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△●谷間の生霊たち●2015年07月13日 08:17

重度障害児の安楽死を扱い太宰治賞を受賞


朝海 さち子 (著)
231ページ
出版社: 筑摩書房 (1975)

■商品の説明
内容
障害児施設を描き安楽死問題と取り組む話題の力作小説集。

目も見えず
口もきけず
耳もきこえず
白痴で
肢体が不自由な
健ちゃんは
死んだほうが
幸せなのか…

著者について
朝海さち子(あさみ さちこ)
1938年、北海道に生まれる。慶応義塾大学医学部付属厚生女子学院を卒業。1974年、「谷間の生霊たち」で太宰治賞受賞。創作・評論・脚本・レコード錯視など、多方面で活躍している。
主な作品
創作:「コタンの春」「胎動期」「真杉静江の生涯」
評論:「偶像、白衣の天使」(現代評論社)「女湯の旅」
脚本:「草原の若人たち」(新人脚本賞)「わたしたちは天使じゃない」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
谷間の生霊たち 3
マリア 55
喪の季節 131

■概略
表題作「谷間の生霊たち」は山間部の重度心身障害児施設で起きた、軽度の知的障害(「知恵遅れ」と表記)を持つ補助看護士による安楽死事件を暑かった作品。
「マリア」は続編であり、事件後、都会に引っ越した主人公とマリアと名付けられたセキセイインコの心の交流と、都会に住む人々のさむざむとした暮らしぶりが描かれている。
「喪の季節」は当時の医療現場において看護婦がおかれている状況や医療施設における人間関係などを描いている。

■埴谷雄高氏評
この種の新しい安楽死の問題の提出は、実人生においてさらにさまざまな反対論議を呼ぶであろうけれども、問題提出者としての文学はその文学的リアリティ自体において完結していればそれでよしと私はする。この作者の出発を祝福し、社会と存在の両端にわたる今後の視野の深化に私は期待している。

■水上勉氏評
提示された問題のふかさは、おいそれと解決のつくものではなくて、人間が生きる限り背負う材料である。朝海さんは渾身の力をふるって、この問いをまとめあげようとした。

■一言:
本書の筆名は「朝海さち子」ですが、現在は「十津川光子」として活動されているようです。

△●川をのぼって森の中へ―ボルネオ島マハカム川の旅●2015年06月22日 10:18

自然との共生をさぐる写真紀行


今森 光彦 (著)
単行本: 40ページ
出版社: 偕成社 (2013/5/15)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
熱帯雨林を流れる大河をさかのぼる旅。川とともに生きる人々、めずらしい動植物や昆虫、そして先住民族ダヤクの人々との出会い。自然と人との共生をさぐる今森光彦のボルネオ紀行。小学校中学年から。
著者について
今森光彦
1954年、滋賀県に生まれる。写真家。木村伊兵衛写真賞、土門拳賞、毎日出版文化賞、産経児童出版文化賞大賞、小学館児童出版文化賞などを受賞。主な作品に『世界昆虫記』『昆虫4億年の旅』『里山物語』『わたしの庭』『おじいちゃんは水のにおいがした』などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
今森/光彦
1954年、滋賀県大津市生まれ。1980年にフリーランスの写真家として活動を開始。熱帯雨林から砂漠まで、生物をとおして見る世界の自然環境をあますところなく撮影するとともに、自らのフィールドとしている琵琶湖周辺を中心に国内での撮影にも力を注ぎ、自然と人のかかわりを「里山」という空間概念でとらえた作品を発表している。木村伊兵衛写真賞、土門拳賞、毎日出版文化賞、産経児童出版文化賞大賞、小学館児童出版文化賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■一言
生活の様子や自然の豊かさは伝わってくるが…

△■古代ハワイ人の世界観 人と神々と自然の共生する世界■2015年06月10日 10:41

数千年前に太平洋の島々へと進出したポリネシア人の歴史を反映する世界観と「進化」の概念


マイケル・キオニ ダドリー (著), 中島 和子 (翻訳), 堀口登 (翻訳)
単行本: 127ページ
出版社: たちばな出版 (2004/01)

■内容(「BOOK」データベースより)
本書は、宗教、哲学、自然環境に関する基本的な思想的背景を取り上げ、ハワイ人の伝統的な世界観について論述した最初の文献である。それぞれの焦点がハワイ文化の中核をなしている。著者のダドリー博士は、偉大なる古代の遺産を現代人にも理解できるよう、じつに分かりやすく説明している。
内容(「MARC」データベースより)
熱帯の楽園である古代ハワイでは人と神々と自然が相互に影響しあい、それらの密接な関係を基盤とした宇宙・社会を形成していた。宗教、哲学、自然環境に関する基本的な思想的背景を取り上げ、ハワイ人の伝統的な世界観を論述。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ダドリー,マイケル・キオニ
1975年からシャミネード大学の講師としてハワイ人の宗教について講義を始めた。その間、リーワードやウィンワード短期大学、またハワイ大学、そしてカリフォルニア大学サンタバーバラ校で教鞭をとる。博士論文は、十年以上にわたる古代ハワイ人に関する研究の成果であり、古代ハワイ哲学の再構築をその主な目的としていた。学者であるとともに運動家であり、ハワイ人の主権回復運動にも深く関わっている

中島/和子
同志社大学法学部卒。政治学専攻の法学博士。桜美林大学、京都精華大学教授、中央大学講師を経て、1999年NPO古代遺跡研究所を設立、その所長となる。現在「古代における政治と祀り」をテーマに日本とアメリカ大陸先住民の古代文化を研究中。九州と六甲山・甲山周辺の磐座(いわくら)を守る運動を起こしている

堀口/登
関西学院大学英文学科卒。同大学院経済学修士。総合商社にて北・中・南米勤務など歴任。代表取締役退任後、大阪市外郭団体顧問(海外関係業務)、短大講師などを経て今日に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
第1章 魚の話 1
第2章 古代ハワイへの知識の伝承 7
第3章 古代ハワイ人の右中間 11
第4章 古代ハワイ人の思想における霊体と物体 33
第5章 古代ポリネシアの進化論 41
第6章 自然界が知覚を持っていることへの現代的立証 55
第7章 アクア(Akua), マナ(Mana)と神性 69
第8章 多様な形態をとる化身, キノラウ(Kino Lau) 79
第9章 森羅万象の組み合わせ 89
第10章 古代ハワイの環境倫理 95
第11章 首長の特別な地位 113
第12章 ハワイが掲げるモットーの真の意味 119
訳者あとがき

■推薦の言葉(冒頭部分)
この諸”Man, Gods, and Nature”を, ハワイに関する文献として図書館に加えることはこの上ない喜びであります。ハワイ人の間には, 伝統的なハワイの精神風土への情熱が「強烈な炎」として赤々と燃えあがっています。また, ハワイ人の心は主権の回復にも燃えています。どちらも昔ながらの生き方にその源泉があるのです。

ハワイの島々で暮らす人々は, 自然と密接に関わり合うのみならず, 宇宙に漲る力とも神秘的に結びついた信仰体系を発展させ, 人の営みとその周辺の世界についての独特な見方を生み出していました。ハワイ人は, 例えば多様な形を持つ水―雨, 霧, 雲, 海, 小川, 滝, 等々―をワイ・オラ(wai ora), すなわち,「命の水」あるいは「生きている水」と呼びます。ワイ・オラは人間や自然の源泉に存在しているものです。その力はすべての生き物を養い, 繁栄をもたらします。
・・・

■まえがき(冒頭)
さあ, ハワイ人のことを知ろう。彼らは豊かな文化遺産や魅力的な知的伝統を継承してきた素晴らしい人たちだ。ハワイ人の暮らしは, 彼らの住む島々やその自然美を守ることと密接に関わりあっている。ハワイ人の文化と伝統は, 土地への愛情アロハ・アイナ(aloha aina)をその軸に据えている。

今日のハワイ人は, 彼らの主権国家実現のために力を注いでいる。島々の状況―絶えざる「開発」と無差別な都市化計画―は, 彼らが土地の主権を取り戻そうとする理由の一つである。開発業者による島々の舗装事業は, 押し寄せる移民たちから利益をむさぼるものだが, ハワイ人が知る昔ながらの人と自然環境との良心的な関係とは矛盾し, 全く相容れないものなのである。

昔のハワイ人は, 宇宙とその働き, 宇宙における人の役割を説いた哲学体系を築いた。その他の哲学的伝統と同様に, 彼らの哲学は, 人々が周辺世界とどう接してきたかを観察し, それを元にして形成されてきた。つまり, ハワイ人の哲学は彼らの生き方そのものを反映している。それが誕生するやいなや, 人々はその体系をよりどころに世界と継続的な関係を結んできたのである。
・・・

■一言
ハワイ人の本来の世界観について、何も知らないことと、すこしでも知っていることの間には大きな違いがある。

■書評:
るびりん書林別館

△●日本一の変人経営者―CoCo壱番屋を全国チェーン店に育てた男の逆境力●2015年05月30日 11:20

「行き当たりばったり」という言葉の裏にある信念


宗次 徳二 (著)
単行本: 214ページ
出版社: ダイヤモンド社 (2009/11/13)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
常識の逆をやれば上手くいく。オンリーワン、ナンバーワンへのこだわり。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宗次/徳二
1948年、石川県生まれ。愛知県立小牧高等学校卒業後、八洲開発株式会社を経て、1970年、大和ハウス工業株式会社入社。1973年に独立し、岩倉沿線土地を開業する。1974年、喫茶店「バッカス」開業。1978年、「カレーハウスCoCo壱番屋」を創業する。1982年に株式会社壱番屋を設立し、代表取締役社長に就任。1998年、同社代表取締役会長に、2002年には引退し創業者特別顧問となる。2003年、NPOイエロー・エンジェルを設立し、理事長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
まえがき 3
プロローグ
・日本一の標語「お客様 笑顔で迎え 心で拍手」 16
・「ニコ、キビ、ハキ」が壱番屋のモットー 18

第一章 逆境に生まれ育ち、生涯の天職に出会う
・「人生を決定づけた日本一のパートナーとの出会い」 26
・「スーツを捨て客商売に天職を見出す」 38
・「モノのサービスより真心のサービス」 43
・「低迷続く不振店を救った口コミの威力」 48
・「拡大余地ある出前サービスに挑戦」 53
・「こだわりの味より普通の家庭的な味がいい」 58
・「天涯孤独に生まれ極貧の少年期を過ごす」 63
・「貧しい家計を支えた早起きのアルバイト」 67
・「逆境が楽天的で前向きな性格を培った」 74

第二章 無我夢中で働き、日本一幸せな経営者に
・「開店記念の二日間は大盛況だったが」 82
・「失敗は無駄ではない、必ず後で生かされる」 86
・「カレー専門店にすべてを賭け、喫茶店を売却」 90
・「ライスの量と辛さはお好みで、が大ヒット」 96
・「FC加盟の当初条件は夫婦二人、専業で取り組むこと」 102
・「殺到する応募の断りの口実で悩む」 107
・「社員の独立を促すブルーシステム発進」 110
・「なぜBSで独立すると成功の確率が高いのか」 113
・「実験的なファミリー向け店舗が超繁盛店に」 117
・「店舗数増より失敗店を出さないことを優先」 123
・「全国各地で新規出店を加速、株式公開を果たす」 127
・「信頼できる日本一の後継者に恵まれ53歳で引退」 132

第三章 早起きと掃除、そして真心の接客が成功の秘訣
・「夫婦の絶妙なコンビで創業期を乗り切る」 140
・「創業経営者は現場第一主義を率先垂範で示せ」 143
・「クレームも、励ましも、経営上の貴重な財産」 150
・「モーレツ社長は日本一の働き者」 153
・「経営者は社交的でないほうがいい」 158
・「人生、経営の成功は早起きから始まる」 161
・「目標設定は小さいほうが絶対よい」 165
・「売上不振の店は掃除で蘇る」 167
・「心の接客サービスにゴールはない」 176

第四章 公明正大な経営姿勢が健全で強い企業をつくる
・「人材は経営者の背中を見て勝手に育つ」 182
・「ガラス張りの経営体質が強い会社をつくる」 186
・「社会貢献や慈善活動は経営者の義務」 189
・「夢や目標を持つ人たちを支援したい」 193
・「クラシック音楽は人をやさしくすると実感」 197
・「もっとクラシックファンを増やしたい」 202
・「お客様の視点に立った日本一の音楽ホールに」 208

あとがき 210

■「モノのサービスより真心のサービス」から抜粋
(最初に始めた喫茶店について)
  「バッカス」では、開店以来、モーニングサービスを一切行わず、ピーナッツ一皿に30円の値段をつけて販売した。(第2段落)

  銀行の融資担当者や焙煎業者にも「モーニングサービスは絶対にやらなければダメ」とアドバイスされたが、私たちの店づくりの本質じゃないと突っぱねた。 私も妻の直美も、こうした「モノや安売りのサービス」には抵抗があった。(第4段落)

  また、このころの喫茶店といえば、ヒマなときは店の従業員がお客様の席に座って食事をしたり、 マスターがタバコを吸いながら競馬新聞を読んでいたりする、ちょっと常識に欠けた場所だった。 さらに常連客だけが居心地のいいような店も多かった。 私たちはそうしたことを一切せず、初めて訪れる一見さんにも常連さんにも公平な態度で接し、 お客様本位のサービスと店づくりに徹しようと心がけた。(第6段落)

  中でも、トーストやサンドイッチの人気は群を抜いていた。他店ならモーニングサービスでコーヒーに付いてくるトーストを当たり前のように次から次へと注文してくれるのだ。 その人気のパンは、保証人を引き受けてくれた義兄が勤めていた製パン会社の評判の逸品だった。(第10段落)

■一言:
客単価の高さ、よさそうな労働環境、一般的な味など、独自性を感じる経営
安売りをせず、安定した品質と、利用のしやすさを提供して、一定の利用者を維持。

△●歩く速度で暮らす―あしたのための生活ガイド (シリーズしごとの発見 2)●2015年05月26日 10:07

土と水に親しんで生きる知恵、生きる力を取り戻す




槌田 劭 (著)
単行本: 191ページ
出版社: 太郎次郎社 (1985/07)

■内容紹介
「新幹線には原則として乗らない」著者が、徹底的に語りおろした、どう食べ、どう買い、どう育て、どう変える、暮らしのヒント集。ある日、玄関にドサッと置かれた小松菜が、「考える素材」だったとは?バランスというキイワードをもとに、衣食住から親子の断絶、有機農業、人類史の哲学までを縦横無尽にえがきだす。

著者
槌田劭(つちだ たかし) 一九三五年、教徒に生まれる。
京都大学理学部化学科卒業。一九七六年、京都大学工学部助教授―金属物理学―辞職。
一九七九年~現在、京都精華大学教員。
一九七三年、「使い捨て時代を考える会」設立。
(本の奥付けより)

■目次
第1章 どう食べる 7
1 食卓の上に、よろこびを盛る 8
・野菜ジュースと五点セットの食卓 8
・ストレスがたまれば食べかたもくずれる 9
・空腹のときこそエネルギーがみなぎる 11
・子どもも「ぼく、朝ごはんいらない」 12
・わが家のニンジン、タマゴ。素材のぜいたく 13
・食卓が変わると味覚も回復する 16
・季節のよろこびを食べる 19
・人間のおなかはゴミ箱じゃない。自然に返す 20
・玄関に積まれた小松菜が「考える素材」 23
・ジャガイモ料理の授業料は八千円 24
・混乱があったことを忘れない解決法とは 25
・「料理」と「奴隷的労働」のちがい 27
・最高の調味料は、空腹・楽しさ・思いやり 28
2 なぜ、どうやって肉から豆へ? 31
・肉と豆の「近代栄養学的考察」 31
・なぜぼくが肉を食わないのかの、ふたつの理由 32
・子どもに肉をやめさせるための「無意識メニュー」 35
・ブレーキになる亭主は、まずいばらせる 37
・なぜぼくらの会でトリ肉は食べるのか 38
・有機農業を安定させるニワトリ・タマゴ戦略 40
・未来の使役牛のために、牛肉も食べる 42
3 食費がどんどん減っていく 44
・六年間、わが家の食費は変わらなかった 44
・狂乱物価も、子どもの成長期も、関係なし 45
・無農薬の野菜は、金持ちじゃないと食えないか 46
・ほんとうのぜいたくは、お金がかからない 47
・デパートで自然食を買う、ということについて 49
・オヤジが教えてくれた生きのびる知恵 51
・ヘビのつかまえかた、食べかた 52
4 カゼひき人間が薄着になるまで 54
・朝の寝床でやるネコ体操 54
・ある日、かぜをひかない決心をした 55
・たくさん着こめば肩もこる 57
・ネクタイの先は権力の手に握られている 58

第2章 どう買う 61
1 わかっていても「買いたい」病 62
・スーパーに群がる人びとの一方向の流れ 62
・お金にふりまわされて 64
・欲求不満がショーウィンドウに出会うとき 65
・買いたいときは、買うしかない 68
・「ムダな買い物をやめる」まえにすべきこと 70
・みみっちく買うより、五千円高いものを 72
・一円二円に三〇分ついやすオロカさ 74
2 値切る世界と無心する世界 77
・どうしてモノには値段がついているのか 77
・ダイコンの高い安いなんて、計算できない 78
・値ぶみがないから、よろこべる関係 80
・「破れタマゴもらいます。ありがとう」 81
・お金に支配されぬ自立を 83
・金のピリオドが、人間を分断する 84
・どんぶりかんじょうのできる関係が誕生した 86
3 お金に負けない農的な暮らし 88
・都会にいたって、農的暮らしはできるのだ 88
・それぞれの生きかたで、ともに生きる 90
・貪欲な農業がムリを生む 91
・不必要なものを生んできた人類史 93
・奪う思想がつくった社会を、進歩と呼べるか 95
・エデンの園には帰れない、ということから出発 96
4 新しい人間関係を創造する 98
・つきあいかたが変われば、つくりかたも変わる 98
・農薬のかかっているものでも、感謝していただく 99
・損得計算からのスタートでも…… 100

第3章 どう育てる 105
1 子どもが教えた父親のつとめ 106
・親子関係も「投資」になってきた 106
・親はあとから親になる。父は社会がつくる 107
・ぼくがダメな父親であったことを自覚したとき 109
・子どもの問題は親自身の問題だ 111
・かんたんに、イエス、ノーは言わない 113
・ラジコンは茶碗洗い一回五〇円から 114
2 オヤジと息子の修行旅行 116
・父と子の修学旅行のテーマ 116
・なぜ高校に行きたいのかを三年間でみつけろ 117
・解答の期限がやってきて…… 119
・最初から正解をおしつけるな。しくじりがだいじ 121
・もう大丈夫だから、危険に近づきたがる 122
・親の抑圧は、自信がないから生じる 124
・ある基準さえ守れれば、流されない 125
3 めざしを子どもに食べさせるゲーム 128
・めざしは、大きな皿に盛っておく 128
・「それ、とうさんがもろていい?おいしいわ」 130
・反発させないだけで、最初はじゅうぶんだ 131
・親は、子どもの玄米弁当にも工夫を 132
・自分の大好きなおとなが身をもって教えること 134
・よろこんで食べる条件をどうつくるか 136
・とびとびに、めんどうがらずに 138
4 大きく育てる思想のまちがい 140
・「あんなもん食わせて、子どもは育つのか」 140
・目上の人に対して従順になるクスリ? 141
・バランスのいい食事で、育たぬはずがない 143
・親よりも一割大きかったら、病弱と考える 144
・世の中が変わってしまっているという認識を! 146
・うしろ姿で子どもに教えた父親 149

第4章 どう変える 151
1 自分が変われば、みんなも変わる 152
・自分だけ変わったてしかたがない? 152
・エスカレーターの前の小さな選択 154
・ぼくにでも、ほかのことならできるかもしれん 157
・自分にできることを楽しみ、他人におしつけない 158
・タバコを吸ってても反公害を語る資格はある 160
・肉をやめれば、自給率も上がる 161
2 お互いがお互いのなかに入りあう 164
・相互批判よりも茶飲み話の論理 164
・「まず信頼できないところから始めよう」 167
・人間が裏切ることはない 168
3 テレビのある社会で自分をつらぬく法 170
・仙人になってもしかたがない 170
・ソフト・エナジーと科学技術信仰のワナ 171
・冷蔵庫のいらなくなる暮らしは、空想じゃない 173
・自分を変えるしんどさと楽しさ 175
4 ふたとおりの未来に向かって 177
・未来予測はしない。どうつくるかだ 177
・原子力を語らねばならない文明の犯罪 178
・まず、みんなが額に汗して働くこと 181
・三反の土地で、一家族食べられる 183
・あずかった土地の、未来へのつながり 185

あとがき 188

■「あとがき」
  田植えの終わった水田には、カエルの合唱がにぎやかに流れています。 よろこびの声であり、生命の叫びなのでしょう。 深まりゆく緑とともに、日本の自然のすばらしさにため息がでるほどです。 この自然の恵みのあるかぎり、私たちはしあわせな未来が約束されているような、豊かな思いが広がります。
  しかし、現実の社会と暮らしをかえりみるとき、不安な思いに心は曇ります。 先日の連休にも、町の繁華街には若者たちがごったがえし、飲食店街には華美なショーケースが並び、 皿には食べ残しがめだちました。 山や田園風景を楽しむ若者はわずかで、まして土に親しむ者の姿などほとんどありません。 それどころか、疾駆するマイカーの窓からあきカンをほうり投げて、沿道の畑の老いた農夫を悲しませるしまつです。
  金とものの「豊かさ」に、酔いしれている現代です。 しかし、いつまでも続くのでしょうか。 商工業の繁栄が幻であり、没落が避けられないことは、この本でもくり返して述べました。 すでに現代の若者たちの心も体も、ともに病んでいるのです。 いや、若者だけでなく、国民総半病人時代、ガン死の時代に突入しているのです。 そしていまや、農業をひきつごうとする若者さえ少なくなって、日本の緑が約束してくれるはずの食料生産力は、 惨憺たるものとなりました。
  しかし、なさけながっていても、しかたがありません。 私たちは、生きねばなりません。 生きる以上、楽しく、よろこびに満ちて、生きたい。 深刻ぶるのはやめにして、日常の暮らしのなかから、希望をつかみとりたいものです。
  小さく思えることでも、できることを発見し、楽しくやってみましょう。 食べること、歩くこと、なんでもよいのです。 そのことで知恵がつきます。 生きる自信ともなります。 土に親しみ、水に親しみ、そのなかから生きる知恵をとりもどせば、すばらしい自然は、生きる力を与えてくれます。 楽しく、ゆったりと、隣人とはげましあい、助けあうことのなかに、しあわせをみつけたいと思うのです。
  そのような願いをもって話しあった記録が、本書です。 わたしは、将来の夢である晴耕雨読・直耕を実現すべく、荒地に鍬を楽しんでいますが、 その場、滋賀県栗東町に、小野伸尚氏とこまざきひろし氏を迎えて、ゆかいな時をすごしました。 その楽しさが読者に伝わり、生きる自信として根づくことに役立ちえたとすれば、 それはすべて、両氏のご尽力の結果と感謝いたします。 もし、まとまりが悪ければ、散漫な話を展開した私の責めでありますが、やさしく、 賢明なみなさんによって、不足する行間をうめていただけるものと願っております。

1985年5月 槌田劭

■一言:
Youtubeに動画がありました。20120328 槌田劭(つちだたかし)さんのお話(前)
「使い捨て時代を考える会」は設立40年を迎え、活動を継続

定住生活が環境破壊を招き、人びとの精神を病ませているという視点を持つと、
本書とはまた違った結論が出てきそうです。

△■ボルネオ 熱帯雨林 ペナン族──失われる環境と人間2015年05月05日 08:24

ボルネオ島に400人未満しか残っていない、非定住生活を送るペナン族の生活と、熱帯雨林の破壊


秋元 健治 (著)
単行本(ソフトカバー): 152ページ
出版社: 第一書林 (1997/10/1)

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
最後の密林の狩人。森林が刈り尽くされたあとに何がやってくるか。「近代社会による収奪」のなかで生きる先住民族を描く。
内容(「MARC」データベースより)
森林が伐採され尽くしたあとに何がやってくるか。ボルネオ島で生活の糧を森林に大きく依存する狩猟採取生活を営むペナン族と、近代化や開発の名のもとに行われる森林伐採の問題を描く。

■目次
はじめに
プロローグ―人間と自然の原点へ 11
第I章 ボルネオ島の自然と社会 15
1 熱帯雨林の豊かな自然 15
2 政治社会的な背景 18
3 先住民族 19

第II章 熱帯雨林のペナン族 23
1 ペナン族とは 23
2 神秘的世界観 29
3 非定住生活 41
4 狩猟と採取 45
5 生活文化 53

第III章 破壊される熱帯雨林 59
1 ボルネオ島の森林伐採 59
2 マレーシアの木材産業 62
3 森林政策と利権集団 66
4 伐採労働者の労働環境 72
5 海外からの非難 83
6 ブルーノ・マンサー 86

第IV章 抵抗する先住民族 93
1 連邦政府への「直訴」 93
2 林道封鎖 97
3 先住民族の焼畑農業 101
4 無視される先住民族 108

第V章 森は誰のものか 117
1 先住民族の権利 117
2 森林伐採免許 120

第VI章 変わりゆく森の住人 125
1 定住生活と農業 125
2 「迷信」からの解放 130
3 ペナン族の未来へ 134

エピローグ―環境と人間 139
参考文献一覧

■プロローグ(最初の段落と最後の段落を引用)
私たちの祖先は、今から五〇〇世代前ものはるか遠い昔、現在とは非常に異なった生活様式、つまり狩猟と採取に完全に依存する生活をおくっていた。それはいくつかの大河下流に古代農耕文明が芽ばえ、国家の形成がなされ人類の歴史が刻まれるよりもかなり以前のことである。人類の歴史の流れは一八世紀後半まで比較的ゆるやかであったが、産業革命を境として人間は人口とその活動範囲において急激に拡大することになる。地球上の資源が有限であるなどという認識をまったく欠如させたまま、辺境を切りひらき、圧倒的な強さを持つ自然に挑戦する時代が到来した。そうした延長上に位置する今日の物質文明は、経済社会が発達してきた過去二〇〇年たらずのあいだに成立したにすぎない。人類の長大な歴史のなかで、このほんの短期間に地球環境が失ったかけがえのないものはあまりにも大きい。
(中略)
近代化や開発が、国家の名において土着の先住民族の生活基盤を収奪してきた歴史は、まさしく自然環境の破壊の歴史でもあった。すでに荒廃のいちじるしい地球環境が、短期的な利益のためになおも安易に犠牲にされる。この種の利益はその国全体に経済効果、福利厚生を与えながらも、政治家や企業家を中心とする一部の集団の蓄財に寄与することが多く、国内問題にとどまらず、またその国の内政干渉にあたるといって、われわれが軽視できることではない。途上国における富の分配の不均衡を是正し、資源収奪型の開発をあらためることが、途上国の持続的な発展と地球規模の環境保全の両方にとって必要とされる。また先進諸国においても、環境問題に関して、自国内で立地が許されないような公害産業を輸出しない、汚染物資を国外の海洋などに投棄しない、乱開発や人権侵害を助長するような開発援助をしない、などの地球的視点からの取り組みがなされる必要がある。

■お勧めポイント
ボルネオの狩猟採集民というあまり情報のない民族に関する本である点が貴重。

■一言
アフリカの狩猟採集民ピグミーは農耕文明の脇で文明と触れながら狩猟採集生活を続けてきており、あえて狩猟採集生活を選んでいることは、狩猟採集生活が劣った滅びゆく存在ではないことを示している。また、歴史を表層でとらえており提案内容は常識の範囲を出ないように思われる点は残念である。
■書評
るびりん書林

イルミナティ 世界を強奪したカルト2015年05月02日 08:52


ヘンリー・メイコウ (著), 太田 龍 (監修, 監修, 翻訳)
単行本: 448ページ
出版社: 成甲書房; 初版 (2009/5/19)

内容(「BOOK」データベースより)
プロパガンダ映画「天使と悪魔」は洗脳アイテム。サタニストと銀行家の超巨大陰謀ネットワーク、奇妙で信じられない話だが、人類はイルミナティという悪魔崇拝カルトに侵略されている。この狂信的集団はフリーメーソンとユダヤ系金融財閥が結託した組織だ。彼らは世界の経済を詐欺的手段で操作している。人類は現在、イルミナティに服従するように再設計されている。イルミナティは結婚や宗教といった制度を弱体化し、堕落・腐敗・分裂をもたらそうとしている。彼らはすでに二つの世界大戦を実現した。そして今や、第三次世界大戦を企図している。ヘンリー・メイコウ博士が暴くイルミナティ巨大陰謀の全貌。
著者について
ヘンリー・メイコウ
カナダ人著述家。1949年スイス・チューリッヒのユダヤ人家庭に生まれ、幼くして家族とともにカナダみ移住。弱冠11歳にして新聞50紙に連載されるコラムを執筆、1982年にはトロント大学で英文学博士号を取得した。1984年に開発したボードゲーム「スクラプルズ」は5ヶ国語に翻訳され全世界で700万部が販売されている。陰謀理論研究者としてのメイコウの主張は「悪魔的カルト集団の超長期アジェンダの隠れた手が世界を支配している。今日の民主主義はまやかしであり社会的規制の道具に過ぎない。マスメディアは真の情報を報道せず大衆から考える力を奪い、各種のエンターテイメントは現実から大衆の目をそらす。カルト権力(フリーメイソン組織を通じて機能)はロンドンを本拠とする中央銀行カルテルによって世界的独裁体制を着々と
築いている」というものであり、その積年の研究が本書として結実している。また、フェミニズムがイルミナティ組織の邪悪な創造物だと見破った労作『Cruel Hoax:Feminism and the New World Order(悪質な捏造:フェミニズムと新世界秩序)』は女性層を中心に大きな衝撃を呼んでいる。

太田 龍
昭和5(1930)年、樺太生まれ。平成3(1991)年以降、全人類を世界人間牧場に収監しようと企図するユダヤ・フリーメーンを中核とした超巨大勢力による新世界秩序(ニュー・ワールド・オーダー)構想の危険性を看破し警鐘の乱打を続けている。現在、天寿学会、文明批評学会、週刊日本新聞、日本義塾主宰。海外の貴重文献を渉猟して日本に紹介する活動を精力的に行ない著書・訳書多数。

■目次
本書を手にした方へ 003
世界を強奪したカルト、イルミナティとは何か 003

はじめに●人類はサタニストに支配されている
「ユダヤ人の陰謀」なるものは実在するのか 020
私にとってユダヤ人であることの意味 023

序論●世界を乗っ取った狂信的カルト
世界を乗っ取った狂信的カルト 030
フリーメーソンと融合したイルミナティ 033
反ユダヤ主義と「役に立つ愚か者」 035
タルムードとカバラ、その本質とは何か 038
ユダヤ教が宗教であるはずがない 042
『悪魔とユダヤ人』に見る蔑視の系譜 044
宗教のふりをした秘密結社 047
不満を抱く人間が世界制服ゲームの手駒となる 050
権力・金銭・セックスの欲望は悪魔への信仰 052
イスラエル・シャミルが語るユダヤ教の実装 054
人類全員がユダヤ人化してしまった 056
ハリウッド映画界を冒すルシファーの病巣 058
世界の歴史はパイクの予言の通りに進行している 060

第I部●銀行家、ユダヤ人、反ユダヤ主義
人類に大災厄をもたらす銀行カルテル 066
ユースタス・マリンズが見破った中央銀行のカラクリ 067
銀行家にとって理想の世の中が実現される 071
アメリカは超大国ではなく「超使い走り国家」 074

銀行家たちは私たちに隷従を求めている 077
素性を明かさない「グローバリストからの手紙」 078
政治指導者はいつでも脅迫できる 082
私たちはいつになったら目覚めるのか 084

「ユダヤ人の陰謀」とはイギリス帝国主義だ 086
巨大企業を支配下に置く「クラブ・オブ・ジ・アイルズ」 087
英国と結びついた「ヴェネチアのユダヤ人」 090
「ブリティッシュ・イスラエル運動」と大英帝国の完全復活 091
新世界秩序は「ユダヤ=中央銀行家」の野望 092
アル・ゴアの娘とシフの孫、米国にも及ぶ婚姻戦略 094
「永遠の平和のための終わりなき戦争」 096

無から創り出した金、ユダヤ資本の帝国主義 098
「偉大なる赤いドラゴン」とロスチャイルド家 099
貨幣供給での過ちが各国の首を絞めている 102

反ユダヤ主義の謎・謎・謎 104
壊れやすいガラスのように扱われるユダヤ問題 105
非ユダヤ人には徹底隠蔽する信仰 106
ユダヤ教はなぜキリストを拒絶すうのか 108

共産主義―窃盗と殺人のための計略 110
密告者が解説する「カハル」の細目 111
革命的な窃盗手段による暴利 112
「二〇〇〇万人虐殺」を指揮したレーニンとトロツキー 113
イルミナティの掌中にある私たちの国家 116

ソ連はシナゴーグを見逃し、教会を破壊した 118
その邪悪な精神はどこから生じているのか 122

ユダヤ人の精神統一体「エグレゴア」 125
ひた隠しにされる掠奪計画の秘密 127
史上最大の虐殺、ウクライナの「ホロドモール」 128
グローバリストに変身したエグレゴアの体現者たち 129

第II部●イルミナティ、サバティアンと[議定書]
新世界秩序、それは神に対する陰謀である 132
ルシファーを心底愛するエリートたち 133
マルクスが唱えた宗教と道徳の廃絶 136
キリストの磔刑が現代に蘇る 137
イルミナティが危惧するのは「個人の自発的行動」 138

イルミナティのお家芸「多重人格プログラミング」 141
スプリングマイヤー、獄中からの告発 143
トラウマを利用しての徹底的な洗脳 145
マインドコントロールから脱出するために 148

高位階イルミナティ離脱者の証言 150
イルミナティはユダヤ人を悪辣に利用している 152
離脱者が証言した恐怖支配の諸相 154
「ブリティッシュ・イスラエル」が目指すエルサレム神殿の玉座 156
ロックからポルノまでが頽廃手段として利用されている 158

イルミナティの性奴隷、恐るべき現実 160
「MKウルトラ」が造り出すセックス・ロボット 162
クリントン夫妻とのおぞましき変態行為 163
証言者の勇気ある言「真実は消えない!」 166

イルミナティはいつ、どこで誕生したか 168
ヴァイスハウプト理論で武装した邪悪な組織 170
悪魔の勝利は人類の破滅を意味する 174

人類はオカルトの攻撃にさらされている 176
金融はこうして独占されていった 178
高位のメイソンだげが知る真の教義 181

世界を支配する「すべてを見通す目のカルト」 184
「自分たちを除くあらゆる集団の力を骨抜きにしてやる!」 186
ある種の宗教となってしまった「セックスの解放」 187
生贄であり供物であったホロコーストの犠牲 188

イルミナティがユダヤ人を憎む理由 191
ユダヤ人が目覚めるべき大義とは 192

カバラ主義者の人類奴隷化計画 196
性を抹消し社会を去勢する策略 197
長期的社会変革プログラムの狙い 199
人種闘争も意図的に造られたものだった 200

議定書「偽書論」の誤謬を衝く 203
頑として偽書だと主張する人々への反証 204
偽書説の陰に見え隠れするシオニストの暗躍 208
『対話』による盗用を示す証拠箇所 209
議定書否定はイルミナティのダメージコントロール戦略 211

シオンの議定書―イントロダクションと概要 213
『シオン長老の議定書』を少禄する 215
第一議定~第二四議定 215~234
ゼロテ派ユダヤ人が語る「議定書」の最新動向 234
デス・グリフィンが直接聴いたインタビューテープ 241
経済的手法による「革命」を目指すイルミナティの銀行家 242
ラコフスキー「赤い交響曲」文書の衝撃度 244
オバマに託されたイルミナティ版「新FDR政策」 246

第III部●隠された歴史
イルミナティは大統領殺害も躊躇わない 250
リンカーンを暗殺した「金環騎士団」 252
ヒューイ・ロング銃撃の真相 253
孤立主義者リンドバーグとハーディングの中毒死 254
フリーメイソン大統領を自在に操るカルト集団 256

やはり世界大戦は画策された茶番だった 258
正義の告発を死で葬り去った銀行家たち 261
彼らはいかにしてドイツを借金の奴隷国家としたか 262
四大帝国の瓦解によって任務は完了した 264

ハウス報告書―「アメリカは王権金融植民地だ」 267
金融寡頭組織は超権力を「王権」と譬える 268
「我々の思想統制システム」で実現させた国際連盟 270
悪魔に魂を売った各界のエリート層 272

ロックフェラー帝国の傀儡、近親交配大統領 274
フランクリン・D・ルーズヴェルトとは何者だったのか 276
ウォール街の見せかけの反対、世論誘導者の妙技 278
FDRがレールを敷いたアメリカの独裁制 279

知能指数184の工作員ヴィクター・ロスチャイルド 281
大統領にも首相にも命令する「やり手の男」 283
悪魔の陰謀に抗して自殺したマイヤー・アムシェル 285

騙したはずのヒトラーが騙された「宥和政策」 287
宣戦布告を正当化するための「おとり作戦」 289
こうして戦争は創られていく 292

銀行家が誘導した米国の第二次世界大戦参戦 294
ナチズム打倒などまるで眼中になかった中央銀行家 296
公式の歴史を書くのはいつも「外交問題評議会」 297
ヴェノナ解読で明るみに出たスパイ活動 299
バーネイズ『プロパガンダ教本』が看破した真実 300

告白「私はヒトラーの上官だった」の余波 302
はみ出し者のヒトラーが「軍事独裁者」になる 303
お飾りのヒトラー、真のドイツ指導者は誰だったのか 306
イルミナティ演出の輝ける実験作品 307

ヒトラーを狂人化した洗脳タヴィストック機関 309
ロスチャイルド血縁者・ヒトラーとは何者だったのか 313
世紀の殺戮者はこうして形成された 314
ことごとく達成されたイルミナティの野望 315
すべての戦争には青写真がある 318
ヴェルサイユ賠償金とドイツ再軍備の秘密 319
オウーチン、アハマディネジャドも祭り上げられた偶像 321

『わが闘争』口述筆記タイプライターの秘密 323
悪の連環=ドイツ銀行、シュタウス、ロスチャイルド家 324
銀行家にとって戦争は「金の卵を産むガチョウ」 325

ヒトラーを利用した副総統ボルマン 328
「五〇個師団ほどに役に立つ男」ボルマン 330
ニューヨークの出版社が黙殺した秘密暴露本 333

イルミナティ傀儡としてのチャーチル 335
チャーチルが激怒したドイツ独自の経済システム構築 337
戦争にも歴史にも、偶然などありえない 340

オカルト独裁の隠れ蓑、ピアソンの「国際主義」 342
「人類を救うのはやめろ!時間と労力に値しない」 343
ある仕掛けが旧ソ連への世論を一変させた 345
国務省高官アルジャー・ヒスの黒い役割 347
優雅な余生を送った英国派遣KGBスパイたち 348

恐るべき新世界秩序ファシストの系譜 351
五年の戦争で資産を倍増させた大企業群 354
第二次世界大戦の「きわめて醜い」秘密 356
新世界秩序を糾弾して口封じされたエロール卿 358
旧ソ連という国家はフリーメイソンの創造物 360

第IV部●シオニズムとホロコースト
シオニズム阻止を試みたイギリスのユダヤ社会 364
同化ユダヤ人の英雄、その数奇な人生 366
バルフォア宣言に盛り込まれたパレスチナ条項 369
世界政府の陰謀に騙されたユダヤ人 371

最悪の反ユダヤ主義者はシオニストだ 372
メノラ協会を圧死させた「ユダヤ系慈善団体」 373
非シオニストだけがホロコーストの犠牲になった 375
「反ユダヤ主義」が「反米主義」になる瞬間 378

共産主義―シオニズムの双子の弟 381
元共産主義者マルキンは何を暴露したか 382
フェミニズムとは性をターゲットにした「階級闘争」 385
全米を覆い尽くす「ヘイトスピーチ」検閲 387

シオニズム―ユダヤ人に対する陰謀 389
シオニストが熱烈歓迎した「ナチスの反ユダヤ政策」 391
ヒトラーが力を貸したイスラエル建国 393

シオニストは悪魔と取引をした 396
アイヒマンが無視していた強制収容所のユダヤ人 398

「テロとの戦い」の根源はシオニストにある 400
「隠れた侵略」が「対テロ戦争」に変化した 401
9・11の随所に残されたモサドの痕跡 403
「離散ユダヤ人よりも一頭のヤギに価値あり」という暴言 405
ホロコーストをあえて阻止しなかったシオニスト指導層 406
陰謀は超巨大ゆえに「存在することさえ信じられない」 408

マインド・コントロールのためのホロコースト 412
「悪の陳腐さについての報告」が明かすナチスとユダヤの蜜月 414
核兵器よりも強力な「イスラエルの嘘」 416
ユダヤ人は新たなホロコーストに陥れられようとしている 417
ホロコーストの再現は果たしてあるのか 420
ホロコースト否定者が垣間見せる「別の顔」 422

モラル地獄へ転落していくイスラエル国家 426
「まやかしの戦争」で手にした祖国 427
ナクバ=大破局をもたらしたパレスチナ民族浄化計画 429
狂信国家イスラエルが認めるべき歴史の真実 430

あとがきに代えて●新世界秩序を生き延びるために 433
自身への覚書として 433
みずからの天国をつくろう 435
二大精神コントロールシステムからの脱却 436
倒錯者の言いなりになってはいけない 437

監修者解説―太田龍 439

■一言:
本書は真実の書としてではなく、現状を説明する仮説を集めた書として読み、日々触れる情報を分析するときの視点を増やすことを目的とすべき書のようである。