

■一言:
「項目別ガイド」に含められている具体的な項目を見ると、「人口統計学的特徴:農村のホームレス」、「原因:帰属保留論」、「下位集団:家族」など、ホームレスに関連する多様な側面を知るために役立ちそうです。

◎■グアヤキ年代記―遊動狩人アチェの世界 (インディアス群書)■2015年07月26日 22:51

後に「国家に抗する社会論」へと飛躍したピエール・クラストルの初仕事


ピエール クラストル (著), Pierre Clastres (原著), 毬藻 充 (翻訳)
単行本: 440ページ
出版社: 現代企画室 (2007/01)

■商品の紹介
内容
権威を根底から拒否し、権力の絶対的否定を表明する集団
南米パラグアイの熱帯森林に生きるグアヤキ(自称は「人間」を意味するアチェ)民族は、南米先住民の中では例外的なことに、遊動の狩人・採集民である。
フランスの民族学研究者ピエール・クラストルは一九六三年、グアヤキの宿営区に入り、一年間生活を共にする。
性愛、出産、狩猟、食、住居、用具などにまつわる日常生活の仔細な観察、微苦笑を誘わずにはいない子どもたちや若い女性たちとの交流に始まる叙述は、
次第にその神話世界、「征服」以降の歴史過程、食人習慣の分析へと展開する。
伝統的な「未開」社会観を根底から覆すだけの衝撃力を秘めた、クラストル初のこの仕事は、やがて「国家に抗する社会」論へと飛躍していく。
権力の拒否、無益な過剰の拒否など、グアヤキ社会の自律的な原理は、現代の私たちに何を語りかけるだろうか。

著者について

「訳者あとがき」に記された、原著の紹介文の翻訳より)
  「ピエール・クラストルは一九三四年に生まれ、パリで哲学を研究した後、民族学に向かった。
  数年間をパラグアイのさまざまなインディオの部族―グアヤキ、グアラニ、チャコのアシュルスレー―で過ごし、一時期サンパウロで教鞭をとった後、 アマゾンのベネズエラ領に居住するヤノマミのもとに滞在した。
  フランスに帰国して国立科学研究センター研究員、コレージュ・ド・フランス社会人類学研究所(クロード・レヴィ=ストロース主宰)の研究員になった。
  この著者にとっては、民族学者はみずからの研究の編纂者や未開社会文化の記録保管者ではなく、政治思想家である。
  グアヤキのもとに滞在した体験をもとに、彼は賞賛すべき著者『グアヤキ・インディオの年代記』を出版した。 この著作は本質的な証言であり、ここでクラストルはほんの些細なグアヤキたちの慣行や言葉や思考にも、限りない精密さで観察の眼を向け、それらについて詳述している。 著者はグアヤキたちの振る舞いや思想と文字通り相互浸透しながら、この部族と親密に交流したのである。
  ピエール・クラストルは一九七七年に事故で亡くなった。 彼はわれわれの時代の魅力的な研究者の一人でわり続けるだろう。 政治人類学という観点で、彼は民族学に専念し、それを表現したのである」

毬藻/充(まりも・みつる)
1950年生まれ。現在、同志社大学で哲学講義担当。龍谷大学ほかでヨーロッパ・フランス文化論系の講義を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
第一章 誕生 7
第二章 二つの平和条約について 53
第三章 逆方向に 89
第四章 大人 142
第五章 女性たち、蜜蜂、戦争 192
第六章 殺害 241
第七章 同性愛者の生と死 286
第八章 食人種 325
第九章 終末 369

議論と批評 375
訳者あとがき 408
挿絵一覧表 416
テーマ索引 i
名前と場所の索引 xx

■「議論と批評」より(本書に対する反響)
国家のない
  古典的人類学は、国家のない社会と国家によって統制された社会とを対立させる。 国家がなければ社会は欠如の状態にあり、歴史の周辺部に引きこもり、権力を知らないであろうし、 そうした社会は惨めな生存経済でくたくたになっているだろう、というわけである。 「未開」社会という名前はここに由来する。 それは生産の発展にもとづくわれわれの歴史的社会に対立して用いられているのである。 この貧弱な分析のなかに、ピエール・クラストルは一世代の研究者たちが抱いていたあらゆる政治的、哲学的偏見を読み取り、この分析に対して彼は、理論を正当化する代わりに 事実を研究することで決定的に反論するのである。 未開社会は権力について何でも知っているのであり、彼らの組織全体はこのような分析とは逆のことを示している。 その社会は最初の豊かな社会、余暇の社会であり、不平等、奴隷状態、社会の分化―ここから国家は生じる―をもたらす余剰の財を避けるために、 「熟慮して」労働を制限しているのである。 未開社会は国家に抗する社会である。
    グザウィエ・デルクール、『ル・モンド』、一九七七年八月五日

■一言:
わかりにくいが、極めて重要な事実を指摘した本

■書評:
るびりん書林 別館

○●自然医食のすすめ―血をきれいにする健康の原理●2015年07月29日 10:42

森下自然医食による体質改善の本質的な考え方を分かりやすくコンパクトにまとめた本


森下 敬一 (著)
単行本: 238ページ
出版社: 美土里書房 (1989/10)

■商品の説明
内容
森下敬一博士は、三十数年前から一貫して、新しい血液生理学を土台にした革新医学――自然医学を提唱し続け、多くの賛同者を得てきた。その森下博士が、いっそう厳しさをます健康自衛時代に、自然医学の確固たる”健康の原理”に基づいた食事法「自然医食」のすすめを説く。
―内容の一部―
・カロリー計算は必要なし
・食物の価値は体が決める
・正しい食物を偏食しよう
・栄養過剰こそ失調症
・「不治の病」などない
・「遺伝だから治らない」はウソ
・「変わりやすいこと」が生命の本質
・食物が血液に代わる
・成人病の原因食
・反応が出るときが治るとき
・体質は変えられる
・菜食にもルールがある
・塩分はしっかりとるべし
・自然食ではなくて自然医食
・「健康の原理」をふまえて
・主食が何よりも大事
・自然医食ならガンも恐くない
・ガンの自然医食療法6原則
・働き盛りを長持ちさせる食物パワー
・酒とタバコを楽しめる体に

■著者について
著者・森下敬一博士のプロフィール
・1960年(昭35) 「消ガン」と「長寿」を目指す自然医学の基礎理論(森下理論)を提唱。(自然医学の正当性は、17年後の1977年、米国上院「マクガバン・レポート」によって疫学的に裏付けられた)
・1966年(昭41) 衆議院科学技術振興対策特別委員会「ガン問題」の学術参考人として証言。(ここで陳述した「肉食発がん・穀菜食防ガン説」は16年後の1982年、全米科学アカデミー勧告で立証された)
・1970年(昭45) 自然医学会、(社)生命科学協会、お茶の水クリニックを創設。
・1975年(昭50) 世界的長寿郷の実地調査を始める。1987年(昭62)第9回自然医学国際シンポジウムにおいて『シルクロード長寿郷」という新概念を提唱する。
・1993年(平5)~2009年(平21) 森下国際長寿科学研究所内に、「森下氣能医学教室」を創設。この年の第15回自然医学国際シンポジウムにて「氣能医学・序論」を発表。以降の研究知見は、ガン・慢性病の臨床に応用され、著しい成果を上げる。
従来の森下自然医学に、森下氣能医学が加えられるようになった理由は、「物質の分析によっては、真の長寿要因がつかめない」「最良の治療結果を得るためには、氣能医学的な相性度が決め手になる」ことが明らかになったためである。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■「はじめに」から(抜粋)
*ヘルシー・ライフということに人びとの強い関心が集まっている。それで、経済誌やファッション誌などまで、マスコミ誌の多くが、健康欄を設けている。 その中心は、食物による健康法。だが、その内容のほとんどが玉石混交で、ひどいのになると支離滅裂である。 なぜそうなのかというと、そこには健康の原理が存在しないからである。
(2段落省略)
*健康の原理を知ることが急務である。 まず、食物と体のかかわり合いを正しく理解する作業からはじめる。 食物が血液となり、その血液が体(体細胞)に変化発展していっている事実に目を開き、それを土台として打ち立てられている革新医学理論を学ぶのである。 そして、自らの主体性によって、どんどん実践に移すのである。 答えは、あなた自身の体が出してくれる。 疲れ知らずで、スタミナはバッチリ、体の動きも軽やかで、いつまでも若々しく、頭の回転も早いのが、真の健康体だ。
(1段落省略)
*健康の原理がわかれば、今一般に流布している食物および健康に関する考え方の間違いは、すべて、自然にわかってしまうから、 情報氾濫時代とはいえ、それに右往左往することな全くなくなる。 現代人のストレス対策としても、これ以上のものはないであろう。

■一言:
森下医学は千島学説に基づいています。