独自の視点で本を選んで紹介しています。

aroha.asablo.jp/内をGoogle.comで検索します


「Amazon.co.jpアソシエイト」

?○黒い牛乳 (経営者新書) ○2015年07月24日 09:49


中洞 正 (著)
単行本: 207ページ
出版社: 幻冬舎メディアコンサルティング (2009/07)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
物価の優等生「牛乳」の影に潜む大きな矛盾。紙パックの牧場画に消費者は騙され、制度に押し付けられた借金に酪農家は苦悩し、狭い牛舎に閉じ込められ牛は病み衰えていく。唯一の解決は既存のやり方を根底から覆すこと。戦う酪農家が提唱する「山地酪農」。常識を超え、健康な牛を飼い、放置された山と森へ入れ!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中洞/正
1952年岩手県生まれ。東京農業大学農学部卒。酪農経営者。2006年より東京農業大学客員教授。山地に放牧を行うことで健康な牛を育成する山地酪農を確立した。山林・林野を活用した通年昼夜放牧を提唱し、酪農家の啓蒙に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

○●未知の裸族ラピチ●2015年07月23日 10:39

昭和42年に発行されたアマゾンのラピチ族訪問・滞在(2カ月)の記録


飯山 達雄 (著)
朝日新聞社発行
昭和42年6月30日
284ページ

■商品の説明
内容の紹介
狩猟民の姿に感動し、世界各地の民族を訪ねるうちに、米大陸の先住者たちがモンゴロイドであることを知って精力的に取材を始めた著者。一年中収穫できるマンジョーカを主食としたために、貯蔵の必要もなく大規模な組織の誕生も避けることができた、南米アマゾンの裸族ラピチを訪ねる道筋と、そこで過ごした日々が描かれている。

著者について
飯山達雄(いいやま・たつお)
1904年横浜生まれ。1930年頃より山岳に興味をもち、北朝鮮の未登峰を次々に登攀。1937年より北満、内蒙古、ゴビ砂漠の探検旅行。1943年より南米大陸へ旅し、10年間にわたってモンゴロイドを追い、マト・グロッソ、アマゾンを経てアンデス沿いに南下。マゼラン海峡を超えて、氷河の島ナヴァリーノ島へ渡って写真取材。1965年帰国。現在日本写真家協会員。
著書―「朝鮮の山」、「金剛山」、「蒙疆の旅」、「ブラジル」、「バガボンド12万キロ」、「ニューギニア」(朝日新聞社刊)、「インカの織物」(朝日新聞社刊)などがある。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
カラー・ページ 3
グラビア・ページ 123
グラビア・ページ 191

第一章 密林の掟 17
四季のない緑の砂漠/文明と原始の境/カソリック神父の失敗/巨人裸族の出現/便利な言葉「カナウン・カリ」/大密林での野宿
第二章 裸族を求めて 39
はじめの目的はスーヤ族/目的地バスコンセイロス/面倒な入蕃許可/助手から梅干まで/南米のへそクヤバ/テコテコやぁーい/着陸寸前で引き返す/干首はごめんだ
第三章 密林のダイヤ掘り 62
ガリンペイロ殺人事件/ドル両替は宝石商で/女の囲い場/一万五〇〇〇人のダイヤ掘り/アグスト親方の話/ダイヤ掘りの掟/女連れの仲買人/あわや拳銃一発/弾丸除けの報酬
第四章 ついに裸族を見つけた 89
金時豆つきの安宿/パイロットをだます/乱麻の川に迷う/文明社会よ、さらば/シュカラマエ族/密林の貿易/未知の巨人族ラピチ
第五章 部落にはいる 111
ナイロン糸を引きちぎる/生命の保証のない地域/ポパイ誕生/ラピチ部落にはいる/酋長の夫人は二人/ラピチのご馳走/最初の晩
第六章 石器人の暮し 136
すべて石器時代/陰毛のないわけ/ウスノロ君は武器メーカー/主食マンジョーカ/ラピチの副食/鳥を食わないわけ/ラピチの調味料/バクカツの由来/ラピチの人的構成/サイルア酋長の権力
第七章 ラピチと私 161
土産物で文化革命/ウィテケの会/速成の理髪教師/結婚の有資格/成年式と呪術師/残酷な瀉血/女の子の成年式と求婚/結婚と出産
第八章 ラピチはモンゴロイド 185
水浴び/モンゴロイドの確証/畑作と狩猟/美容・整形・アクセサリー/アフェニッツェの急死/お葬式/呪術と医薬
第九章 さらば密林の自然児よ 217
スピード写真屋開業/絵に対する反応/あわや、横恋慕/言葉の採取/数の観念/別れを告げる/約束の飛行機来る
第十章 密林の大牧場主 241
徹夜の野外舞踏会/夜空の虹/目玉の松ちゃん/ファゼンダーごとに温水プール/四国がすっぽり入る所有地/奇想天外な開拓法/荘大な火入れ/貯える牛は二〇万頭/趣味もおおがかり/牧童の結婚式/花嫁を奪い合う

あとがき 276

■「あとがき」の冒頭部分
  戦前、朝鮮に住んでいた私は、手近な北満州(現在の中国北東部の北方)や内蒙古を歩き、ゴビ砂漠へと足を延ばしていった。
  一九三七年(昭和十二)年、北満のハイラルへ旅したとき、北興安嶺の山奥へでかけた。 そのとき、はじめて草原の放浪児といわれるオロチョン族にめぐり会い、彼らが狩猟だけにたよって生きぬいている姿をみた。 ノロ鹿を倒して肉を食い、皮を剥いでテントに使っている彼らの生活は、生まれて間もない大地に生きる原始人を見たような気がした。
  それが動機で私は、暇をつくっては内蒙古からゴビへと、モンゴル、キルギスを追い、彼らの生活記録の写真を撮って歩いた。
  一九四一(昭和十六)年、そのときも私は、内蒙古のシリンゴールへはいり、ブリヤート・モンゴルの写真を撮って任地の京城へ帰ってきた。 すると、間もなく日本は悪夢の太平洋戦争に突入し、私のモンゴルの追求の写真記録は棚上げのやむなきにいたった。
  戦争中はニューギニアへ行く機会をえて、大ジャングルの中でまる二年間、首狩族のマネキオンを始め未開族と暮らした (マネキオン族は炭田調査地の付近に蟠居(ばんきょ)していたので、これを宣撫して協力させた)。 この体験はその後のブラジル・インディオとの接触に大いに役立ったのである。
  一九五五(昭和三〇)年、私が初めてブラジルへ旅したとき、サンパウロの映画館で「裸族・シャパンテ」という記録映画を見た。 実はそれまで私は、ブラジルの密林中に住むインディオは、アフリカ黒人系の未開族くらいに考えていた。
  ところが、画面に現れたインディオは、まぎれもないモンゴロイド――いうなれば、われわれ日本人と祖先を同じくしたアジア人種の中の類蒙古人(モンゴロイド)なのだった。
  この映画を見た瞬間から、一九三七年以来の私のモンゴル追求欲が再燃し、これこそは「私、生涯の仕事」と、アメリカ州のモンゴロイド追跡の執念を強く固めたのである。
  それからというもの――一九六二(昭和三七)年までの七年間は、アマゾンからマト・グロッソの密林地帯を歩きまわって、ブラジル・インディオの数部族に接触した。
  次には、パラグアイのグァラニー族、ペルーのヒバロ族、ケチュア族(インカの子孫)、そして、またまたブラジルのラピチ族を訪ねてチリへ飛んだ。
  チリではアラウカーノ(アラカニア族ともいう)と、さらに南米最南端のマゼラン海峡を越えてナヴァリーノ島と呼ぶ氷河の島へ渡り、 ジャガネス(ヤーガン族ともいう)の取材を終り、一九六五年資料整理のため一たん日本に帰ってきた。
  考えてみると、アメリカ州のモンゴロイドの追求を始めてから、すでに一〇年という暦日を重ねた。 だが、これだけでは、まだまだ――中米グアテマラの密林の中にはマヤ族の子孫といわれるラカンドーネス(ラカンドン族ともいう)が残り、北極圏には、数多い部族のエスキモーがいる。
  それらの中に、彼ら民族の伝統をうけついで生きている純粋の部族がどのくらいいるものか……それを追い求めて記録するには、まだ相当の時間がかかりそうだ。

■一言:
裸族と暮らしているときよりも都市に戻ったときに、ビキニスタイルに「てらい卑猥の混合」を感じたことや、蜂蜜を採るラピチの女性たちが平気で蜂に刺されていることなど、貴重な体験談も含まれています。
『ゾミア』にあるように彼らもスペイン人たちから逃れて原始生活に戻った人々なのかもしれません。

こじき大百科―にっぽん全国ホームレス大調査2015年07月18日 11:42

若きフリーライター二名が青春をムダにして作り上げた体当たりデータ集。


村田 らむ (著), 黒柳 わん (著)
単行本: 217ページ
出版社: データハウス (2001/05)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
これ一冊で野宿生活はバッチリ!リストラで失業、家出や破産で無一文になってもやっていける!ドヤ街、ニシナリ、山谷を始め、東京~名古屋~大阪~博多と全国の大都市で徹底取材を敢行!若きフリーライター二名が青春をムダにして作り上げた体当たりデータ集。
内容(「MARC」データベースより)
ドヤ街、ニシナリ、山谷を始め、東京~名古屋~大阪~博多と全国の大都市で徹底取材を敢行! 若きフリーライター2名が青春をムダにして作り上げた、体当たり「ホームレス」データ集。これ1冊で野宿生活はバッチリ。

■一言
同じ著者による同テーマの本が出版されています。

○●野口体操 おもさに貞く●2015年07月17日 10:35

からだの動きを通してコトバを探求。日本語とからだの密接な関係


野口 三千三 (著)
単行本: 248ページ
出版社: 春秋社 (2002/12)

■商品の説明
内容(「MARC」データベースより) 日本語の語源を自分のからだの動きをとおして探究するという、きわめて独創的な方法を編み出した著者による、斬新な思想のエッセンスがぎっしり詰まった一冊。1979年柏樹社刊の新版。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
野口/三千三
1914年、群馬県生まれ。1934年、群馬県師範学校卒業。小学校訓導、群馬師範学校・東京体育専門学校助教授を経て、1949年から東京芸術大学教授。退官後に東京芸術大学名誉教授となる。戦後、「体操による人間変革は可能だ」という信念のもとに、独自の人間観と実技に基づく革命的な「野口体操」を創始。その後、「野口体操」を通して、演劇・美術・音楽等の世界に多大な影響を与える。1998年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
まえがき i
漢字の歴史・抜き書き―甲骨文・金文・篆文・隷書・楷書 ii
I 地球上のすべての存在の究極のふるさとは地球の中心である 3

II 私は「俗悪を楽しむ聖者」である 27
・私は「俗悪を楽しむ聖者」である 28
・雑念こそ正念(ショウネン)であり本気である 31
・「五感のすべては触覚である」といってはみたが…… 33
・体重があるからこそ楽に軽く動けるのだ 36
・罵倒語・侮蔑語(悪口・けんかコトバ)について 38
・「お(御)」という接頭語 40

III 「濤、渦、螺旋」こそ、すべての存在や動きの基本である 43
・人間にとって蛇の意味するもの 44
・男性性器の勃起現象の教えるもの 47
・一つの系として統一的に捉えることの大切さ―「時」というコトバと動き 49
・「重さ」と「思ひ」が地球の中心にまで繋がりつく―「おろし・くだし・おとし・さげ・たれ・ながし」というコトバと動き 55
・思いつくままの動きを探検する―「思ひつくまま」というコトバと動き 64

IV おもさに貞く 71
・お洒落―あらひ・さらし・すすぎ 72
・健  康―すくやか・やすらか 84
・体()と貞()―あやつり・みさを 105
「みち(道)」―伝わり・通り・流れ 120

V 負けて、参って、任せて、待つ 137
・負けて、参って、任せて、待つ―「信」について① 138
()を空け、()を待つ―「信」について② 143
・「真」というコトバと動き―生贄の感覚 149
・「まこと」というコトバと動き―目と口と手足 155
禁忌(タブー)は破られるためにある―「うそ・いつわり」について 165
・「あたらし」の再生を祈って―「丁寧・大事・大切・勿体なし」について 175
・愛とは疑うこと、恋とは変わること乱れることである―体操の基本姿勢 185

VI 「のり(法令)」の原理は、からだの裏にある 195
(セン)骨で動きの道を(セン)択する―「法」というコトバと動き 196
・まっ直ぐで澄み切った感じ―「律」というコトバと動き 200
・からだの(なか)から神の声が……「命・令」というコトバと動き 204
・動きにとって、直線・直角・円の意味は―「規・則・矩」というコトバと動き 209
・すべての動きは「いのり」である―「のり」というコトバと動き 214
・「動かない」という動き―「おきて」というコトバと動き 220
・「きまる動き」とはどんな動きか―「きまり」というコトバと動き 227
(さだ)(貞)めるとは()(操)くことである―「さだめ」というコトバと動き 234

参考文献 243
教室風景寸描―あとがきにかえて 245

■まえがき
  「このこと」がよく分からなければ、私が生きていくのに差支える、と思われる私自身にとって極めて身近なことの中で、意外にも、今まで深く探検してみたことのないコトバが、 次々に現れてくることに気がつく。その都度、私はいつもの癖で、愕然として驚き、慌てふためき、思いに()かれ、 改めて(しら)べ直し、からだの動きで試してみるのである。
  「コトバでは言い表せない世界に体操の本質がある」とか、「こころ(精神)という角度から人間をみたとき、その主体は意識ではなく、非意識にある」とか、 今でもそう思っている私が、意識としての自分のために、何とかしてコトバで言い表わしてみたいと思い、不得意で不可能なことだと知りながら、 文章化してみたのがこの本である。 『からだに()く』を書いてから今まで、約二年という時間の中で、私がどのように生きたかの記録でもある。

■扉の裏に記されている文章
  野口体操では、原則として、動きの形を規定していないし、からだの形によって運動の呼び名をつけることをしない。 又、目的とか効果というものを(あらかじ)めきめることもしない。 その動きをしようとするとき、その動きをし続けている(なか)で、その人の(なか)に、 新しく何が起こって何を感じとったか、そのことの(なか)から自然に浮かんできたコトバがあったら。それがその動きの名前となる。 やがて何時か現れてくる好ましい変化があったら、それが目的とか効果と呼ばれるものとなる。
  したがって、すべての動きのそれぞれが「ゆり・ふり」の動きであり、「伝わり・流れ」「なみ・うねり・うづ」「間を空け間を持つ」「きまり・さだめ」「たち・つき」「のり・まかせ」「……」の動きともなり、 「柔らかさ・強さ・速さ・器用さ」の動きともなる。 似たような形の動きに、結果としてどんな呼び名がついたとしても、それはその時、その人の在り方によってそうなってくるので、極めて 当然(あたりまえ)のことなのである。

■一言:
『からだに()く』を先に読むほうがよさそう。

?●私のフォト・ジャーナリズム―戦争から人間へ(平凡社新書)●2015年07月10日 10:14

30年間にわたるフォト・ジャーナリストとしての活動を支える思想と苦悩・喜び


長倉 洋海 (著)
新書: 288ページ
出版社: 平凡社 (2010/11/16)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
人に出会い、撮り、伝えることとは何か―。パレスチナ、エル・サルバドル、アフガニスタン、フィリピン、山谷、南アフリカ、アマゾン、コソボ、シルクロード…紛争地、辺境に生きる人を撮り続け、たどり着いた写真/報道の可能性。人種や宗教に分断された現代世界と、そこに生きる人々の希望を写し出す。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
長倉/洋海
1952年北海道釧路市生まれ。時事通信社を経て、80年よりフリーランスのフォト・ジャーナリスト。『マスード―愛しの大地アフガン』(宝島社)で第12回土門拳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■「序」より
本書は、30年間にわたって、世界各地の現場で、私が何にカメラを向け、どう撮ってきたのかを、フォト・ジャーナリストとしての視点から、書き起こしたものである。時には、撮影に迷ったことも、自己嫌悪に陥ったことも、機材を投げ出して帰りたくなったこともある。そんな自分の苦悩や喜びを、そのまま書き記した。

■目次(大項目)
序 激動の世界の目撃者から、人間の存在を写し込む記録者へ
  フォト・ジャーナリストを目指す若者へ

第一部 戦場を目指して
ローデシアへ 14
  白人の支配する国/黒人たちの熱狂/ほろ苦い写真家デビュー/元ゲリラ戦士ザンベとの出会い
フリーランスへの旅立ち 25
  探検部でカメラに出会う/戦場カメラマンを目指す/通信社カメラマンに/辞表を出し、フリーランスに
激動の瞬間を求めて 35
  最後の白人帝国、南アフリカ共和国へ/ソマリアへ/中東の火薬庫パレスチナへ/アフガニスタンへ/傷心の帰国
第二部 戦争から人間へ
内戦下のエル・サルバドルへ 58
  難民キャンプのやさしき人々/死を記録するカメラマン、ペドロ/ゲリラと政府軍の戦闘/生と死を通して見えてきたこと/「自分の写真」への一歩
虐殺の地、ベイルート 76
  二度目のパレスチナ/大虐殺/カメラを持つ者として
アフガニスタンの戦士、マスードとの百日 82
  同じ若者として/過酷な船旅/マスードとの出会い/若き指導者、マスード/イスラム戦士たちとの生活/「戦争」を伝える
イスラム革命下のイラン 104
  ホメイニ氏の革命/完全な失敗
フィリピン、民衆による革命 106
  革命前夜/スラムの生活/軍の暴力/決定的瞬間の「前夜」
エル・サルバドル再び 121
  二度目のエル・サルバドル/戦場で生死を分けるもの/終わらぬ内戦/「戦争」の背景を撮る/戦争から人間へ/出会った子どもたち/撮り続けて見えてくること
日本へ 140
  寿町のフィリピン人/日雇い労働者の街、山谷/ふるさと釧路へ
南アフリカの大地で 162
  アパルトヘイトの終焉/金鉱労働者ソロモンとのクリスマス/南アフリカの大地に生きる
熱帯の密林、アマゾンへ 175
  緑の魔境へ/クリカチ族の村へ/ヤノマミ族の村へ/森の哲人アユトンの言葉/人間の根っこを撮る
コソボのザビット一家 190
  破壊された大地/ザビット夫婦と七人の子どもたち/未来を考えた報道を/再生に向けて
私のフォト・ジャーナリズムの原点、アフガニスタンとエル・サルバドル 202
  その後のマスードと戦士たち/マスードの夢を追って/マスードの死/出会いの意味を考える/エルサルバドルの少女スース/内戦を生き抜いて/私のフォト・ジャーナリズムの原点

第三部 新しい世界地図
アフガニスタン、山の学校の子どもたち 238
  取材の恩返しを/子どもたちの夢と笑顔
人が出会い交わる道、シルクロード 244
  新しい挑戦/タクラマカン砂漠ヘ/カシュガルからパミールへ/西域の市場を撮る/サマルカンドへ/アジアを吹き抜ける風/海のシルクロード/東西の交わるトルコで
私のフォト・ジャーナリズム 269
  世界を見て伝えること/フォト・ジャーナリズムと報道写真/人間を撮る/写真の持つ力/私のフォト・ジャーナリズム

写真説明 286

■一言:
ピダハンのいう直接経験の原則から外れるジャーナリズム。やはり限界がありそうです。

?●続々と、旧暦と暮らす●2015年07月08日 13:00

太平洋諸国とのお付き合いから生まれた旧暦カレンダー。百十四年ぶりの太陰太陽歴復活から続く実践編

松村 賢治 (著), 風力5 (著), 大阪南太平洋協会 (監修)
単行本: 261ページ
出版社: ビジネス社 (2005/11)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「72人の旧暦活用術」徹底取材。七夕の天体ドラマを見る、桜がいつ咲くか知る、疲れない体になる、最強の商品企画者になる、もっとアジアが好きになる、おいしい野菜をつくる、空に暦を見つける、都市と里山が元気になる、自然と交信する。などなど、シリーズ待望の実践編。こんな合理的な暦を使わないなんて、もったいない。

社団法人 大阪南太平洋協会(ASPA)
大阪を拠点に、太平洋島嶼国の人々と市民外交を目指すNGO団体。1981年に設立。 日本文化の原点の一つとして旧暦を捉え、自然回帰活動に活かそうと1987年から「旧暦カレンダー」を発行。 収益は、協会の活動資金に役立てられている。 活動内容及びカレンダー、旧暦勉強会など、詳しくはホームページあるいは下記迄。
http://www.aspa-osaka.com
e-mail info@aspa-osaka.com
事務局〒531-0072大阪市北区豊崎3-8-5-1001
TEL.06-6376-1151 FAX.06-6371-9337

松村賢治(まつむら けんじ)
大阪大学大学院建築工学修士課程修了。 大手建設会社に勤務後、1974年に1年9ヶ月に及ぶヨット世界周航の旅へ。 その旅で太平洋島嶼民の時間軸に出会い、後に沖縄で旧暦に出会う。 現在、設計事務所を経営する傍ら、ASPAを主宰。 著書に『旧暦と暮らす―スローライフの知恵ごよみ―』、スローライフ実践編として、いなか暮らしの最小空間を提案とした『続・旧暦と暮らす―庵を結び、炭をおこす』(ともにビジネス社))などがある。

風力5(ふうしょく ご)
2002年『旧暦と暮らす』プロデュースをきっかけに結成した、女性フリーランス・ライター等による書籍・雑誌企画構成チーム。 本書は、相良高子・小坂京子が担当。 順風満帆な状況「風力4」よりも【やや荒波強風は覚悟】の意から命名。 旧暦からみた持続可能な社会、ヒト・モノ・コト本来の在りようをテーマに、各方面とのゆるやかな連携を志す。 2004年より、ビギナーのための旧暦メールマガジン・月刊『カランドリエ』を配信中
お問い合わせ先:wind-5@xb3.so-net.ne.jp
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次(大項目)
序文 松村賢治 2
一章 月のちから 11
・昼間は明るく、夜は暗い。これが自然のリズム 12
・<體>のなかに暦がある 18
・よいお産は月のリズムを知ることから 24
・桜は、新月から満月にかけて咲くのや 28

二章 作付どき 35
・大桜が咲きはじめると春の始まり 36
・畑のオリジナル七十二候、ただいま作成中 40
・計画のないところに生産はない 47
・作物と月の不思議な関係 53

三章 技を磨く 61
・【深大寺元禄蕎麦】を再現 61
・桃の花の和菓子は、雛祭を過ぎてから 68
・毎日を二倍愉しく 70
・複眼思考をやしなう【天保歴】 77
・【自然歴】は、生命環境教育の基本 81

四章 商売繁盛 87
・「旧暦で作り、新暦で売れ」 88
・ゴールデンウィークが春か夏か、売上の分岐点 94
・新茶は旧暦四月一日に摘む 101

五章 生活空間 107
・季節とのつきあいかた 108
・暮らしにリズムをつける 114
・たそがれどき、かはたれどき 120
・お寺の【超時空間的日常歳時記】ブログ 125
・大阪木造長屋の再生 129

六章 地域発 135
・東京発
・・「農と旧暦の夜の宴」季節と同期した五節供 136
・・江戸期こそ革新そのもの 144
・・身体尺度を取り戻す 149
・・最高の文学は昔話、旧暦(ちえごのみ)さながらに 155
・奈良発「天川村の空気を育む会」「旧暦村という発想 161
・大阪発「里山の歳時記」を現代バージョンで復活 166

七章 おきなわ紀行 173
・沖縄の年中行事はすべて旧暦 173
・月がいちばんきれいな夜に 176
・西表島の初穂祭 182
・デイゴの花が咲くころ、マグロの産卵が始まる 197
・二つのお正月 202

八章 アジアの心 211
・「考暦学」から読み解く 212
・台湾/中国/朝鮮・韓国/米国版『旧暦と暮らす』 219
・鉄道の開通が、日本から旧暦を焼失させた 232
・「アジアの心」を取り戻す 237

旧暦の手びき 245
あとがき 風力5 258

■序文(第3~5段落)
  1987年(昭和六十二年)、大阪南太平洋協会は、四季の移ろいをなぞって文化を紡いできた、わが国のアイデンティティーとして「旧暦カレンダー」を発行した。 活動のための自主財源となればとの願いもあった。 1873年(明治六年)の太陽暦への改暦以来、百十四年ぶりの太陰太陽暦(=旧暦)の復活となった。 近年、書店には十数種類ものさまざまな趣向を凝らした旧暦カレンダーが並んでいる。 これは、「旧暦」が単に昔の珍しい暦・懐古趣味の暦ではなく、新しい生き方の時間軸になると、多くの方々から認められた証であろう。
  2002年『旧暦と暮らす~スローライフの知恵ごよみ』を世に出した。 協会発行の「旧暦カレンダー」の解説が目的であった。 同書は、旧暦カレンダーの定着を促し、その愛用者による口伝えも読者掘り起こしに力を発揮した・ 第二作目の『続・旧暦と暮らす~庵を結び、炭を起こす』は、スローライフの最小空間を考える実践編であった。
  そしてこの度は、全国の旧暦活用者や海外へのインタビューを含め、各界の旧暦活用の実践例を紹介させていただいた。 旧暦カレンダーの活用法が、よく分からない方々の手引書になればと考えたからである。 それが、『続々と、旧暦と暮らす』である。 ユニークで多種多少な活用法にまず驚いた。 同時に、わが国にはまだまだ、旧暦にまつわる生活の知恵が、数多く残されていることに安堵(あんど)した。 そして、その知恵の深さに、目を見張った。 ご協力いただいた各位への感謝で胸がいっぱいである。 旧暦に秘められたわが国の自然観を、世界中の人々に伝える。 それがきっかけとなって、各民族独自の自然との共生の知恵が掘り起こされ、次世代に伝わるとよい。

■一言:
本書は、三作目。

?○歩けば歩くほど人は若返る○2015年07月02日 08:07

骨密度、筋肉、血圧、血糖、ひざ痛解消...人は歩く動物


三浦 雄一郎 (著)
単行本: 227ページ
出版社: 小学館 (2012/11)

■商品の説明
内容紹介
肥満、糖尿病を克服した三浦式ウォーキング

世界的プロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎氏は、世界7大陸最高峰からのスキー滑降など、数々の挑戦を成功させてきました。ところが、60代半ばで“燃え尽き症候群”に陥って暴飲暴食を繰り返し、運動不足も加わって、身長164cmで体重88kg、体脂肪率40%という極度の肥満体に。糖尿病と狭心症まで発症してしまいます。
「このままではいけない」。そこで一念発起した三浦氏は、エベレスト登頂を目標に、独自のアイデアを取り入れた“歩く”健康法を実践します。たとえば、日常的にザックに20kgの荷物を入れて担ぎ、さらに片足4kgのおもりが入った靴で歩くといった、個性的な工夫です。その結果、三浦氏は歩くほどに健康を取り戻し、体重も70kg台にまで落とすことに成功。この努力は報われ、70代でのエベレスト登頂に結実しました。本書は、この“三浦式・歩きの極意”を読者にわかりやすく伝授する一冊です。

【編集担当からのおすすめ情報】
普段の歩き方から、怪我なく安全な山登りの極意までをわかりやすく解説。そして今までほとんど知られていなかった、山や階段を“下る”ことで若返るホルモンが出るという事実を、単に歩くノウハウだけでなく、楽しみながら歩く提案や呼吸法まで、心身に渡る極意を伝授します。面白く読ませながら、読者に「健康のために歩かねば」と訴求する。なぜは人は歩くと健康になるのか? その答えが凝縮された一冊。読むと、誰でも歩きたくなる!!
内容(「BOOK」データベースより)
超ゲンキな80歳!の秘密は若返りホルモンを出す「ミウラ式ウォーキング術」にあった。メタボでズボラな冒険家を復活させた、簡単・効果大な健康法を一挙公開。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
三浦/雄一郎
プロスキーヤー、登山家。クラーク記念国際高等学校校長。1932年青森生まれ。’64年にイタリアのスピードスキー大会に日本人として初めて参加し、172.084km/hの世界新記録(当時)を樹立する。’70年、エベレスト・サウスコルから世界最高地点スキー滑降を成し遂げる。’85年、世界七大陸最高峰からのスキー滑降を完全達成。2003年には70歳7か月という当時の世界最高年齢でエベレスト登頂を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次(大項目)
序章 体重88kg!極度のメタボからエベレスト登頂を目指す 11
第1章 まずは、"ついで""ながら"のずぼら歩きから始めよう 35
第2章 なぜ、人は歩けば歩くほど元気になるのか? 65
第3章 冒険親子対談"歩くほどに若返る"医学的検証 95
第4章 日常のウォーキングを意識しよう 123
第5章 実践!ミウラ式街歩き&山歩きの極意 155
第6章 年を重ねるほど"歩く"効果が高くなる! 185
特別対談 金本兼次郎X三浦雄一郎 192
終章 冒険も目標も歩く続けることで達成できる 211
特別付録 アスファルトから登山道まで、ウォーキング熱烈応援アイテム 215

一言
60歳のとき、身長164cmで体重88kgだった三浦さん。狭心症の発作に何度も襲われていた。
しかし、1mm以下に減っていた膝の半月板が3.8mmまで回復するという奇跡も体験。

○●僕は動物カメラマン●2015年06月21日 09:39

偶然カメラと出会って一生の職業に。


宮崎学 (著)
発行所: どうぶつ社
1983年9月1日発行
163ページ

商品の内容
ガキ大将だった少年が自己に目ざめプロ・カメラマンとして活躍するまでの青春記。話題作を発表しつづける著者の撮影技術も公開。

著者略歴 (「ツキノワグマ」の「BOOK著者紹介情報」より)
宮崎/学
1949年、長野県に生まれる。精密機械会社勤務を経て、1972年、独学でプロ写真家として独立。『けもの道』『鷲と鷹』で動物写真の世界に新風を巻き起こす。現在、「自然と人間」をテーマに社会的視点に立った「自然界の報道写真家」として日本全国を舞台に活躍中。1978年『ふくろう』で第1回絵本にっぽん大賞。1982年『鷲と鷹』で日本写真協会新人賞。1990年『フクロウ』で第9回土門拳賞。1995年『死』で日本写真協会年度賞、『アニマル黙示録』で講談社出版文化賞。2002年「アニマルアイズ(全5巻)」シリーズで学校図書館出版賞(本データはこの書籍(ツキノワグマ)が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次
立身出世青春編
アルプスの見える村にて 8
"悪ガキ"時代 12
ある事件 19
高校なんかへ行くものか 23
覚悟の買い物 27
楽しかった毎日 32
青春の力だめし 38
雪山の興奮 44
3人の人 64
結婚したい女の子 73
ある自信 75
けもの道 79
ワシとタカ 85
野生の感覚 94

作品編
イヌワシ 17
ハチクマノヒナ 18
カモシカ 35
ツキノワグマ 36
フクロウ 53
モモンガ 54
ヒメネズミ 71
ツミ 72
ハチクマ 89
カンムリワシ 90
イヌワシ・ハヤブサ・ミサゴ 91
オオタカ・ハイタカ 92
ノウサギ 125
ヒメネズミ・テン 126
キツネ・イタチ・タヌキ 127
カモシカ 128

自分流写真術
2つのシステム 102
どんなカメラを使っているか 106
使いやすいレンズ 110
フィルムとフィルターについて 112
撮影の前の準備 114
ニッサン・キャラバン 116
スズキ・ジムニー 119
トライアルバイク 120
観察のための主力武器 122
身をかくすための知恵 131
登山道具 133
メカの開発 136
赤外線感知装置 138
レンズの改造 140
無人管理 145
カメラ・ケース 148
相手を知るための独自な工夫 151
撮影本番、ああ苦痛! 154
動物写真は芸術か? 157
こんなカメラを使ってみたい 160
(作品編はまとまったページではなく、
それぞれの作品が掲載されたページを示しています)。

■あとがきにあたる部分
●私の青春時代は、とにかく無我夢中だったような気がする。 プロに、なれたらなるのではなくて、絶対になるんだといった気持で、日夜、がんばっていたようだった。 ●それだけに、いま思い返してみれば、苦しみ悩んだ"ハングリー"な時代がなつかしくもある。そして、気がついたらプロになっていて、このような本を書かされるはめになってしまった。 ●プロにあこがれ、なれたと思ったら、また別な苦しみのあることに気づいた。 私は、撮影のあい間、それも夜中にこれを書きながら、あらためてプロとは何かを考えさせられた。 ●プロとは、どうやら"生きざま"のすべてをさらけ出さなければならないらしい。 まるでヘビににらまれたカエルのごとく、私はこの仕事を引きうけてしまった。 ●だが、それも"どうぶつ社"という暖かみのある社名に原因があったような気がする。 久木亮一氏には、原稿のすべてにわたってお世話になった。 紙上をかりてお礼申し上げます。●

■一言
生涯の職業と出会った人物の青春期を読みたい。

○「赤本」の世界―民間療法のバイブル (文春新書)○2015年06月16日 09:42

日本の家庭に常備されていた『赤本』の精髄を紹介する現代版、『ミニ赤本』


山崎 光夫 (著)
新書: 244ページ
出版社: 文藝春秋 (2001/10)

■商品の紹介
内容(「BOOK」データベースより)
富山の置き薬とおなじように、ひと昔前の日本の家庭に常備されていた『赤本』。大正十四年の上梓以来の累積発行部数は優に一千万部を超える。一衛生兵が著したこの家庭医学書は、昨今氾濫する健康本・健康雑誌がこぞって、それも著者の精神をはき違えて取り上げる民間療法のバイブルでもある。生涯衰えることのなかった著者・築田多吉の情熱を追うとともに、そこに盛られた看護法、健康術、救急手当法、不老長寿術の精髄を紹介する現代版『ミニ赤本』。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山崎/光夫
昭和22年、福井県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組構成作家、雑誌記者などを経て、昭和60年、『安楽処方箋』で小説現代新人賞を受賞し、作家デビュー。また平成10年、『薮の中の家』で第十七回新田次郎文学賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次(大項目)
まえがき 3
第一章 多吉の生涯 17
・超ベストセラー『赤本』17
・結核に打ち克った方法 22
・日本中の民間療法を収集 27
・多吉の日常と健康法 35
・根強い人気・梅肉エキスと卵油 42
・妻の喘息(ぜんそく)を治療 47
・現代の貝原益軒 50

第二章 『赤本』式看護法 57 ・栄養の話 59
・芥子泥(からしどろ)の作り方と貼り方 64
・温罨法(おんあんぽう)の種類とその仕方 66
・冷罨法(れいあんぽう)の種類とその仕方 66
・驚くべき効果のある腰湯、脚浴の仕方 71
・色々の病気に卓効のある芋湿布と鰌(どじょう)療法につき所見 72
・家庭按摩(マッサージ)の仕方とその効能 76
・浣腸の仕方 85
・呼吸器系の看護法―感冒(かぜひき) 88
・感冒根治の抵抗療法 91
・抵抗養生法と栄養療法の仕方 97
・動脈硬化の予防について 105
・その他の看護法 106
・鼻血の家庭手当 113

第三章 『赤本』式健康術 115
・梅肉エキスと卵油 116
・ハブ草について 119
・肩の凝り 123
・腰痛 124
・寝たがい(筋違い) 126
・喘息 127
・常習便秘(通じが遠いこと) 129
・呼吸法と静座法 132
・食欲が出て肥える腹の運動法 135
・青葉汁の偉大なる効果 138
・冷水摩擦と冷水浴 140

第四章 『赤本』式救急手当法 145
・救急手当―止血法の概要 146
・人工呼吸法(息を吹き返らす法) 157
・その他の民間療法 174
・中毒の救急手当 180
・猫いらずの毒 181
・酸中毒その他 184
・家庭常備薬 185

第五章 『赤本』式不老長寿術 201
・実験不老長寿法 202
・六、七十歳まで生き延びた人は養生の仕方によっては九十歳近くまではいきられるようだ 206
・現代の長寿法はその視野が狭い 209
・食欲が出て肥え太る腹の揉捏(じゅうねつ)指圧療法 213
・長寿法に対する結論 214
・気海丹田の修養 218
・不老強壮、精力増進の漢薬及び民間薬 220
・精力と寿命との関係 221
・人生の慰安と死の覚悟 224
・長寿者名士の強健法 228
・死体の処置 230

あとがき 233
索引 244

■まえがき
  『赤本』は健康書、家庭医学書における超ベストセラーである。 これまで、一千万部を優に超えて、現在もなお根強い人気に支えられ売れ続けている。 本書は、この『赤本』を執筆し、大正十四年に出版した築田多吉(つくだたきち)という人物の実像に迫り、同時に『赤本』に記されたエッセンスを抜粋した。
  本書は、いわば現代版『ミニ赤本』である。
  今日、健康雑誌が多数刊行され、毎号、健康にまつわる情報や健康法などが提供されている。 むしろ氾濫状態といえる。こうした健康雑誌の企画の"根"はほとんど『赤本』から出ているといっても過言ではない。 指圧療法、健康摩擦、マッサージ、カイロプラクティック、灸、腹式呼吸法。食事療法、青汁療法など、これら現代人にも支持されている健康法の源は『赤本』にある。 だが、こうした健康雑誌の記事の中には"多吉の精神"を忘れ、また、方法をはきちがえた内容が見受けられる。
『赤本』は日常生活に密着した健康生活ガイドブックである。 刊行以来、七十五年以上を経て、いま"多吉の精神"をたどり、原点を振り返るのは決して無駄ではないだろう。 『赤本』通りに生き、多吉は八十六歳で天寿を全うした。
『赤本』の表紙の裏に多吉の詠んだ歌が短冊風に記されている。
    人の行く裏に道あり
        病む人の近路をしらで
          逝くぞかなしき
『赤本』に書かれた"健康道"を知らずに早死にする愚を嘆いているのである。 いまこそ、"多吉の精神"を学びたいと考える。
  なお、本書では、『赤本』引用部分を現代人にも分かりやすい形で現在かな遣いに改めるとともに、 句読点をつけ、適宜、加筆・削除した。あらかじめお断りしておく。
  お大事に!

■一言:
知っている人は知っている医学書「赤本」の世界

○●サルが木から落ちる―熱帯林の生態学●2015年06月08日 09:39

木から落ちるホエザルは、熱帯林で生きることの厳しさと、熱帯林の生き物たちのつながりを表す


スーザン・E. クインラン (著) 藤田 千枝 (訳)
単行本: 175ページ
出版社: さえら書房 (2008/04)

■商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
中央アメリカの熱帯林にすむホエザルがときどき木から落ちるのはどうしてだろう?同じトケイソウなのに生えている場所のちがいで葉の形がちがうのはなぜか?アリアカシアのトゲの中にすむアリとアカシアの関係は?熱帯林に暮らす生きものたちのさまざまな謎を解いていくうちに、彼らの生きたつながりが見えてくる…十二の物語。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クインラン,スーザン・E.
野生動物学者。長年、野外生物を研究し、野外教育にも携わってきた。ガイドとして中央アメリカ、南アメリカの熱帯林の多くの探検に加わった。その仕事のあいだに、動植物のイラストを描くようになり、現在では彼女の作品はカードやポスターなどになり、教育に使われている。著書はいくつかの賞をうけている。アラスカのフェアバンクスに、夫と二人の娘と共に暮らしている

藤田/千枝
東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒。科学読物研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに 7
動物たちはどこにいるのだろう? 13
種の数は? 29
「サルが木から落ちる」事件 35
アリ植物の軍隊のなぞ 49
チョウをだますトケイソウ 61
カエルの猛毒をさぐる 79
寄生、それとも助け合い? 89
チョウの奇妙な追跡 101
翼のある果物どろぼう 113
サルの糞にひそむなぞ 125
姿なき花粉運び屋 137
森の大きさはどのくらい必要か? 151
熱帯のシンフォニー 170
訳者あとがき 174

■「はじめに」の最後の段落
  熱帯林はめずらしい植物や動物が集まっているところだというだけでなく、それ以上に魅力的なところだと、生物学者たちは思っている。 この本を読み終わるころには、あなたにもその魅力がわかることだろう。 その魅力のみなもとは生物学者たちが目に見えるようにしてくれた自然界のかくれたつながりにある。 そのつながりを知ると、地球上の生きもののオーケストラが、熱帯林やわたしたちのまわりの自然の中で生命ノシンフォニーをとぎれることなく再生し、 (かなで)でているのを)くような、思いになる。 ■一言:
さまざまな動植物の相互作用